異世界大家族〜お母さんは大変です

第183話 ユイットの成長

全員　「〈ﾊﾟﾁｯ〉ご馳走様でした。」

〈ガチャ〉

ケイ　「ナーダ、ただいま」

？　「お母さん、ただいま。」

ナーダ　「おかえり。遅かったわねケイ。」

ケイ　「研究が忙しくて。」

ナーダ　「そっか····ん？隣にいる子は誰？」　

ケイ　「ナーダったら冗談が上手いんだからwユイットだよ。」
　
ユイット　「そうだよお母さん。」

ナーダ　「え？ユイットってまだ１歳未満のハズなのにどうしてアインス達ぐらいの大きさなの？」

７つ子　「変だ。」

ケイ　「赤ちゃんのときって基本的にミルクと魔力で育てるじゃん····」

ナーダ　「そうね、この子達もそうだったわ。それと関係があるの？」

ケイ　「単純に魔力を与えすぎたんだよね。だからこんなに大きくなっちゃって。」

ナーダ　「そっか····だから最近魔導人形に世話をさせていたのね。」

ケイ　「うん、大きくなりすぎたせいで研究所の方では『無理』って言われてね。」

ナーダ　「大変だったわね。」

ケイ　「まぁ体の大きさに比例して、賢さもアインス君達ぐらいになっていたからそこまで大変ではなかったよ。」

ナーダ　「へぇー····それならアインス達と同じ学校に編入させる？」

ケイ　「それはいいね♪」

アインス　「え～ヤダ。７歳も下の妹が同級生って、僕達が落ちこぼれみたいじゃん。」

ナーダ　「まぁそんなこと言わないで。たぶん同じクラスにはならないだろうし。」

ユイット　「ヤダ！心細いから兄さん、姉さん達と同じクラスに編入したい～」

７つ子　「兄さん、姉さん······♡」

ナーダ　「編入試験は難しいから、あなたがCクラスに編入するのな無理よ。」　

ケイ　「大丈夫だよナーダ。」

ナーダ　「ケイ······」

ケイ　「ユイットは初等部１年·····いや初等部６年まで飛び級出来る程の頭脳だよ。」

ナーダ　「そうなの？」

ケイ　「うん。少し前、試しに初等部１～6年の編入試験の過去問を解かせたら全問正解だった。」

ナーダ　「ホントなの？」

ケイ　「うん、証拠の映像も魔導具で撮ってあるよ。ほら·····」

ナーダ　「ホントだ。それなら初等部６年に編入させましょうか。」

ユイット　「ヤダ！１年がいい！！」

ナーダ　「駄目よ。６年にしなさい。」

ユイット　「１人ヤダ！兄さん、姉さん達と同じクラスがいい。」

７つ子　「母さん、ユイットがしたいようにさせようよ。」

ナーダ　「しょうがないわね····１年ね。」

ユイット　「やった～♪兄さん、姉さん達のお陰だよ〈ｷﾞｭｯ〉」

７つ子　「ユイット·····♡」

ナーダ　「これで良かったのかしらね·····」

ケイ　「まぁ１歳未満で初等部１年は十分凄いからいいんじゃないかな。」

ナーダ　「そうね。」