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81 / 影ノアside3
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この宿は1階が食堂、2階が部屋になっている。2階から降りると、たくさんの騎士と師匠が食堂で食事しているのが見えた。
「落ち着いたようだな。」
師匠もこちらに気づき、ジェイクに向って声をかける。
「ああ。迷惑かけた。」
「いや。それを言うなら、お前の部下たちだな。フォローに回っていたグレイには、お礼をしておけよ。」
「…分かっている。」
荒れていたとは聞いたけど、仕事に影響が出る程だったの!?
「プルメリア嬢もご苦労だった。戻ったら改めて話があると思う。本当に助かった。」
「はい。勿体ないお言葉です。」
聞くに、聞けない…。
「騎士達は、ここで寝る。プルメリア嬢は安心して休め。」
「え?しかし…」
騎士達の方が疲れているのに、私だけベッドで心地よく寝ると言うのは…。
「ジェイクが、他の騎士とプルメリア嬢が同じ階で寝るのを許さんだろう。」
「当たり前だ。」
「それに、部屋が足りんから喧嘩になる。」
「そうなのですか?」
「ああ。」
「リア、俺もこちらで寝る。何かあったらすぐに呼べ。」
「お前は別に、2階でいいだろう。」
「いや、そうはいかない。」
「硬いな…。」
師匠は呆れているようだ。
「リア、疲れているだろう?明日も早いし、そろそろ休もう。」
何かをしていた訳ではないけれど、確かに疲れはある。
これは、きっと緊張から来る精神的な疲れね…。
「分かりました。それではジェイク、おやすみなさい。師匠、お疲れ様でございました。皆様も、ゆっくり休んで下さいませ。」
私は皆へ向かって礼をしてから、2階に上がる。
部屋ではライラが身体を拭く準備をしてくれていた。
「ライラ、ありがとう。さっぱりしたかったの!」
私は身体を拭き、ライラが家から持ってきてくれた部屋着に着替える。
ベッドに入ると、あっという間に寝てしまった。
---影side---
俺が食事を取り部屋に戻る途中、プルメリア様の部屋からライラが出てきた。
「プルメリア様はお休みになったのか?」
「ええ。お疲れになったのね。すぐに眠られたわ。」
「そうか。いつも通りにしていたが、緊張していたのだろうな。」
夜は俺達、影が順に番をする事になっている。
今の時間の担当は姉上だ。
俺とライラは話しながら割り当てられた部屋まで歩く。
「まさか、我々にまで土産があるとは。」
「付いていて、気付かなかったの?」
「話が聞ける範囲には、いなかったからな。」
「貴方はどうするの?」
「今度の休みにでも、ピアスに加工してもらおうと思う。」
部屋の前へ着くと、隣の部屋からネーロが顔を出した。
「ノア、来たな。ライラも。」
「何?」
「いやぁ。ふたりは、あれ何にするのか気になって。俺、迷っちゃってさぁ。」
「とりあえず中で話そう。」
「おう。入ってくれ。」
俺とライラはネーロの部屋へ入った。
「座ってよ。」
ネーロはベッドへ座り、俺達に椅子を勧める。
「で、さあ。俺、プルメリア様からのお土産すごく嬉しくて。あ、この間の食事も嬉しかったけど、今回はもっと特別に嬉しくて!いつも身に着けたいんだけど、武器飾りにすると、敵の血で汚れるし、ブレスレット·アンクレットは戦闘の時、邪魔になる。無難にネックレスか…、他にあるかな?」
「俺はピアスに加工するつもりだ。」
「ピアスか!その手があった!」
「お前、穴は開けてたか?」
「…開けてない。ライラはどうするの?」
「髪飾りにしようかと思います。目に見える位置に付けて、『私はプルメリア様の侍女』だと皆に自慢したいの。」
「「分かる。」」
俺とネーロも頷く。
何せ俺がピアスにしようと思ったのも、戦闘に邪魔にならないのはもちろん、皆に見てもらえるからだ。
俺も、『プルメリア様の影、大切にされている、必要とされている』誰にとは無いが、そう伝えたい。
結局、そこでネーロの答えは出ないまま、俺とライラは自室に行き、休んだ。
「落ち着いたようだな。」
師匠もこちらに気づき、ジェイクに向って声をかける。
「ああ。迷惑かけた。」
「いや。それを言うなら、お前の部下たちだな。フォローに回っていたグレイには、お礼をしておけよ。」
「…分かっている。」
荒れていたとは聞いたけど、仕事に影響が出る程だったの!?
「プルメリア嬢もご苦労だった。戻ったら改めて話があると思う。本当に助かった。」
「はい。勿体ないお言葉です。」
聞くに、聞けない…。
「騎士達は、ここで寝る。プルメリア嬢は安心して休め。」
「え?しかし…」
騎士達の方が疲れているのに、私だけベッドで心地よく寝ると言うのは…。
「ジェイクが、他の騎士とプルメリア嬢が同じ階で寝るのを許さんだろう。」
「当たり前だ。」
「それに、部屋が足りんから喧嘩になる。」
「そうなのですか?」
「ああ。」
「リア、俺もこちらで寝る。何かあったらすぐに呼べ。」
「お前は別に、2階でいいだろう。」
「いや、そうはいかない。」
「硬いな…。」
師匠は呆れているようだ。
「リア、疲れているだろう?明日も早いし、そろそろ休もう。」
何かをしていた訳ではないけれど、確かに疲れはある。
これは、きっと緊張から来る精神的な疲れね…。
「分かりました。それではジェイク、おやすみなさい。師匠、お疲れ様でございました。皆様も、ゆっくり休んで下さいませ。」
私は皆へ向かって礼をしてから、2階に上がる。
部屋ではライラが身体を拭く準備をしてくれていた。
「ライラ、ありがとう。さっぱりしたかったの!」
私は身体を拭き、ライラが家から持ってきてくれた部屋着に着替える。
ベッドに入ると、あっという間に寝てしまった。
---影side---
俺が食事を取り部屋に戻る途中、プルメリア様の部屋からライラが出てきた。
「プルメリア様はお休みになったのか?」
「ええ。お疲れになったのね。すぐに眠られたわ。」
「そうか。いつも通りにしていたが、緊張していたのだろうな。」
夜は俺達、影が順に番をする事になっている。
今の時間の担当は姉上だ。
俺とライラは話しながら割り当てられた部屋まで歩く。
「まさか、我々にまで土産があるとは。」
「付いていて、気付かなかったの?」
「話が聞ける範囲には、いなかったからな。」
「貴方はどうするの?」
「今度の休みにでも、ピアスに加工してもらおうと思う。」
部屋の前へ着くと、隣の部屋からネーロが顔を出した。
「ノア、来たな。ライラも。」
「何?」
「いやぁ。ふたりは、あれ何にするのか気になって。俺、迷っちゃってさぁ。」
「とりあえず中で話そう。」
「おう。入ってくれ。」
俺とライラはネーロの部屋へ入った。
「座ってよ。」
ネーロはベッドへ座り、俺達に椅子を勧める。
「で、さあ。俺、プルメリア様からのお土産すごく嬉しくて。あ、この間の食事も嬉しかったけど、今回はもっと特別に嬉しくて!いつも身に着けたいんだけど、武器飾りにすると、敵の血で汚れるし、ブレスレット·アンクレットは戦闘の時、邪魔になる。無難にネックレスか…、他にあるかな?」
「俺はピアスに加工するつもりだ。」
「ピアスか!その手があった!」
「お前、穴は開けてたか?」
「…開けてない。ライラはどうするの?」
「髪飾りにしようかと思います。目に見える位置に付けて、『私はプルメリア様の侍女』だと皆に自慢したいの。」
「「分かる。」」
俺とネーロも頷く。
何せ俺がピアスにしようと思ったのも、戦闘に邪魔にならないのはもちろん、皆に見てもらえるからだ。
俺も、『プルメリア様の影、大切にされている、必要とされている』誰にとは無いが、そう伝えたい。
結局、そこでネーロの答えは出ないまま、俺とライラは自室に行き、休んだ。
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