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18.異世界少女は村をゆく
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夜の闇の中、ザザンザザンと波の音が聞こえてくる。
手に取れば透き通っているはずの水は、夜の色を映してどこまでも黒い。
黒く染められた水は、波打ち際を行き来する。
のたうち回る魔物のように。死ぬことを許されない罪人のように。
そして夜は終わりを告げる。
光が差し込み、月は初めから存在しなかったかのように消え去る。太陽が空の中央を占領すれば、そこはもう昼の世界だ。
波打ち際の黒く恐ろしい何かは消滅し、青く、透明な海水が打ち寄せるだけの海岸が現れる。
ほんの数秒で入れ替わる夜と昼。
この世界には夜明けと夕暮れは存在しない。
昼への切り替わりを見届けてから、階段を降りる。
ちょうど一階の玄関ホールにはカグヤがいて、台座を置いているところだった。
今は屋敷への出入りが出来るメンバーはコロンとカグヤの二人。メンバー登録に使うマナの波動を調べるのに、少し手間がかかった。
それでいて、メンバー登録した者が扉を開ければ、無関係の人も入ってこれるのだから半端なことだ。
「アリスさん。台座が出来ましたよ」
「ありがとう」
台座の上に、フォースの街で買った石像を乗せる。
三頭身の可愛らしい像だ。
「イヌの像ですか。どこで買ったんです?」
「フォースの街よ」
「もうそっちまで行ったんですね。私もそのうちクエスト受けなきゃ」
家を建てるのを手伝ったり、家具に彫刻を彫ったりしたから、かなりスキルレベルがあがったのだとカグヤは言う。
なんでも、スキルレベルというのがフォースの街に入る条件の一つなんだそうだ。
台座に乗せた像の額に、魔石を当てる。
「我は宣言する。石の瞳に、石の腕、その体は仮初の、絆を得て縛られる。マナの瞳に、マナの腕、その魂は仮初の絆を得て縛られる。『仮初の従者』
魔石を介してマナが石像に注ぎ込まれ、パスが繋がれる。同時に魔石が石像の中に沈み込む。
マナの繋がりを介して『見れば』私の顔と、私の後ろに立っているカグヤの顔が見える。カグヤが口を開きっぱなしなのはどうしてだろう。
ガーゴイルとの繋がりは問題なさそうだ。この世界の石像と魔石で、本当にガーゴイルが出来るか分からなかった。石像をマナで生み出すよりも、他のプレイヤーが作った石像が手に入り、それがガーゴイルになるのなら簡単で済む。
木で出来たこの屋敷は、かつての住処とは違って脆い。
それに、結界も扉に掛かっているだけで、誰かが扉を開けてしまえばそれまでだ。
ガーゴイルによる監視くらいは必要だろう。
買ってきた石像はあと二体。三階建てのこの屋敷だと一階に一体づつでいいだろうか。それとも、もう数体手に入れてくるか。
なにはともあれ……。
「同じような台座を、いくつか作っておいてもらえる?」
そうカグヤに伝えて屋敷を出る。
ガーゴイルの視覚にはカグヤの手が一杯に映っている。額を触って何がしたいんだろう。
*
昼間のあいだ、村では大工たちによって建築が進んでいく。
そして村には屋台も出る。売っているのは主に魚料理で、DEXにバフがかかるとはコロンの言葉だ。
夜になると作業は終わり、みんなサードの街やサイドの港町に引き上げる。この村には街とは違って街灯がない。暗い中での屋外作業は出来ないし、まだこの村には宿がないからだ。
大工たちの拠点となる建物は建築済みではある。しかし、木材やクギなどの調達にはサードの街へ戻る必要があるといって、夜にはサードの街へ移動している。
サイドの港町へ戻るのは少数だ。サードの街に入れない屋台の店主が、船に乗って帰っていく。
一軒だけポツンと離れた屋敷から出て、村の中を歩いていくと、先に辿り着くのは屋台の場所だ。他の街のように区画が決まっているわけではないのに、一カ所に固まって何軒かの屋台が店を開いている。
