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勇者捜索隊
6.明かりが照らす敵対者
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岩山の中腹にある洞窟。その奥の巨大な広場。
岩肌が剥き出しの洞窟ではあっても、天然とは言い難い。広場は整地したかのように平で広く、天井付近には数多くの明かりが浮いている。
整地も、天井の明かりも、中央の魔道具を使って可能なことではある。それでも規模を考えると相当に高価な魔道具が必要になるだろう。つまり、それだけの財力と、魔道具を持ってこの惑星に降りたのだと言える。
相対するはドラゴンと勇者。に対して黒ずくめの男女三人。
勇者は青い鎧兜に身を固めるも、その表情は固い。一度捕らわれた時のことを思い出しているのだろうか。
前回の戦いから数日経ってはいるものの、その間にあったのは現地司令部での拘束である。記憶を押し流すような無関係の出来事は起こっていない。むしろ、捕らわれたその時を反芻し、悔いるだけで過ぎた日々であるかもしれない。
ドラゴンは魔法の明かりに照らされて緑の鱗が光を反射する。鋼鉄よりも固いと言われるドラゴンの鱗は、この惑星で作られる原始的な武器で傷つけることは困難だろう。
もたげた頭は人の体躯よりも遥かに高く、尻尾まで含めた全長は10メートルにも達する。
巨大な体躯を支える筋肉は鱗の隠され見ることは叶わない。しかし、その体を動かすだけのエネルギーが攻撃に転じた時、人程度の質量は簡単に吹き飛ばすだろう。
黒ずくめの男女三人は、似た装備で揃えてある。
武器こそ違いはあっても、防具に大きな違いはない。保護官の基本装備であるそれらは、この惑星で作られる武具とは隔絶した性能を持つ。
たんに強度の問題ではない。数々の魔法を付与された魔道具としての装備は、身に着けた保護官のスペックを数段跳ね上げる。
巨大なドラゴンと黒ずくめ。パッと見ただけではどちらが悪者か分からない絵面だ。
唯一、まともに見えるには、青い鎧を着ている勇者。しかし彼こそが不法入星者であり犯罪者だ。
青い鎧は、一度身柄を確保した際に取り上げたはずだが、予備であろうか。
「勇者だな。未開惑星保護条約に基づき、貴様を逮捕する」
「うるせえ! 俺はこの惑星で英雄になるんだ! 役人共になんか邪魔されて堪るか!」
勇者が吠える。
吠えるのは勝手だが、勇者を名乗っているのに、セリフが思いっきり三下なのはいいのだろうかと、エリックは少し心配になる。目論見通り魔王を倒していたとしても、勝手にボロ出して落ちぶれそうだな、と。
しかし現実は非情にも勇者の意志に反して進む。既に勇者が不法入星者であることは保護官達の認識するところだ、例えこの場を凌いだとしても第二、第三の保護官が逮捕に現れることだろう。
それとも、今ここにいる保護官は第三チームだから、第一、第二の、というべきだろうか。悩ましい問題だが、全てはここを凌げたらという話である。
そして逃がす気などまったくないのが彼女たちだ。
「エリック、俺のバイクよろしくな」
アリッサはそう言い置いて、空中にあるバイクから飛び降りる。
「あ、私のもよろしくねー」
続いてクロエまでバイクから飛び降りる。
二人共、高さで言えば二階建ての建物の屋根から飛び降りるようなものだ。それを可能にするのは黒色の鎧による衝撃吸収と身体強化、通称、アクティブアーマーと言われる機能だ。
この機能により、運動に縁のない人間であっても二階建ての建物の屋根程度の高さであれば怪我をすることはない。
