44 / 48
第8章 神々の掟
第44話 暴走する魔王
しおりを挟む
「ショコラ、俺はいつだって、君を、愛して、る……」
その言葉を最後に、公一は静かに息を引き取った。
「まだよ! まだ終わりじゃないわ!」
ショコラは蘇生魔法を発動させたが、公一の亡骸に変化は起きなかった。
「魔王様。お兄ちゃんは。もう……」
「そんなはずないわ! 私の力なら何とかできる! できるはずなのよ!」
ショコラは膨大な魔力に物を言わせて幾度も蘇生魔法を施したが、徒労に終わった。自分の命を公一の死と同期させていた悠太もひっそりと息絶えている。
「何だかよくわからねえが、どうやら先行してた連中と新しい教祖サマは上手くやってくれたみてえだな」
すると、武装した集団を引き連れた小太りの男が姿を現わした。
「まったく、新しい教祖サマには恐れ入ったぜ。言葉で人を従わせる能力で俺たちマロン教を操ったかと思えば、全軍で魔界に侵攻するなんてよ。教祖サマがくたばったあとは能力が解除されて正気に戻れたもんだから、何があったのかと思って来てみれば、こいつは棚ぼたラッキーってやつだな」
小太りの男が剣を構えると、他の者たちも一斉に倣った。
「魔王の首を取る千載一遇のチャンスだ! しっかり物にさせてもらうぜ!」
「……うるさい」
ショコラの押し殺したような声を受け、小太りの男たちは足を止めた。
止めた、というより、蛇に睨まれた蛙のように、無意識に体が動かなくなったのだ。
「魔王、様……?」
竦み上がったようなムギの声を無視し、ショコラは首を持ち上げた蛇のようにゆっくりと立ち上がった。
「この私が温情を示して守勢に回っていれば付け上がる……私が出向けば人間界なんて真っ新にできるのに、それをしなかったのは、私の美学に反するからよ。残虐非道は美しくない……そうでしょ? だから今まで我慢してきたのに……」
ショコラの目元は影で覆われている。ショコラが纏う異様な雰囲気を感じ取った小太りの男は一歩二歩と後退った。
「全部どうでもよくなってきたわ……何もかもがどうでもいい。どうなっても構わない……ねえ、私はこれから何をしたらいいと思う?」
魔王城が地響きに打ち震えた。それどころか、魔界全土に天変が及んでいた。
「私の美しさを愛してくれるたった一人の男は死んだわ。公一にだけ愛されれば私はそれだけでよかったのに……もう美しさなんて気にも留める必要はない。だって本当に私を見て欲しい人は死んでしまったのだから」
ショコラの全身が沸騰したお湯のように膨れ上がると、その姿を巨大な異形に変化させた。
双角を生やした骸骨の相貌に、乳房を残した筋骨隆々とした肉体。腰の付け根からは爬虫類を彷彿とさせる尻尾が伸びており、背中からは漆黒の翌膜の翼が生えている。
サキュバスとデーモンのあいだに誕生したショコラが力を解放した状態は、正しく悪魔そのものの姿だった。
「ば、化け物……」
小太りの男は腰を抜かして尻餅をついた。
「この私の真の姿をその目に焼き付けなさい。地獄の底でも恐怖するようにね」
くぐもったような声を発したショコラは、剥き出しになった歯を開くと、面前に漆黒の球体を現出させた。
すべてを飲み込むような黒々とした球体は絶えず稲妻を発し、触れた物体を例外なく塵芥に変えた。
世界に終焉をもたらす悪魔を前にした小太りの男たちは情けない悲鳴を上げた。
漆黒の球体は一度放たれれば次元の壁を突破して人間界へと飛来し、着弾したところを起点にすべてを飲み込む渦を発生させる。
人間界の滅亡は避けられない。
誰しもがそう思ったときだった。
「さっきから何の騒ぎですか? うるさくて目が覚めちゃいましたよ」
寝惚け眼を擦りながら、マロンがふらりと玉座の間にやってきた。
「あれ、やけに人が集まってますね。今日はホームパーティでも開いてみんなで美味しくチキンを頬張るんですか?」
「お婆ちゃん。この状況。よく見て」
ムギがたどたどしく言うと、マロンは首を捻り、ふと顔を上げてショコラと目を合わせると飛び上がった。
「うわっ、びっくりした! 壁かと思ってたらでっかい悪魔じゃないですか! どこから紛れ込んできたんですか?」
「わからないのは無理もないだろうけど、私よ」
「私? 何のことです? 誰かは知りませんが、その物騒な黒いの引っ込めてください。そんなの放ったらこの世界丸ごと無くなっちゃいますよ?」
あっけらかんとしたマロンの反応にショコラは気勢を削がれたのか、漆黒の球体を消滅させた。
「悪魔の割には聞き分けがいいですね。あのエロ悪魔にも見習ってほしいです」
「だから私よ。ショコラよ」
「えっ⁉ そうなんですか⁉ もしかしてそれが真の姿ですか? 私の加工写真より詐欺じゃないですか! これだから悪魔は信用できないんです!」
「……もういいわ。あなたと話してるとバカが移るわ」
ショコラは美少女の姿に戻ると、気が抜けたようにしゃがみ込んだ。
「あれ? いつもの勢いはどうしたんですか? こういうときはもっと言い返してくるのに」
「公一が死んだのに、そんな気力あるわけないじゃない……」
「死んだ⁉ 公一くんが⁉」
マロンは四方に目を配り、息絶えた公一を発見すると血相を変えた。
その言葉を最後に、公一は静かに息を引き取った。
「まだよ! まだ終わりじゃないわ!」
ショコラは蘇生魔法を発動させたが、公一の亡骸に変化は起きなかった。
「魔王様。お兄ちゃんは。もう……」
「そんなはずないわ! 私の力なら何とかできる! できるはずなのよ!」
