1 / 13
Episode.1
過去
しおりを挟む
今日は待ちに待った小学校の入学式。私はクラス表を見る。
「2組10番……」
私は2組になった。
入学式後。私達は教室に誘導された。私は席に着くと、今まで見た中で1番かっこいい男子生徒が目に止まった。私はこの男子生徒と後々、付き合う事になる。その男子生徒の名は、おかもとみつゆき。私はおかもと君と出会い、小学1年生を終えた。
小学2年生、2学期頃。私は学区内を散歩していた。私が通う学校の体育館は2階と1階に行くための、石で造られた階段が体育館の横に設けられている。私はそこで、1年の頃同じクラスだったおかもと君を見かけた。おかもと君は、2人の友達を連れていた。そして、1年の頃と同様……今まで見た中で1番かっこいい。私はその『見た目がかっこいい』という安直な理由で、おかもと君を好きになった。私はおかもと君を好きになってから『同じクラスにもう1回なりたい……』と想いを抱いてしまった。そして、その想いを抱いたまま私達は小学3年生に進級した。
小学3年生の頃。私はクラス表に目を通す。当時のクラス表は男女別だ。
「あった! 13番」
私の名は松本友希。私は再び、クラス表に目を通すと……私の好きな人おかもと君の名前があった。私が強く願ったのか、その願いが叶った。当時の私はそれだけで満足だった。私はおかもと君と同じクラスになれただけで、幸せだった。その後の3年間……私とおかもと君は、同じクラスになることは無かった。そして私達は小学校を卒業した。
中学校に進学して、数ヶ月が経過した。今日は中間考査1日目で、後に知るのだがおかもと君の誕生日だった。休み時間に私はテラスに友達の山本愛斗に、連行された。テラスには、男子生徒2人係で拘束されていた……おかもと君の姿だった。私はおかもと君の胸元の刺繍を見る。胸ポケットの上に岡本光行と漢字で書かれていた。私は当時、岡本くんをひらがなで覚えていた。すると、山本君が私の耳にこう囁いた。
「岡本に告白しろ!」
と。私は吃驚してしまった。
《私がいつから、岡本くんが好きだって気付いたの?》
私がそんなことを思っていると、岡本くんは拘束していた男子生徒2人に、ゲンコツを1発おみまいしていた。私は教室に戻ろうとする岡本くんに
「私と付き合ってください!」
と。告白した。後々思うのだが、なぜ私は考査の日に告白なんてしたのだろうか。彼の返答は
「ゴメン! 俺……彼女居るんだ……」
だった。つまり、見事にフラれた。私は考査最終日に岡本くんが、彼女と一緒に下校する現場を目撃した。彼女の名は近藤郁江。私が岡本くんの彼女を知ったのは2年後だった。私はこの事を知った日以来、岡本くんに近づく事はなかった。
「2組10番……」
私は2組になった。
入学式後。私達は教室に誘導された。私は席に着くと、今まで見た中で1番かっこいい男子生徒が目に止まった。私はこの男子生徒と後々、付き合う事になる。その男子生徒の名は、おかもとみつゆき。私はおかもと君と出会い、小学1年生を終えた。
小学2年生、2学期頃。私は学区内を散歩していた。私が通う学校の体育館は2階と1階に行くための、石で造られた階段が体育館の横に設けられている。私はそこで、1年の頃同じクラスだったおかもと君を見かけた。おかもと君は、2人の友達を連れていた。そして、1年の頃と同様……今まで見た中で1番かっこいい。私はその『見た目がかっこいい』という安直な理由で、おかもと君を好きになった。私はおかもと君を好きになってから『同じクラスにもう1回なりたい……』と想いを抱いてしまった。そして、その想いを抱いたまま私達は小学3年生に進級した。
小学3年生の頃。私はクラス表に目を通す。当時のクラス表は男女別だ。
「あった! 13番」
私の名は松本友希。私は再び、クラス表に目を通すと……私の好きな人おかもと君の名前があった。私が強く願ったのか、その願いが叶った。当時の私はそれだけで満足だった。私はおかもと君と同じクラスになれただけで、幸せだった。その後の3年間……私とおかもと君は、同じクラスになることは無かった。そして私達は小学校を卒業した。
中学校に進学して、数ヶ月が経過した。今日は中間考査1日目で、後に知るのだがおかもと君の誕生日だった。休み時間に私はテラスに友達の山本愛斗に、連行された。テラスには、男子生徒2人係で拘束されていた……おかもと君の姿だった。私はおかもと君の胸元の刺繍を見る。胸ポケットの上に岡本光行と漢字で書かれていた。私は当時、岡本くんをひらがなで覚えていた。すると、山本君が私の耳にこう囁いた。
「岡本に告白しろ!」
と。私は吃驚してしまった。
《私がいつから、岡本くんが好きだって気付いたの?》
私がそんなことを思っていると、岡本くんは拘束していた男子生徒2人に、ゲンコツを1発おみまいしていた。私は教室に戻ろうとする岡本くんに
「私と付き合ってください!」
と。告白した。後々思うのだが、なぜ私は考査の日に告白なんてしたのだろうか。彼の返答は
「ゴメン! 俺……彼女居るんだ……」
だった。つまり、見事にフラれた。私は考査最終日に岡本くんが、彼女と一緒に下校する現場を目撃した。彼女の名は近藤郁江。私が岡本くんの彼女を知ったのは2年後だった。私はこの事を知った日以来、岡本くんに近づく事はなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる