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第96話 夕方
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ケイが帰ってからしばらくして子供達が帰って来た。
7つ子 「ただいま~」
ナーダ 「おかえり」
アインス 「あれ?お母さん、その指輪は?」
ナーダ 「今日、ケイさんと買いに行ったの。」
アインス 「へぇ·····そうなんだ····」
ドゥーエ 「予定は明日じゃなかったの?」
ナーダ 「ケイさんがどうしてもって言うから。」
トロワ 「あれ?死んだお父さんからもらった指輪は···」
ナーダ 「失くさないようにネックレスにして肌見放さず身につけているわよ。ほら〈ジャラ〉」
7つ子 「ホントだ····」
フィーア 「死んだお父さんの指輪はネックレスにしたのに、何でケイさんの指輪は左薬指につけるの?」
ナーダ 「今の旦那はケイさんだから。あとディエスにもらった指輪をネックレスにしたのは理由があるの。」
7つ子 「何?」
ナーダ 「ディエス、ドラゴンに喰われたじゃない?」
7つ子 「うん。」
ナーダ 「ディエスの敵のドラゴンは私が倒したんだけど·····、ドラゴンの腹からディエスが身につけていた結婚指輪が奇跡的に出てきたの。」
7つ子 「知らなかった。」
ナーダ 「言ってないもの。」
7つ子 「教えてくれれば良かったのに。」
ナーダ 「アンタ達がみんなディエスの指輪を欲しがって、喧嘩になると思ったのよ。」
7つ子 「確かにそれならしょうがないか。それで結局ネックレスにする理由はなんなの?」
ナーダ 「私が身につけているネックレスをちゃんとよく見なさい。」
7つ子 「〈ジ······〉·················」
ペンタ 「わかった!同じデザインの指輪が2つある。」
アーニム 「もしかして死んだお父さんにもらった指輪と、遺品の指輪を1つのネックレスにしたの?」
ナーダ 「そうよ。ずっとディエスのことを『忘れないで愛し続ける』という意味を込めてネックレスにしたの。」
7つ子 「ふ~~~ん」
ナーダ 「何?みんな黙って····」
ヘプタ 「やるじゃんお母さん。」
アインス 「なんか······感動した。」
ドゥーエ 「夫婦愛が凄いな。」
トロワ 「ロマンね✩」
フィーア 「お母さんにしては素敵。」
ペンタ 「理想の夫婦像。」
アーニム 「死んだお父さんもきっと喜んでいるだろうね。」
ナーダ 「みんなべた褒めね。」
7つ子 「だっていい話だから。」
ナーダ 「そっか····まぁこの話はこれぐらいにして、アインスと朝に約束した木刀の素振りをしましょうか。」
アインス 「うん。」
ナーダ 「他のみんなもやる?」
6つ子 「やる。」
アインス 「いつもより意欲的ね。」
6つ子 「たまにはね」
アインス 「そっか···じゃあ始めましょうか。」
7つ子 「うん。」
1時間、みっちり素振りをした。
7つ子 「ゼェゼェ·······疲れた······」
ナーダ 「お疲れ、汗をたくさんかいただろうから風呂に入ってさっぱりしちゃいなさい。」
7つ子 「はーい」
7つ子 「ただいま~」
ナーダ 「おかえり」
アインス 「あれ?お母さん、その指輪は?」
ナーダ 「今日、ケイさんと買いに行ったの。」
アインス 「へぇ·····そうなんだ····」
ドゥーエ 「予定は明日じゃなかったの?」
ナーダ 「ケイさんがどうしてもって言うから。」
トロワ 「あれ?死んだお父さんからもらった指輪は···」
ナーダ 「失くさないようにネックレスにして肌見放さず身につけているわよ。ほら〈ジャラ〉」
7つ子 「ホントだ····」
フィーア 「死んだお父さんの指輪はネックレスにしたのに、何でケイさんの指輪は左薬指につけるの?」
ナーダ 「今の旦那はケイさんだから。あとディエスにもらった指輪をネックレスにしたのは理由があるの。」
7つ子 「何?」
ナーダ 「ディエス、ドラゴンに喰われたじゃない?」
7つ子 「うん。」
ナーダ 「ディエスの敵のドラゴンは私が倒したんだけど·····、ドラゴンの腹からディエスが身につけていた結婚指輪が奇跡的に出てきたの。」
7つ子 「知らなかった。」
ナーダ 「言ってないもの。」
7つ子 「教えてくれれば良かったのに。」
ナーダ 「アンタ達がみんなディエスの指輪を欲しがって、喧嘩になると思ったのよ。」
7つ子 「確かにそれならしょうがないか。それで結局ネックレスにする理由はなんなの?」
ナーダ 「私が身につけているネックレスをちゃんとよく見なさい。」
7つ子 「〈ジ······〉·················」
ペンタ 「わかった!同じデザインの指輪が2つある。」
アーニム 「もしかして死んだお父さんにもらった指輪と、遺品の指輪を1つのネックレスにしたの?」
ナーダ 「そうよ。ずっとディエスのことを『忘れないで愛し続ける』という意味を込めてネックレスにしたの。」
7つ子 「ふ~~~ん」
ナーダ 「何?みんな黙って····」
ヘプタ 「やるじゃんお母さん。」
アインス 「なんか······感動した。」
ドゥーエ 「夫婦愛が凄いな。」
トロワ 「ロマンね✩」
フィーア 「お母さんにしては素敵。」
ペンタ 「理想の夫婦像。」
アーニム 「死んだお父さんもきっと喜んでいるだろうね。」
ナーダ 「みんなべた褒めね。」
7つ子 「だっていい話だから。」
ナーダ 「そっか····まぁこの話はこれぐらいにして、アインスと朝に約束した木刀の素振りをしましょうか。」
アインス 「うん。」
ナーダ 「他のみんなもやる?」
6つ子 「やる。」
アインス 「いつもより意欲的ね。」
6つ子 「たまにはね」
アインス 「そっか···じゃあ始めましょうか。」
7つ子 「うん。」
1時間、みっちり素振りをした。
7つ子 「ゼェゼェ·······疲れた······」
ナーダ 「お疲れ、汗をたくさんかいただろうから風呂に入ってさっぱりしちゃいなさい。」
7つ子 「はーい」
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