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40,混乱は少なかったよ?外交官、涙目
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まだいらっしゃる様子がない外交官の方々に代わり、我が国の王子殿下達が2人がかりで婚約者(偽)に対応されております。
「ここまで話を聞かない王族って初めて見たよ。凄いね、レイディス」
「野次馬ですか、貴方は」
この夜会の開始時点まで陛下の代理を務める事も多い、多忙な第1王子殿下とはお目にかかる機会はございませんでした。
笑った顔は少しレイと似ておられますが、王妃様、以前に神殿でお会いしたロクスさんに容貌や雰囲気は近い感じがします。優しそうな風貌で完全に文官寄りの体格ということもあり、しっかりとした体格のレイとは結構差異が激しく知識として兄弟と知っていなければ兄弟とは分からないかもしれませんね。
それにしても、相手が他国の王族とは言え、不審者が王族に近付いたら警備の騎士が反応するものではないでしょうか。
私はなるべく周囲に分からないよう、腕で隣のフレイ兄様を突きました。
「従者も騎士も動きませんけど、どうしたのでしょう?」
扇で口元を隠して小声で尋ねます。
「ああ、少し城外で騒ぎがあってな……。それを鎮圧するために文官も武官も今はバタバタしてる。うちのも要請が来るくらい手一杯な状態らしい。今ここにいるのは残念だが経験の少ない者ばかりで、問題対処能力はまだ低いのだろう」
うちのとは、オラージュ騎士団ですね。
ああ、先程フレイ兄様が退席していたのは、騒動の連絡と対処でしたか。未だ私の護衛として離宮にオラージュ騎士団の騎士を派遣できていないほど派閥の軋轢がある中で、今回は王立騎士団のみで対処できずオラージュ騎士団に派遣要請をしたとは……城外の騒ぎとは相当激しいものだったに違いありません。
フレイ兄様を見上げる私には、不安が少し出ていたのかも知れません。
「ほぼ制圧が完了している。今は他国の客に気付かれないことに集中しろ」
一貴族ではなく王族として参加することに、今更ながら重圧を感じてしまいました。
それにしても状況は理解しましたが、まず真っ先に婚約者(偽)は隔離して置いた方が明らかに手間を省けたでしょうね。
「加護持ちの王族とは、他国に嫁ぐ義務を持っている。それを無視する方がおかしいのではないか!」
アルブラニアではそのような義務が課されているのでしょうか。先ほどからの発言を鑑みても、持論であって本当に義務になっているのか疑わしいですね。
「そちらとは違って我が国ではそのような義務などない。何故私達がそちらの都合のいいルールに従わなければならない?」
「王族なら国同士の縁を結ぶために婚姻するのは当たり前だろう!」
「それで自分の国に来るのが当然と。しかし、望んでいるのはアルブラニアの方だけであろう。一方的に望んでいるにも関わらず、随分とおまけの要求が多い。加護持ちの王女を望む国なら他にもあるし、そこに王女を嫁がせるならきっと我が国にたくさんの恩恵をもたらしてくれるだろうな」
レイの言葉に婚約者(偽)は言い返そうとしましたが、それよりも早く、
「それじゃあ、うちの国ならどうでしょう。今より援助も増やしますし、東隣の国だからアルブラニアより遥かに里帰りも簡単ですよ!」
それまで外野におられたアウリス様が手を上げられました。
これを皮切りに、
「いいえ、嫁いで下さるなら、我が国の方が多く援助いたしましょう。是非、我が国に来て下さい」
「うちの国の方が声を上げた方達の国より季候が良い。どうせなら貿易も増やしましょう。うちの国に来て下さい」
「それだったらうちの方が……」
「いいや、絶対我が国へ……」
遠巻きに様子を窺っておられた方々が一斉に声を上げ始めました。
夜会に参加しておられた他国の貴族、外交官……。身分の高い方達でも別の国の王族主催の夜会で起きたハプニング、しかも更に別の国の王族が起こしている問題に易々とは口出しできず、先ほどまでは私達を見守るしか出来なかったのでしょう。
助けの声でもありましたが、途中から本気で自国に王女を嫁がせるメリットを語り出しておられる方も増えてきました。
これは収拾が付くのでしょうか……。
レイも第1王子殿下も婚約者(偽)に向かってニヤニヤ人の悪い笑みを浮かべております。
「嘘だ……王女でも庶子ではないか……」
当初の勢いは完全に失い、婚約者(偽)は随分歯切れが悪くなられました。
「何を言っている。これが加護持ちの王女だ」
本物の王女様の価値もそれだけだったとは言え、今まで王城で誰も庶子であることで下目に見てくる人物はおりませんでした。
茫然としている婚約者(偽)にこの場にいる全員が呆れた目を向けております。
