18 / 55
16.異世界少女は石を掘る
しおりを挟む
石像を数体買って、街を出る。
石像を買ったついでに、彫刻をしていたプレイヤーに聞いたところ、街の外にある石切り場のことを教えてもらった。
本当は石工で建物を建てれる人がいるか聞いたのが「知らん」というだけで終わってしまったのだ。石切り場は、石工が出入りする場所として教えてもらったに過ぎない。
街に入ってきたのとは反対側にある門を出れば、街道は緩やかな斜面を経て、遠くに山が広がって見えた。
話によると、街道に沿って進むと石切り場があるらしい。
今の位置から見えないのは、途中の木が邪魔しているからだろう。
森とまではいえな疎らな木々。その間を蛇行していく街道を進めば、すぐに石切り場が見えてきた。
丘の断面図のような岩の壁がいくつもある。
その壁の前では、何人ものプレイヤーがツルハシを振るっている。
カーン、カーン、カーン。
ツルハシが岩にぶつかって、高い音を奏でる。
(手間のかかることをしてるわね)
ツルハシは街の中でも見た道具だ。
斧にも似た柄のついた道具だが、斧と違って刃があるわけではない。先端は尖っていて、それを石に突き刺して削るための道具。何度も、何度も突き刺していけばその部分が削れていく。いわばそれだけの道具だ。
ここは石切り場だと聞いている。ならば岩の壁から石を切り出す場所のはずだ。
ツルハシでは、一つの石を取り出すのに、何度振るえばいいのか。気が遠くなる。
誰一人、魔法で切り出そうともせず、愚直にツルハシを振るっているのも不思議だ。
そんなことを考えながら見ていると、不意に岩の壁から石の塊が転げ落ちる。
それなのに、落ちた場所の岩の壁は、変わらずに平なままだ。
(マナが動いた?)
見ているうちに、別のプレイヤーのところでも、石が転がり落ちる。
(確かにマナが動いたわ)
岩壁は平なままだ。
つまり、ツルハシを何度も突き刺すと、岩壁から石の塊が落ちる。それは魔物がドロップアイテムに変化するときのマナの動きに似ていた。
ゴロリ、ゴロリと転がり落ちる石をしまっては、プレイヤーたちは再びツルハシを振るう。
近くにある別の岩壁を見ても、それは変わらない。
石の色合いが少し違うものの、ツルハシを振るうと石が転がり落ちるのは同じだ。
「不思議な世界ね」
マナを使って生み出すなら、ツルハシを振るう必要はない。
ツルハシを振るうなら、マナで生み出す必要はない。
わざわざ無駄に手間をかけて、出し惜しみをしている世界。あるいはそれが「遊び場」という意味なのかもしれない。
「ゴーレムがくるぞー」
不意にプレイヤーの一人が声を上げる。
そして全員が一斉に岩壁から離れる。近くの別の壁からはプレイヤーたちが集まってくる。
プレイヤーたちの視線を辿れば、それは岩壁の上。大きな人型。
ドッシン。
大きな音を一つ立てて、大きな人型は岩壁の上から降ってきた。
『ロック・ゴーレム。岩で出来た魔法生物。鈍重な動きではあるが力は強い』
「やるぞおまえらー」
「つっこめー」
「殴れー」
さっきまで岩壁にツルハシを振るっていたプレイヤーたちが、今度はロック・ゴーレムに殺到する。
手に持つのはツルハシ。
ガシガシと、ツルハシでロック・ゴーレムを削っていく。
時折、ロック・ゴーレムの反撃で突き飛ばされているプレイヤーもいる。
それでも、数の暴力は圧倒的だ。
突き飛ばされたプレイヤーが、後ろで殴る順番待ちをしているくらいだ。プレイヤーの勝ちは揺るがないだろう。
だが、そのまま終わりとはいかないようだ。
「まだ来るぞ!」
岩壁の上に、さらに数体のロック・ゴーレムの姿が現れる。
次々と飛び降りてくるロック・ゴーレムにプレイヤーたちが浮足立つ。
ツルハシを振るう手は止まらないものの、まだ最初の一体ですら倒れていない。
「数が多い!」
「足止めしろ!」
