女装男子と私

メタボ戦士

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70話 姉②

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「夏樹、アンタ····何で女装してるの?」

「ゲームで負けた罰ゲームだよな、美月。」
 
「うん。夏樹君と大●闘ス●ッシュブラザーズで私に負けたので罰ゲームとして女装させたんです。」

「へぇー。それよりあなたは誰?」

「春野美月です。夏樹君とはお友達として仲良くさせてもらっています。」

「へぇー····ん?〈ジロジロ〉」

「どうしました?」

「美月ちゃん····夏樹とパフェを食べたことがある?」

「え?」

「姉さん別の子だよ。あの写真の子は金髪だったろ?」

「そうだけど、美月ちゃんと似ているのよね~。金髪の子と同一人物じゃないの?」

「違うよ。」

「違いますよ。」

「そうなんだ。じゃあ逆に駄目じゃない?」

「「何で(ですか)?」」

「だって異性の子と2人っきりでしょ?あまり恋人の子は良く思わないんじゃないの?」

「大丈夫だよ。ゲームで遊んでいるだけだし。」  

「そうですよ。それに私は夏樹君の顔は好みじゃないので大丈夫です。」

「珍しい。夏樹って生まれてからずっと異性に『キャーキャー』言われて来た子だったから、あなたみたいな子は初めてよ。」

「そうですか。」

「だからあなたのことがお気に入りなのね。」

「え?」

「美月、そういえばもう帰るんだろ?家まで送るよ。」

「あ····うん。」

「え~もう帰るの~。もう少し美月ちゃんと話したいな。」

「姉さんの話に付き合ってたら日が暮れちゃうから駄目。」

「チェッ駄目か。」

「すみません。またの機会に····。」

「わかったわ。そのときを楽しみにしているわね。」

「はい。」

「じゃあね。」

「はい、また来ます。」

〈ガチャ〉
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