小説家になりたいけどなれない自分

赤葉 椛

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自分ってなんだろ

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   小さい頃から本が好きだ。頭の中で空想した世界で話を作るのも好きだった。
だから小説家になりたいと思ったのは自然な事だったと思う。
でも小説を書くのは予想以上に大変だった。

「なんか飽きちゃったな」

 ポツリと呟く。最初の方は楽しくやってるのにだんだん飽きてくる。別に強制でやらされてる訳でもない。辞めたいなら辞めて小説投稿アプリを消せばいい。アカウントを消せばいい。でも消さない。

 学校行くの飽きた。でも行くのは辞めないでいて、今も行っている。
ゲームやるの飽きた。それでも長々と意味もなくやっていて、気づけば一日が終わってる。
毎日生活してるこの当たり前のことに飽きた。それでも自分から変わろうとは思わずに毎日を生きている。

   こうしていると自分ってなんで生きてるんだろう、と思う。


「...ちゃん、ちいちゃん!またぼーっとしてる。なんか考え事?」

 その声の主を見ると三久みくで、それと共に教室の時計を見ると帰ろうと思ってから15分が経っていた。

「あーうん。なんで生きてるんだろうって思っちゃってね」

 三久とは小さい頃からの友達で、なんでも話せる程の仲だ。また、私が小説を書いていることを知っている、数少ない人の一人でもある。

「え!?もし、ちぃちゃんがいなかったら私こんなに読書が好きにならなかったよ。
それにちぃちゃんの小説見れなくなるの嫌だよ。それこそ私がなんで生きてるんだろうってなっちゃうじゃん」
「でもさーなんか飽きちゃってさ。同じ設定で書いてると、いつの間にかやる気が無くなってるんだよね」

 そう、いつの間にか飽きている。最初は楽しくやっていたはずなのに、何故飽きてしまうのか分からない。

「なんでそんなに私を思ってくれるの?」

「なんでかってそりゃー友達だからに決まってるよ。人間誰かにすがりながら生きてる。一人では生きていけないから」


 それはどこかで聞いたことある言葉だった。でもそんなの関係ない。私を泣かさせるのには十分な言葉。

「あっ、ありがと!」

 私は涙なんて気にせずに、今できる最高の笑顔で言った。

   こんな最高の親友を持っている私を誇りに思いながら
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