加護持ちと結婚しないと王位を継げない国は本当に多いそうで、推奨や優先としている国でも、王族や高位貴族の加護持ちをいつも探し、見つかれば取り合いになるそうです。我が国のように加護持ちとの結婚が関係ない国はないとも聞いております。
周囲の人々の様子にやっと気付いた婚約者(偽)の顔色は真っ白になられました。
「妹を娶りたいなら、他より多く我が国に利益があることを証明してからにしようか?」
第1王子殿下がとどめを刺されました。
夜会とは大変に面倒ですよね。
騒ぎが程々に収まった頃に、私は早めに夜会を抜けて離宮に戻ることにいたしました。
離宮までの他の人の気配がほとんどない廊下でフレイ兄様が、
「そう言えば、あの侍女もどきは夜会に連れてこなかったんだな」
本物のもどき3号が意外に近くに居たのですね。
ディル(仮名)さんは本当に多才な方でいらっしゃる。
「残念ですが断られました」
「あいつ、お前の護衛じゃないのか? それがなくても、主人の命令だろう。いや、居ない方が良かったか?」
「あの方は護衛枠ではなく、侍女枠ですよ。場末の王女がたくさん侍女を引き連れていたらおかしいからウィルマだけの方が良いと」
「場末の王女って、前と後ろの組み合わせがありえないからな。いや、ウィルマではなくあいつが来ていたらもっと早く片付いたんじゃ」
私は少し考えて、
「もっと場を混乱させたのではないでしょうか」
「何で侍女として採用したんだ……」
「時代の先駆者が欲しかったのですよ。細かい事情などどうでもいいくらいに」
「お前の言っていることがちっとも分からん」
これがディル(仮名)さんの仰っていた細かいことを気にする貴族というものなのでしょうか。
いえ、私は愚兄レベルの愚物に落ちない限りは、フレイ兄様のことは見捨てませんよ。
「折角ですのでお母様にも先駆者であられるディルさんをご覧に入れたかったのですが、全力で断られたのです。見世物にはなりませんよって」
「侍女もどきのその気持ちは私には分かるな。あんまり我が儘言って困らせるなよ」
「私は何一つ我が儘は言っておりません。むしろディルさんの方が我が儘放題で私は困っているのです」
「……お前の発言だけ聞いているとお前達の関係性なんてまるっきり理解出来ないな」
酷くお疲れの様子でフレイ兄様はお帰りになりました。
細かいことを気になさるから疲れるのですよ。人はあるがままを受け入れるのが丁度良いのです。
……よく考えると、私も婚約者(偽)のことはあるがままを受け入れられませんでしたね。
「そう言えば、結局名前は分かりませんでしたね……」
どうあれ、初対面の人には名乗った方が良いと思うのですが、果たして最後は騎士に囲まれて退場された方に、私は再びお会いすることがあるのでしょうか。
「ここまで話を聞かない王族って初めて見たよ。凄いね、レイディス」
「野次馬ですか、貴方は」
この夜会の開始時点まで陛下の代理を務める事も多い、多忙な第1王子殿下とはお目にかかる機会はございませんでした。
笑った顔は少しレイと似ておられますが、王妃様、以前に神殿でお会いしたロクスさんに容貌や雰囲気は近い感じがします。優しそうな風貌で完全に文官寄りの体格ということもあり、しっかりとした体格のレイとは結構差異が激しく知識として兄弟と知っていなければ兄弟とは分からないかもしれませんね。
それにしても、相手が他国の王族とは言え、不審者が王族に近付いたら警備の騎士が反応するものではないでしょうか。
私はなるべく周囲に分からないよう、腕で隣のフレイ兄様を突きました。
「従者も騎士も動きませんけど、どうしたのでしょう?」
扇で口元を隠して小声で尋ねます。
「ああ、少し城外で騒ぎがあってな……。それを鎮圧するために文官も武官も今はバタバタしてる。うちのも要請が来るくらい手一杯な状態らしい。今ここにいるのは残念だが経験の少ない者ばかりで、問題対処能力はまだ低いのだろう」
うちのとは、オラージュ騎士団ですね。
ああ、先程フレイ兄様が退席していたのは、騒動の連絡と対処でしたか。未だ私の護衛として離宮にオラージュ騎士団の騎士を派遣できていないほど派閥の軋轢がある中で、今回は王立騎士団のみで対処できずオラージュ騎士団に派遣要請をしたとは……城外の騒ぎとは相当激しいものだったに違いありません。
フレイ兄様を見上げる私には、不安が少し出ていたのかも知れません。
「ほぼ制圧が完了している。今は他国の客に気付かれないことに集中しろ」
一貴族ではなく王族として参加することに、今更ながら重圧を感じてしまいました。
それにしても状況は理解しましたが、まず真っ先に婚約者(偽)は隔離して置いた方が明らかに手間を省けたでしょうね。
「加護持ちの王族とは、他国に嫁ぐ義務を持っている。それを無視する方がおかしいのではないか!」
アルブラニアではそのような義務が課されているのでしょうか。先ほどからの発言を鑑みても、持論であって本当に義務になっているのか疑わしいですね。