何人かのプレイヤーが追加のロック・ゴーレムの元へと向かう。
だが足止めしようとしたプレイヤーが突き飛ばされ、ロック・ゴーレムの動きは止まらない。
最初の一体に合流したロック・ゴーレムが、囲んでいるプレイヤーを薙ぎ払う。
「足止めはどうした!」
「数が多すぎて無理だよ」
「どうする。一度引くか?」
「せっかくの石材だぞ?」
ロック・ゴーレムたちを前に、距離をとって相談するプレイヤーたち。
逃げる気はないようだが、徐々に距離をつめてくるロック・ゴーレムに及び腰だ。
(仕方ないわね)
せっかく石切り場まで来たのに、話を聞く前に散り散りになられても困る。
「我は宣言する。風よ集いて刃となせ。『姿なき群狼』」
マナが呪文により、いくつもの風の刃と化す。
それらはロック・ゴーレムたちの足に叩きつけられる。
ガッ、ゴッ、ガッ。
一つの刃で深く傷ついたロック・ゴーレムの足は、次の刃で半ばほどまで傷を広げる。
それだけでは終わらない。さらに数度の刃で、足が切り落とされる。
それが続け様に、すべてのロック・ゴーレムに行われた。
足を失い、転がるロック・ゴーレム。呆然とするプレイヤーたち。
ツルハシを振るうわけでもなく、ロック・ゴーレムを見ているだけのプレイヤーたちに声をかける。
「ほら、足止めしたわよ。早く倒しなさい?」
その答えは、プレイヤーたちの雄叫びと、ロック・ゴーレムに叩きつけられるツルハシの音で返された。
*
「もらってしまって良かったんですかね~」
「仕方ないだろ。いらないって言うんだから」
男たちは同じクランに所属する仲間だった。
クランの名前は『ロボット技術研究所』、通称「ロボ研」である。
彼らは、このファンタジー的な世界で、人が乗り込めるロボットを作ろうとしている職人集団だった。
とは言っても、まだSF的なロボットは言うに及ばず、ゴーレムをベースに人が乗れるようにしようと試行錯誤している段階だ。
「せめてお礼とか」
「売ってくれとは言ったさ。断られたけどな」
石切り場に大勢でやってきたのは、ゴーレムの素材を手に入れるためだった。
岩壁から掘り出せる石材も大量に必要で、それ以上にロック・ゴーレムがドロップする『ゴーレムの欠片』という名前の石材が必要だった。『ゴーレムの欠片』は付与と相性がいい、ゴーレムの中核部品の一つだ。
一体二体であれば、生産職の彼らであっても、ロック・ゴーレムは狩れる。
だが、今日は運わるく、大量のロック・ゴーレムが一気に湧いてしまった。
貴重な『ゴーレムの欠片』は欲しい。だが倒せる戦力がない。一度逃げて、一体づつ釣るか。それとも街まで戻って戦闘職を呼んでくるか。そう考えていたところで、意外な助っ人が現れた。
ローブ姿の少女は、魔法の一撃でロック・ゴーレムたちの足を切り落としてみせたのだ。
いくら力の強いロック・ゴーレムとはいえ、歩けなくなってはまともに反撃することも難しい。彼らはロック・ゴーレムの手が届かない位置から、ツルハシを振るうだけでよかった。
ドロップした『ゴーレムの欠片』は、戦闘に関わった全員で分けるのが普通だ。だが、戦闘で最も活躍した少女に優先権があるとも言える。だから彼らは『ゴーレムの欠片』を売って欲しいと交渉をした。
結果は「いらないわ」の一言で終わってしまったが。
「強い魔法だったな」
「前線組かな」
「たぶんな。家を建てる金があるんだ、最前線の攻略組だろ」
ドロップ品がいらないと言った少女は、代わりに家を建てれる人はいるかと聞いてきた。
しかし、この場にいたのはロボットの研究をしている者たちばかりだ。残念ながら、少女の希望には答えることが出来なかった。
「まあ、なんにせよ。一つ借りだな。もらいっぱなしって訳にもいかん。機会を見つけて返さんとな」
「そっすね」
少女の名前すら聞いていない。彼らがそんな単純なことに気づくのは、もっとずっと後だった。
