〜星の名前の約束〜

古波蔵くう

文字の大きさ
7 / 8

第7章:"絆の力、未来への一歩"

しおりを挟む
 4月月末。俺は星野がなぜ無視したのか、気になって仕方が無かった。色々と頭を掻きむしりながら推理したが、一行に答えが分からない。病み上がりだからか?両親がダブル不倫で離婚したからか?
「陽斗……星野の様子が変なんだ……なんか知らないか?」
俺は陽斗に聞く。
輝美かがみじゃねぇか? 昨日、子分連れて俺らのクラス来たけど……その時、風太寝てたっけ?」
陽斗は、原因を教えてくれた。輝美、黒崎輝美は俺に告白してきた娘。当時、苗字のせいでいじめられていた俺にだ。俺は告白を断ったんだ。もし、俺と付き合ったら、輝美まで被害が及んでしまう。それは何としてでも阻止したかった。なのに、まだ恋心を抱いていたとは。俺は、子分の結菜に輝美を屋上に呼び出した。
 放課後、屋上。
「風くん! どうしたの? こんなところに呼び出して?」
輝美は、あざとい口調で俺に聞いてくる。完全に猫被っている。
「輝美……俺言ったはずだ……俺がいじめられていたこと知っているだろう? もし、俺と付き合ったら君にも影響及ぶんだ……そこも理解してくれないかな?」
俺は中学の頃と同じ事を言った。
「かーがーだって同じキラキラネーム何だもん! 風くんの気持ちぐらい分かる!」
輝美の言い分は、同じ気持ちを経験したから、痛みが分かるという。
「俺の名前は、普通だ……あと、俺は名ではなくて苗字でいじめられているんだ……この際だから、俺の苗字言うよ、堕悪だよ」
俺は続けて
「堕悪輝美とかになるんだよ? 将来結婚するってなったら……どう思う?」
俺は少し遠回しに言った。直接的に言うと『暗い輝きを美しいと感じる人として見られる』
と言った。輝美は俺の下手な説明でも分かったみたいだ。俺は去っていく。
 校門。俺は帰宅しようとすると、星野とすれ違った。
「星野!」
俺は呼びかけるが、星野は無視する。俺は星野の前に立ち、両肩を掴む。
「星野! どうしたんだ! 1人で抱え込んでも何も解決しない! 話してくれ!」
俺は星野の目を真剣な眼差しで見てくる。
「隣のクラスの黒崎ちゃんが、風太に近づかないでって……改名出来ないのは分かっている……でも、黒崎に警告されたことは絶対って掟があって……」
星野は話してくれた。
《なんつー掟作ってやがるんだ》
俺は今の気持ちを伝える。
「星野! 俺は君のことが好きだ! もう周りの目なんて気にしない! 黒崎とは俺からちゃんと気持ちを伝えた! だから、もう俺の事を無視しないでくれ! 唯一、俺を蔑んだ目で見てくれなかったのが、星野だけなんだ……」
俺は、星野の肩に顔を埋めて泣いてしまった。
「分かった……もう、風太の事を無視しない……改名の方法、教えて」
星野は、改名の手続きを教えてと言った。
ここからは(星羅夢side)。
 私は泣きすぎて目が腫れた風太と一緒に改名のオンライン手続きを行なった。デジタル申請をして、AI審査を受けたのち、即時変更できた。全体的なプライバシー保護付きだ。
 こうして、私は星羅夢せいらむと言う名前からあおいに変えることが出来た。ちなみに、苗字は母の旧姓が星野ほしのだったため変わらない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~

ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。 彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。 ――死んだはずの彼女が、生きている? 同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。 「今さら、逃げ道があると思うなよ」 瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。 秘された皇子と、選び直した愛。 三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?    * * * 後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。

処理中です...