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第20話(最終回) 冷徹を名乗れない公爵様は、言い訳なしで手を差し出すーー天然妻は気づかない(たぶん最後まで)
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「……今夜、宮廷だ」
朝食の席で、レオンハルトが淡々と言った。
リリアは蜂蜜茶を口に含んだまま固まり、ゆっくり飲み込んでから聞き返す。
「宮廷……って、王宮ですか?」
「そうだ」
「……え、燃えません?」
「燃やさせない」
今日もその一言で始まった。
カイルが横で震えながら付け足す。
「燃えます……! もう招待状が“噂の検証会”みたいな文面で……! 王都新聞も来ます……!」
「来るな」
「来ます!」
即答合戦の横で、エルザが静かに封筒を差し出した。
「奥さま。王宮から正式な招待です。……“公爵夫妻へのご挨拶と、誤報の鎮静”とあります」
リリアは封筒を受け取り、喉が少し乾くのを感じた。
(怖い)
怖いけど、約束した。
怖いと言う。逃げない。
リリアは小さく息を吸って、正直に言った。
「……少し、怖いです」
レオンハルトの視線が一瞬だけ柔らかくなる。
「……わかった」
そして、当たり前のように手を差し出した。
「一緒に行く」
「もちろんです」
リリアが頷くと、レオンハルトは低い声で追加した。
「逃げるな」
「逃げません」
その返事で、彼の肩の力がほんの少しだけ抜けるのがわかった。
呪いは解けたのに。
相変わらず、リリアの返事で落ち着く。
それが、少し照れくさくて、少し誇らしい。
*
王宮の大広間は、眩しかった。
高い天井、燭台の光、磨かれた床、整列する貴族たち。
そして――期待でざわつく空気。
(うわ、今日も“爆心地”だ……)
リリアが一歩引きかけた瞬間、レオンハルトがほんの僅かに前へ出た。
視線で「後ろ」と言う代わりに、今日は声が落ちる。
「……隣だ」
「え?」
「後ろではなく、隣にいる」
リリアは目を丸くした。
(昨日まで“後ろ”だったのに)
驚いている間に、レオンハルトが小さく付け足す。
「……夫人だから」
その言葉が、広間の華やかさよりずっと眩しくて。
リリアは一瞬、返事を忘れた。
エルザが後方で咳払いを一つ。
「奥さま、呼吸」
「は、はい……!」
リリアは慌てて息をして、レオンハルトの隣に立った。
すると、周囲のざわめきが少しだけ減る。
まるで、レオンハルトの“隣”が安全圏になったみたいに。
*
王と王妃が入場し、形式的な挨拶が終わると――すぐに本題が来た。
王妃がやわらかく微笑む。
「公爵。昨今から王都がたいへん賑やかですこと」
「存じております」
レオンハルトが即答する。
王が少し面白そうに言う。
「冷徹公爵が“冷徹を名乗れない”という噂まである」
広間がくすっと笑った。
リリアは思わず小さく縮こまる。
そのとき、レオンハルトが――広間中に届く声で言った。
「名乗れません」
一瞬で静まり返る。
(え、今……認めた?)
王妃が目を瞬く。
「……理由を聞いても?」
レオンハルトは、迷いなく続けた。
「私の妻がいる」
短い。
硬派。
そして、言い訳が一つもない。
広間が、息を止めた。
王がゆっくり頷く。
「それは、“呪い”ゆえか?」
レオンハルトは即答しなかった。
その沈黙が、かつてなら燃料になっただろう。
でも今は違う。
沈黙の間に、レオンハルトはリリアの方を見た。
――確認する目。
逃げないか。
リリアは、ちゃんと見返して、頷いた。
逃げない。
するとレオンハルトは、息を吐くみたいに言った。
「呪いは解けました」
ざわっと広間が揺れる。
王妃が小さく息を飲む。
「では、噂の“愛妻家”は?」
レオンハルトは、まっすぐに答えた。
「……私の意思です」
その瞬間。
広間のあちこちで、上品な悲鳴のような吐息が漏れた。
(燃える、これ絶対燃える)
リリアが焦って「燃えません?」と口に出しかけた、その前に。
レオンハルトが、さらに一歩だけ踏み込んだ。
「誤報も、誇張もある。だが」
一拍。
「私は妻を――」
リリアの心臓が跳ねる。
(え、ここで?)
