超絶天才な俺が異世界に転生する話 ~Sランク越えのチートスキル(才能)で世界を攻略~

シン・ミカ

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プロローグ

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 俺は生まれながらの天才だった。
 1歳から記憶したことを全て覚えていた。
 運動は何をやっても超一流だった。
 生まれながらに人生の選択肢が沢山あった。

 天は二物を与えずということわざがあるが、俺は二物以上与えられていると自覚はしている。
 そんな俺の名前は一ノ瀬帝いちのせみかど、18歳。史上最強の高校生だと自負している。



「ナイスシュート!!」


 学校の体育館、俺はバスケ部の練習試合に助っ人として呼ばれていた。
 スリーポイントエリアから打ったシュートは綺麗な弧を描くようにゴールに吸い込まれていき、音も立てずに入っていく。


「ピィィィィィィ!!」


 試合終了のブザーが体育館に鳴り響いた。両チームとも整列し、挨拶を交わす。
 結果は99対100で俺達の高校が勝った。最後のシュートが決定打となったのだ。


「さすがみかど!!最高のシュートだったよ!」

「うんうん、やっぱりバスケ部に入ってくれよぉぉぉ」


 バスケ部の連中は俺に称賛しょうさんし、いつものように勧誘してくる。


「いや、俺は特定の部活には入らないことにしてるんだ」

「なんだよぉー」

「それにしてもみかどのシュートは鮮やかだよな。外したところ見たことないもん」


 外すどころか、正直どこから打っても入るだろう。それはどのスポーツにおいてもそうだ。俺は1度見たものはそれ以上のことを完璧にこなせる運動神経があるからである。

 まぁそんな事をしてしまった日には部活どころか、いろんな業界が大騒ぎするだろうから見せないけども。


「ははっ、俺は迎えが来てるからもう行くよ」


 そう言って俺は体育館の入口に目線を向ける。
 そこには宝石のような綺麗な黒髪をお団子で2つ縛りにしいる可憐な少女が立っていた。
 俺の視線に気づいた少女は万遍まんべんな笑顔を向けてくる。


「あぁ、沙奈さなちゃんが迎えに来てるのか」

「そうだな、だから打ち上げには行けない、悪いな」


 そう言って俺はバスケ部の連中との会話を切り上げた。
 残念な表情を浮かべるバスケ部達をよそに沙奈さなの元に向かった。


「お兄様、今日も結構な活躍だったわね」


 彼女の名前は一ノ瀬沙奈いちのせさな、16歳。俺の最愛の妹である。
 合流した俺たちは帰り道を歩き始めた。


「なんだ見てたのか、退屈じゃなかったか?」


 どうせ勝つ試合だし、を省略した。


「いえいえ、お兄様の活躍を見れればどんな八百長疑惑がある試合でも退屈しないです」

「八百長疑惑って……」

「冗談です……お兄様、いつものあれはやってくれないんですか?」


 16歳にしては色っぽい声で誘惑するような眼差しを俺に向けた。


「いいのか?ここだとまだ人目に着くけど」

「見たい人には見せればいいんです」

「そうか、じゃあ――」

 
 俺の唇を沙奈の唇に重ねる。俺は妹である沙奈を女として愛しているからである。そして沙奈もそんな俺に好意を抱いている。

 俺はこの世界を退屈に感じていた。当たり前だ、やれば何でもできる。
 見た知識はすべて覚えられる。そしてそれを無駄にしない思考力がある。
 どんな職に入っても成功が約束されているようなものだ。

 父親は小さい頃からその優秀な才能に目をつけ、自分が経営している会社の仕事を当時小学生である俺にやらせたのだ。そして結果は大成功。

 それ以来、小学生にも関わらず父親の会社の経営の一端を担っていた。それは高校生になった今でも変わらない。
 経済もお金の動きも全て理解した上で自分達の儲けに対して最善を尽くす。
 この日本である程度のお金を稼ぐことは簡単である、と俺は思っていた。


 それは妹である沙奈も同じことを感じていたのかもしれない。妹は俺に負けず劣らず、運動神経、そして経営関係の考え方では群を抜いている。俺の経営方針に唯一指摘できる存在であった。

 俺はいつの間にかそんな自分と境遇が似ている沙奈に惹かれていき、愛してしまっていた。
 沙奈がいるから俺はこの退屈な人生も楽しく感じれるようになったのだ。


「そういえば、うちの会社に融資したい企業がいるらしく、話し合いたいとお父様が」

「どこの会社だ?」

「民天堂です」

「そんな大手がねぇ……うちの株式を担保に50億の融資と伝えておいてくれ」

「わかりました」


 そう言って電話をかける沙奈の頭を俺は優しく撫でた。
 沙奈はリンゴのように顔を赤くして俺を見てくるのがまた可愛い。
  

「キィィィィィィィ」


 突如急ブレーキの音が聞こえた。俺と沙奈の前に大型ダンプがつっこんでくるのが見える。
 俺は気づいた直後に動ける体制に入るが、沙奈は気づくのが遅れたらしい。
 おそらく間に合わない。

 俺は沙奈を庇うように抱きかかえた。

 ドンッという音と共に背中に感じたことのない痛みが走った。
 そして数メートル吹き飛ばされる。

 沙奈は無事だろうか。

 俺は沙奈の温もりを感じながら、意識を手放した。
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