元勇者のOL生活

桜もみじ

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勇者と猫アレルギーと喘息

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かつての元女勇者は
ネコ好きの
ネコアレルギーの喘息持ちでなおかつ掃除の出来ないオンナだった。

トリプル役満、華麗なる三重奏‥

しかし帰ってきた元勇者は一味違った。
実年齢が、ではないよ?
ふた昔前は40超えたら初老とかそんなん知らないし。

帰って来た元女勇者(自称23歳)は
『状態異常スキル』を手にいれたのだ!!

どどーーん!!パフパフ=3=3



これで『春には風邪引くんですよー』と自分に言い聞かせたり、ニャンコをもふもふしてもくしゃみと鼻水に悩まされたりしないのである。


「いらっしゃいませー」

ネコキャバにくり出した。

キャバである。
キャバクラ。

異論は受け付けない。
三十分いくらの席料とドリンク料を取られ、なおかつキャストにオヤツを支払わないといけない。
歓待してもらう側の客がキャストに好かれようと愛想を振りまくのだ

其れをキャバクラと言わずしてなんというか!
異論は受け付けない(2度目)


あと若い子は高いんです

子猫専用ルームなんて時間制限はシビアに十五分刻みでストレス与えないように時間の管理が厳しいので客が取れない
客単価が高いのである
とりあえず2人で3時間(子猫15分)八千円支払った。

しかし中毒性があり、仕事帰りのサラリーマンのように通ってしまうのだ




『友人がやっているから』『一度吸うだけだから大丈夫』そんな軽い好奇心が始まりです。
から始まる有名なコピペを実行することが出来るのだ!

胸いっぱいに吸い込める。

初めての犯行にドキがムネムネする気持ちを抑えきれず、挙動不審にも鼻息が荒くなるのを抑えきれない。


そういえば昭和のとある文豪が
子猫のにくきゅうを瞼に当てるのが
最高の快楽だとかなんとか言っていたな‥



嗚呼‥!!サンクチュアリがここに!!


ガチャ
「こちらが猫ルームになりますー無理やり抱っことか、追いかけたりとか、猫ちゃんの嫌がることはしないでくださいねー」



イザ!!




‥猫にめっちゃ逃げられた。



猫が好むのは大人しく、あまり構ったりしないタイプの人間なのだ

興奮して小声だが奇声を発する元女勇者は目先の欲望に負けて、その鉄則を忘れさっていた。

最終兵器オヤツを駆使するも小悪魔な嬢たちは上手にオヤツだけ掠め取っていく。
店員さん達に苦笑されつつ無常にもオヤツの上限を知らされ

結局、ひと吸いも出来ずに、つかず離れずゾンビのように猫をストーキングして終わった。


【結論】女勇者は変質者である
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