レオンハルトは、逃げないまま言った。
「愛している」
はっきり、きっぱり、硬派に。
大広間が、凍ったみたいに静まってから――次の瞬間、割れんばかりの拍手が起きた。
王が笑った。
「よし。誤報ではないな」
王妃が微笑んだ。
「よろしいことです」
リリアは顔が熱くなって、耳まで真っ赤になって、立っているのがやっとだった。
(これ、私、倒れる)
倒れる未来が見えた――瞬間。
レオンハルトの手が、自然にリリアの背中を支えた。
支えて、耳元にだけ低く言う。
「……呼吸」
「は、はい……!」
エルザの咳払いが遠くで聞こえた気がした。
*
その後の舞踏会は、予想通りだった。
「奥さま、素敵ですわ!」
「公爵の告白を生で拝聴する日が来るなんて!」
「冷徹って、どこに行きましたの?」
質問がどんどん“燃料”になる。
リリアは笑って誤魔化さずに、正直に言うことにした。
「私、まだよくわかってなくて……」
すると周囲が「天然……!」と愛でる空気になる。
(やめて、愛でないで)
そんな中で、エドワードが現れた。
相変わらず爽やかで、相変わらず上手に笑う。
「夫人。……先日は失礼しました」
リリアは少し緊張したけれど、レオンハルトが隣にいる。
リリアは、ちゃんと自分で言えた。
「いえ。……でも、私は行きません」
エドワードは目を細め、そして静かに頷いた。
「ええ。あなたが望まないなら、それが答えですね」
それだけ言って、レオンハルトに向き直る。
「公爵殿。……夫人の“怖い”を聞けますか」
あの日と同じ問い。
でも今日は、王宮の真ん中。
レオンハルトは一拍も置かずに答えた。
「聞く」
そして、硬派に付け足す。
「……そして、守る。言い訳なしで」
エドワードは、わずかに笑った。
「なら、完敗です」
そう言って、引いた。
完璧に。
(……やっと、終わったんだ)
リリアの胸の奥が、すとんと落ち着いた。
*
帰りの馬車の中。
王宮の灯りが遠ざかると、リリアはようやく息を吐いた。
「……疲れました」
「……よく耐えた」
レオンハルトの声は低いけど、優しい。
「褒めないでください、燃えるので!」
「燃えない」
「燃えます!」
「……では」
レオンハルトが少しだけ考えて、珍しく言い換えを選んだ。
「……助かった」
リリアはふにゃっと笑う。
「はい。私も……助かりました」
馬車が揺れる。
沈黙が落ちる。
その沈黙は怖くなくて、むしろ温かい。
リリアがぽつりと言った。
「公爵さま。今日、すごかったですね」
「何が」
「“名乗れません”って」
レオンハルトは視線を前に置いたまま、低く言った。
「……事実だ」
「冷徹、捨てたんですか?」
「捨てない」
即答。
「でも名乗れないんですよね?」
「……名乗る必要がない」
リリアは首をかしげる。
「どうして?」
レオンハルトは、逃げずに言った。
「妻がいるから」
またそれ。
その言葉は、どうしてこんなに強いんだろう。
リリアは胸が熱くなって、でも最後まで天然を貫いてしまう。
「治安ですね」
レオンハルトが、静かにため息を吐いた。
「……違う」
「じゃあ、何ですか?」
レオンハルトは一拍置き――
馬車の揺れに合わせるように、そっとリリアの手を取った。
しっかり。優しく。言い訳のない握り方。
「……夫だ」
それだけ。
たった二文字で、胸がいっぱいになる。
リリアは、熱い頬を隠すみたいに笑った。
「……じゃあ、夫として。今日の約束、もう一個追加していいですか?」
「言え」
「公爵さま、ちゃんと寝てください」
「……寝る」
「努力じゃなくて実行です」
「実行する」
即答。
リリアは満足して頷いた。
そして気づかないまま、最後の一言を落とす。
「今日みたいに“愛している”って言うの、今後は……ほどほどでお願いします。心臓が……」
レオンハルトが、一瞬だけ固まり――
そのあと、珍しく笑った。
ほんの少し。
「……努力する」
「努力じゃなくて実行です!」
言いながら、リリアは笑った。