「そちらとは違って我が国ではそのような義務などない。何故私達がそちらの都合のいいルールに従わなければならない?」
「王族なら国同士の縁を結ぶために婚姻するのは当たり前だろう!」
「それで自分の国に来るのが当然と。しかし、望んでいるのはアルブラニアの方だけであろう。一方的に望んでいるにも関わらず、随分とおまけの要求が多い。加護持ちの王女を望む国なら他にもあるし、そこに王女を嫁がせるならきっと我が国にたくさんの恩恵をもたらしてくれるだろうな」
レイの言葉に婚約者(偽)は言い返そうとしましたが、それよりも早く、
「それじゃあ、うちの国ならどうでしょう。今より援助も増やしますし、東隣の国だからアルブラニアより遥かに里帰りも簡単ですよ!」
それまで外野におられたアウリス様が手を上げられました。
これを皮切りに、
「いいえ、嫁いで下さるなら、我が国の方が多く援助いたしましょう。是非、我が国に来て下さい」
「うちの国の方が声を上げた方達の国より季候が良い。どうせなら貿易も増やしましょう。うちの国に来て下さい」
「それだったらうちの方が……」
「いいや、絶対我が国へ……」
遠巻きに様子を窺っておられた方々が一斉に声を上げ始めました。
夜会に参加しておられた他国の貴族、外交官……。身分の高い方達でも別の国の王族主催の夜会で起きたハプニング、しかも更に別の国の王族が起こしている問題に易々とは口出しできず、先ほどまでは私達を見守るしか出来なかったのでしょう。
助けの声でもありましたが、途中から本気で自国に王女を嫁がせるメリットを語り出しておられる方も増えてきました。
これは収拾が付くのでしょうか……。
レイも第1王子殿下も婚約者(偽)に向かってニヤニヤ人の悪い笑みを浮かべております。
「嘘だ……王女でも庶子ではないか……」
当初の勢いは完全に失い、婚約者(偽)は随分歯切れが悪くなられました。
「何を言っている。これが加護持ちの王女だ」
本物の王女様の価値もそれだけだったとは言え、今まで王城で誰も庶子であることで下目に見てくる人物はおりませんでした。
茫然としている婚約者(偽)にこの場にいる全員が呆れた目を向けております。
加護持ちと結婚しないと王位を継げない国は本当に多いそうで、推奨や優先としている国でも、王族や高位貴族の加護持ちをいつも探し、見つかれば取り合いになるそうです。我が国のように加護持ちとの結婚が関係ない国はないとも聞いております。
周囲の人々の様子にやっと気付いた婚約者(偽)の顔色は真っ白になられました。
「妹を娶りたいなら、他より多く我が国に利益があることを証明してからにしようか?」
第1王子殿下がとどめを刺されました。
夜会とは大変に面倒ですよね。
騒ぎが程々に収まった頃に、私は早めに夜会を抜けて離宮に戻ることにいたしました。
離宮までの他の人の気配がほとんどない廊下でフレイ兄様が、
「そう言えば、あの侍女もどきは夜会に連れてこなかったんだな」
本物のもどき3号が意外に近くに居たのですね。
ディル(仮名)さんは本当に多才な方でいらっしゃる。
「残念ですが断られました」
「あいつ、お前の護衛じゃないのか? それがなくても、主人の命令だろう。いや、居ない方が良かったか?」
「あの方は護衛枠ではなく、侍女枠ですよ。場末の王女がたくさん侍女を引き連れていたらおかしいからウィルマだけの方が良いと」
「場末の王女って、前と後ろの組み合わせがありえないからな。いや、ウィルマではなくあいつが来ていたらもっと早く片付いたんじゃ」
私は少し考えて、
「もっと場を混乱させたのではないでしょうか」
「何で侍女として採用したんだ……」
「時代の先駆者が欲しかったのですよ。細かい事情などどうでもいいくらいに」
「お前の言っていることがちっとも分からん」
これがディル(仮名)さんの仰っていた細かいことを気にする貴族というものなのでしょうか。
いえ、私は愚兄レベルの愚物に落ちない限りは、フレイ兄様のことは見捨てませんよ。
「折角ですのでお母様にも先駆者であられるディルさんをご覧に入れたかったのですが、全力で断られたのです。見世物にはなりませんよって」
「侍女もどきのその気持ちは私には分かるな。あんまり我が儘言って困らせるなよ」
「私は何一つ我が儘は言っておりません。むしろディルさんの方が我が儘放題で私は困っているのです」
「……お前の発言だけ聞いているとお前達の関係性なんてまるっきり理解出来ないな」
酷くお疲れの様子でフレイ兄様はお帰りになりました。
細かいことを気になさるから疲れるのですよ。人はあるがままを受け入れるのが丁度良いのです。
……よく考えると、私も婚約者(偽)のことはあるがままを受け入れられませんでしたね。
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