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リストルードとアリアドネ⑤
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「今日は、リストルードがダンスの相手をするがいい。」
さっさと食べて、クロッシェントは部屋を後にする。
きっと総督を掴まえて、稽古をしてもらうのだろう。
リストルードは黙々と食べるアリアドネを見ながら、フォークでケーキを突いた。
「そこまで頑張らなくても良いんじゃない?
ゆっくり体調を整えれば・・・。」
「もうすぐ、王妃様のガーデンパーティーがあるのを忘れてない?
そのすぐ後は、リストルードの誕生パーティーもあるわ。
クロッシェント殿下の誕生パーティーは、妹の喪に服してると断れたけれど、次も欠席したら何を言われるか。
私は、リストルードの・・・、第2王子の婚約者だから。」
「・・・。」
すっかり忘れていた現実を突きつけられて、リストルードは狼狽えた。
忘れていたのは、ガーデンパーティーや自分の誕生日の事ではなく、パーティーにアリアドネをエスコートして出席する事だ。
事件前ならば、アリアドネと一緒にいるのは当たり前に考えていたが、今はまだ、アリアドネがあのアリアドネと同じだとは考えられず、婚約者だから一緒に出席しなければならないという事を、思いもしなかった。
ケーキを突いていたフォークを空中で止めたまま黙ってしまったリストルードに、アリアドネは食事の手を止めると、無表情に問いかけた。
「・・・婚約解消した方が良い?」
そこから、城の自室まで、何をして、いつ帰って来たのか、リストルードは覚えていなかった。
兄のクロッシェントが、「じゃあな!」と大きな音でドアを閉めた事で、ようやく現実に引き戻された。
自分は、今も昔も、アリアドネに何て自分勝手なのか。
外見で好きになり、外見で尻込みする。
中身は同じなのに、しかもリストルードの為に外見が変わってしまい、今はリストルードの為にも元に戻ろうと努力してくれているのに。
リストルードは、アリアドネに対する自分の気持ちが分からなくなっていた。
ーーーアリアドネは、婚約解消したいのだろうか?
兄に連れられて行ってから、会う事なく2週間が過ぎ、ガーデンパーティーの日が訪れた。
約束してある、城の待ち合わせの部屋にリストルードが行くと、もう既にアリアドネは到着していた。
一目見て、リストルードは二度目惚れをした。
ふわりと広がる淡い水色のドレスを着たアリアドネは、まだ細めではあるが以前と遜色なく、身体や顔がアリアドネでは無いなど気づかれないくらいにアリアドネだ。
寧ろ鍛えていた分、細いというよりは、スタイルが良くなったような感じだ。
案の定、会う人、挨拶に来る人に、「何をしたの?」「背が伸びた?」と興味深々に聞かれていた。
中でも、父王の弟であるデヴォン卿は、やけに熱心に「体調はどうですか?」「最近、何か変わった事はないですか?」としつこく話しかけてきた。
幼女趣味でもあるのかと、警戒したくらいだ。
昨年のガーデンパーティーより挨拶に来る人1人1人の話が長く、退屈する暇さえなかった。
もうそろそろお開きという頃、庭園の一部で爆発があった。
悲鳴と逃げ惑う人々、怒号と混乱。
何喰わぬ顔をした賊が、列席者に紛れて侵入し、暴動を起こしたのだ。
近衛騎士達や城の警備の騎士達が混乱を収めようと剣を振るう。
王や王妃は誰よりも警護され、早々に避難していた。
クロッシェントは、賊に襲われたが近衛に守られて移動している。
リストルードとアリアドネは、庭園の中程に居た為に、上手く逃げられずに、近衛に囲まれて守られていた。
少しずつ移動しながら賊を追い払うが、狙いが王族なのか、王や王妃、王太子が避難していく度に、敵の数が増えていく。
「王子は殺せ!公爵令嬢は生きたまま捕まえろ!」
逃げ惑う貴族達の中から、指示を出す声がした。
アリアドネは、生け垣の方にリストルードを押しながら、リストルードに魔法をかけた。
バランスを崩したリストルードは、生け垣を飛び越してゴロゴロと転んだ。
「急に何するんだ!アリアドネ!」
立ち上がろうとすると、手に透明な壁が当たった。
「え。ちょっ、また⁈
おい!魔法を解け、アリアドネ!」
もちろん、リストルードの声は外には聞こえない。
リストルードが倒れたと思われる生け垣を、賊の1人が剣で何度も薙ぎ払っているが、そこには居ないし、魔法壁にも当たらない。