呪いは解けたのに、こんなふうに笑っている。
冷徹を名乗れない公爵様は、今日も硬派で。
天然妻は、たぶん最後まで気づかない。
――自分がどれだけ大事にされているかを。
(つづく)
朝食の席で、レオンハルトが淡々と言った。
リリアは蜂蜜茶を口に含んだまま固まり、ゆっくり飲み込んでから聞き返す。
「宮廷……って、王宮ですか?」
「そうだ」
「……え、燃えません?」
「燃やさせない」
今日もその一言で始まった。
カイルが横で震えながら付け足す。
「燃えます……! もう招待状が“噂の検証会”みたいな文面で……! 王都新聞も来ます……!」
「来るな」
「来ます!」
即答合戦の横で、エルザが静かに封筒を差し出した。
「奥さま。王宮から正式な招待です。……“公爵夫妻へのご挨拶と、誤報の鎮静”とあります」
リリアは封筒を受け取り、喉が少し乾くのを感じた。
(怖い)
怖いけど、約束した。
怖いと言う。逃げない。
リリアは小さく息を吸って、正直に言った。
「……少し、怖いです」
レオンハルトの視線が一瞬だけ柔らかくなる。
「……わかった」
そして、当たり前のように手を差し出した。
「一緒に行く」
「もちろんです」
リリアが頷くと、レオンハルトは低い声で追加した。
「逃げるな」
「逃げません」
その返事で、彼の肩の力がほんの少しだけ抜けるのがわかった。
呪いは解けたのに。
相変わらず、リリアの返事で落ち着く。
それが、少し照れくさくて、少し誇らしい。
*
王宮の大広間は、眩しかった。
高い天井、燭台の光、磨かれた床、整列する貴族たち。
そして――期待でざわつく空気。
(うわ、今日も“爆心地”だ……)
リリアが一歩引きかけた瞬間、レオンハルトがほんの僅かに前へ出た。
視線で「後ろ」と言う代わりに、今日は声が落ちる。
「……隣だ」
「え?」
「後ろではなく、隣にいる」
リリアは目を丸くした。
(昨日まで“後ろ”だったのに)
驚いている間に、レオンハルトが小さく付け足す。
「……夫人だから」
その言葉が、広間の華やかさよりずっと眩しくて。
リリアは一瞬、返事を忘れた。
エルザが後方で咳払いを一つ。
「奥さま、呼吸」
「は、はい……!」
リリアは慌てて息をして、レオンハルトの隣に立った。
すると、周囲のざわめきが少しだけ減る。
まるで、レオンハルトの“隣”が安全圏になったみたいに。
*
王と王妃が入場し、形式的な挨拶が終わると――すぐに本題が来た。
王妃がやわらかく微笑む。
「公爵。昨今から王都がたいへん賑やかですこと」
「存じております」
レオンハルトが即答する。
王が少し面白そうに言う。
「冷徹公爵が“冷徹を名乗れない”という噂まである」
広間がくすっと笑った。
リリアは思わず小さく縮こまる。
そのとき、レオンハルトが――広間中に届く声で言った。
「名乗れません」
一瞬で静まり返る。
(え、今……認めた?)
王妃が目を瞬く。
「……理由を聞いても?」
レオンハルトは、迷いなく続けた。
「私の妻がいる」
短い。
硬派。
そして、言い訳が一つもない。
広間が、息を止めた。
王がゆっくり頷く。
「それは、“呪い”ゆえか?」
レオンハルトは即答しなかった。
その沈黙が、かつてなら燃料になっただろう。
でも今は違う。
沈黙の間に、レオンハルトはリリアの方を見た。
――確認する目。
逃げないか。
リリアは、ちゃんと見返して、頷いた。
逃げない。
するとレオンハルトは、息を吐くみたいに言った。
「呪いは解けました」
ざわっと広間が揺れる。
王妃が小さく息を飲む。
「では、噂の“愛妻家”は?」
レオンハルトは、まっすぐに答えた。
「……私の意思です」
その瞬間。
広間のあちこちで、上品な悲鳴のような吐息が漏れた。
(燃える、これ絶対燃える)
リリアが焦って「燃えません?」と口に出しかけた、その前に。
レオンハルトが、さらに一歩だけ踏み込んだ。
「誤報も、誇張もある。だが」
一拍。
「私は妻を――」
リリアの心臓が跳ねる。
(え、ここで?)
レオンハルトは、逃げないまま言った。
「愛している」
はっきり、きっぱり、硬派に。
大広間が、凍ったみたいに静まってから――次の瞬間、割れんばかりの拍手が起きた。
王が笑った。
「よし。誤報ではないな」
王妃が微笑んだ。
「よろしいことです」
リリアは顔が熱くなって、耳まで真っ赤になって、立っているのがやっとだった。
(これ、私、倒れる)
倒れる未来が見えた――瞬間。
レオンハルトの手が、自然にリリアの背中を支えた。
支えて、耳元にだけ低く言う。
「……呼吸」
「は、はい……!」
エルザの咳払いが遠くで聞こえた気がした。
*
その後の舞踏会は、予想通りだった。
「奥さま、素敵ですわ!」
「公爵の告白を生で拝聴する日が来るなんて!」
「冷徹って、どこに行きましたの?」
質問がどんどん“燃料”になる。
リリアは笑って誤魔化さずに、正直に言うことにした。
「私、まだよくわかってなくて……」
すると周囲が「天然……!」と愛でる空気になる。
(やめて、愛でないで)
そんな中で、エドワードが現れた。
相変わらず爽やかで、相変わらず上手に笑う。
「夫人。……先日は失礼しました」
リリアは少し緊張したけれど、レオンハルトが隣にいる。
リリアは、ちゃんと自分で言えた。
「いえ。……でも、私は行きません」
エドワードは目を細め、そして静かに頷いた。
「ええ。あなたが望まないなら、それが答えですね」
それだけ言って、レオンハルトに向き直る。
「公爵殿。……夫人の“怖い”を聞けますか」
あの日と同じ問い。
でも今日は、王宮の真ん中。
レオンハルトは一拍も置かずに答えた。
「聞く」
そして、硬派に付け足す。
「……そして、守る。言い訳なしで」
エドワードは、わずかに笑った。
「なら、完敗です」
そう言って、引いた。
完璧に。
(……やっと、終わったんだ)
リリアの胸の奥が、すとんと落ち着いた。
*
帰りの馬車の中。
王宮の灯りが遠ざかると、リリアはようやく息を吐いた。
「……疲れました」
「……よく耐えた」
レオンハルトの声は低いけど、優しい。
「褒めないでください、燃えるので!」
「燃えない」
「燃えます!」
「……では」
レオンハルトが少しだけ考えて、珍しく言い換えを選んだ。
「……助かった」
リリアはふにゃっと笑う。
「はい。私も……助かりました」
馬車が揺れる。
沈黙が落ちる。
その沈黙は怖くなくて、むしろ温かい。
リリアがぽつりと言った。
「公爵さま。今日、すごかったですね」
「何が」
「“名乗れません”って」
レオンハルトは視線を前に置いたまま、低く言った。
「……事実だ」
「冷徹、捨てたんですか?」
「捨てない」
即答。
「でも名乗れないんですよね?」
「……名乗る必要がない」
リリアは首をかしげる。
「どうして?」
レオンハルトは、逃げずに言った。
「妻がいるから」
またそれ。
その言葉は、どうしてこんなに強いんだろう。
リリアは胸が熱くなって、でも最後まで天然を貫いてしまう。
「治安ですね」
レオンハルトが、静かにため息を吐いた。
「……違う」
「じゃあ、何ですか?」
レオンハルトは一拍置き――
馬車の揺れに合わせるように、そっとリリアの手を取った。
しっかり。優しく。言い訳のない握り方。
「……夫だ」
それだけ。
たった二文字で、胸がいっぱいになる。
リリアは、熱い頬を隠すみたいに笑った。
「……じゃあ、夫として。今日の約束、もう一個追加していいですか?」
「言え」
「公爵さま、ちゃんと寝てください」
「……寝る」
「努力じゃなくて実行です」
「実行する」
即答。
リリアは満足して頷いた。
そして気づかないまま、最後の一言を落とす。
「今日みたいに“愛している”って言うの、今後は……ほどほどでお願いします。心臓が……」
レオンハルトが、一瞬だけ固まり――
そのあと、珍しく笑った。
ほんの少し。
「……努力する」
「努力じゃなくて実行です!」
言いながら、リリアは笑った。
呪いは解けたのに、こんなふうに笑っている。
冷徹を名乗れない公爵様は、今日も硬派で。
天然妻は、たぶん最後まで気づかない。
――自分がどれだけ大事にされているかを。
(つづく)
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