石像を買ったついでに、彫刻をしていたプレイヤーに聞いたところ、街の外にある石切り場のことを教えてもらった。
本当は石工で建物を建てれる人がいるか聞いたのが「知らん」というだけで終わってしまったのだ。石切り場は、石工が出入りする場所として教えてもらったに過ぎない。
街に入ってきたのとは反対側にある門を出れば、街道は緩やかな斜面を経て、遠くに山が広がって見えた。
話によると、街道に沿って進むと石切り場があるらしい。
今の位置から見えないのは、途中の木が邪魔しているからだろう。
森とまではいえな疎らな木々。その間を蛇行していく街道を進めば、すぐに石切り場が見えてきた。
丘の断面図のような岩の壁がいくつもある。
その壁の前では、何人ものプレイヤーがツルハシを振るっている。
カーン、カーン、カーン。
ツルハシが岩にぶつかって、高い音を奏でる。
(手間のかかることをしてるわね)
ツルハシは街の中でも見た道具だ。
斧にも似た柄のついた道具だが、斧と違って刃があるわけではない。先端は尖っていて、それを石に突き刺して削るための道具。何度も、何度も突き刺していけばその部分が削れていく。いわばそれだけの道具だ。
ここは石切り場だと聞いている。ならば岩の壁から石を切り出す場所のはずだ。
ツルハシでは、一つの石を取り出すのに、何度振るえばいいのか。気が遠くなる。
誰一人、魔法で切り出そうともせず、愚直にツルハシを振るっているのも不思議だ。
そんなことを考えながら見ていると、不意に岩の壁から石の塊が転げ落ちる。
それなのに、落ちた場所の岩の壁は、変わらずに平なままだ。
(マナが動いた?)
見ているうちに、別のプレイヤーのところでも、石が転がり落ちる。
(確かにマナが動いたわ)
岩壁は平なままだ。
つまり、ツルハシを何度も突き刺すと、岩壁から石の塊が落ちる。それは魔物がドロップアイテムに変化するときのマナの動きに似ていた。
ゴロリ、ゴロリと転がり落ちる石をしまっては、プレイヤーたちは再びツルハシを振るう。
近くにある別の岩壁を見ても、それは変わらない。
石の色合いが少し違うものの、ツルハシを振るうと石が転がり落ちるのは同じだ。
「不思議な世界ね」
マナを使って生み出すなら、ツルハシを振るう必要はない。
ツルハシを振るうなら、マナで生み出す必要はない。
わざわざ無駄に手間をかけて、出し惜しみをしている世界。あるいはそれが「遊び場」という意味なのかもしれない。
「ゴーレムがくるぞー」
不意にプレイヤーの一人が声を上げる。
そして全員が一斉に岩壁から離れる。近くの別の壁からはプレイヤーたちが集まってくる。
プレイヤーたちの視線を辿れば、それは岩壁の上。大きな人型。
ドッシン。
大きな音を一つ立てて、大きな人型は岩壁の上から降ってきた。
『ロック・ゴーレム。岩で出来た魔法生物。鈍重な動きではあるが力は強い』
「やるぞおまえらー」
「つっこめー」
「殴れー」
さっきまで岩壁にツルハシを振るっていたプレイヤーたちが、今度はロック・ゴーレムに殺到する。
手に持つのはツルハシ。
ガシガシと、ツルハシでロック・ゴーレムを削っていく。
時折、ロック・ゴーレムの反撃で突き飛ばされているプレイヤーもいる。
それでも、数の暴力は圧倒的だ。
突き飛ばされたプレイヤーが、後ろで殴る順番待ちをしているくらいだ。プレイヤーの勝ちは揺るがないだろう。
だが、そのまま終わりとはいかないようだ。
「まだ来るぞ!」
岩壁の上に、さらに数体のロック・ゴーレムの姿が現れる。
次々と飛び降りてくるロック・ゴーレムにプレイヤーたちが浮足立つ。
ツルハシを振るう手は止まらないものの、まだ最初の一体ですら倒れていない。
「数が多い!」
「足止めしろ!」
何人かのプレイヤーが追加のロック・ゴーレムの元へと向かう。
だが足止めしようとしたプレイヤーが突き飛ばされ、ロック・ゴーレムの動きは止まらない。