急に消えた第2王子にビックリした所為で、隙が出来た事で、逃げようとしたアリアドネが捕まりそうになっていた。
腕を取られたアリアドネが、賊の足の甲を思いっきり踏み付け、脛を蹴り、身体を捻って逃げ出した。
リストルードが見ていない内に、殴られたのか、アリアドネのこめかみから頬へ血が流れていた。
口の端も切れているようだ。
辛うじて近衛に守られているが、アリアドネ自身の自衛のおかげもある。
騎士や兵の数も多少増えているが、混乱している他の貴族達や使用人達を守り、誘導しなければならない為、アリアドネを守る者より賊の方が優勢なのだ。
リストルードは、アリアドネの血を見ると、先の誘拐事件の自分の不甲斐なさを思い出した。
あの日と同じように、自分はアリアドネによって守られている。
リストルードの頭の中で何かが切れたような感じがして、目の前が真っ白になった。
リストルードは、魔法を暴発させていた。
無自覚で、最大級に。
アリアドネがかけた魔法を打ち破り、辺りに土の刃を巡らせて、敵も味方も切り裂く粉塵を作り出していた。
アリアドネは、自身に魔法壁を作るが、しばらく持つものの、何度も当たる土の刃に破られる。
しゃがみ込み、当たる面積を小さくして魔法壁を張るが、破られる度にアリアドネはボロボロになっていった。
ある程度続いた粉塵の攻撃が収まると、リストルードは居なくなり、賊は倒れて動けなくなっているか、這々の体で逃げていく処だった。
貴族達と共に紛れ込んで逃げ出せば、見つける事は難しいかもしれない。
アリアドネは、ボロボロになったドレスと身体を隠すように、自身に魔法壁を張って姿を消すと、城に向かって身体を浮かせて移動した。
妹のメディアリアの浮遊移動の魔法との合わせ技だ。
アリアドネには、リストルードが何処に居るのか分かっていた。
リストルードは、転移の魔法も暴発させ、失神したまま、客間と客間の間の壁に挟まれていた。
ゴスッ。ドシン。ゴリッ。バラバラ。ドスッ。
顔の横から聞こえる不審な音で、リストルードは目が覚めた。
顔のすぐ前にある壁が揺れている。
ドンッ。ガスッ。
何かが耳の真横に壁を突き抜けて飛んで来て、リストルードは動けないまま、目だけを動かして見た。
刃物らしき物が顔のすぐ近くに刺さっている。
引き抜かれると目の前の壁が少しだけバラバラと崩れた。
またすぐに轟音がして、今度は反対側の顔の横近くに刃物が突き刺さった。
「んんんんんー⁈」
リストルードは、声にならない、呻き声の様な悲鳴をあげた。
「あ。気がついた?今出してあげるからね!」
壁の向こうから、アリアドネの声がする。
刃物を振るっているのは、アリアドネらしい。
「ちょっ、ちょっと待って・・・!」
リストルードの悲鳴の様な声は、またも頭の横に打ちつけられた轟音で掻き消された。
バラバラと壁が崩れてリストルードの顔が明るくなった。
恐怖と視界の狭さから開放されたリストルードは、目の前にいるアリアドネの姿を見て、悲鳴をあげた。
「ぎゃあああああああー!」
まとめ髪は崩れ、ドレスは切り刻まれてボロ切れの様、所々血の色に染まっている。
頬には固まってこびりついた血に髪の毛が貼りつき、くちの横は切れて青痣になっている。
そんなアリアドネが、身長と同じくらいの斧を持っているのだ。
「今、出してあげるからね。」
また、アリアドネが斧を振りかぶった。
「ぎゃあああああああー!」
肩の横の壁に、斧が突き刺さる。
リストルードは、悲鳴を上げ、失神し、轟音で目が覚め、また悲鳴を上げて、失神するのを何度も繰り返した。
「大丈夫。リストルードが何処に行っても、私が見つけ出してあげるから。」
血に塗れたボロボロの姿で笑顔で斧を振るうアリアドネは、リストルードにトラウマを植え付けた。
それ以来、アリアドネの剣を携えた軍服姿や、急に姿を現す事あると、リストルードは叫び声を上げて自分の部屋に篭るようになった。
篭って何をしているかというと、愛らしい妖精の様なドレス姿のアリアドネの絵姿を見て、恐怖のイメージを払拭しようとしているのだ。
「・・・こうしていると、すごく可愛いのに。」
結局、リストルードは、アリアドネが好きなのだ。
さっさと食べて、クロッシェントは部屋を後にする。
きっと総督を掴まえて、稽古をしてもらうのだろう。
リストルードは黙々と食べるアリアドネを見ながら、フォークでケーキを突いた。
「そこまで頑張らなくても良いんじゃない?
