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その後
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おじいちゃんはカイにすっかりお店を任せて、製作活動に専念している。元々魔法具の発明家なので、カイの存在はありがたいそうだ。
カイは「新しい仕事がすぐに見つかって良かった」とのこと。
それから、私をお祭りに誘ってくれたクラスメイトの男子がお店に来たときは少しヒヤヒヤした。
その時のカイはニコニコと笑っていたが目は笑ってないし、クラスメイトの方はあからさまにギリギリと歯ぎしりをしていた。
店内で喧嘩を始めそうな雰囲気だったのだ。私は居た堪れなくて奥に逃げ隠れた。その後どういうやり取りがあったのかは聞いていない。
ある日、道具のメンテナンスをするカイを、レジカウンターの中からボーッと眺めていたときのこと。
カイは片目の状態にも慣れて、手際よく作業をしている。
「どしたの?そんなに俺のこと見つめちゃって」
「!」
しまった、と思った。知らずに目で追っていたようだ。
「なぁに?物欲しそうな目で見ちゃって。やーらし」
「そんな目で見てない!」
慌ててカイから視線を逸らす。
「もう傷も治ってきたし、冒険者に戻れるんじゃないかって思ったの……」
私がそう言うと、カイは少し拗ねたようだ。
「えー、オレここが良いのに。まだわかんない?オレ今、幸せなんだけど」
「冒険者は?」
「生きていく上でお金が必要で始めたことだから、別に冒険者じゃなくてもいいんだよ」
カイはキュッキュッと魔法石を布巾で磨き、ひと段落したのかそれらをカウンターに置いた。
「ここはアルールもいるし、ちゃんと収入もあるし。最近は店長と3人でご飯食べれるし。一人で食べてた頃に比べてめちゃくちゃ幸せだよ。この幸せがアルールには伝わらないかなぁ」
カウンターに肘をついて、じっと私を見つめてくる。
「カイがいいなら…いいけど…」
「アルールと一緒にいたいな。ずっと」
カイはかすれた声で、切なげに呟いた。
束縛系だし寂しがりやだ。
普段はニコニコしているけれど、私はとんでもない人を好きになったのかもしれない。
「分かった、じゃあ」
私はカウンター越しにグッと両手を伸ばして、カイの頬を包んだ。
1つの瞳をしっかりと見つめる。
「一生このお店でこき使ってあげる」
私が微笑むと、カイは花が開くような最高の笑顔になったのだった。
ーーーーーーーー
おしまい
カイは「新しい仕事がすぐに見つかって良かった」とのこと。
それから、私をお祭りに誘ってくれたクラスメイトの男子がお店に来たときは少しヒヤヒヤした。
その時のカイはニコニコと笑っていたが目は笑ってないし、クラスメイトの方はあからさまにギリギリと歯ぎしりをしていた。
店内で喧嘩を始めそうな雰囲気だったのだ。私は居た堪れなくて奥に逃げ隠れた。その後どういうやり取りがあったのかは聞いていない。
ある日、道具のメンテナンスをするカイを、レジカウンターの中からボーッと眺めていたときのこと。
カイは片目の状態にも慣れて、手際よく作業をしている。
「どしたの?そんなに俺のこと見つめちゃって」
「!」
しまった、と思った。知らずに目で追っていたようだ。
「なぁに?物欲しそうな目で見ちゃって。やーらし」
「そんな目で見てない!」
慌ててカイから視線を逸らす。
「もう傷も治ってきたし、冒険者に戻れるんじゃないかって思ったの……」
私がそう言うと、カイは少し拗ねたようだ。
「えー、オレここが良いのに。まだわかんない?オレ今、幸せなんだけど」
「冒険者は?」
「生きていく上でお金が必要で始めたことだから、別に冒険者じゃなくてもいいんだよ」
カイはキュッキュッと魔法石を布巾で磨き、ひと段落したのかそれらをカウンターに置いた。
「ここはアルールもいるし、ちゃんと収入もあるし。最近は店長と3人でご飯食べれるし。一人で食べてた頃に比べてめちゃくちゃ幸せだよ。この幸せがアルールには伝わらないかなぁ」
カウンターに肘をついて、じっと私を見つめてくる。
「カイがいいなら…いいけど…」
「アルールと一緒にいたいな。ずっと」
カイはかすれた声で、切なげに呟いた。
束縛系だし寂しがりやだ。
普段はニコニコしているけれど、私はとんでもない人を好きになったのかもしれない。
「分かった、じゃあ」
私はカウンター越しにグッと両手を伸ばして、カイの頬を包んだ。
1つの瞳をしっかりと見つめる。
「一生このお店でこき使ってあげる」
私が微笑むと、カイは花が開くような最高の笑顔になったのだった。
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おしまい
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