その中の一つにコロンがいる。
店の前には、木の杭のように尖った体形をしている女性がいる。
「じゃあこの村が拠点になるんだ」
「うん。でも食材を買わないといけないから、サイドには行くよ」
「なんならウチが運ぼうか?」
「でも悪いよ」
「その代わりウチらの魚買ってよ」
二人の話の邪魔をしないように通り過ぎようとすると、コロンに呼び止められて食事を渡される。
この料理に使われている魚は、コロンと話をしていたサシミンが取ってきてくれたのだという。表面こそ焼き色がついているものの、中は柔らかな白身の魚だ。表面の固さと、中身の柔らかさがアンバランスで面白い。
……名前を聞いて思い出した。前に一度話したことがある。漁をしたいと言っていたプレイヤーだ。だが、むこうも隠蔽魔法の影響で覚えてはいないだろう。今日が初対面ということにしても問題はない。
料理を口にしている間に、コロンとサシミンの二人は周りの屋台も巻き込んで話を続けている。
漁師仲間と交代でこの村に魚を売りに来ること、その時にサイドまで行く用事がある人は船に乗せていくこと。買うものが決まっているなら代理で買い出しも出来ること。そんな話しをしていく。
サイドではNPC売りの魚もある。NPCの魚を買われるよりは、村まで船を回してでもプレイヤーの売り先を確保したいようだ。
コロンから追加で料理をもらっていると、他の屋台からも食べてみてくれと料理を渡される。魚の上にかかった白い何かは、ほんのりと辛みがあって、魚の味が後を引かない。
「宿があれば、この村に住めるんだけどな」
「それよりは、サードに入れるようになったほうがよくないです?」
「今、建ててるのが宿になるって聞いたぜ」
「え? 宿って建てれんの?」
「そりゃあ建物だもの」
「でもあれ店員がNPCじゃん」
「それは……、どうすんだろな」
話しをしながら、屋台の料理の品評会でも始めるように、お互いの料理を交換しはじめる。それを見て食べたくなったのか、サシミンも料理を買っては口にする。
なんとなしに取引を見ていると、収納に入れないやり方もあることが分かった。無駄な転移にマナを使わずに済むなら、そのほうがいい。
試しに料理を買ってみる。大丈夫そうだ。
一本の串なのに、ひとつひとつ違う食べ物が刺してある。一口毎に違う味わいがあって楽しくなる。
「宿が出来るんなら、ウチもこの村に住もうかな~」
「いいんじゃないか。でも、俺らは屋台出せればいいけど、お前さんはクエストとか受けないんかい」
「あー、それがあったわ~。たまに納品クエスト受けてるんだよね」
茶色い麺を買う。店主によると「海っていったら焼きそばだろ」ということだ。彼ら独自の文化だろうか。濃い味付けに口の中が染まっていく。
「それなら大丈夫だ。宿が出来たら次はギルドってことになってる」
「本当?」
「ああ、サードの街で依頼が出てるんだ」
「「おぉ~」」
休憩なのか、作業を止めて屋台に集まった大工たちも交えて、会話の輪が広がっていく。それぞれが屋台の料理を手に、食事の合間に少しの情報交換を始める。
海鮮鍋だという透明なスープは、薄味なのに不思議と味わい深い。「魚と野菜をじっくりと煮込んであるから」という、やわらかな具と暖かいスープにゆっくりと時間が流れる。
「この村に住むなら、やっぱりサードも入れるようにしたほうがいいか」
「そりゃあ入れたほうが便利だろうけど、討伐系だろ?」
「やってやれないわけじゃないんだろうけど、生産職に戦えって言われてもなあ」
「らくしょうですよ。アリスさんがいますもの」
いつの間にか、焼きそば片手に会話に加わっていたカグヤがそういう。
何人かの大工が追従するかのように「あれは楽だった」「すごい魔法だった」といって、自慢げに説明を始める。
一通りの説明が終わる頃には、串焼きを食べている私に視線が集まってくる。