ゆっくり体調を整えれば・・・。」
「もうすぐ、王妃様のガーデンパーティーがあるのを忘れてない?
そのすぐ後は、リストルードの誕生パーティーもあるわ。
クロッシェント殿下の誕生パーティーは、妹の喪に服してると断れたけれど、次も欠席したら何を言われるか。
私は、リストルードの・・・、第2王子の婚約者だから。」
「・・・。」
すっかり忘れていた現実を突きつけられて、リストルードは狼狽えた。
忘れていたのは、ガーデンパーティーや自分の誕生日の事ではなく、パーティーにアリアドネをエスコートして出席する事だ。
事件前ならば、アリアドネと一緒にいるのは当たり前に考えていたが、今はまだ、アリアドネがあのアリアドネと同じだとは考えられず、婚約者だから一緒に出席しなければならないという事を、思いもしなかった。
ケーキを突いていたフォークを空中で止めたまま黙ってしまったリストルードに、アリアドネは食事の手を止めると、無表情に問いかけた。
「・・・婚約解消した方が良い?」
そこから、城の自室まで、何をして、いつ帰って来たのか、リストルードは覚えていなかった。
兄のクロッシェントが、「じゃあな!」と大きな音でドアを閉めた事で、ようやく現実に引き戻された。
自分は、今も昔も、アリアドネに何て自分勝手なのか。
外見で好きになり、外見で尻込みする。
中身は同じなのに、しかもリストルードの為に外見が変わってしまい、今はリストルードの為にも元に戻ろうと努力してくれているのに。
リストルードは、アリアドネに対する自分の気持ちが分からなくなっていた。
ーーーアリアドネは、婚約解消したいのだろうか?
兄に連れられて行ってから、会う事なく2週間が過ぎ、ガーデンパーティーの日が訪れた。
約束してある、城の待ち合わせの部屋にリストルードが行くと、もう既にアリアドネは到着していた。
一目見て、リストルードは二度目惚れをした。
ふわりと広がる淡い水色のドレスを着たアリアドネは、まだ細めではあるが以前と遜色なく、身体や顔がアリアドネでは無いなど気づかれないくらいにアリアドネだ。
寧ろ鍛えていた分、細いというよりは、スタイルが良くなったような感じだ。
案の定、会う人、挨拶に来る人に、「何をしたの?」「背が伸びた?」と興味深々に聞かれていた。
中でも、父王の弟であるデヴォン卿は、やけに熱心に「体調はどうですか?」「最近、何か変わった事はないですか?」としつこく話しかけてきた。
幼女趣味でもあるのかと、警戒したくらいだ。
昨年のガーデンパーティーより挨拶に来る人1人1人の話が長く、退屈する暇さえなかった。
もうそろそろお開きという頃、庭園の一部で爆発があった。
悲鳴と逃げ惑う人々、怒号と混乱。
何喰わぬ顔をした賊が、列席者に紛れて侵入し、暴動を起こしたのだ。
近衛騎士達や城の警備の騎士達が混乱を収めようと剣を振るう。
王や王妃は誰よりも警護され、早々に避難していた。
クロッシェントは、賊に襲われたが近衛に守られて移動している。
リストルードとアリアドネは、庭園の中程に居た為に、上手く逃げられずに、近衛に囲まれて守られていた。
少しずつ移動しながら賊を追い払うが、狙いが王族なのか、王や王妃、王太子が避難していく度に、敵の数が増えていく。
「王子は殺せ!公爵令嬢は生きたまま捕まえろ!」
逃げ惑う貴族達の中から、指示を出す声がした。
アリアドネは、生け垣の方にリストルードを押しながら、リストルードに魔法をかけた。
バランスを崩したリストルードは、生け垣を飛び越してゴロゴロと転んだ。
「急に何するんだ!アリアドネ!」
立ち上がろうとすると、手に透明な壁が当たった。
「え。ちょっ、また⁈
おい!魔法を解け、アリアドネ!」
もちろん、リストルードの声は外には聞こえない。
リストルードが倒れたと思われる生け垣を、賊の1人が剣で何度も薙ぎ払っているが、そこには居ないし、魔法壁にも当たらない。
急に消えた第2王子にビックリした所為で、隙が出来た事で、逃げようとしたアリアドネが捕まりそうになっていた。
腕を取られたアリアドネが、賊の足の甲を思いっきり踏み付け、脛を蹴り、身体を捻って逃げ出した。
