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(今日からはカイが来ない)
静かな日常を楽しむつもりだった。
本を読みながらカウンターに座っていると、お店のドアが開く音がするたびにふと顔を確認してしまう。
カイが来たんじゃないか、と。
自分に嫌気がさした。
あの賑やかさに慣れてしまったのか。
授業が終わると「今日もカイが来るんだろうな」なんて思いながらお店に行くのが日課になっていたのだ。
カイと出会ってまだ1か月なのに。
いつもニコニコ笑っているあの垂れ目が脳内をチラつく。
カウンター内で私は首を振って立ち上がった。雑巾を持ち、商品をキュッキュッと磨く。雑念を払うように、一生懸命拭き掃除をした。
そうこうしているうちに、自分の誕生日になった。
カウンターに座り、呼吸を整える。
カチャリとドアが開いて、冒険者グループが入ってきた。ワイワイとおしゃべりしながら店内を物色している。
賑やかな人たちなのに、私はどこか寂しさを覚えた。
またドアが開く。今度は高齢の夫婦だ。
またドアが開く。今度は騎士団の人だ。
またドアが開く。今度は…
首を振って、お会計をする。
間違えないように、きちんと、丁寧に。
とうとうカイは来なかった。
やがて誕生日は静かに終わった。
翌日も来なかった。
その翌日も来なかった。
その翌日もまた来なかった。
(馬鹿みたい)
自分にがっかりだ。
なぜ誕生日など教えてしまったのか。
期待しているみたいで嫌気がさした。
やがておじいちゃんの体調も戻ったので、私の店番も終わることになった。
最終日、いつも通りカウンターに座り仕事につく。掃除をして、営業を始めた。
日が沈み店を閉める時間になった頃、クラスメイトの男子が来店した。
「いらっしゃいませ」
「アルール、今日も店番なんだね」
「うん」
彼はしばらくお店の商品を眺めた後、カウンターに歩み寄った。視線が泳ぎ、少しぎこちない態度だ。
「あのさ、アルール」
「なに?」
「あの…オレとさ…その、今からお祭りに行かないか」
「お祭り?」
突然の提案に、少し驚く。
「今夜、ほら、湖の方でフェスティバルがあるだろ?」
「ああ、そういえば……そんな事をクラスメイトが言ってたような……」
「お店も7時で終わりだろ?そこからでも間に合うし。何か、ええと、メシでも食いに行かない?」
(これは、デートのお誘いだろうか)
彼のことはクラスメイトという認識しかない。この誘いに乗るのは少し気が引けた。
「ごめんね、私、今日でこの店長代理のお仕事が終わりなの。明日からきちんとおじいちゃんに引き継げるように少し片付けとかしなきゃいけなくて…ごめんなさい……」
「そ、そうか、仕事じゃしょうがないな、じゃあまた学校で!」
彼は照れ隠しのように頬をかいて、サッとお店から出て行った。
(フェスティバル…)
正直、興味のないイベントだ。
本当は引き継ぎなども特にない。
手帳をとじ、荷物を整えカウンターから出る。
店長代理も楽しかった。
色んな冒険者の話を聞けたし、商品の需要と供給のバランスなども見て把握できた。
(お疲れ様、私)
パチンと灯りを消し、扉に手をかける。ふと、自分を覆う黒い影に気づいた。
びっくりして振り返ろうとする私を、その大きな影が抱きしめた。
悲鳴をあげそうになった。
だけど、この香りは。
「久しぶりだね、アルールちゃん」
肩口から聞こえてくる背後の声。
「だ、だれ」
本当はわかっているが、確認のために聞いてみる。
「俺のこと忘れちゃった?誕生日に来なかったし、怒ってる?」
「そういうわけじゃ……」
「さっきこのお店から男の子出てきたけど、ひょっとしてフェスティバルのお誘い?」
そう言ってさらに背後から強く抱きしめられた。
「カイ……さま?」
未だ顔が見えない。抱きしめられて、体温が上がってくる。
だけどカイの手が震えているのがわかった。
顔が見たい。
垂れ目の、泣きぼくろのイケメン顔を。
壁のスイッチにそっと手を伸ばし、パチンと灯りをつけた。店内に光が戻る。
私を抱きしめる力が緩んだので、クルリと振り返ると、そこには……。
包帯で片目を隠したカイがいた。
左腕にも包帯を巻いている。酷い怪我だった。
思わず口で手を覆い、息を飲む。
「今ちょっとカッコ悪いから、会いにくるの恥ずかしかったんだけどね」
カイはニコリと笑った。
「片目もなくなって、ちょっと歩くのも下手になってさ…」
震える手をカイの頬に当てた。
「アルールちゃん?」
カイが私の顔をようやくきちんと見たらしい。
「ど、どうしたのアルールちゃん」
カイがうろたえている。
私はぼろぼろとこぼれる涙を止められなかった。
こんな酷い怪我をしていたなんて。
なのにカイのことを薄情な人だと思って、心の中で悪口ばかり言っていたなんて。
なんて馬鹿だったんだろう。
勢いよくカイに抱きついた。
カイは私を受け止めたが、戸惑っているようだった。
「アルールちゃん?」
冒険者なのだから、いつも危険は隣り合わせなのだ。
毎日来ることが当たり前なわけがないのに。
「…お帰りなさい…」
ようやく紡ぎ出した言葉に対して、カイは私を抱きしめて返事をした。
「ただいま、アルールちゃん」
泣き止まない私の背中を、カイは優しい手つきで何度もなでた。
「こんな風に歓迎されるなら、もっと早く来ればよかったな。誕生日、来れなくてごめんね。ちゃんと覚えてたよ」
私はカイの胸元に額をつけたまま、首を振った。
ひとしきり泣いた後、ひとまずお店は閉店のカードを立てて灯りを消した。
そしてカイをお店の奥に招き入れる。
商談スペースのローテーブルにろうそくの灯りをともす。二人並んでソファに座り、ポツポツと話し始めた。
「やっぱりお祭りに一緒に行こうかな~誘おっかな~なんて思ったら、男の子が店から出てきて、ちょっと焦ったな」
「彼は…ただのクラスメイトだよ…」
「クラスメイトかぁ~。羨ましいなぁ。自分から努力しなくても、毎日会えるじゃん。オレは努力しないと会えないのにね?」
(努力、してたの?私と会うために?)
そう思うと胸が張り裂けそうだった。
カイは懐から巾着を出し、
「開けてみて」
と私に手渡す。
少し重量のあるそれを受け取り、中身を取り出した。
真っ青な鉱石の塊だった。
魔法石の原石だ。深い青と鮮やかな青のグラデーションがとても美しい。薄暗くてもわかる透明度。
魔法具屋をしていても、なかなかここまで高い質の石はお目にかかれない。
「たまたま見つけたんだけどね。ヘマして崖から落ちて谷底でたまたま。誕生日プレゼントにちょうどいいなぁ~と思って」
「崖から落ちて……」
鉱石を握りしめたまま、またぼろぼろと泣きだす私。
カイはヨシヨシと私の頭を撫でた。
「アルールちゃんのクールなところが、この青い石のイメージでぴったりだなーって。ちょっとトゲトゲしてるところとか?」
「崖から落ちた時に…なんでそんなこと…!」
「うーん、ほら、人間死にそうになったら、心残りとか思い出す的な?」
「死にそうに…」
絶句している私を見て、カイはフッと笑い私の横に座りなおした。
「オレ、こんなふうに片目になっちゃったけど…」
くしゃりと笑って、包帯だらけの手を私の頬に当てた。
「好きになったんだ、アルールのこと。」
そのままカイの顔が近づいてくる。
私はそっと目を閉じた。
触れるだけのキスが降りてきた。
「私も…好きになってたの……」
ぐしゃぐしゃの泣き顔のまま、カイに残された一つの瞳を見て言った。
静かな日常を楽しむつもりだった。
本を読みながらカウンターに座っていると、お店のドアが開く音がするたびにふと顔を確認してしまう。
カイが来たんじゃないか、と。
自分に嫌気がさした。
あの賑やかさに慣れてしまったのか。
授業が終わると「今日もカイが来るんだろうな」なんて思いながらお店に行くのが日課になっていたのだ。
カイと出会ってまだ1か月なのに。
いつもニコニコ笑っているあの垂れ目が脳内をチラつく。
カウンター内で私は首を振って立ち上がった。雑巾を持ち、商品をキュッキュッと磨く。雑念を払うように、一生懸命拭き掃除をした。
そうこうしているうちに、自分の誕生日になった。
カウンターに座り、呼吸を整える。
カチャリとドアが開いて、冒険者グループが入ってきた。ワイワイとおしゃべりしながら店内を物色している。
賑やかな人たちなのに、私はどこか寂しさを覚えた。
またドアが開く。今度は高齢の夫婦だ。
またドアが開く。今度は騎士団の人だ。
またドアが開く。今度は…
首を振って、お会計をする。
間違えないように、きちんと、丁寧に。
とうとうカイは来なかった。
やがて誕生日は静かに終わった。
翌日も来なかった。
その翌日も来なかった。
その翌日もまた来なかった。
(馬鹿みたい)
自分にがっかりだ。
なぜ誕生日など教えてしまったのか。
期待しているみたいで嫌気がさした。
やがておじいちゃんの体調も戻ったので、私の店番も終わることになった。
最終日、いつも通りカウンターに座り仕事につく。掃除をして、営業を始めた。
日が沈み店を閉める時間になった頃、クラスメイトの男子が来店した。
「いらっしゃいませ」
「アルール、今日も店番なんだね」
「うん」
彼はしばらくお店の商品を眺めた後、カウンターに歩み寄った。視線が泳ぎ、少しぎこちない態度だ。
「あのさ、アルール」
「なに?」
「あの…オレとさ…その、今からお祭りに行かないか」
「お祭り?」
突然の提案に、少し驚く。
「今夜、ほら、湖の方でフェスティバルがあるだろ?」
「ああ、そういえば……そんな事をクラスメイトが言ってたような……」
「お店も7時で終わりだろ?そこからでも間に合うし。何か、ええと、メシでも食いに行かない?」
(これは、デートのお誘いだろうか)
彼のことはクラスメイトという認識しかない。この誘いに乗るのは少し気が引けた。
「ごめんね、私、今日でこの店長代理のお仕事が終わりなの。明日からきちんとおじいちゃんに引き継げるように少し片付けとかしなきゃいけなくて…ごめんなさい……」
「そ、そうか、仕事じゃしょうがないな、じゃあまた学校で!」
彼は照れ隠しのように頬をかいて、サッとお店から出て行った。
(フェスティバル…)
正直、興味のないイベントだ。
本当は引き継ぎなども特にない。
手帳をとじ、荷物を整えカウンターから出る。
店長代理も楽しかった。
色んな冒険者の話を聞けたし、商品の需要と供給のバランスなども見て把握できた。
(お疲れ様、私)
パチンと灯りを消し、扉に手をかける。ふと、自分を覆う黒い影に気づいた。
びっくりして振り返ろうとする私を、その大きな影が抱きしめた。
悲鳴をあげそうになった。
だけど、この香りは。
「久しぶりだね、アルールちゃん」
肩口から聞こえてくる背後の声。
「だ、だれ」
本当はわかっているが、確認のために聞いてみる。
「俺のこと忘れちゃった?誕生日に来なかったし、怒ってる?」
「そういうわけじゃ……」
「さっきこのお店から男の子出てきたけど、ひょっとしてフェスティバルのお誘い?」
そう言ってさらに背後から強く抱きしめられた。
「カイ……さま?」
未だ顔が見えない。抱きしめられて、体温が上がってくる。
だけどカイの手が震えているのがわかった。
顔が見たい。
垂れ目の、泣きぼくろのイケメン顔を。
壁のスイッチにそっと手を伸ばし、パチンと灯りをつけた。店内に光が戻る。
私を抱きしめる力が緩んだので、クルリと振り返ると、そこには……。
包帯で片目を隠したカイがいた。
左腕にも包帯を巻いている。酷い怪我だった。
思わず口で手を覆い、息を飲む。
「今ちょっとカッコ悪いから、会いにくるの恥ずかしかったんだけどね」
カイはニコリと笑った。
「片目もなくなって、ちょっと歩くのも下手になってさ…」
震える手をカイの頬に当てた。
「アルールちゃん?」
カイが私の顔をようやくきちんと見たらしい。
「ど、どうしたのアルールちゃん」
カイがうろたえている。
私はぼろぼろとこぼれる涙を止められなかった。
こんな酷い怪我をしていたなんて。
なのにカイのことを薄情な人だと思って、心の中で悪口ばかり言っていたなんて。
なんて馬鹿だったんだろう。
勢いよくカイに抱きついた。
カイは私を受け止めたが、戸惑っているようだった。
「アルールちゃん?」
冒険者なのだから、いつも危険は隣り合わせなのだ。
毎日来ることが当たり前なわけがないのに。
「…お帰りなさい…」
ようやく紡ぎ出した言葉に対して、カイは私を抱きしめて返事をした。
「ただいま、アルールちゃん」
泣き止まない私の背中を、カイは優しい手つきで何度もなでた。
「こんな風に歓迎されるなら、もっと早く来ればよかったな。誕生日、来れなくてごめんね。ちゃんと覚えてたよ」
私はカイの胸元に額をつけたまま、首を振った。
ひとしきり泣いた後、ひとまずお店は閉店のカードを立てて灯りを消した。
そしてカイをお店の奥に招き入れる。
商談スペースのローテーブルにろうそくの灯りをともす。二人並んでソファに座り、ポツポツと話し始めた。
「やっぱりお祭りに一緒に行こうかな~誘おっかな~なんて思ったら、男の子が店から出てきて、ちょっと焦ったな」
「彼は…ただのクラスメイトだよ…」
「クラスメイトかぁ~。羨ましいなぁ。自分から努力しなくても、毎日会えるじゃん。オレは努力しないと会えないのにね?」
(努力、してたの?私と会うために?)
そう思うと胸が張り裂けそうだった。
カイは懐から巾着を出し、
「開けてみて」
と私に手渡す。
少し重量のあるそれを受け取り、中身を取り出した。
真っ青な鉱石の塊だった。
魔法石の原石だ。深い青と鮮やかな青のグラデーションがとても美しい。薄暗くてもわかる透明度。
魔法具屋をしていても、なかなかここまで高い質の石はお目にかかれない。
「たまたま見つけたんだけどね。ヘマして崖から落ちて谷底でたまたま。誕生日プレゼントにちょうどいいなぁ~と思って」
「崖から落ちて……」
鉱石を握りしめたまま、またぼろぼろと泣きだす私。
カイはヨシヨシと私の頭を撫でた。
「アルールちゃんのクールなところが、この青い石のイメージでぴったりだなーって。ちょっとトゲトゲしてるところとか?」
「崖から落ちた時に…なんでそんなこと…!」
「うーん、ほら、人間死にそうになったら、心残りとか思い出す的な?」
「死にそうに…」
絶句している私を見て、カイはフッと笑い私の横に座りなおした。
「オレ、こんなふうに片目になっちゃったけど…」
くしゃりと笑って、包帯だらけの手を私の頬に当てた。
「好きになったんだ、アルールのこと。」
そのままカイの顔が近づいてくる。
私はそっと目を閉じた。
触れるだけのキスが降りてきた。
「私も…好きになってたの……」
ぐしゃぐしゃの泣き顔のまま、カイに残された一つの瞳を見て言った。
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