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第6章 招かれざる客
第35話 こんなときもある魔王
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「あのエロ悪魔が言う通りにしてくれますかねー? 見た目通り強情ですし」
「ショコラは理性的な対話が望める知性溢れる魔王だ。話せばきっとわかってくれる」
これまで生活を共にしてきたことで、ショコラのことはわかってきたつもりだ。癇癪を起したように否定することはないはずだ。
「嫌嫌嫌嫌! 絶対に嫌!」
王座の間でショコラに話を通した公一は、想像とは真逆の反応を示すショコラを目の当たりにし、すとんと顎を落とした。
「年増女神といい、ムギといい、どうして公一の周りには女ばかり集まるのよ⁉」
「ムギは君が呼び寄せたんじゃ……」
「それは今関係ないの! 公一の嘘吐き! 私のことしか見ないって言ってたのに私から目を逸らしてその二人とご飯食べてた! 嘘吐き嘘吐き嘘吐き!」
ショコラは両手で何度も肘掛けを叩いた。これでは理性的な対話も何もあったものではないが、ここまで感情を露わにして怒るショコラは珍しい。今後のためにも何が怒りの導火線に火を点けてしまったのか、探る必要がありそうだ。
「除け者にして俺たちだけでご飯を食べてたのが嫌だったのか?」
「違うもん!」
「俺が作ったポトフが美味しくなかったとか?」
「全然わかってない!」
「他に思い当たる点はないんだが……」
「公一がその子の頭を撫でてたのが嫌だったの!」
「何だそんなことか……」
「そんなことって何⁉ 公一は私の物なのに嘘を吐いてその子を甘やかしてた! こんなのれっきとした浮気だもん! 証拠はばっちり水晶玉で撮ったんだから!」
ショコラが突き出した水晶玉には、公一がモカの頭を撫でる場面が繰り返し再生される映像が映っていた。
「これくらいで浮気になったらさっきムギにしてもらったことはどうなって……」
「何その話知らないわ! ムギどういうこと⁉」
自分には無関係な話が繰り広げられていると思い、ぼーっとしていたムギは、突然話を振られたことで叩き起こされたように飛び上がった。
「何も。なかった。はず」
「公一がこう言うからには何かあったんでしょ⁉ 白状しないと怒るわよ!」
「もう怒ってるじゃないですか。かりかりした女は見苦しいですねー」
「婚活悪霊は黙ってて! 今度お坊さんを呼んでお祓いしてやるんだから!」
「お坊さんの念仏で成仏するほど私の未練は生温くないですよーだ」
「この世界にもお坊さんとかいるんだな……」
魔王が城にお坊さんを呼び寄せて女神を祓う。何ともシュールな光景だ、と公一は微苦笑した。
「それで実際のところどうなの⁉ 公一と何があったの⁉」
「魔王様。恐い。そんなこと。言われても」
ショコラに詰め寄られたムギは狼狽しているのか、少女の姿を保てず顔の肌がスライム状に変化していた。傍目から見るとドロッとした汗のようだ。
「もしかして。治療のこと。言ってるの?」
ムギの問いに公一は「ああ」と答え、ショコラに経緯を説明した。
「何だそんなこと。それくらいなら別にいいわよ」
ショコラは付き物が落ちたような顔でしれっと言った。どこを踏み外したらショコラの尾を踏むことになってしまうのか線引きが難しい。女心は得ていて理解しがたいものだ。
「それはそうとその子との浮気は許してないから! 罰として今晩私が満足するまでたっぷり愛して! 私を抱いて二度と放さないで! でないと絶対に許さないんだから!」
「あれか、もしかしてこれも俺に手を出させるための誘惑作戦なのか?」
「ぎくっ! そ、そんなわけないでしょ! 本当に怒ってるんだからね!」
「今この女ぎくって言いましたよ。わかりやすいにもほどがありますよ」
「俺を誘惑してくれるのは嬉しいけど、モカを出しにした作戦は卑怯じゃないか?」
「魔王様。ここは許すのが。大人の対応」
「わ、わかったわよ! 正直私もちょっと無理があるかなーって思ってたところよ。史上最強の魔王たる私があの程度のことでむきになるわけないじゃない」
ショコラはほんのりと頬を赤く染め「嫉妬したのはちょっとだけよ」と呟いた。
こういういじらしい反応が一番効果的だとバレてはならない、と公一はショコラに飛び掛かりたい衝動を抑え込んだ。
「それで、その子をここで預かるって話だったわよね」
ショコラはぎろりとモカを睨み付けた。モカは公一の背に隠れる。
「人間界の事情はわかったわ。本当かどうかは知らないけどね」
「疑り深いですねー。もっと人を信じてみてはどうですか?」
「人間なんて信用できるわけないでしょ。今まで魔界に何をしてきたと思ってるの?」
「俺のことは信じてくれたじゃないか」
「公一は特別よ。私が蘇生魔法を使えるのを知らずに、命を捨てて愛を訴えてきたんだもの」