慌ててエリックが二台のバイクのリモートコントロールを得た頃には、二人は勇者とドラゴンの目の前まで進んでいた。
「なんでうちのお嬢様方は戦いたがるんですかね」
溜息一つ。リモートを含めた三台のバイクを物陰まで移動する。このバイクにも、捕縛用のネットや、小型の銃火器が搭載されている。ドラゴンはともかく勇者はネットで捕縛出来そうなものだが、彼女らにそういう選択肢はないらしい。
「んで? 大人しく降伏する気はないってことでいいのか?」
「当たり前だ! この最強装備とドラゴンがいればお前らなんか物の数じゃねえ!」
頭のてっぺんから足の先まで、真っ黒の全身装備。それが保護官の正式装備であれば中央の技術で作られたものだ。その認識は勇者にもある。
だが、勇者の最強装備も中央製で、しかもカスタマイズを重ねた逸品である。
官憲に支給される程度の量産品に負けるわけがない。自称勇者目論見はそれだった。
適度に苦戦を演出するため、魔王戦には最強装備を持って行かなかった。だがこの最強装備なら、そう自分に言い聞かせる。
「面倒くせえな。クロエはどっちがいい?」
「私? 私は人間がいいかなー。この前の人形はつまらなかったし」
「へいへい、じゃあ俺がドラゴンな」
アリッサとクロエの会話に、勇者はギシリを歯を食いしばる。バカにしてるのか、と。
だが叫びを上げてすぐさま切り捨てたい所をギリギリで思い止まる。一対一なら確実に勝てる。思い知らせてやればいいだけだ。ドラゴンと言えど中央の装備なら時間稼ぎが精々だろうが、その間に一人ずつ潰せばいいと思い直す。
しかし、勇者が考えを巡らせる余裕があったのはそこまでだった。
アリッサがフルフェイスのヘルメットを脱ぎ去る。
零れる金髪は光を反射し、少女の美しい横顔を浮かび上がらせる。そのとき、小柄な保護官は、美しい少女へと見る者の評価を一変させる。美しい少女だと思えば、全身を覆った黒色の装備も、そのパーツの隙間から伺える胸の凹凸、腰の括れ、すべてが艶めかしく感じられてしまう。
少女は勇者を一顧だにすることなく、ドラゴンに向かって歩を進める。
その美しい顔が自分に向けられなかったことに、無意識の寂しさを感じていた勇者の顔は次の瞬間には驚愕に染まる。
金髪の少女がその歩みを進める度に、一歩、一歩、その体が大きく膨れ上がって行く。
腕は太くなり、足は長くなり、僅かに覗いていたパーツの隙間はその間隔を大きく広げ、ついには全身スーツの上に申し訳程度にパーツがついているという有様になる。そして美しい少女の額からは二本の角が生え、目は赤く輝き、口元からはわずかに牙がその身を覗かせる。
「ハンニャ」
それは勇者がかつて見た、古い文明が残した芸術品の一つ『般若の面』。
その面の説明にはこう書いてあった『かつて人が進化の力を操るよりもずっと昔。そこでは情念一つで己の身を進化させた女性が居たという……』。
何十年も前に見たはずの、その言葉が突然フィードバックしてきて身が竦む。そして勇者は、少し、何か、自分は間違ったことをしているのではないかと考えた。
ガシィンッ
肩に衝撃を受けて、勇者が吹き飛ぶ。ゴロゴロと転がって、やっと立ち上がって見てみれば、肩に強い痛み、最強装備であるはずの鎧の肩当てが割れている。
「な、なんだと」
「はいはーい、うちの隊長に見とれてないで、あなたの相手は私なのよ、勇者くん。はい、構えて構えて」
もう一人残った保護官。ヘルメットを被ったままで、顔を見ることは出来ないが、声からするとこちらも女性なのだろう。不意打ちとは卑怯な、これだから官憲ごときはと、痛む肩をかばいながら剣を抜く。
見世物に使った聖剣と違って、こちらの剣も最強装備の一つ。剣の形をしてはいるが実態はエネルギー兵器だ。
刀身は発信器であり、ガイドに過ぎない。刀身の周囲をエネルギーで包む。このエネルギーこそが武器としての本体だ。触れたものはどんな固い物質であろうとまるでバターのように切り裂き、そして更に、エネルギーを銃のように発射することも可能だ。
さっきは気が逸れていたために不意打ちを受けたが、この剣さえあれば、相手が防御しようが構わずに切り裂くことが出来る。保護官の黒色の鎧とて例外ではないはずだ。
ましてや保護官が持っているのはただの棒だ。長さ自体は背丈ほどもあるが、エネルギーコーティング特有の光を纏っているわけでもない。そんなものではこの剣を防ぐことは出来ない。
勇者は肩の痛みに耐えながら、保護官の隙を探す。魔物相手に繰り返してきた戦闘は勇者に確かな自信を与えていた。戦闘経験は、この惑星に来てから十分に積んだのだという自信。それを抱えて、切り裂くタイミングをはかる。
「ガアッ!?」
肩に衝撃を受けて、勇者が吹き飛ぶ。ゴロゴロと転がって止まったところで反対側の肩の痛みに気づく。ゆっくりと膝立ちになりながら見ると、もう一方の肩当ても割れている。
「あら、だめよー、まだよそ見してたの? ちゃんとこっちを見てくれないと。お姉さん怒っちゃうぞ」
黒いフルフェイスに場違いなセリフが神経を逆撫でする。しかし、怒りは肩の痛みに阻まれてうまく心に馴染まない。
「その辺にしておきなよ。今日の任務は身柄の確保だよ」
もう一人、男性の保護官が近づいてくる。勇者の手元に剣はない、吹き飛ばされたときにどこかにやってしまったようだ。痛みに耐えながら顔を上げると、すぐ傍に二人の保護官が立っている。
「んー、でもこの鎧も使い方によっては攻撃出来るし、ちゃんと剥いでおいたほうがいいと思うのよ」
「そんなこと言って、まだ攻撃したいだけなんじゃないの」
「まっさかー、私ってば、ほら、完璧主義だし?」
「初めて聞いたよ」
向けられる棒の先端を見ながら、やっぱり、何か、自分は間違った選択をしているのではないかと、勇者はそう思った。
岩肌が剥き出しの洞窟ではあっても、天然とは言い難い。広場は整地したかのように平で広く、天井付近には数多くの明かりが浮いている。
整地も、天井の明かりも、中央の魔道具を使って可能なことではある。それでも規模を考えると相当に高価な魔道具が必要になるだろう。つまり、それだけの財力と、魔道具を持ってこの惑星に降りたのだと言える。
相対するはドラゴンと勇者。に対して黒ずくめの男女三人。
勇者は青い鎧兜に身を固めるも、その表情は固い。一度捕らわれた時のことを思い出しているのだろうか。
前回の戦いから数日経ってはいるものの、その間にあったのは現地司令部での拘束である。記憶を押し流すような無関係の出来事は起こっていない。むしろ、捕らわれたその時を反芻し、悔いるだけで過ぎた日々であるかもしれない。
ドラゴンは魔法の明かりに照らされて緑の鱗が光を反射する。鋼鉄よりも固いと言われるドラゴンの鱗は、この惑星で作られる原始的な武器で傷つけることは困難だろう。
もたげた頭は人の体躯よりも遥かに高く、尻尾まで含めた全長は10メートルにも達する。
巨大な体躯を支える筋肉は鱗の隠され見ることは叶わない。しかし、その体を動かすだけのエネルギーが攻撃に転じた時、人程度の質量は簡単に吹き飛ばすだろう。
黒ずくめの男女三人は、似た装備で揃えてある。
武器こそ違いはあっても、防具に大きな違いはない。保護官の基本装備であるそれらは、この惑星で作られる武具とは隔絶した性能を持つ。
たんに強度の問題ではない。数々の魔法を付与された魔道具としての装備は、身に着けた保護官のスペックを数段跳ね上げる。
