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Episode.6:バレた……
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12月上旬。今日から、私達2年次は2泊3日で京都へ修学旅行へ行く。宿泊先は旅館だった。
深夜。
「……寝れない」
私は眠れなかった。裸族の私は全裸にならないと寝れなかった。同じ班の人達はみんな寝ている。
《みんな寝ているし……裸になってもいいよね……》
私はその場で服と下着を脱ぎ捨てた。
「朝早く起きて、服を着直せば……裸族だってバレない……」
私は布団で体を隠して眠った。
翌日、朝6時。
「むぅちゃん? 朝だよ?」
同じ班の悪戸夢界が起こしに来た。
「起きないと、先生に怒られるよ?」
夢界の声は私の耳には届かない。
「布団どかしたら起きるんじゃない?」
同じ班の人が提案する。夢界は私の体から布団を引き離す。すると
「「「「え?」」」」
夢界含む全員は、絶句していた。なぜなら、私が全裸で寝ていたから。
「え? ちょっと……むぅちゃん? 何でそんな格好……」
夢界があたふたしている。
「ん?」
私は目を覚ました。そして、みんなの表情を見て
《マズイ……》
と。分かった。私が裸族だってバレてしまった。
「ま、まず……むぅちゃんは服を着て! みんなは布団を片付けて!」
班長が、みんなに指示をする。私は服を着直す。
《もう……私の青春は終わった……》
帰県後。3日目は、遊園地だったけど班のみんなは私を仲間外れにして迷子になってしまった。唯一、私を見つけてくれたのが堀くんだった。今は飛行機で京都から私達の住んでいる県へ帰るところ。
「堀くん?」
私の隣の席で堀くんは、イヤフォンをさして音楽を聴いていた。
「どうした? 裸野……」
音楽を聴いているのか、堀くんの声量がいつもより小さく聞こえる。
「い……いや、やっぱり何でもない……」
私は『裸族がバレた』なんて、堀くんには言えなかった。共感はしてくれても助けてはくれない。
3日後。私が学校に来ると、クラスメイト全員が私を軽蔑した目で見つめている。そして、同じ班だった人達はヒソヒソと何かを話していた。私が自分の席を見ると、沢山の落書きがされていた。
『全裸のメス豚』
とか
『肉便器』
など。私が裸族だとバレてから、いじめられた。主犯格は夢界みたいだ。夢界は、中学時代に堀くんに振られた経験があったみたい。堀くんは当時『エロ同人誌の売人』と呼ばれていた。それでも、堀くんは異性の裸なんかに興味はないように見える。そして、かなりイケメンなんだ。それで告白したけど
「俺の被害に巻き込みたくないんだ」
と。言って振ったみたい。それで裸族の私を除け者にして、クラス総出でいじめをさせたら堀くんも加担してくれると思ったみたい。堀くんはそんな人間じゃない。私は進級してからは、堀くんと話す時間が多かった。それもいじめの要因に繋がったのかもしれない。それからも、いじめは私に精神的なダメージを与え続けた。1番陰湿なのは、トイレに篭るとバケツいっぱいの水を掛けられたことだ。それで全裸になって出てきたら、笑ってやろうと思ったのだろう。裸族と露出狂は違う。裸になるのは一緒だけど、それが外か自分の家かの違いがある。私はもう学校に行く気力すら無くなり、不登校になった。
深夜。
「……寝れない」
私は眠れなかった。裸族の私は全裸にならないと寝れなかった。同じ班の人達はみんな寝ている。
《みんな寝ているし……裸になってもいいよね……》
私はその場で服と下着を脱ぎ捨てた。
「朝早く起きて、服を着直せば……裸族だってバレない……」
私は布団で体を隠して眠った。
翌日、朝6時。
「むぅちゃん? 朝だよ?」
同じ班の悪戸夢界が起こしに来た。
「起きないと、先生に怒られるよ?」
夢界の声は私の耳には届かない。
「布団どかしたら起きるんじゃない?」
同じ班の人が提案する。夢界は私の体から布団を引き離す。すると
「「「「え?」」」」
夢界含む全員は、絶句していた。なぜなら、私が全裸で寝ていたから。
「え? ちょっと……むぅちゃん? 何でそんな格好……」
夢界があたふたしている。
「ん?」
私は目を覚ました。そして、みんなの表情を見て
《マズイ……》
と。分かった。私が裸族だってバレてしまった。
「ま、まず……むぅちゃんは服を着て! みんなは布団を片付けて!」
班長が、みんなに指示をする。私は服を着直す。
《もう……私の青春は終わった……》
帰県後。3日目は、遊園地だったけど班のみんなは私を仲間外れにして迷子になってしまった。唯一、私を見つけてくれたのが堀くんだった。今は飛行機で京都から私達の住んでいる県へ帰るところ。
「堀くん?」
私の隣の席で堀くんは、イヤフォンをさして音楽を聴いていた。
「どうした? 裸野……」
音楽を聴いているのか、堀くんの声量がいつもより小さく聞こえる。
「い……いや、やっぱり何でもない……」
私は『裸族がバレた』なんて、堀くんには言えなかった。共感はしてくれても助けてはくれない。
3日後。私が学校に来ると、クラスメイト全員が私を軽蔑した目で見つめている。そして、同じ班だった人達はヒソヒソと何かを話していた。私が自分の席を見ると、沢山の落書きがされていた。
『全裸のメス豚』
とか
『肉便器』
など。私が裸族だとバレてから、いじめられた。主犯格は夢界みたいだ。夢界は、中学時代に堀くんに振られた経験があったみたい。堀くんは当時『エロ同人誌の売人』と呼ばれていた。それでも、堀くんは異性の裸なんかに興味はないように見える。そして、かなりイケメンなんだ。それで告白したけど
「俺の被害に巻き込みたくないんだ」
と。言って振ったみたい。それで裸族の私を除け者にして、クラス総出でいじめをさせたら堀くんも加担してくれると思ったみたい。堀くんはそんな人間じゃない。私は進級してからは、堀くんと話す時間が多かった。それもいじめの要因に繋がったのかもしれない。それからも、いじめは私に精神的なダメージを与え続けた。1番陰湿なのは、トイレに篭るとバケツいっぱいの水を掛けられたことだ。それで全裸になって出てきたら、笑ってやろうと思ったのだろう。裸族と露出狂は違う。裸になるのは一緒だけど、それが外か自分の家かの違いがある。私はもう学校に行く気力すら無くなり、不登校になった。
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