最初の一体に合流したロック・ゴーレムが、囲んでいるプレイヤーを薙ぎ払う。
「足止めはどうした!」
「数が多すぎて無理だよ」
「どうする。一度引くか?」
「せっかくの石材だぞ?」
ロック・ゴーレムたちを前に、距離をとって相談するプレイヤーたち。
逃げる気はないようだが、徐々に距離をつめてくるロック・ゴーレムに及び腰だ。
(仕方ないわね)
せっかく石切り場まで来たのに、話を聞く前に散り散りになられても困る。
「我は宣言する。風よ集いて刃となせ。『姿なき群狼』」
マナが呪文により、いくつもの風の刃と化す。
それらはロック・ゴーレムたちの足に叩きつけられる。
ガッ、ゴッ、ガッ。
一つの刃で深く傷ついたロック・ゴーレムの足は、次の刃で半ばほどまで傷を広げる。
それだけでは終わらない。さらに数度の刃で、足が切り落とされる。
それが続け様に、すべてのロック・ゴーレムに行われた。
足を失い、転がるロック・ゴーレム。呆然とするプレイヤーたち。
ツルハシを振るうわけでもなく、ロック・ゴーレムを見ているだけのプレイヤーたちに声をかける。
「ほら、足止めしたわよ。早く倒しなさい?」
その答えは、プレイヤーたちの雄叫びと、ロック・ゴーレムに叩きつけられるツルハシの音で返された。
*
「もらってしまって良かったんですかね~」
「仕方ないだろ。いらないって言うんだから」
男たちは同じクランに所属する仲間だった。
クランの名前は『ロボット技術研究所』、通称「ロボ研」である。
彼らは、このファンタジー的な世界で、人が乗り込めるロボットを作ろうとしている職人集団だった。
とは言っても、まだSF的なロボットは言うに及ばず、ゴーレムをベースに人が乗れるようにしようと試行錯誤している段階だ。
「せめてお礼とか」
「売ってくれとは言ったさ。断られたけどな」
石切り場に大勢でやってきたのは、ゴーレムの素材を手に入れるためだった。
岩壁から掘り出せる石材も大量に必要で、それ以上にロック・ゴーレムがドロップする『ゴーレムの欠片』という名前の石材が必要だった。『ゴーレムの欠片』は付与と相性がいい、ゴーレムの中核部品の一つだ。
一体二体であれば、生産職の彼らであっても、ロック・ゴーレムは狩れる。
だが、今日は運わるく、大量のロック・ゴーレムが一気に湧いてしまった。
貴重な『ゴーレムの欠片』は欲しい。だが倒せる戦力がない。一度逃げて、一体づつ釣るか。それとも街まで戻って戦闘職を呼んでくるか。そう考えていたところで、意外な助っ人が現れた。
ローブ姿の少女は、魔法の一撃でロック・ゴーレムたちの足を切り落としてみせたのだ。
いくら力の強いロック・ゴーレムとはいえ、歩けなくなってはまともに反撃することも難しい。彼らはロック・ゴーレムの手が届かない位置から、ツルハシを振るうだけでよかった。
ドロップした『ゴーレムの欠片』は、戦闘に関わった全員で分けるのが普通だ。だが、戦闘で最も活躍した少女に優先権があるとも言える。だから彼らは『ゴーレムの欠片』を売って欲しいと交渉をした。
結果は「いらないわ」の一言で終わってしまったが。
「強い魔法だったな」
「前線組かな」
「たぶんな。家を建てる金があるんだ、最前線の攻略組だろ」
ドロップ品がいらないと言った少女は、代わりに家を建てれる人はいるかと聞いてきた。
しかし、この場にいたのはロボットの研究をしている者たちばかりだ。残念ながら、少女の希望には答えることが出来なかった。
「まあ、なんにせよ。一つ借りだな。もらいっぱなしって訳にもいかん。機会を見つけて返さんとな」
「そっすね」
少女の名前すら聞いていない。彼らがそんな単純なことに気づくのは、もっとずっと後だった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる