29 / 29
幕間
最近になって、馬越という生徒が頻繁に声をかけてくるようになった。
制服を着崩すことさえせずに、サンプル通りにきっちりと1番上のシャツのボタンまで留めている姿はいっそすがすがしいくらいに生真面目で、かなりの善良なやつであるとすぐに分かる。
やぼったくはないが、特におしゃれというわけでもないギリギリの爽やかさが残る髪型をしていて、小さい目はいつでもまっすぐにこちらを見てくるのでいささか反応に困ってしまう。
好奇心という視線もなく、たた困った同級生に話しかけている、それだけの熱量で、正直言って津島は馬越のことを好ましい男だと認識している。
裏表のない、素直でいい男なんだろう。
もしも津島がごく一般的にこの学校に通っていたならばこんな実直な男とも友人になれたのだろうか。
幾度となく無視を決め込み、真面目に取り合わなかったが、馬越はさほど応えた様子もない。
おおかた途中編入でまったくこの学校に馴染めていないことを気にした学年主任や、担当指導のセンセイに頼まれたのだと思うが、そこまで食い下がる必要はないのではないかと、理解に苦しむ。
馬越があまりに折れないため、津島は馬越に話しかけられれば、適当に話を合わせる程度に態度を軟化させた。
何度も話しかけられていれば情が沸いてしまうというのは本当らしかった。
そうすると今度は自称馬越の1番なマブダチという、見た目の派手な男がやたらと絡んでくるようになった。
日高澄也と名乗り、へらへらと締まりのない表情をし津島に話しかけてくる。
馬越の真っ黒で生徒規範そのものの髪型とは対照的に、そいつの髪はかなりの茶色で、両側を軽く刈り上げて束巻のある髪をいい感じに跳ねさせている。
馬越と友人であるのは本当らしく、2人の会話には乱れがまったくない。息のあった会話をぽんぽんと交わしている。なにも津島を間に挟まずともいいだろうに、訳がわからない。
2人の会話を聞くともなしに聞いているうちに、馬越には彼女がいて、日高には彼女がいないのだと認識する。
確かに馬越ほどの男ならば女が放っておくはずもない。一方日高は、女の子だいすき、というのをオープンにしていて、学外での女の知り合いは多いらしいがなぜか彼女はいない、と嘆いていた。そういう女なら誰でもいい、みたいなスタンスが女から嫌厭される理由だと気づいてないようだった。
誰が女の子なら誰でもいい(よくない)から彼女欲しい、などと言っている誠実さのかけらもない男と好き好んで付き合うものか。
津島は、日高の嘆きを鼻で笑った。
制服を着崩すことさえせずに、サンプル通りにきっちりと1番上のシャツのボタンまで留めている姿はいっそすがすがしいくらいに生真面目で、かなりの善良なやつであるとすぐに分かる。
やぼったくはないが、特におしゃれというわけでもないギリギリの爽やかさが残る髪型をしていて、小さい目はいつでもまっすぐにこちらを見てくるのでいささか反応に困ってしまう。
好奇心という視線もなく、たた困った同級生に話しかけている、それだけの熱量で、正直言って津島は馬越のことを好ましい男だと認識している。
裏表のない、素直でいい男なんだろう。
もしも津島がごく一般的にこの学校に通っていたならばこんな実直な男とも友人になれたのだろうか。
幾度となく無視を決め込み、真面目に取り合わなかったが、馬越はさほど応えた様子もない。
おおかた途中編入でまったくこの学校に馴染めていないことを気にした学年主任や、担当指導のセンセイに頼まれたのだと思うが、そこまで食い下がる必要はないのではないかと、理解に苦しむ。
馬越があまりに折れないため、津島は馬越に話しかけられれば、適当に話を合わせる程度に態度を軟化させた。
何度も話しかけられていれば情が沸いてしまうというのは本当らしかった。
そうすると今度は自称馬越の1番なマブダチという、見た目の派手な男がやたらと絡んでくるようになった。
日高澄也と名乗り、へらへらと締まりのない表情をし津島に話しかけてくる。
馬越の真っ黒で生徒規範そのものの髪型とは対照的に、そいつの髪はかなりの茶色で、両側を軽く刈り上げて束巻のある髪をいい感じに跳ねさせている。
馬越と友人であるのは本当らしく、2人の会話には乱れがまったくない。息のあった会話をぽんぽんと交わしている。なにも津島を間に挟まずともいいだろうに、訳がわからない。
2人の会話を聞くともなしに聞いているうちに、馬越には彼女がいて、日高には彼女がいないのだと認識する。
確かに馬越ほどの男ならば女が放っておくはずもない。一方日高は、女の子だいすき、というのをオープンにしていて、学外での女の知り合いは多いらしいがなぜか彼女はいない、と嘆いていた。そういう女なら誰でもいい、みたいなスタンスが女から嫌厭される理由だと気づいてないようだった。
誰が女の子なら誰でもいい(よくない)から彼女欲しい、などと言っている誠実さのかけらもない男と好き好んで付き合うものか。
津島は、日高の嘆きを鼻で笑った。
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。