95 / 251
第95話 ケイの過去話
しおりを挟む
〈シャー···········〉
ナーダ 「〈ギュッ〉ケイ······」
ケイ 「ナーダどうした?」
ナーダ 「元に戻っても私のことを愛してくれる?」
ケイ 「愛すよ。元々女性の君が好きなんだから。」
ナーダ 「でも肉体関係になったのは男の姿よ。」
ケイ 「確かに男の姿の君に発情して肉体関係を結んだ。でも僕の初恋は12年前、同級生の貴族の女性に犯されそうになっているところを助けてくれた女性の君だから。」
ナーダ 「そんなことあったっけ?覚えてないな。」
ケイ 「僕はあのとき、目立つ黒髪と瞳を魔法で茶色にしていたから。」
ナーダ 「茶髪と茶色の瞳····あっ思い出した!」
ケイ 「ホントに?」
ナーダ 「うん。あのときマッシュヘアーで銀縁の丸眼鏡かけていたでしょ。」
ケイ 「うん。」
ナーダ 「顔は美形だけど、なよなよしてて好みじゃなかったキノコ先輩がケイ?」
ケイ 「そうだよ。キノコ先輩って呼び方···懐かしいな····君がそう呼び始めたから、他の人にもそう呼ばれるようになったんだよね。」
ナーダ 「そうだっけ?」
ケイ 「うん。」
ナーダ 「まぁでも顔は元々美形だったけど、体格と性格が変わったよね。」
ケイ 「学校の卒業式に君に振られてから変わろうと努力をしたんだ。」
ナーダ 「そっか·····でもあのときびっくりしたな~」
ケイ 「何?」
ナーダ 「だって私とディエスはケイと出会う前から付き合っているのに、卒業式に告白してくるから。」
ケイ 「だって言わないで後悔したくなかったから。」
ナーダ 「そっか··ケイは凄いな。無理とわかっているのに勇気を振り絞ったから。」
ケイ 「まぁあのとき勇気を振り絞ってこっぴどく振られたから、今があるのかもしれないね。ナーダ好みの顔と体になれたし。」
ナーダ 「そうね。今は女性の姿だからややこしいけどw」
ケイ 「確かにw」
ナーダ 「まぁ話はこれくらいにしてそろそろ·····」
ケイ 「あっ···ごめんそうだね·····」
ナーダ 「明日はケイの家をこの近所に移す作業があるから朝食後にケイの家に行くね。」
ケイ 「うん。じゃあね······」
ナーダ 「またね·······」
ナーダ 「〈ギュッ〉ケイ······」
ケイ 「ナーダどうした?」
ナーダ 「元に戻っても私のことを愛してくれる?」
ケイ 「愛すよ。元々女性の君が好きなんだから。」
ナーダ 「でも肉体関係になったのは男の姿よ。」
ケイ 「確かに男の姿の君に発情して肉体関係を結んだ。でも僕の初恋は12年前、同級生の貴族の女性に犯されそうになっているところを助けてくれた女性の君だから。」
ナーダ 「そんなことあったっけ?覚えてないな。」
ケイ 「僕はあのとき、目立つ黒髪と瞳を魔法で茶色にしていたから。」
ナーダ 「茶髪と茶色の瞳····あっ思い出した!」
ケイ 「ホントに?」
ナーダ 「うん。あのときマッシュヘアーで銀縁の丸眼鏡かけていたでしょ。」
ケイ 「うん。」
ナーダ 「顔は美形だけど、なよなよしてて好みじゃなかったキノコ先輩がケイ?」
ケイ 「そうだよ。キノコ先輩って呼び方···懐かしいな····君がそう呼び始めたから、他の人にもそう呼ばれるようになったんだよね。」
ナーダ 「そうだっけ?」
ケイ 「うん。」
ナーダ 「まぁでも顔は元々美形だったけど、体格と性格が変わったよね。」
ケイ 「学校の卒業式に君に振られてから変わろうと努力をしたんだ。」
ナーダ 「そっか·····でもあのときびっくりしたな~」
ケイ 「何?」
ナーダ 「だって私とディエスはケイと出会う前から付き合っているのに、卒業式に告白してくるから。」
ケイ 「だって言わないで後悔したくなかったから。」
ナーダ 「そっか··ケイは凄いな。無理とわかっているのに勇気を振り絞ったから。」
ケイ 「まぁあのとき勇気を振り絞ってこっぴどく振られたから、今があるのかもしれないね。ナーダ好みの顔と体になれたし。」
ナーダ 「そうね。今は女性の姿だからややこしいけどw」
ケイ 「確かにw」
ナーダ 「まぁ話はこれくらいにしてそろそろ·····」
ケイ 「あっ···ごめんそうだね·····」
ナーダ 「明日はケイの家をこの近所に移す作業があるから朝食後にケイの家に行くね。」
ケイ 「うん。じゃあね······」
ナーダ 「またね·······」
10
あなたにおすすめの小説
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
【完結】異世界転移したら騎士団長と相思相愛になりました〜私の恋を父と兄が邪魔してくる〜
伽羅
恋愛
愛莉鈴(アリス)は幼馴染の健斗に片想いをしている。
ある朝、通学中の事故で道が塞がれた。
健斗はサボる口実が出来たと言って愛莉鈴を先に行かせる。
事故車で塞がれた道を電柱と塀の隙間から抜けようとすると妙な違和感が…。
気付いたら、まったく別の世界に佇んでいた。
そんな愛莉鈴を救ってくれた騎士団長を徐々に好きになっていくが、彼には想い人がいた。
やがて愛莉鈴には重大な秘密が判明して…。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる