BLショートストーリー

メタボ戦士

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再会

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『行かないでよ。さっちゃんはうちに住めばいいじゃん。』

『ごめんねフジ君····それは無理なんだよ。』

『どうしてよ····』 

『『お父さんの転勤は家族全員で』がうちの家の方針だから、自分だけ残るみたいな勝手なことは出来ないんだ。』

『そんなぁ~~~もう会えなくなっちゃうの?』
 
『死に別れじゃなくて、遠い外国に行くだけだからいつか会えるよ。』

『いつ?いつなら会えるの?』  

『そうだな·····大学生になったらかな。そのときはきっと1人暮らしが認められていると思うから、今いる思い出の公園で再会しよう。』

『わかった、そのときが来るまでエアメールを送り続けるよ。』

『約束だよ。』

『うん。再会したときさっちゃんに··········して·············よ。』

『わかった、じゃあ··············するね。』

『うん。』
 
……………………………………………………
〈ピピピ·····ピピピ···········トッ〉

 ······夢か····懐かしかったな····
  
 さっちゃんあれから月日が経ってるからよりべっぴんさんになってそうだな。

 それに比べて僕は····

 いや····ネガティブになってる場合じゃない。

 今日は10年ぶりに再会するんだから。

 待ち合わせは事前にエアメールで13時って書いて送ったからそれまでに色々準備しないと。

 よし頑張ろう。


 数時間後。

    ······あと10分か。

 そろそろ来るかな。

〈トントン〉

 ······ん?来·····えっ?

「お待たせ♪」

「もしかしてさっちゃん······?」

「そうだよ♪10年経ってもフジ君は変わらないね。」

「さっちゃんは変わりすぎというか男·······」

「そうだよ、気づかなかったの?」

「だって最後にあったのが8歳だし····マジか········〈ガクッ〉」

「ちょっ····大丈夫?」

「大丈夫·····」

 ······今までの準備·····いや····勘違いしてた自分が悪い。

 あの10年間は勉強期間ということで切り替えよう。

「フジ君。」

「何?」

「10年前の約束のやつは?」

「えっ····となんだっけ?」

「何恥ずかしがってんの?エアメールで『約束のやつを持って来る』って書いてあったじゃん。」

「そうだっけ?」

「そうだよ。もう用意してるんでしょ〈ガッ〉」

「カバン·····」
 
「〈ジ····〉あるじゃん指輪。」

「〈バッ〉勝手に開けないでよ。」

「照れてすぐ出さないフジ君が悪い。ほらプロポーズしてよ。」

「やっ···男だからちょっと·····」

「はぁ?エアメールで10年間も好き好き書いてたのに男だから駄目なの?」

「だってさっちゃんも男にプロポーズをされるなんて嫌でしょ?」

「嫌じゃない、嫌だったら会いに来ないよ。」

「そっか·····」

「フジ君は嫌なの?もう好きじゃないの?」

「··················」

「無言か······わかった······〈ポロッ〉帰るね。」

「待って〈ニギッ〉」

「何·····嫌なんじゃないの?」

「そんなこと1言も言ってない!」

「じゃあ好きな····んぅ······」

「「········チュ····ァ」」

「·····好きだよ。一瞬考えたけどやっぱり好きだ。」

「フジ君·······いいの?」

「いい!だから僕と結婚してください✦〈パカッ〉」

「はい♡よろしくお願いします。」

〈スルッ〉

「必ず幸せにするから。」

「うん。」

〈ギュッ〉

 終わり
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