異世界大家族〜お母さんは大変です

第98話 1日大忙し①

　······んっ朝か·······起きないと。
　あれ？胸が重いし、下半身が軽い。　
　本当に1週間で戻るんだ。
　
　さよなら···男のナーダ。

　さて朝食の準備をするか····

　数時間後。

ナーダ　「アンタ達～朝食出来たわよぉー早く降りて来なさーい。」
　
7つ子　「はーい」

　男女比が5：2で声が聞こえた。　
　
　······元通りか····もっと性転換した子供達の写真を撮っとけば良かった。
　まぁ····何枚か撮れたからいいか。

7つ子　「お母さん、おはよう。元に戻ったね。」

ナーダ　「おはよう。アンタ達も元に戻って良かったわね。」

7つ子　「うん、やっぱり元の姿がしっくりくるからね。」

ナーダ　「そうね、私も男の姿でいつもの喋り方だったから違和感があったの。だから元の姿に戻れてホントに良かったわ。」

7つ子　「お母さん、男の姿のときが格好良かったから少し残念だな····」

ナーダ　「そう？」

7つ子　「うん。」

アインス　「凄い筋肉質で」

ドゥーエ　「オーラが段違いで」

トロワ　「絶世の美男で」　　

フィーア　「高身長で」　

ペンタ　「女性の姿より強くて」
　
アーニム　「美声で」

ヘプタ　「人たらしで」

7つ子　「格好良かった。」

ナーダ　「そっか···アンタ達がそこまで私の男の姿が良かったなら変身魔法でなろうか？」

7つ子　「みた～い。」

ナーダ　「·········はい、なったよ。どう？」

7つ子　「なんか違う。」

ナーダ　「体格も全て性転換したときと同じにしたのにどうして？」

7つ子　「同じだけど違う。これなら元に戻ってもいいよ。」

ナーダ　「期待に答えられなくてごめんなさいね。
　
7つ子　「別にいいよ。元のお母さんの姿の方が美人で好きだし。」

ナーダ　「そっか····じゃあいいか。」

アインス　「そういえばお母さん、話は変わるけど」

ナーダ　「何？」

アインス　「今日はケイさんの家をこの家の近隣に転移させるの？」

ナーダ　「するよ、その方が行き来が便利だし。」

7つ子　「ふ······ん」

ナーダ　「アンタ達、突然冷たい表情に変わったけどどうしたの？」

ドゥーエ　「お母さん、今日から夜はケイさんの家で寝るの？」　　　　

ナーダ　「どうして？」

トロワ　「だって···夫婦になったから、思う存分子作りが出来るじゃん。」

フィーア　「そうなると私達に子作りしているところを見られないようにするために、ケイさんの家にいくしかないじゃん。」

ナーダ　「夜はケイさんの家に行かないわよ。」

ペンタ　「じゃあこの家にケイさんを呼んでするの？」

アーニム　「魔法で防音に出来るから聞こえないだろうけど、おいら達にとって地獄だよ。」

ナーダ　「この家でしないわよ。」

ヘプタ　「えっ？どっちの家でもしないって野外？」

ナーダ　「するわけないでしょ。ヘプタ、そんな知識何処から覚えてくるのよ。」

ヘプタ　「死んだお父さんの書庫の本。」

ナーダ　「ディエス、なんて置き土産を······。野外は絶対ないわよ。」

7つ子　「そっか····」

アインス　「お母さん、何で子作りをしないの？もしかして僕達を気にして出来ないの？」

ナーダ　「そんなことは····」

アインス　「正直に言ってよ。」

ナーダ　「そうよ。」　　

アインス　「そっか···別に僕達ことは気にしないでよ。」
　
ナーダ　「どうしてアインス？」

アインス　「せっかく再婚したのに、お母さんが僕達のために子作りを拒んでケイさんとの仲を悪くさせたくないから。だから僕達に縛られないで自由に過ごしてよ。」

ナーダ　「アインス·····」

ドゥーエ　「アインス、それでいいのかよ！」　　

アインス　「僕はお母さんが幸せであれば何でもいい。だからみんな、これ以上お母さんに口出すのはやめよう。」

ドゥーエ　「アインスがそこまで言うなら。」

トロワ　「そうね。」

フィーア　「私達が決めることじゃないしね。」　　
　
ペンタ　「だね。」

アーニム　「お母さんが決めることだしね。」　
　
ヘプタ　「結局、お母さんはケイさんと子作りするの？」

ナーダ　「それなりにするけど、毎日はしないわよ。」

7つ子　「そっか····」

ナーダ　「まぁこの話はこれぐらいにして朝食を食べましょう。」

7つ子　「そうだね。」