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34話
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「パパ! レオ! お花、いっぱい摘んできたよ!」
ルカが丘の向こうから、色とりどりの花を抱えて走ってくる。
その後ろには、大きな荷物を背負ったガウル、優雅に歩くシリウス、そしてルカと競走するように走るカイトの姿。
今日は、四人と一人が出会った記念日を祝うためのピクニックだった。
レオは広げたシートの上で、彼らを最高の笑顔で迎える。
かつての新米冒険者の姿はない。
そこにあるのは、三人の最強の男たちに愛でられ、守られ、磨き上げられた、至高の輝きを放つ「愛し子」の姿だった。
「……レオ、あんたは本当に、いつまで経っても危なっかしいな。……少し離れただけで、風に飛ばされそうに見える」
ガウルがレオの隣に座り、その細い腰をぐいと引き寄せた。
独占欲は、もはや呼吸と同じだ。
「ふふ、ガウル。それは君の欲が深すぎるだけだよ。……ねえレオ、この花冠、君に似合うよ」
シリウスがレオの頭に、ルカが摘んだ花で作った冠を乗せた。
シリウスの瞳は、レオを自分だけの神殿に祀り上げたいという、聖なる狂気に満ちていた。
「レオさーん! 自分、レオさんの隣でお弁当食べたいっす!」
カイトがレオの膝に飛び込み、その胸板をレオに押し当てる。
ルカが笑い、男たちが競うようにレオを愛でる。
その中心で、レオは心からの幸福を感じていた。
「(お人好しでよかった。……みんなに出会えて、本当によかった)」
レオは、自分を抱きしめる三人の腕に、そっと自分の手を重ねた。
琥珀色の瞳には、これからの永遠に続く旅路が、光に満ちて映っていた。
最強の戦士。
氷の魔導師。
太陽の騎士。
そして、彼らを無自覚に従える、世界で一番幸せな少年。
五人の歩む足跡は、新しい世界の伝説となり、永遠に語り継がれていく。
愛と独占欲、そして奇跡に満ちた、終わることのない物語。
レオの唇に、三人のパパたちから、代わる代わる熱い口付けが落とされる。
丘の上には、今日も変わらない、甘く濃厚な愛の風が吹き抜けていた。
――完
ルカが丘の向こうから、色とりどりの花を抱えて走ってくる。
その後ろには、大きな荷物を背負ったガウル、優雅に歩くシリウス、そしてルカと競走するように走るカイトの姿。
今日は、四人と一人が出会った記念日を祝うためのピクニックだった。
レオは広げたシートの上で、彼らを最高の笑顔で迎える。
かつての新米冒険者の姿はない。
そこにあるのは、三人の最強の男たちに愛でられ、守られ、磨き上げられた、至高の輝きを放つ「愛し子」の姿だった。
「……レオ、あんたは本当に、いつまで経っても危なっかしいな。……少し離れただけで、風に飛ばされそうに見える」
ガウルがレオの隣に座り、その細い腰をぐいと引き寄せた。
独占欲は、もはや呼吸と同じだ。
「ふふ、ガウル。それは君の欲が深すぎるだけだよ。……ねえレオ、この花冠、君に似合うよ」
シリウスがレオの頭に、ルカが摘んだ花で作った冠を乗せた。
シリウスの瞳は、レオを自分だけの神殿に祀り上げたいという、聖なる狂気に満ちていた。
「レオさーん! 自分、レオさんの隣でお弁当食べたいっす!」
カイトがレオの膝に飛び込み、その胸板をレオに押し当てる。
ルカが笑い、男たちが競うようにレオを愛でる。
その中心で、レオは心からの幸福を感じていた。
「(お人好しでよかった。……みんなに出会えて、本当によかった)」
レオは、自分を抱きしめる三人の腕に、そっと自分の手を重ねた。
琥珀色の瞳には、これからの永遠に続く旅路が、光に満ちて映っていた。
最強の戦士。
氷の魔導師。
太陽の騎士。
そして、彼らを無自覚に従える、世界で一番幸せな少年。
五人の歩む足跡は、新しい世界の伝説となり、永遠に語り継がれていく。
愛と独占欲、そして奇跡に満ちた、終わることのない物語。
レオの唇に、三人のパパたちから、代わる代わる熱い口付けが落とされる。
丘の上には、今日も変わらない、甘く濃厚な愛の風が吹き抜けていた。
――完
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