実姉弟の恋⁉︎

〈８〉イジメから告白

　昼食時間。俺は女子トイレから、話し声が聞こえたため耳を澄ませた。掲示板に耳を付ける。
「行一さ、ルミカを振ったらしいよー」
「えー！　マジで！」
「なんか、姉さんと付き合うって！」
「えー！　ブラコンじゃん！　きっも！」
ルミカは有る事無い事言いふらしていた。
「侮辱罪の鉄槌を下してやる……」
俺は２人が出るのを待った。
　数分後。女子２人が出てきた。俺は２人に尋ねる。
「てめぇら……」
俺は２人を引き留める。
「貴方、誰？」
「ブラコン行一」
２人の内、１人は俺のことを知らないらしい。
「お前らに、侮辱罪を与える！」
俺は２人を殴る。２人は吹き飛ばされて、気を失った。
　放課後。俺は図書館で勉強していたが、第６感が働きゆま姉の危険を察知した。俺は校門に向かう。すると、ルミカが警棒らしきものでゆま姉を叩きつけていた。
「ルミカ！　何してる！」
俺は叫ぶ。
「ゆ、行一くん！」
ルミカは、警棒らしきものが手から落ちた。
「ルミカの本性が分かった……ルミカ、別れよう」
俺は続けて
「君は浮気をしたし、俺の大切な人を傷つけた……」
と。言った。ルミカは何も言わずに走り去って行った。ゆま姉は、全身あざだらけだった。まるで鞭で打たれた後が無数にある。
「ごめん……ゆま姉、助けるのが遅かった」
俺はゆま姉を抱き締める。
「私こそ、強くなくてごめん」
ゆま姉は抱き締め返した。
「あと、俺はゆま姉を恋人として好きだ」
俺はゆま姉になぜかいつの間にか、恋心を抱いていた。実の姉弟は結婚できない。そして、子供も作っちゃいけないが。