ショコラは膨大な魔力に物を言わせて幾度も蘇生魔法を施したが、徒労に終わった。自分の命を公一の死と同期させていた悠太もひっそりと息絶えている。
「何だかよくわからねえが、どうやら先行してた連中と新しい教祖サマは上手くやってくれたみてえだな」
すると、武装した集団を引き連れた小太りの男が姿を現わした。
「まったく、新しい教祖サマには恐れ入ったぜ。言葉で人を従わせる能力で俺たちマロン教を操ったかと思えば、全軍で魔界に侵攻するなんてよ。教祖サマがくたばったあとは能力が解除されて正気に戻れたもんだから、何があったのかと思って来てみれば、こいつは棚ぼたラッキーってやつだな」
小太りの男が剣を構えると、他の者たちも一斉に倣った。
「魔王の首を取る千載一遇のチャンスだ! しっかり物にさせてもらうぜ!」
「……うるさい」
ショコラの押し殺したような声を受け、小太りの男たちは足を止めた。
止めた、というより、蛇に睨まれた蛙のように、無意識に体が動かなくなったのだ。
「魔王、様……?」
竦み上がったようなムギの声を無視し、ショコラは首を持ち上げた蛇のようにゆっくりと立ち上がった。
「この私が温情を示して守勢に回っていれば付け上がる……私が出向けば人間界なんて真っ新にできるのに、それをしなかったのは、私の美学に反するからよ。残虐非道は美しくない……そうでしょ? だから今まで我慢してきたのに……」
ショコラの目元は影で覆われている。ショコラが纏う異様な雰囲気を感じ取った小太りの男は一歩二歩と後退った。
「全部どうでもよくなってきたわ……何もかもがどうでもいい。どうなっても構わない……ねえ、私はこれから何をしたらいいと思う?」
魔王城が地響きに打ち震えた。それどころか、魔界全土に天変が及んでいた。
「私の美しさを愛してくれるたった一人の男は死んだわ。公一にだけ愛されれば私はそれだけでよかったのに……もう美しさなんて気にも留める必要はない。だって本当に私を見て欲しい人は死んでしまったのだから」
ショコラの全身が沸騰したお湯のように膨れ上がると、その姿を巨大な異形に変化させた。
双角を生やした骸骨の相貌に、乳房を残した筋骨隆々とした肉体。腰の付け根からは爬虫類を彷彿とさせる尻尾が伸びており、背中からは漆黒の翌膜の翼が生えている。
サキュバスとデーモンのあいだに誕生したショコラが力を解放した状態は、正しく悪魔そのものの姿だった。
「ば、化け物……」
小太りの男は腰を抜かして尻餅をついた。
「この私の真の姿をその目に焼き付けなさい。地獄の底でも恐怖するようにね」
くぐもったような声を発したショコラは、剥き出しになった歯を開くと、面前に漆黒の球体を現出させた。
すべてを飲み込むような黒々とした球体は絶えず稲妻を発し、触れた物体を例外なく塵芥に変えた。
世界に終焉をもたらす悪魔を前にした小太りの男たちは情けない悲鳴を上げた。
漆黒の球体は一度放たれれば次元の壁を突破して人間界へと飛来し、着弾したところを起点にすべてを飲み込む渦を発生させる。
人間界の滅亡は避けられない。
誰しもがそう思ったときだった。
「さっきから何の騒ぎですか? うるさくて目が覚めちゃいましたよ」
寝惚け眼を擦りながら、マロンがふらりと玉座の間にやってきた。
「あれ、やけに人が集まってますね。今日はホームパーティでも開いてみんなで美味しくチキンを頬張るんですか?」
「お婆ちゃん。この状況。よく見て」
ムギがたどたどしく言うと、マロンは首を捻り、ふと顔を上げてショコラと目を合わせると飛び上がった。
「うわっ、びっくりした! 壁かと思ってたらでっかい悪魔じゃないですか! どこから紛れ込んできたんですか?」
「わからないのは無理もないだろうけど、私よ」
「私? 何のことです? 誰かは知りませんが、その物騒な黒いの引っ込めてください。そんなの放ったらこの世界丸ごと無くなっちゃいますよ?」
あっけらかんとしたマロンの反応にショコラは気勢を削がれたのか、漆黒の球体を消滅させた。
「悪魔の割には聞き分けがいいですね。あのエロ悪魔にも見習ってほしいです」
「だから私よ。ショコラよ」
「えっ⁉ そうなんですか⁉ もしかしてそれが真の姿ですか? 私の加工写真より詐欺じゃないですか! これだから悪魔は信用できないんです!」
「……もういいわ。あなたと話してるとバカが移るわ」
ショコラは美少女の姿に戻ると、気が抜けたようにしゃがみ込んだ。
「あれ? いつもの勢いはどうしたんですか? こういうときはもっと言い返してくるのに」
「公一が死んだのに、そんな気力あるわけないじゃない……」
「死んだ⁉ 公一くんが⁉」
マロンは四方に目を配り、息絶えた公一を発見すると血相を変えた。
0
あなたにおすすめの小説
悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました
ぽこぺん
ファンタジー
転生の間で人間以外の種族も選べることに気付いた主人公
某人気小説のようにスライムに転生して無双しようとするも手違いでゴブリンに転生
さらにスキルボーナスで身に着けた聖魔法は魔物の体には相性が悪くダメージが入ることが判明
これは不遇な生い立ちにめげず強く前向き生きる一匹のゴブリンの物語
(基本的に戦闘はありません、誰かが不幸になることもありません)
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる