実姉弟の恋⁉︎

古波蔵くう

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〈6〉後夜祭から夏休み

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 後夜祭終了後。今日は文化祭で後夜祭が終わった。時刻は午後6時を回っている。俺は、ミスコンに選ばれた悪川ルミカわるかわるみか
「2人で話そ?」
と。言われた。俺とルミカは、2人だけの空間に行った。
 校舎下のピロティ。俺はルミカとピロティに来た。
「行一くん……これ、受け取ってください!」
ルミカは手作りなのか、可愛らしい封筒を俺に差し出す。俺は受け取った。
「返事、待ってるから……」
ルミカは、群がる生徒たちの中にに戻った。
 勝占家。俺は帰宅すると、ゆま姉はシャワーを浴びていた。俺は居間に行って、ルミカから貰った手紙を読む。
『To 行一
 初めまして! 私は悪川ルミカと言います。ちょっと口から言いにくいから手紙で伝えたいと思います。実は、新歓の時から……行一くんのことが気になっていました! なので、ルーミと付き合って下さい!
From ルミカ』
俺は、ルミカに告白された。まぁ、封筒に貼られているハート型のシールで大体予想はしていたけど。
「ん? これは……」
俺は右角に書かれた小さい文字を読む。
『※ルーミと付き合うなら、ゆまに近づかないこと』
と。書かれている。
「ルミカ……俺とゆま姉が、姉弟ってこと知らないな……だからって近づかないことはできないし……」
俺が手紙を終うと
「何見てたの?」
風呂上がり姿のゆま姉が、俺の頬に人差し指を練り込む。
「ゆま姉……のぼせたな?」
俺ら勝占一家は、風呂でのぼせたら泥酔状態になる。
「姉ちゃんに見せてよー」
ゆま姉が、ルミカへのラブレターを奪おうとする。
「見せるわけないだろ!」
俺はゆま姉からラブレターを必死に守る。すると、ゆま姉は俺に覆い被さる。
「これで、お姉ちゃんから離れないよー」
俺は、ゆま姉から逃げられなくなった。
「ゆま姉、俺から離れろ……おっぱい触るぞ?」
俺はゆま姉に嫌な事をすると言った。するとゆま姉は
「触りたいなら……満足するまで触っていいよー」
ゆま姉は身体を覆っているバスタオルを取る。俺は元から触る気は無かった。だから、ゆま姉の頬を叩いた。腕力が人並み外れているのか、ゆま姉は吹き飛ばされて気を失った。
「取り敢えず、ゆま姉にジャージと……俺は2階に行こう」
俺はゆま姉の身体にバスタオルを被せ、ジャージを置いた。そして、2階へ行った。
《俺は何も見ていない……ゆま姉の全裸姿なんて見てない……いいね?》
俺は自分で言い聞かせた。言い聞かせないとダメな気がした。
 夏休み初日。俺は扇風機3台にエアコンで冷房ガンガンにして、テレビを見ながらラクトアイスを食べていた。
「アイスうめぇ! 夏サイコー!」
俺は夏休みを満喫していた。俺は最終日で焦り出すタイプだ。
 ゆまの部屋。ゆま姉は、自室のエアコンを付けて課題に取り組んでいた。ゆま姉はコツコツやるタイプだ。
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