巨大なドラゴンと黒ずくめ。パッと見ただけではどちらが悪者か分からない絵面だ。
唯一、まともに見えるには、青い鎧を着ている勇者。しかし彼こそが不法入星者であり犯罪者だ。
青い鎧は、一度身柄を確保した際に取り上げたはずだが、予備であろうか。
「勇者だな。未開惑星保護条約に基づき、貴様を逮捕する」
「うるせえ! 俺はこの惑星で英雄になるんだ! 役人共になんか邪魔されて堪るか!」
勇者が吠える。
吠えるのは勝手だが、勇者を名乗っているのに、セリフが思いっきり三下なのはいいのだろうかと、エリックは少し心配になる。目論見通り魔王を倒していたとしても、勝手にボロ出して落ちぶれそうだな、と。
しかし現実は非情にも勇者の意志に反して進む。既に勇者が不法入星者であることは保護官達の認識するところだ、例えこの場を凌いだとしても第二、第三の保護官が逮捕に現れることだろう。
それとも、今ここにいる保護官は第三チームだから、第一、第二の、というべきだろうか。悩ましい問題だが、全てはここを凌げたらという話である。
そして逃がす気などまったくないのが彼女たちだ。
「エリック、俺のバイクよろしくな」
アリッサはそう言い置いて、空中にあるバイクから飛び降りる。
「あ、私のもよろしくねー」
続いてクロエまでバイクから飛び降りる。
二人共、高さで言えば二階建ての建物の屋根から飛び降りるようなものだ。それを可能にするのは黒色の鎧による衝撃吸収と身体強化、通称、アクティブアーマーと言われる機能だ。
この機能により、運動に縁のない人間であっても二階建ての建物の屋根程度の高さであれば怪我をすることはない。
慌ててエリックが二台のバイクのリモートコントロールを得た頃には、二人は勇者とドラゴンの目の前まで進んでいた。
「なんでうちのお嬢様方は戦いたがるんですかね」
溜息一つ。リモートを含めた三台のバイクを物陰まで移動する。このバイクにも、捕縛用のネットや、小型の銃火器が搭載されている。ドラゴンはともかく勇者はネットで捕縛出来そうなものだが、彼女らにそういう選択肢はないらしい。
「んで? 大人しく降伏する気はないってことでいいのか?」
「当たり前だ! この最強装備とドラゴンがいればお前らなんか物の数じゃねえ!」
頭のてっぺんから足の先まで、真っ黒の全身装備。それが保護官の正式装備であれば中央の技術で作られたものだ。その認識は勇者にもある。
だが、勇者の最強装備も中央製で、しかもカスタマイズを重ねた逸品である。
官憲に支給される程度の量産品に負けるわけがない。自称勇者目論見はそれだった。
適度に苦戦を演出するため、魔王戦には最強装備を持って行かなかった。だがこの最強装備なら、そう自分に言い聞かせる。
「面倒くせえな。クロエはどっちがいい?」
「私? 私は人間がいいかなー。この前の人形はつまらなかったし」
「へいへい、じゃあ俺がドラゴンな」
アリッサとクロエの会話に、勇者はギシリを歯を食いしばる。バカにしてるのか、と。
だが叫びを上げてすぐさま切り捨てたい所をギリギリで思い止まる。一対一なら確実に勝てる。思い知らせてやればいいだけだ。ドラゴンと言えど中央の装備なら時間稼ぎが精々だろうが、その間に一人ずつ潰せばいいと思い直す。
しかし、勇者が考えを巡らせる余裕があったのはそこまでだった。
アリッサがフルフェイスのヘルメットを脱ぎ去る。
零れる金髪は光を反射し、少女の美しい横顔を浮かび上がらせる。そのとき、小柄な保護官は、美しい少女へと見る者の評価を一変させる。美しい少女だと思えば、全身を覆った黒色の装備も、そのパーツの隙間から伺える胸の凹凸、腰の括れ、すべてが艶めかしく感じられてしまう。
