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11 事情説明
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夜、食事をしているとお父様が帰ってきた。
「お父様、おかえりなさい。」
「父上、早かったですね。」
「ロンドから連絡をもらってな。その狼がそうだな。」
「はい。ルーフです。」
「リーナの父だ。よろしく頼む。」
「おお。」
お父様の食事が終わってから、例の話をすることになった。
今回は、事情を知っていた方が良いとのことでロンドとメルも一緒だ。
「光るヤツは、リーナの魔力が強すぎて命を落とす危険があるって言ったんだ。でも、爆発を起こす前にそれを受け止める器があれば助かるとも言った。俺たちはその器になった。爆発する瞬間に間に合って、光るヤツが魔力を俺たちへ流した。その反動か俺たちは飛ばされてしまった。そして、気付いたらでかくなっていた、ということだな。」
「その反動はリーナも受けて、記憶が無くなったと?」
「だろうな。」
「また、そういう事は起こるのか?」
「今後、そうならない様に俺達には道ができ、一定の魔力がこちらへ流れる事になっている。だから、もう魔力が爆発することは無いそうだ。」
「そうなのね。その道が、心の声が聞こえる理由?」
「そうだ。」
…1つ心配がある。
「ルーフ達が爆発することは?」
「俺たちは魔獣になったから、大丈夫らしい。その辺の仕組みは、分からんから聞くな。」
「魔獣か…。君達はリーナの契約獣として、申請した方が良さそうだな。」
そして、何やらお父様とロンドがコソコソ話始めた。
「旦那様。サリーナ様の魔力の件、報告しなくてはいけなそうですね。」
「ああ。面倒な事にならなければいいが…。」
どうしたんだろう?
「お父様?」
「あ、すまん。なんでもないよ。」
「そうですか?それならいいですけど…。あの、契約獣って?」
「ああ、そうか。リーナは知らなかったか。魔獣と契約し、生活を助けてもらったり、一緒に戦ってもらったりするんだ。」
「お父様は契約していないですよね?」
「昔は沢山の人が契約していたみたいだが、今している人はほとんどいないな。」
「そうなのですね。」
「今の所、他の国とも良い関係を保てているし、平和だからな。」
ああ…。
昔、魔獣との契約が多かった理由が分かってしまった…。
戦争とかに利用してたんだ…。
「魔獣は今もいるの?」
「いるよ。基本的には森の奥に。たまに街にも出てくるかな。」
野生動物とかと同じ扱いなのかな?
「出てきたときはどうするの?」
「うーん、捕まえて森に返すか……」
「………殺すか?」
お父様が言いにくそうにしたので、予想した事を口に出してみた。
「ふぅ…。そうだな。」
お父様は息を吐いてから、肯定する。
「そう…。」
「魔獣は、人を襲う事があるからな。仕方のない事なんだ…。」
「この子達を外に出して、殺されてしまうことは無い?」
「契約獣の鑑札をつければ問題ない。その鑑札をもらう為に申請が必要なんだ。」
「分かりました。」
「えーと、きなこだったか?は、いつ頃来るか分かるのか?」
お父様はルーフとアルをみた。
「いや。近くには気配を感じない。」
「うん。まだ来なそうだよね。」
「ねぇ…。途中で捕まったとかはない?」
「ない、とは言い切れない。」
「え?」
「でも、殺されてはいないのは分かる。」
「ちょっと良い?」
リオン兄様が、手を挙げた。
「はい、リオン兄様。」
「心の声というやつで分からないの?」
「「「あ…。」」」
私達は、きなこへ呼びかける事にした。
「お父様、おかえりなさい。」
「父上、早かったですね。」
「ロンドから連絡をもらってな。その狼がそうだな。」
「はい。ルーフです。」
「リーナの父だ。よろしく頼む。」
「おお。」
お父様の食事が終わってから、例の話をすることになった。
今回は、事情を知っていた方が良いとのことでロンドとメルも一緒だ。
「光るヤツは、リーナの魔力が強すぎて命を落とす危険があるって言ったんだ。でも、爆発を起こす前にそれを受け止める器があれば助かるとも言った。俺たちはその器になった。爆発する瞬間に間に合って、光るヤツが魔力を俺たちへ流した。その反動か俺たちは飛ばされてしまった。そして、気付いたらでかくなっていた、ということだな。」
「その反動はリーナも受けて、記憶が無くなったと?」
「だろうな。」
「また、そういう事は起こるのか?」
「今後、そうならない様に俺達には道ができ、一定の魔力がこちらへ流れる事になっている。だから、もう魔力が爆発することは無いそうだ。」
「そうなのね。その道が、心の声が聞こえる理由?」
「そうだ。」
…1つ心配がある。
「ルーフ達が爆発することは?」
「俺たちは魔獣になったから、大丈夫らしい。その辺の仕組みは、分からんから聞くな。」
「魔獣か…。君達はリーナの契約獣として、申請した方が良さそうだな。」
そして、何やらお父様とロンドがコソコソ話始めた。
「旦那様。サリーナ様の魔力の件、報告しなくてはいけなそうですね。」
「ああ。面倒な事にならなければいいが…。」
どうしたんだろう?
「お父様?」
「あ、すまん。なんでもないよ。」
「そうですか?それならいいですけど…。あの、契約獣って?」
「ああ、そうか。リーナは知らなかったか。魔獣と契約し、生活を助けてもらったり、一緒に戦ってもらったりするんだ。」
「お父様は契約していないですよね?」
「昔は沢山の人が契約していたみたいだが、今している人はほとんどいないな。」
「そうなのですね。」
「今の所、他の国とも良い関係を保てているし、平和だからな。」
ああ…。
昔、魔獣との契約が多かった理由が分かってしまった…。
戦争とかに利用してたんだ…。
「魔獣は今もいるの?」
「いるよ。基本的には森の奥に。たまに街にも出てくるかな。」
野生動物とかと同じ扱いなのかな?
「出てきたときはどうするの?」
「うーん、捕まえて森に返すか……」
「………殺すか?」
お父様が言いにくそうにしたので、予想した事を口に出してみた。
「ふぅ…。そうだな。」
お父様は息を吐いてから、肯定する。
「そう…。」
「魔獣は、人を襲う事があるからな。仕方のない事なんだ…。」
「この子達を外に出して、殺されてしまうことは無い?」
「契約獣の鑑札をつければ問題ない。その鑑札をもらう為に申請が必要なんだ。」
「分かりました。」
「えーと、きなこだったか?は、いつ頃来るか分かるのか?」
お父様はルーフとアルをみた。
「いや。近くには気配を感じない。」
「うん。まだ来なそうだよね。」
「ねぇ…。途中で捕まったとかはない?」
「ない、とは言い切れない。」
「え?」
「でも、殺されてはいないのは分かる。」
「ちょっと良い?」
リオン兄様が、手を挙げた。
「はい、リオン兄様。」
「心の声というやつで分からないの?」
「「「あ…。」」」
私達は、きなこへ呼びかける事にした。
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