女装男子と私

メタボ戦士

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82話　いつもより変な君（早乙女）

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〈ｻﾜｻﾜ〉

「あの～··俺の乳首付近を執拗にいじるのやめてくれません？」

「え～ヤダwアハハッ·······〈ｻﾜｻﾜ〉」

「今日の美月····いつもより変だよ。何か変な物でも食べたの？」

「不味いスムージーと口直しにチョコレートを何個か食べただけで変な物なんて食べてないよw」

　······チョコレートか····

「チョコレートってさ····どんなの食べたの？」

「中に液体が入っているやつ。」

「もしかしてウイスキーボンボン？」

「わかんないw適当にバクバク食べたから〈ｽﾘｽﾘ〉」

「そっか····」

　······現実でウイスキーボンボンで酔っ払うやつ初めて見た。

　美月はアルコールが弱いんだな····わりと可愛いかも。

「なつき～何無視してんのよぉ～〈ﾓﾐﾓﾐ〉」

「ごめん考えごとしてた。」

「考えごとなんてしないで私のこと構ってよぉ～」

「ごめんね〈ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ〉」

「ヘヘッ·····キモチイイ····もっとやって♪」

「はいはい·······〈ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ〉」

「だ～いすき♡、ずっと傍にいて♡♡〈ムギュ～〉」

「ちょっ！美月さん·····」

　·······こんな道端で告白ってどういうこと？

　俺のことタイプじゃないとか言ってたのに好きだったの？

「ねぇ～私のこと女として好きならキスして、嫌いなら殴ってw」

「そんなこと出来ないよ。」

「意気地なし。キンタマついてんの？」

「わかった、やるよ。」

　······そうは言ってみたものの、こんな場所でキスも殴るのも出来ないよ。

　どうしよう。

　女子の顔を殴るなんて出来ないからキスか。

　でも友達としては好きだけど、女としては好きではないし。

　う～～ん

「早くして。」

「わかった、じゃあ目を閉じて。」

　·······まぁ一瞬だと思えば······

「うん〈ｷﾞｭ〉」

「······ﾁｭｯ······したよ。」

「············zzz 〈フラッ〉」

〈ガシッ〉

「ふぅ·····危ね··········」

　······美月寝ちゃったか。

　キスの回答はこれでなしかな。

　まぁこれで良かったか。

　今の関係を壊したくないし。

　それより美月を運ぼう。

「よいしょ〈ズシッ〉」

　······教室まで運んだら目立つかな。

　まぁいいか。

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