「正直に言うと、その可能性は念頭に置いてたぞ?」
「だからって私が使うとは限らないでしょ? 私のためなら死んでもいい。その覚悟を本当に見せてくれたから、あなたを好きになったのよ」
ショコラは朗笑した。色仕掛けをされるより、こういう何気ない反応のほうがドキッとするんだな、と公一は面映ゆさを覚えた。
「何にせよ、どんな罠を張ってるかは知らないけど、監視下に置くという意味で、この城でしばらく預かるのは許してあげてもいいわよ」
「ほ、本当ですか⁉」
「ただし」
喜色を露わにするモカをショコラが手で制した。
「私の言うことには絶対逆らわないこと。それが条件よ」
「わかりました。ボク何でも言う通りにします」
「決まりね。それじゃ早速ステータスをオープンして頂戴」
ショコラの要求にモカは体を強張らせた。
ステータスを他人に見せるのは命を差し出すも同然だ、と以前ショコラは言っていた。覚悟があるなら本気を示せと暗に示しているのだろう。
「そうすればボクを信じてくれるんですね?」
「最低限はね。あとはあなたの行動次第よ」
「わかりました……ボクは平凡な力しかありません。ステータスオープン!」
モカが唱えると、空中にステータス画面が表示された。見るのはショコラだけだということで、他の三人は画面の背後に回った。
「なるほど、見たところは平凡なステータスみたいね。特別なスキルもない。これでここまで来れたのは不自然で逆に怪しいけど」
「そ、そんな……それじゃボクをここから追い出すんですか?」
「いいえ。あなたが何を考えてるかはわからないけど、ここまでしたからには私も誠意を示すわ。ムギ、この子を部屋に案内してあげて」
「わかった。こっち。来て」
ムギに手を引かれたモカは不安そうな顔で公一を一瞥してから、その場をあとにした。
「俺の無茶を聞いてくれてありがとう、ショコラ」
「別にいいわよ。人間界がキナ臭くなってるのは本当みたいだし」
「どうやらそうみたいですねー。登山家になった顔が好みじゃない可哀想な彼、マロン教の聖地に無断で立ち入ったとかで拘束されてるみたいです」
マロンは指で作った輪っかを覗き込んだ。
「あなたの信者が暴れてるんでしょ? 何とかしなさいよ」
「この目ではっきり見るまでは何とも……放っておいてもこの城に攻めてくるみたいですし、そのときに話を聞いてみてから、どうするか決めます」
「攻められる側からしたら迷惑な話だけど、史上最強の魔王たる私が弱音を吐くのはらしくないわね。あなたが何もしないなら私がこの手で始末してあげるわ」
ショコラは魔力と怒気を可視化させたような黒いオーラを放った。
遅かれ早かれ、魔王城が戦場になるのは間違いなさそうだ。
「ショコラは理性的な対話が望める知性溢れる魔王だ。話せばきっとわかってくれる」
これまで生活を共にしてきたことで、ショコラのことはわかってきたつもりだ。癇癪を起したように否定することはないはずだ。
「嫌嫌嫌嫌! 絶対に嫌!」
王座の間でショコラに話を通した公一は、想像とは真逆の反応を示すショコラを目の当たりにし、すとんと顎を落とした。
「年増女神といい、ムギといい、どうして公一の周りには女ばかり集まるのよ⁉」
「ムギは君が呼び寄せたんじゃ……」
「それは今関係ないの! 公一の嘘吐き! 私のことしか見ないって言ってたのに私から目を逸らしてその二人とご飯食べてた! 嘘吐き嘘吐き嘘吐き!」
ショコラは両手で何度も肘掛けを叩いた。これでは理性的な対話も何もあったものではないが、ここまで感情を露わにして怒るショコラは珍しい。今後のためにも何が怒りの導火線に火を点けてしまったのか、探る必要がありそうだ。
「除け者にして俺たちだけでご飯を食べてたのが嫌だったのか?」
「違うもん!」
「俺が作ったポトフが美味しくなかったとか?」
「全然わかってない!」
「他に思い当たる点はないんだが……」
「公一がその子の頭を撫でてたのが嫌だったの!」
「何だそんなことか……」
「そんなことって何⁉ 公一は私の物なのに嘘を吐いてその子を甘やかしてた! こんなのれっきとした浮気だもん! 証拠はばっちり水晶玉で撮ったんだから!」
ショコラが突き出した水晶玉には、公一がモカの頭を撫でる場面が繰り返し再生される映像が映っていた。
「これくらいで浮気になったらさっきムギにしてもらったことはどうなって……」
「何その話知らないわ! ムギどういうこと⁉」
自分には無関係な話が繰り広げられていると思い、ぼーっとしていたムギは、突然話を振られたことで叩き起こされたように飛び上がった。
「何も。なかった。はず」
「公一がこう言うからには何かあったんでしょ⁉ 白状しないと怒るわよ!」
「もう怒ってるじゃないですか。かりかりした女は見苦しいですねー」
「婚活悪霊は黙ってて! 今度お坊さんを呼んでお祓いしてやるんだから!」
「お坊さんの念仏で成仏するほど私の未練は生温くないですよーだ」
「この世界にもお坊さんとかいるんだな……」