リストルードが見ていない内に、殴られたのか、アリアドネのこめかみから頬へ血が流れていた。
口の端も切れているようだ。
辛うじて近衛に守られているが、アリアドネ自身の自衛のおかげもある。
騎士や兵の数も多少増えているが、混乱している他の貴族達や使用人達を守り、誘導しなければならない為、アリアドネを守る者より賊の方が優勢なのだ。
リストルードは、アリアドネの血を見ると、先の誘拐事件の自分の不甲斐なさを思い出した。
あの日と同じように、自分はアリアドネによって守られている。
リストルードの頭の中で何かが切れたような感じがして、目の前が真っ白になった。
リストルードは、魔法を暴発させていた。
無自覚で、最大級に。
アリアドネがかけた魔法を打ち破り、辺りに土の刃を巡らせて、敵も味方も切り裂く粉塵を作り出していた。
アリアドネは、自身に魔法壁を作るが、しばらく持つものの、何度も当たる土の刃に破られる。
しゃがみ込み、当たる面積を小さくして魔法壁を張るが、破られる度にアリアドネはボロボロになっていった。
ある程度続いた粉塵の攻撃が収まると、リストルードは居なくなり、賊は倒れて動けなくなっているか、這々の体で逃げていく処だった。
貴族達と共に紛れ込んで逃げ出せば、見つける事は難しいかもしれない。
アリアドネは、ボロボロになったドレスと身体を隠すように、自身に魔法壁を張って姿を消すと、城に向かって身体を浮かせて移動した。
妹のメディアリアの浮遊移動の魔法との合わせ技だ。
アリアドネには、リストルードが何処に居るのか分かっていた。
リストルードは、転移の魔法も暴発させ、失神したまま、客間と客間の間の壁に挟まれていた。
ゴスッ。ドシン。ゴリッ。バラバラ。ドスッ。
顔の横から聞こえる不審な音で、リストルードは目が覚めた。
顔のすぐ前にある壁が揺れている。
ドンッ。ガスッ。
何かが耳の真横に壁を突き抜けて飛んで来て、リストルードは動けないまま、目だけを動かして見た。
刃物らしき物が顔のすぐ近くに刺さっている。
引き抜かれると目の前の壁が少しだけバラバラと崩れた。
またすぐに轟音がして、今度は反対側の顔の横近くに刃物が突き刺さった。
「んんんんんー⁈」
リストルードは、声にならない、呻き声の様な悲鳴をあげた。
「あ。気がついた?今出してあげるからね!」
壁の向こうから、アリアドネの声がする。
刃物を振るっているのは、アリアドネらしい。
「ちょっ、ちょっと待って・・・!」
リストルードの悲鳴の様な声は、またも頭の横に打ちつけられた轟音で掻き消された。
バラバラと壁が崩れてリストルードの顔が明るくなった。
恐怖と視界の狭さから開放されたリストルードは、目の前にいるアリアドネの姿を見て、悲鳴をあげた。
「ぎゃあああああああー!」
まとめ髪は崩れ、ドレスは切り刻まれてボロ切れの様、所々血の色に染まっている。
頬には固まってこびりついた血に髪の毛が貼りつき、くちの横は切れて青痣になっている。
そんなアリアドネが、身長と同じくらいの斧を持っているのだ。
「今、出してあげるからね。」
また、アリアドネが斧を振りかぶった。
「ぎゃあああああああー!」
肩の横の壁に、斧が突き刺さる。
リストルードは、悲鳴を上げ、失神し、轟音で目が覚め、また悲鳴を上げて、失神するのを何度も繰り返した。
「大丈夫。リストルードが何処に行っても、私が見つけ出してあげるから。」
血に塗れたボロボロの姿で笑顔で斧を振るうアリアドネは、リストルードにトラウマを植え付けた。
それ以来、アリアドネの剣を携えた軍服姿や、急に姿を現す事あると、リストルードは叫び声を上げて自分の部屋に篭るようになった。
篭って何をしているかというと、愛らしい妖精の様なドレス姿のアリアドネの絵姿を見て、恐怖のイメージを払拭しようとしているのだ。
「・・・こうしていると、すごく可愛いのに。」
結局、リストルードは、アリアドネが好きなのだ。
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