実姉弟の恋⁉︎

〈７〉デートドタキャンから浮気

　夏休み中。俺はゆま姉とデートの練習をしている。俺は普通の服装なのだが、ゆま姉は期待が入りすぎているのか、麦わら帽子に薄い袖なしの白いワンピースを着ている。
「ゆま姉、日焼け止めは塗った？」
俺はゆま姉に聞いた。今は、フードコートでコーラを飲んでいる。
「私は皮が熱いから大丈夫！」
ゆま姉は平気と答える。
「後で炎症起こしても知らないよ？」
俺はコーラを飲み終え、もう一杯頼みに行く。
　勝占家。ゆま姉は帰宅するなり、シャワーを浴びている。俺は、手を洗いゆま姉の服装を確認する。
《あれ？　下着は？　もしかして、下着付けずに外出たのか？　ついに変態化したか？》
俺はゆま姉の将来が心配になった。
　デート当日。俺はゆま姉に
「ちょっと出かけてくる！」
と。伝えて、出て行った。ルミカには、すでに約束済み。後は、集合場所に行くだけ。
　スイーツ＆ティーカフェ占川しめかわ支店。俺は集合時間より１時間早く来た。男がデートに遅れるのは紳士的ではない。俺はアイスティーを飲んで待った。
　２時間経過。集合時間から１時間経った。ルミカはまだ来ていない。
　さらに、２時間経過。集合時間から３時間経った。ルミカはまだ来ない。電話、ＬＥＡＤ、試したが返信も無いし繋がらない。
「５分か１０分なら、まだ分かるけど……３時間はないだろ……」
俺はその後も、結局待ったがルミカは来なかった。
　勝占家。俺は、暗い雰囲気で帰ってきた。
「行一？　大丈夫？」
ゆま姉が表情を伺う。俺は目から涙が出る。
「実は、今日デートだったんだけど……ドタキャンされた」
俺は彼女が居ることも話した。
「明日、学校で確認する？」
ゆま姉は提案してくれる。
「する……だから今日は、ゆま姉の膝枕で寝ていい？」
俺はいじめられた日々は、ゆま姉の膝枕で寝て忘れていた。ゆま姉は子守唄が上手くて、膝枕が気持ち良い。
　翌日、校門。俺はゆま姉の腕を掴んで、証拠を押さえた。
「行一、歩きづらいんだけど……」
ゆま姉は、相当負担かけているようだ。数分後に証拠を押さえた。
「あ！　あれだよ！　俺の彼女……」
俺はルミカを指差す。ルミカは校長の息子、占部万富うらべまんとみと浮気していた。
「俺は浮気相手だったわけか？　それとも、校長の息子が浮気相手か？」
俺はガッカリした。俺はルミカと別れる事にした。