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「あー、ヴァ―レン……ね、ヴァ―レンッ、ねぇッ、きもちい、ね、ぇ……ッ♡ ん、これ、好き?」
「ンッ、んぁ…うっ……あぁッ、ぁッ、ぁッ!」
低めの落ち着いた声だったはずのヴァ―レンの声は発情した雌猫のように媚びた甘い声に代わってしまっている。
強さを誇るヴァーレンも交尾中は、肉棒に翻弄されるだけだ。
「ん、かわい……やらしくって、……かわいい、なぁ…ッ!」
ヴァ―レン足がユイカの腰を逃がすまいと腰に巻き付いていることにとっくにユイカは気づいている。
「あぁッ……ッ♡」
媚び媚びの嬌声にユイカはもっともっとと激しく腰を振り立てて、ヴァ―レンを追い詰めていく。
パンパンと肌のぶつかり合う音と、グジュグジュっと混ざり合った体液が泡立つ音が耳を打つ。
「ふ、中すごい……うねってもっとって……ちゅうちゅう吸い付いてくる……!」
奥の奥まで、ごつごつと腹を破きそうな強さで穿つと、明らかにヴァ―レンが焦って身体を反らせる。
「ぁ、ヒッ……ッ! あぁッ! ちがッ……そこ、ちが……ッあ…… うう…… そこ、はッ、ぁ♡」
媚びるような甘ったるいねっとりした声に変化してきたのがうれしくて、ユイカはその唾液の引いた唇に口づける。ぎざぎざした歯で血が出ないようにゆっくりと舌を差し入れて、奥に引っ込んでいる舌に無理やり舌をひっつけて絡め取る。
「んっ……んぁう……ふ……ふ、ぇ……ぅ」
ヴァ―レンの潤んでいた瞳から涙が零れそうで、零れない。ヴァーレンの瞳には、欲情丸出しのユイカが映っている。
「はぁ……かわいいい……かわいいなぁ…」
かわいいかわいいと言いながら無駄な肉が一切ついていないヴァーレンの腹の上を優しい手つきで撫でながら、えぐい腰振りはやめない。
「ぁ、ユイカぁ……も、やめ……っえっ、ぅぅッ、あッ!」
浅い場所にもコリコリとした場所を見つけると、ユイカはそこをえぐるように突き入れて硬い先端を食い込ませる。
「アッ!? ぅ、あ、はッ、ぅぐッ♡」
押された瞬間にしびれたように体が動かせなくなったヴァ―レンは目の前が真っ白になる感覚を味わいながら、中のユイカのものをきゅうううううううと強く締め上げる。
中の竿の脈動が伝わってくる。
締まった肉壁をごりごりと削るように鋭くピストンされると、途方もない快楽が背中を駆け上る。
びゅびゅっと、ヴァ―レンの性器から精子が飛び出すのに数秒遅れて、ユイカも搾り取られるようにしてヴァ―レンの中に精を吐いた。
はぁはぁと疲れて息を乱したヴァ―レンの横にユイカも転がる。
「これで契約完了、だね……」
ユイカは甘く蕩けた声でヴァ―レンを呼ぶ。
ヴァ―レンは喉がひきつれて答えられないなりにヴァ―レンの頭を撫でた。
「ね、いつ入れてもいいの?」
ユイカはまた反り返ったままのそれをヴァ―レンの眼前に突き付けて、首を傾げた。可愛げのある顔をしているが、太く、反り返ったものは全然可愛くない。
「……許可制にしよう」
「そう? ね、もう一回シていい?」
威厳たっぷりに宣言したヴァーレンを押し倒し、ユイカはツノの生えた頭を抱きしめる。
ヴァーレンはとくとくとユイカの税弱な心音を聞く。
「……仕方ないな」
ヴァーレンは、人間の短命さをよく心得ている。
したいと言われれば断ることはないだろう。
なんのための許可制なのかすでにその意義を見出せない。
「はぁ……幸せ……」
充足感の溢れたユイカの声を聞きながら、ヴァーレンは再度その極太の竿を引き受けた。
「ンッ、んぁ…うっ……あぁッ、ぁッ、ぁッ!」
低めの落ち着いた声だったはずのヴァ―レンの声は発情した雌猫のように媚びた甘い声に代わってしまっている。
強さを誇るヴァーレンも交尾中は、肉棒に翻弄されるだけだ。
「ん、かわい……やらしくって、……かわいい、なぁ…ッ!」
ヴァ―レン足がユイカの腰を逃がすまいと腰に巻き付いていることにとっくにユイカは気づいている。
「あぁッ……ッ♡」
媚び媚びの嬌声にユイカはもっともっとと激しく腰を振り立てて、ヴァ―レンを追い詰めていく。
パンパンと肌のぶつかり合う音と、グジュグジュっと混ざり合った体液が泡立つ音が耳を打つ。
「ふ、中すごい……うねってもっとって……ちゅうちゅう吸い付いてくる……!」
奥の奥まで、ごつごつと腹を破きそうな強さで穿つと、明らかにヴァ―レンが焦って身体を反らせる。
「ぁ、ヒッ……ッ! あぁッ! ちがッ……そこ、ちが……ッあ…… うう…… そこ、はッ、ぁ♡」
媚びるような甘ったるいねっとりした声に変化してきたのがうれしくて、ユイカはその唾液の引いた唇に口づける。ぎざぎざした歯で血が出ないようにゆっくりと舌を差し入れて、奥に引っ込んでいる舌に無理やり舌をひっつけて絡め取る。
「んっ……んぁう……ふ……ふ、ぇ……ぅ」
ヴァ―レンの潤んでいた瞳から涙が零れそうで、零れない。ヴァーレンの瞳には、欲情丸出しのユイカが映っている。
「はぁ……かわいいい……かわいいなぁ…」
かわいいかわいいと言いながら無駄な肉が一切ついていないヴァーレンの腹の上を優しい手つきで撫でながら、えぐい腰振りはやめない。
「ぁ、ユイカぁ……も、やめ……っえっ、ぅぅッ、あッ!」
浅い場所にもコリコリとした場所を見つけると、ユイカはそこをえぐるように突き入れて硬い先端を食い込ませる。
「アッ!? ぅ、あ、はッ、ぅぐッ♡」
押された瞬間にしびれたように体が動かせなくなったヴァ―レンは目の前が真っ白になる感覚を味わいながら、中のユイカのものをきゅうううううううと強く締め上げる。
中の竿の脈動が伝わってくる。
締まった肉壁をごりごりと削るように鋭くピストンされると、途方もない快楽が背中を駆け上る。
びゅびゅっと、ヴァ―レンの性器から精子が飛び出すのに数秒遅れて、ユイカも搾り取られるようにしてヴァ―レンの中に精を吐いた。
はぁはぁと疲れて息を乱したヴァ―レンの横にユイカも転がる。
「これで契約完了、だね……」
ユイカは甘く蕩けた声でヴァ―レンを呼ぶ。
ヴァ―レンは喉がひきつれて答えられないなりにヴァ―レンの頭を撫でた。
「ね、いつ入れてもいいの?」
ユイカはまた反り返ったままのそれをヴァ―レンの眼前に突き付けて、首を傾げた。可愛げのある顔をしているが、太く、反り返ったものは全然可愛くない。
「……許可制にしよう」
「そう? ね、もう一回シていい?」
威厳たっぷりに宣言したヴァーレンを押し倒し、ユイカはツノの生えた頭を抱きしめる。
ヴァーレンはとくとくとユイカの税弱な心音を聞く。
「……仕方ないな」
ヴァーレンは、人間の短命さをよく心得ている。
したいと言われれば断ることはないだろう。
なんのための許可制なのかすでにその意義を見出せない。
「はぁ……幸せ……」
充足感の溢れたユイカの声を聞きながら、ヴァーレンは再度その極太の竿を引き受けた。
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