「なあ、嬢ちゃん。俺らもそのクエスト、手伝ってもらうことって……」
その言葉に、空の器を差し出した。
「対価はそのスープでいいわ」
手に取れば透き通っているはずの水は、夜の色を映してどこまでも黒い。
黒く染められた水は、波打ち際を行き来する。
のたうち回る魔物のように。死ぬことを許されない罪人のように。
そして夜は終わりを告げる。
光が差し込み、月は初めから存在しなかったかのように消え去る。太陽が空の中央を占領すれば、そこはもう昼の世界だ。
波打ち際の黒く恐ろしい何かは消滅し、青く、透明な海水が打ち寄せるだけの海岸が現れる。
ほんの数秒で入れ替わる夜と昼。
この世界には夜明けと夕暮れは存在しない。
昼への切り替わりを見届けてから、階段を降りる。
ちょうど一階の玄関ホールにはカグヤがいて、台座を置いているところだった。
今は屋敷への出入りが出来るメンバーはコロンとカグヤの二人。メンバー登録に使うマナの波動を調べるのに、少し手間がかかった。
それでいて、メンバー登録した者が扉を開ければ、無関係の人も入ってこれるのだから半端なことだ。
「アリスさん。台座が出来ましたよ」
「ありがとう」
台座の上に、フォースの街で買った石像を乗せる。
三頭身の可愛らしい像だ。
「イヌの像ですか。どこで買ったんです?」
「フォースの街よ」
「もうそっちまで行ったんですね。私もそのうちクエスト受けなきゃ」
家を建てるのを手伝ったり、家具に彫刻を彫ったりしたから、かなりスキルレベルがあがったのだとカグヤは言う。
なんでも、スキルレベルというのがフォースの街に入る条件の一つなんだそうだ。
台座に乗せた像の額に、魔石を当てる。
「我は宣言する。石の瞳に、石の腕、その体は仮初の、絆を得て縛られる。マナの瞳に、マナの腕、その魂は仮初の絆を得て縛られる。『仮初の従者』
魔石を介してマナが石像に注ぎ込まれ、パスが繋がれる。同時に魔石が石像の中に沈み込む。
マナの繋がりを介して『見れば』私の顔と、私の後ろに立っているカグヤの顔が見える。カグヤが口を開きっぱなしなのはどうしてだろう。
ガーゴイルとの繋がりは問題なさそうだ。この世界の石像と魔石で、本当にガーゴイルが出来るか分からなかった。石像をマナで生み出すよりも、他のプレイヤーが作った石像が手に入り、それがガーゴイルになるのなら簡単で済む。
木で出来たこの屋敷は、かつての住処とは違って脆い。
それに、結界も扉に掛かっているだけで、誰かが扉を開けてしまえばそれまでだ。
ガーゴイルによる監視くらいは必要だろう。
買ってきた石像はあと二体。三階建てのこの屋敷だと一階に一体づつでいいだろうか。それとも、もう数体手に入れてくるか。
なにはともあれ……。
「同じような台座を、いくつか作っておいてもらえる?」
そうカグヤに伝えて屋敷を出る。
ガーゴイルの視覚にはカグヤの手が一杯に映っている。額を触って何がしたいんだろう。
*
昼間のあいだ、村では大工たちによって建築が進んでいく。
そして村には屋台も出る。売っているのは主に魚料理で、DEXにバフがかかるとはコロンの言葉だ。
夜になると作業は終わり、みんなサードの街やサイドの港町に引き上げる。この村には街とは違って街灯がない。暗い中での屋外作業は出来ないし、まだこの村には宿がないからだ。
大工たちの拠点となる建物は建築済みではある。しかし、木材やクギなどの調達にはサードの街へ戻る必要があるといって、夜にはサードの街へ移動している。
サイドの港町へ戻るのは少数だ。サードの街に入れない屋台の店主が、船に乗って帰っていく。
一軒だけポツンと離れた屋敷から出て、村の中を歩いていくと、先に辿り着くのは屋台の場所だ。他の街のように区画が決まっているわけではないのに、一カ所に固まって何軒かの屋台が店を開いている。
その中の一つにコロンがいる。
店の前には、木の杭のように尖った体形をしている女性がいる。
「じゃあこの村が拠点になるんだ」
「うん。でも食材を買わないといけないから、サイドには行くよ」
「なんならウチが運ぼうか?」
「でも悪いよ」
「その代わりウチらの魚買ってよ」
二人の話の邪魔をしないように通り過ぎようとすると、コロンに呼び止められて食事を渡される。
この料理に使われている魚は、コロンと話をしていたサシミンが取ってきてくれたのだという。表面こそ焼き色がついているものの、中は柔らかな白身の魚だ。表面の固さと、中身の柔らかさがアンバランスで面白い。
……名前を聞いて思い出した。前に一度話したことがある。漁をしたいと言っていたプレイヤーだ。だが、むこうも隠蔽魔法の影響で覚えてはいないだろう。今日が初対面ということにしても問題はない。
料理を口にしている間に、コロンとサシミンの二人は周りの屋台も巻き込んで話を続けている。
漁師仲間と交代でこの村に魚を売りに来ること、その時にサイドまで行く用事がある人は船に乗せていくこと。買うものが決まっているなら代理で買い出しも出来ること。そんな話しをしていく。
サイドではNPC売りの魚もある。NPCの魚を買われるよりは、村まで船を回してでもプレイヤーの売り先を確保したいようだ。
コロンから追加で料理をもらっていると、他の屋台からも食べてみてくれと料理を渡される。魚の上にかかった白い何かは、ほんのりと辛みがあって、魚の味が後を引かない。
「宿があれば、この村に住めるんだけどな」
「それよりは、サードに入れるようになったほうがよくないです?」
「今、建ててるのが宿になるって聞いたぜ」
「え? 宿って建てれんの?」
「そりゃあ建物だもの」
「でもあれ店員がNPCじゃん」
「それは……、どうすんだろな」
話しをしながら、屋台の料理の品評会でも始めるように、お互いの料理を交換しはじめる。それを見て食べたくなったのか、サシミンも料理を買っては口にする。
なんとなしに取引を見ていると、収納に入れないやり方もあることが分かった。無駄な転移にマナを使わずに済むなら、そのほうがいい。
試しに料理を買ってみる。大丈夫そうだ。
一本の串なのに、ひとつひとつ違う食べ物が刺してある。一口毎に違う味わいがあって楽しくなる。
「宿が出来るんなら、ウチもこの村に住もうかな~」
「いいんじゃないか。でも、俺らは屋台出せればいいけど、お前さんはクエストとか受けないんかい」
「あー、それがあったわ~。たまに納品クエスト受けてるんだよね」
茶色い麺を買う。店主によると「海っていったら焼きそばだろ」ということだ。彼ら独自の文化だろうか。濃い味付けに口の中が染まっていく。
「それなら大丈夫だ。宿が出来たら次はギルドってことになってる」
「本当?」
「ああ、サードの街で依頼が出てるんだ」
「「おぉ~」」
休憩なのか、作業を止めて屋台に集まった大工たちも交えて、会話の輪が広がっていく。それぞれが屋台の料理を手に、食事の合間に少しの情報交換を始める。
海鮮鍋だという透明なスープは、薄味なのに不思議と味わい深い。「魚と野菜をじっくりと煮込んであるから」という、やわらかな具と暖かいスープにゆっくりと時間が流れる。
「この村に住むなら、やっぱりサードも入れるようにしたほうがいいか」
「そりゃあ入れたほうが便利だろうけど、討伐系だろ?」
「やってやれないわけじゃないんだろうけど、生産職に戦えって言われてもなあ」
「らくしょうですよ。アリスさんがいますもの」
いつの間にか、焼きそば片手に会話に加わっていたカグヤがそういう。
何人かの大工が追従するかのように「あれは楽だった」「すごい魔法だった」といって、自慢げに説明を始める。
一通りの説明が終わる頃には、串焼きを食べている私に視線が集まってくる。
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