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二章 

十三話

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 模擬戦が始まった。
アカリの最初の相手は
「「「僕達が相手しましょう!」」」
ジェン、トル、メンが挑んできた。

「達?」
アカリは聞いた。

「そうだ!僕達は三位一体!
1人じゃ力を発揮出来ないのでね!」
3人は堂々といった。

「あなた達の名前に恥じなさい
まあいいわ。最初の相手には丁度いいわ。
相手してあげる。」

戦闘が始まった。
「さあ、誰からくるのかしら」

大声を上げて
ジェンが突進してきた。
「遅いわね。」
と言いアカリはひらりと横に避けた。

「俺の突進を避けるとはなかなかだな!!
だが甘いな!」
とジェンは叫ぶと、その後ろからトルが
肩を踏み台にし跳び空中から襲って来た。

「本当の狙いはこれね!」
と言いトルの攻撃を受けとめた。

「油断したね。狙いはこれじゃないよ」
とトルが言うと
メンが横からアカリを攻撃した。

攻撃が直撃し
「うっ……。」と
その場に蹲った。

「おい、もう終わりかー?」
ジェンは聞いた。

「まだ、まだよ」
そういいアカリは立ち上がった。

「根性あるじゃないか」

アカリは距離を取った。

「逃げるのかー?」
「違うわよ!」
(まずは辺りを見渡して)

辺りには積み重なってる木箱
目の前には、ジェン、トル、メンの3人
アカリの手には木刀がある

(さあ、どうしましょう
まずは3人の中では小さいメンを倒そうかしら
大きな身体のジェンは邪魔ね)

「3体1じゃ勝ち目ないだろ
諦めたらどうだ?」
ジェンは言った。

(うるさいわね。だったら最初からタイマンでやりなさいよ)

アカリは木箱の後ろへ行った。
(ラッキー、網置いてあるじゃん)

「追い詰めたぞ。大人しく諦めたらどうだ?」
ジェンはそういい木箱へ突進をした。

「危ないわね!でも私の狙いはこれよ!」
と木箱の後ろから網を広げ、空中に投げた。

「しまった!」
ジェンは網に絡まった。

「これで動けなくなったわね。
あとは小さいの二人!!
覚悟しなさい!」
木刀の先端を二人へ向けた。

「ジェンが動けなくたってまだ二人いるんだ!」

「三人相手するよりは楽だよ?
さあかかってきなさい!」

「し、仕方ねぇ行くぞトル!」
「おう」
と言い二人でアカリに襲いかかってきた。

「他の手段はないのね」
アカリはメンの方へ避け
そのまま木刀を振り下ろした。

「うげっ……。」
と言いその場に倒れ込んだ。

「さあ、後一人だけどどうするのかしら?」
アカリは聞いた。

「こ、降参だ……。」
トルは言った。

アカリは勝利した。
「やった!勝ったわ!」

周りの人たちも盛り上がった。
「三人相手して勝つなんてすげー!」
賞賛の声が上がった。

「えっへん!」
と腰に手を当て満足気に笑った。

その後もいろんな人と戦い
アカリは二十人中、八番目の強さだった。

模擬戦は無事終わった。





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