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大伯母③
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「それは、誘拐ではありませんか?」
横で口を出さずにいる2人も、「うんうん」と頷いた。
「まぁ、そう言われるとそうなのですが。
でも、いらっしゃった方々は皆さん喜んでくださいましたよ?
なにしろ、世界を渡る時に皆自分の能力を活性化させて、魔法が使えるようになりますから。」
ニコラスには、全く悪びれた様子はない。
しかも、今までに何人も連れて来ているようだ。
「前々回まで特定の所から、特定の人物を召喚する事が出来なくて・・・、前回はようやく出来たんですけど、1回に1人しか連れて来る事が出来なかったんです。
でも、今回は1回で3人も!
いやぁ、新しい魔法陣の開発を頑張ったかいがありました!」
「そんなに頻繁に誘拐してらっしゃるんですか。」
「嫌だな~、誘拐なんて言い方。
今の陛下が王太子だった時、王子・王女が学園に入る頃、従者候補として召喚する事になったんです。
なにしろ、聖女様が素晴らしい方だったので、それにあやかろうって事になったんですよ。」
ーーー大伯母には不満は無かったのだろうか。
ーーー急に見知らぬ土地に連れて来られて。
「・・・大伯母も喜んでいたのでしょうか?」
「聖女様は、始めは戸惑っていらしたようですよ?何しろこちらの者も急に現れた女の子を魔物だと勘違いしたくらいですから。」
ーーーん?
急に現れたとは、どういう事だろう。
「大伯母は、私達のように召喚されたのではないのですか?」
「えぇ、急にパッと現れたそうです。
なので、城の騎士達が魔物だと思い攻撃したのですが、見事な保護魔法で退けられ、その素晴らしい魔力量と清浄な光に包まれた少女の姿に、皆は打ち負かされ・・・」
「あ、もう良いです。」
「そうですか?まだ話し足りませんが。」
「いえ、結構です。」
「では、続きは今度に・・・。聖女様は先々代の王と結ばれ、4人の子宝に恵まれました。
始めはともかく、幸せだったと思いますよ。」
そういえば、王様と結婚したと教えてもらったんだった。
聖女の話になると、ニコラスさんに変なスイッチが入るので、流し聞きしてしまいそうになる。
メチャクチャ、聖女様を崇拝しているのだろう。
大伯母様って、やっぱり凄い人だったんだ。
「・・・と言うわけで、聖女様のお陰で、召喚魔法の研究が始まり、皆さんを召喚する事が出来ました。」
何かまた少し聞き流してしまったような気がするが、ニコラスさんのドヤ顔を見れば、問題無さそうだ。
だがしばらくして、ニコラスさんが顔を曇らせた。
「ただですねぇ、皆さんが何もお持ちでなければ、ヒロミ様がケガをする事は無かったんですよぉ。」
やっぱり全く悪びれも無く、むしろちゃんと召喚されない私達が悪いとの言い回しに、とうとう藤川真也がキレた。
「何かよく分からない所に引きずりこまれそうになれば、抵抗して何かに掴まろうとするのは、当たり前だ。」
「だって、イノウエ=ヒロミさんが言ったんですよー。自分が3人に説明しとくって。」
「「「は?」」」
「タイミングを教えるから、その時に召喚しろって言われて、私ずっと集中して魔法を発動してて、大変だったんですから。
文句の1つくらい言っても、バチは当たらないと思いますよー。」
言うだけ言うと、ニコラスは「血液は魔法で作れないから、今日は安静にしているように」と言って、出て行った。
横で口を出さずにいる2人も、「うんうん」と頷いた。
「まぁ、そう言われるとそうなのですが。
でも、いらっしゃった方々は皆さん喜んでくださいましたよ?
なにしろ、世界を渡る時に皆自分の能力を活性化させて、魔法が使えるようになりますから。」
ニコラスには、全く悪びれた様子はない。
しかも、今までに何人も連れて来ているようだ。
「前々回まで特定の所から、特定の人物を召喚する事が出来なくて・・・、前回はようやく出来たんですけど、1回に1人しか連れて来る事が出来なかったんです。
でも、今回は1回で3人も!
いやぁ、新しい魔法陣の開発を頑張ったかいがありました!」
「そんなに頻繁に誘拐してらっしゃるんですか。」
「嫌だな~、誘拐なんて言い方。
今の陛下が王太子だった時、王子・王女が学園に入る頃、従者候補として召喚する事になったんです。
なにしろ、聖女様が素晴らしい方だったので、それにあやかろうって事になったんですよ。」
ーーー大伯母には不満は無かったのだろうか。
ーーー急に見知らぬ土地に連れて来られて。
「・・・大伯母も喜んでいたのでしょうか?」
「聖女様は、始めは戸惑っていらしたようですよ?何しろこちらの者も急に現れた女の子を魔物だと勘違いしたくらいですから。」
ーーーん?
急に現れたとは、どういう事だろう。
「大伯母は、私達のように召喚されたのではないのですか?」
「えぇ、急にパッと現れたそうです。
なので、城の騎士達が魔物だと思い攻撃したのですが、見事な保護魔法で退けられ、その素晴らしい魔力量と清浄な光に包まれた少女の姿に、皆は打ち負かされ・・・」
「あ、もう良いです。」
「そうですか?まだ話し足りませんが。」
「いえ、結構です。」
「では、続きは今度に・・・。聖女様は先々代の王と結ばれ、4人の子宝に恵まれました。
始めはともかく、幸せだったと思いますよ。」
そういえば、王様と結婚したと教えてもらったんだった。
聖女の話になると、ニコラスさんに変なスイッチが入るので、流し聞きしてしまいそうになる。
メチャクチャ、聖女様を崇拝しているのだろう。
大伯母様って、やっぱり凄い人だったんだ。
「・・・と言うわけで、聖女様のお陰で、召喚魔法の研究が始まり、皆さんを召喚する事が出来ました。」
何かまた少し聞き流してしまったような気がするが、ニコラスさんのドヤ顔を見れば、問題無さそうだ。
だがしばらくして、ニコラスさんが顔を曇らせた。
「ただですねぇ、皆さんが何もお持ちでなければ、ヒロミ様がケガをする事は無かったんですよぉ。」
やっぱり全く悪びれも無く、むしろちゃんと召喚されない私達が悪いとの言い回しに、とうとう藤川真也がキレた。
「何かよく分からない所に引きずりこまれそうになれば、抵抗して何かに掴まろうとするのは、当たり前だ。」
「だって、イノウエ=ヒロミさんが言ったんですよー。自分が3人に説明しとくって。」
「「「は?」」」
「タイミングを教えるから、その時に召喚しろって言われて、私ずっと集中して魔法を発動してて、大変だったんですから。
文句の1つくらい言っても、バチは当たらないと思いますよー。」
言うだけ言うと、ニコラスは「血液は魔法で作れないから、今日は安静にしているように」と言って、出て行った。
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