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第221話 哀しみの終わりに····
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〈ピ···ピ·······〉
ケイ 「ユイットぉ········〈ギュッ〉」
ナーダ 「ケイ····そんな強く握ったら指が折れちゃうわよ。」
ケイ 「だって·····僕の魔法で内臓は修復出来たはずなのに目を覚ましてくれないんだよ。そりゃ···こうなるよ。」
ナーダ 「〈ギュッ〉大丈夫····私達の子供だからきっと目を覚ましてくれるわよ。」
ケイ 「そうかな······」
ナーダ 「そうよ。どんなことも信じれば救われるわ。『治る』って思えば『治る』し、『目覚める』と思えば『目覚める』わよ。」
ケイ 「わかった····根拠はないけど信じてみる。」
ナーダ 「その意気よ〈パンッ〉」
ケイ 「痛·····」
ナーダ 「ごめん♪強く叩き過ぎちゃったw」
ケイ 「もう·····内臓飛び出ると思ったよw」
ナーダ 「そんな強く叩いたつもりはなかったんだけど·····ごめん〈シュン〉」
ケイ 「〈ナデナデ····〉そんな落ち込まなくていいよ。強く叩いてくれたお陰で喝が入った気がするし。」
ナーダ 「それなら良かった。じゃあもう一発行っとく?」
ケイ 「遠慮しときますw」
ナーダ 「なんだ·····残念w」
〈ガチャ〉
7つ子 「お母さん来たよ。」
ナーダ 「アンタ達。」
ドゥーエ 「ユイットの様子はどう?」
ナーダ 「傷はケイがすぐに修復したんだけど目を覚まさなくてね。たぶん血液と魔力をたくさん1度に失ったからだと思うんだけど·····」
アインス 「〈ガッ〉ごめんなさい····全部僕のせいでこんなことになって。」
ケイ 「ホント······んんぅ····」
ナーダ 「ケイ····これ以上言っては駄目よ。」
ケイ 「プハァ·····はい。」
ナーダ 「アインス······」
アインス 「はい·····」
ナーダ 「今回のことはあなただけの責任じゃないから全てを背負い込まないで。お母さんもあのとき、あなたの中にいた魔人を祓いきれればこんなことになっていないわけだし。」
アインス 「いや·····でも元々魔人につけ込まれるような精神の脆弱さがなければこんなことになっていないから僕が悪いよ。」
〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉
アインス 「痛······なにすんだよ。」
6つ子 「喝を入れた。あと禊。」
トロワ 「これで自分自身を責めるのは終わりにしよう。不毛だし、ユイットもそれを望んでいないよ。」
フィーア 「そうだよ。」
ペンタ 「ユイットなら『アインス兄さんが悔やんでいる方が辛いから、いつも通りでいて欲しい』とか言うんじゃないか。」
アーニム 「確かに。」
ヘプタ 「だから元気だせ!長男〈ペシッ〉」
アインス 「痛····今叩く必要あった?」
ヘプタ 「今のはユイットの分。」
アインス 「そうか。わかった!僕らしくいつも通りに戻るよ。」
6つ子 「その意気!」
ナーダ 「フッ···こういうとき、きょうだいがいるってやっぱり良いわね。」
ケイ 「そうだね。新たな命も8ヶ月ほどで生まれてくるし····賑やかになるね。」
ナーダ 「そうね。」
ケイ 「ユイットぉ········〈ギュッ〉」
ナーダ 「ケイ····そんな強く握ったら指が折れちゃうわよ。」
ケイ 「だって·····僕の魔法で内臓は修復出来たはずなのに目を覚ましてくれないんだよ。そりゃ···こうなるよ。」
ナーダ 「〈ギュッ〉大丈夫····私達の子供だからきっと目を覚ましてくれるわよ。」
ケイ 「そうかな······」
ナーダ 「そうよ。どんなことも信じれば救われるわ。『治る』って思えば『治る』し、『目覚める』と思えば『目覚める』わよ。」
ケイ 「わかった····根拠はないけど信じてみる。」
ナーダ 「その意気よ〈パンッ〉」
ケイ 「痛·····」
ナーダ 「ごめん♪強く叩き過ぎちゃったw」
ケイ 「もう·····内臓飛び出ると思ったよw」
ナーダ 「そんな強く叩いたつもりはなかったんだけど·····ごめん〈シュン〉」
ケイ 「〈ナデナデ····〉そんな落ち込まなくていいよ。強く叩いてくれたお陰で喝が入った気がするし。」
ナーダ 「それなら良かった。じゃあもう一発行っとく?」
ケイ 「遠慮しときますw」
ナーダ 「なんだ·····残念w」
〈ガチャ〉
7つ子 「お母さん来たよ。」
ナーダ 「アンタ達。」
ドゥーエ 「ユイットの様子はどう?」
ナーダ 「傷はケイがすぐに修復したんだけど目を覚まさなくてね。たぶん血液と魔力をたくさん1度に失ったからだと思うんだけど·····」
アインス 「〈ガッ〉ごめんなさい····全部僕のせいでこんなことになって。」
ケイ 「ホント······んんぅ····」
ナーダ 「ケイ····これ以上言っては駄目よ。」
ケイ 「プハァ·····はい。」
ナーダ 「アインス······」
アインス 「はい·····」
ナーダ 「今回のことはあなただけの責任じゃないから全てを背負い込まないで。お母さんもあのとき、あなたの中にいた魔人を祓いきれればこんなことになっていないわけだし。」
アインス 「いや·····でも元々魔人につけ込まれるような精神の脆弱さがなければこんなことになっていないから僕が悪いよ。」
〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉〈ペシ〉
アインス 「痛······なにすんだよ。」
6つ子 「喝を入れた。あと禊。」
トロワ 「これで自分自身を責めるのは終わりにしよう。不毛だし、ユイットもそれを望んでいないよ。」
フィーア 「そうだよ。」
ペンタ 「ユイットなら『アインス兄さんが悔やんでいる方が辛いから、いつも通りでいて欲しい』とか言うんじゃないか。」
アーニム 「確かに。」
ヘプタ 「だから元気だせ!長男〈ペシッ〉」
アインス 「痛····今叩く必要あった?」
ヘプタ 「今のはユイットの分。」
アインス 「そうか。わかった!僕らしくいつも通りに戻るよ。」
6つ子 「その意気!」
ナーダ 「フッ···こういうとき、きょうだいがいるってやっぱり良いわね。」
ケイ 「そうだね。新たな命も8ヶ月ほどで生まれてくるし····賑やかになるね。」
ナーダ 「そうね。」
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