魔王が城にお坊さんを呼び寄せて女神を祓う。何ともシュールな光景だ、と公一は微苦笑した。
「それで実際のところどうなの⁉ 公一と何があったの⁉」
「魔王様。恐い。そんなこと。言われても」
ショコラに詰め寄られたムギは狼狽しているのか、少女の姿を保てず顔の肌がスライム状に変化していた。傍目から見るとドロッとした汗のようだ。
「もしかして。治療のこと。言ってるの?」
ムギの問いに公一は「ああ」と答え、ショコラに経緯を説明した。
「何だそんなこと。それくらいなら別にいいわよ」
ショコラは付き物が落ちたような顔でしれっと言った。どこを踏み外したらショコラの尾を踏むことになってしまうのか線引きが難しい。女心は得ていて理解しがたいものだ。
「それはそうとその子との浮気は許してないから! 罰として今晩私が満足するまでたっぷり愛して! 私を抱いて二度と放さないで! でないと絶対に許さないんだから!」
「あれか、もしかしてこれも俺に手を出させるための誘惑作戦なのか?」
「ぎくっ! そ、そんなわけないでしょ! 本当に怒ってるんだからね!」
「今この女ぎくって言いましたよ。わかりやすいにもほどがありますよ」
「俺を誘惑してくれるのは嬉しいけど、モカを出しにした作戦は卑怯じゃないか?」
「魔王様。ここは許すのが。大人の対応」
「わ、わかったわよ! 正直私もちょっと無理があるかなーって思ってたところよ。史上最強の魔王たる私があの程度のことでむきになるわけないじゃない」
ショコラはほんのりと頬を赤く染め「嫉妬したのはちょっとだけよ」と呟いた。
こういういじらしい反応が一番効果的だとバレてはならない、と公一はショコラに飛び掛かりたい衝動を抑え込んだ。
「それで、その子をここで預かるって話だったわよね」
ショコラはぎろりとモカを睨み付けた。モカは公一の背に隠れる。
「人間界の事情はわかったわ。本当かどうかは知らないけどね」
「疑り深いですねー。もっと人を信じてみてはどうですか?」
「人間なんて信用できるわけないでしょ。今まで魔界に何をしてきたと思ってるの?」
「俺のことは信じてくれたじゃないか」
「公一は特別よ。私が蘇生魔法を使えるのを知らずに、命を捨てて愛を訴えてきたんだもの」
「正直に言うと、その可能性は念頭に置いてたぞ?」
「だからって私が使うとは限らないでしょ? 私のためなら死んでもいい。その覚悟を本当に見せてくれたから、あなたを好きになったのよ」
ショコラは朗笑した。色仕掛けをされるより、こういう何気ない反応のほうがドキッとするんだな、と公一は面映ゆさを覚えた。
「何にせよ、どんな罠を張ってるかは知らないけど、監視下に置くという意味で、この城でしばらく預かるのは許してあげてもいいわよ」
「ほ、本当ですか⁉」
「ただし」
喜色を露わにするモカをショコラが手で制した。
「私の言うことには絶対逆らわないこと。それが条件よ」
「わかりました。ボク何でも言う通りにします」
「決まりね。それじゃ早速ステータスをオープンして頂戴」
ショコラの要求にモカは体を強張らせた。
ステータスを他人に見せるのは命を差し出すも同然だ、と以前ショコラは言っていた。覚悟があるなら本気を示せと暗に示しているのだろう。
「そうすればボクを信じてくれるんですね?」
「最低限はね。あとはあなたの行動次第よ」
「わかりました……ボクは平凡な力しかありません。ステータスオープン!」
モカが唱えると、空中にステータス画面が表示された。見るのはショコラだけだということで、他の三人は画面の背後に回った。
「なるほど、見たところは平凡なステータスみたいね。特別なスキルもない。これでここまで来れたのは不自然で逆に怪しいけど」
「そ、そんな……それじゃボクをここから追い出すんですか?」
「いいえ。あなたが何を考えてるかはわからないけど、ここまでしたからには私も誠意を示すわ。ムギ、この子を部屋に案内してあげて」
「わかった。こっち。来て」
ムギに手を引かれたモカは不安そうな顔で公一を一瞥してから、その場をあとにした。
「俺の無茶を聞いてくれてありがとう、ショコラ」
「別にいいわよ。人間界がキナ臭くなってるのは本当みたいだし」
「どうやらそうみたいですねー。登山家になった顔が好みじゃない可哀想な彼、マロン教の聖地に無断で立ち入ったとかで拘束されてるみたいです」
マロンは指で作った輪っかを覗き込んだ。
「あなたの信者が暴れてるんでしょ? 何とかしなさいよ」
「この目ではっきり見るまでは何とも……放っておいてもこの城に攻めてくるみたいですし、そのときに話を聞いてみてから、どうするか決めます」
「攻められる側からしたら迷惑な話だけど、史上最強の魔王たる私が弱音を吐くのはらしくないわね。あなたが何もしないなら私がこの手で始末してあげるわ」
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