ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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4 魔力操作

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コンコンコン

「入れ。」

お父様の執務室のドアをノックすると、すぐに返事が返ってきた。

ドアを開けると、奥に置かれた大きな机にこちら向きでお父様は座っていた。

「3人揃ってどうした?」
「聞きたいことがあって来た。」

リック兄様が代表して、私の事を話す。

「計算か?う~ん、それだけでは何とも言えないな。しかし、記憶がなくなったことや、話し方なども3歳のそれとは思えないのは確かだ。ま、リーナが天才なだけだとも思うが…。何かしらの魔法が関係している可能性も否定はできない。」

どうする?
和菓の話をする?
そんな事、急に言われて信じる?
いや、信じないよね。
前のサリーナが、どうなったのかも分からないし、とりあえず黙っておこうかな…。

「その辺については、様子を見よう。記憶は無くなったものの、それ以外にリーナへの害は無さそうだし。また気になった事があったら、教えてくれ。」
「「分かりました。」」
「リーナも周りで何か起きたり、体調に異変があったら、すぐに言うように。」
「はい。」

夕食には、まだ時間があったので、私達はお父様の執務室を出て、外に向かった。

「魔法を少し見せてやるよ。」
「良いんですか!?」
「特に使う事は止められていないし、無理しなければ大丈夫だろう。練習がてら少しだけ。」

外に出て庭の開けた所につくと、パトリックは目を閉じた。そして、大きく深呼吸をする。

ドキドキ
どんな魔法だろう…。

パトリックが手をかざすと、足元に小さな竜巻が現れた。

「…可愛い竜巻。」
「兄上、すごいね!もうこんな事できるようになったんだ。」
「コツを掴めば、すぐだ。」

これってすごいんだ…。
うーん…。
目を閉じて魔力の操作って、魔力を巡らせるってやつかな?前に漫画で見たあれかな。

サリーナは、パトリックがした様に目を閉じて、深呼吸を始めた。

血が身体を流れるイメージで…。

「リーナ。真似してもすぐに出来るもので、は!?」

サリーナの髪が浮き、下から風を受けたように揺らめく。

「兄上!父上を呼んだほうが!」
「ああ!俺はここにいる。呼んできてくれ!」
「はい!」

ダリオンは、家に向かって走った。

「リーナ!ストップだ!それを続けたらどうなるか分からない。止めるんだ!」

サリーナが、ゆっくり目を開けると、髪も元に戻った。

「リーナ、大丈夫か?おかしい所はないか?」
「大丈夫ですよ?」
「そうか。今、父上が来るからな。」
「?」

なんで?

サリーナは、自分がどれ程の事をしたか分かっていなかった。







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