A級冒険者は捕まった(世界は星のきらめきとともに☆)

雪猫 天

文字の大きさ
5 / 7

2話 属性解説

しおりを挟む
リオは、おとなしくギルド長の後について多目的室へと入っていく。大きな窓から青い海がよく見える部屋は南国風の家具で統一され対面している人間がいなければしばらくくつろいでいたいところだ。

対面している人間は3人。一人はリオを連れてきたギルド長バルバド、あとの二人は全国規模のタラリア商会のギルド資材担当リュランとギルドと同じく世界各地にある教会の重役ラン司教。護衛は含めない。

「リオ、疲れてるところ悪いがお前に指名が入った。緊急のランクはSでワイバーンだ」

「ワイバーンなら俺以外もいるのでは。ちょうどギルドのカウンターにS級の”風の旅団”がいただろう」

「いやちょっと厄介なことにな…」

「バルバド殿、リオ殿その点についてはこちらから」

先ほど紹介された教会の重役ラン司教から声が上がった。

優しく微笑みながら

「そう、構えないで聞いてください。」

「ラン司教が言うことに身構えない奴は馬鹿か、大物のどっちかでしょう」

バルバドは呆れていった。

「今回依頼をさせていただきたいのはワイバーンの亜種で、風属性が穢れ属性になったものです」

「穢れ属性か、また厄介な」

バルバドは顔をしかめた。リオは初めて聞く穢れ属性について質問した。

「闇属性のようなもの?」

「闇属性は影を使用した物理的攻撃と攻撃が当たるとものすごくナイーブになる精神攻撃系の2種類です。
穢れ属性とは呼んでいますが通常の属性とは異なります。本来生物が持つ属性魔法に穢れが付与された状態といえばいいでしょうか。」

「本来が風属性の場合は風魔法+穢れ属性の効果が付く。技で例えるなら、ウィンドブレードは風属性の強力な切り裂く効果と穢れによる腐食と狂化の効果を受けるイメージだな」

ラン司教の属性解説とバルバドの例えでリオはなんとなくイメージをし、そして、もう帰りたいなと思い始めた。

「穢れ属性を受けたものや穢れを受けたものは、通常、しびれに始まり患部から徐々に腐っていき、最終的に死にいたります。まれに死にはせず、アンデットのようになり属性が穢れ属性になるものもいます。この状態は狂化によって見境なく暴れまわります。」

お昼ごはん前に聞きたくなかったなとリオは内心、突っ込んだ。リオの内心をバルバドとラン司教は知らず、まじめな話は続いていく。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

異世界異話 天使降臨

yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。 落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。 それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。

異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。

あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。

魔道具作ってたら断罪回避できてたわw

かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます! って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑) フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。

冤罪で追放された平民書記官が、僻地で出会ったゆるふわ最強魔導士。実は王弟でした

卯崎瑛珠
恋愛
冤罪で僻地送りにされた平民書記官ミリアル。 原因は、騎士団長の横領の揉み消しだった。 左遷先は『人喰い』の噂がある、怪しい王宮魔導士ユーグの屋敷。 だが彼はゆるく見えて、実は王国最強。 「ミリちゃんを泣かせたやつは、絶対許さないよ。ねえミリちゃん、選んで。絞首と斬首、どっち?」 ミリアルはなぜかユーグに溺愛されて、騎士団長にざまぁします。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

二度目だから容赦なし!元聖女のやり直し冒険記

ゆう
ファンタジー
金曜の夜。仕事を終えた私は、最寄り駅から自宅までの道を歩いていた。 今日も残業。クタクタだ。 だけど、コンビニで買った缶ビールがカバンに入っていると思うと、それだけで足取りが少し軽くなる。 (あー早く帰ってシャワー浴びて、ぐいっといきたい……!) そんなことを考えながら信号を渡ろうとした時だった。 よくある召喚ものです。 カクヨム様で柊ゆうり名義で公開していたものをリメイクしつつ公開します。 完結していないので、完結は同じとこに落ち着く予定ですが中は修正しつつ公開します。 恋愛…になかなかならない、、むしろ冒険ものに、、、 ファンタジーに変えました(涙) どうぞよろしくお願いします。 ※本作は、他投稿サイト(カクヨム様/小説家になろう様)にも掲載しています。 他サイトでは一部表現や構成を調整した改稿版を公開しています。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

処理中です...