少女は勇者を一顧だにすることなく、ドラゴンに向かって歩を進める。
その美しい顔が自分に向けられなかったことに、無意識の寂しさを感じていた勇者の顔は次の瞬間には驚愕に染まる。
金髪の少女がその歩みを進める度に、一歩、一歩、その体が大きく膨れ上がって行く。
腕は太くなり、足は長くなり、僅かに覗いていたパーツの隙間はその間隔を大きく広げ、ついには全身スーツの上に申し訳程度にパーツがついているという有様になる。そして美しい少女の額からは二本の角が生え、目は赤く輝き、口元からはわずかに牙がその身を覗かせる。
「ハンニャ」
それは勇者がかつて見た、古い文明が残した芸術品の一つ『般若の面』。
その面の説明にはこう書いてあった『かつて人が進化の力を操るよりもずっと昔。そこでは情念一つで己の身を進化させた女性が居たという……』。
何十年も前に見たはずの、その言葉が突然フィードバックしてきて身が竦む。そして勇者は、少し、何か、自分は間違ったことをしているのではないかと考えた。
ガシィンッ
肩に衝撃を受けて、勇者が吹き飛ぶ。ゴロゴロと転がって、やっと立ち上がって見てみれば、肩に強い痛み、最強装備であるはずの鎧の肩当てが割れている。
「な、なんだと」
「はいはーい、うちの隊長に見とれてないで、あなたの相手は私なのよ、勇者くん。はい、構えて構えて」
もう一人残った保護官。ヘルメットを被ったままで、顔を見ることは出来ないが、声からするとこちらも女性なのだろう。不意打ちとは卑怯な、これだから官憲ごときはと、痛む肩をかばいながら剣を抜く。
見世物に使った聖剣と違って、こちらの剣も最強装備の一つ。剣の形をしてはいるが実態はエネルギー兵器だ。
刀身は発信器であり、ガイドに過ぎない。刀身の周囲をエネルギーで包む。このエネルギーこそが武器としての本体だ。触れたものはどんな固い物質であろうとまるでバターのように切り裂き、そして更に、エネルギーを銃のように発射することも可能だ。
さっきは気が逸れていたために不意打ちを受けたが、この剣さえあれば、相手が防御しようが構わずに切り裂くことが出来る。保護官の黒色の鎧とて例外ではないはずだ。
ましてや保護官が持っているのはただの棒だ。長さ自体は背丈ほどもあるが、エネルギーコーティング特有の光を纏っているわけでもない。そんなものではこの剣を防ぐことは出来ない。
勇者は肩の痛みに耐えながら、保護官の隙を探す。魔物相手に繰り返してきた戦闘は勇者に確かな自信を与えていた。戦闘経験は、この惑星に来てから十分に積んだのだという自信。それを抱えて、切り裂くタイミングをはかる。
「ガアッ!?」
肩に衝撃を受けて、勇者が吹き飛ぶ。ゴロゴロと転がって止まったところで反対側の肩の痛みに気づく。ゆっくりと膝立ちになりながら見ると、もう一方の肩当ても割れている。
「あら、だめよー、まだよそ見してたの? ちゃんとこっちを見てくれないと。お姉さん怒っちゃうぞ」
黒いフルフェイスに場違いなセリフが神経を逆撫でする。しかし、怒りは肩の痛みに阻まれてうまく心に馴染まない。
「その辺にしておきなよ。今日の任務は身柄の確保だよ」
もう一人、男性の保護官が近づいてくる。勇者の手元に剣はない、吹き飛ばされたときにどこかにやってしまったようだ。痛みに耐えながら顔を上げると、すぐ傍に二人の保護官が立っている。
「んー、でもこの鎧も使い方によっては攻撃出来るし、ちゃんと剥いでおいたほうがいいと思うのよ」
「そんなこと言って、まだ攻撃したいだけなんじゃないの」
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