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15 鑑札完成
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次の日に、職人が完成品を持ってやって来た。
「もう出来上がったの?早い!」
「それはもう。頑張りました。」
「ありがとう!」
「長さや締り具合の調整もしますので、私がつけてもよろしいですか?」
私はアルとルーフを見る。二人が小さく頷いたのを見て、職人につけてもらうことにした。
「お願いします。」
アルとルーフは大人しくしている。
「終わりました。いかがでしょうか?」
アルもルーフも得意げにな胸を張る。
その様子が愛らしい。
「クスクスッ。ふたりとも似合うわ。とてもいい。」
「メンテナンスは無料で行いますので、ご連絡ください。」
「分かったわ!ありがとう。」
「こちらこそ。ありがとうございました。」
職人が帰ると、アルとルーフはサリーナの私室から続く衣装部屋へ行き、大きな鏡の前で自分の姿を見ている。
「アル、ルーフ。気に入った?」
「ああ。これにしてよかった。」
「僕も足なら邪魔にならないし、軽くていい感じ!」
「良かったわ。これで、気兼ねなく外出が出来るわね。…そうだ!せっかくだから皆でピクニックに行くのはどう?お弁当を持って行って、外で食べるの。お父様に聞いてみましょう。」
私は、お父様が帰ってくるのを待って、ピクニックの話をしてみた。
「ピクニックか?久しく行ってないな。」
「そうなのですか?」
「ああ。昔、お前達の母と…ゴホン、デートで遠乗りに行ったが、それ以来だ。」
お父様は照れくさそうに話してくれた。
「お母様とですか?」
「ああ。まだ、リックもいなかった時だ。」
「まぁ!新婚時代ですね!」
「ゴホン…そうなるな。」
「お父様とお母様は恋愛?それとも、政略結婚ですか?」
「難しい言葉を知っているな…。」
「それでどうなんですか?」
「れ、恋愛だ。同級生だった。」
お父様の顔が真っ赤になっていく。
何か可愛いな。
「お父様が、お母様と行った所に行ってみたいです。」
「…そうか。それなら、次の私の休みに行こうか。」
「本当に?良いのですか?」
「もちろんだよ。」
「やったぁ!お父様ありがとうございます!…リック兄様、リオン兄様!」
サリーナは、すぐに兄達に知らせに行った。
「あんなに喜んでくれるとは…。仕事を調整しないとな。」
ジャックは、笑顔でサリーナが出ていったドアを見つめる。
「旦那様も嬉しそうですね。」
「可愛い娘からの誘いだ。嬉しくないわけがない。」
「奥様が亡くなられてから、心配しておりましたが、最近の旦那様は以前のようで、安心いたしております。」
「……心配かけたな。」
「サリーナ様のおかげですね。」
「そうだな。」
そして、あっという間にピクニックの日がやって来た。
「もう出来上がったの?早い!」
「それはもう。頑張りました。」
「ありがとう!」
「長さや締り具合の調整もしますので、私がつけてもよろしいですか?」
私はアルとルーフを見る。二人が小さく頷いたのを見て、職人につけてもらうことにした。
「お願いします。」
アルとルーフは大人しくしている。
「終わりました。いかがでしょうか?」
アルもルーフも得意げにな胸を張る。
その様子が愛らしい。
「クスクスッ。ふたりとも似合うわ。とてもいい。」
「メンテナンスは無料で行いますので、ご連絡ください。」
「分かったわ!ありがとう。」
「こちらこそ。ありがとうございました。」
職人が帰ると、アルとルーフはサリーナの私室から続く衣装部屋へ行き、大きな鏡の前で自分の姿を見ている。
「アル、ルーフ。気に入った?」
「ああ。これにしてよかった。」
「僕も足なら邪魔にならないし、軽くていい感じ!」
「良かったわ。これで、気兼ねなく外出が出来るわね。…そうだ!せっかくだから皆でピクニックに行くのはどう?お弁当を持って行って、外で食べるの。お父様に聞いてみましょう。」
私は、お父様が帰ってくるのを待って、ピクニックの話をしてみた。
「ピクニックか?久しく行ってないな。」
「そうなのですか?」
「ああ。昔、お前達の母と…ゴホン、デートで遠乗りに行ったが、それ以来だ。」
お父様は照れくさそうに話してくれた。
「お母様とですか?」
「ああ。まだ、リックもいなかった時だ。」
「まぁ!新婚時代ですね!」
「ゴホン…そうなるな。」
「お父様とお母様は恋愛?それとも、政略結婚ですか?」
「難しい言葉を知っているな…。」
「それでどうなんですか?」
「れ、恋愛だ。同級生だった。」
お父様の顔が真っ赤になっていく。
何か可愛いな。
「お父様が、お母様と行った所に行ってみたいです。」
「…そうか。それなら、次の私の休みに行こうか。」
「本当に?良いのですか?」
「もちろんだよ。」
「やったぁ!お父様ありがとうございます!…リック兄様、リオン兄様!」
サリーナは、すぐに兄達に知らせに行った。
「あんなに喜んでくれるとは…。仕事を調整しないとな。」
ジャックは、笑顔でサリーナが出ていったドアを見つめる。
「旦那様も嬉しそうですね。」
「可愛い娘からの誘いだ。嬉しくないわけがない。」
「奥様が亡くなられてから、心配しておりましたが、最近の旦那様は以前のようで、安心いたしております。」
「……心配かけたな。」
「サリーナ様のおかげですね。」
「そうだな。」
そして、あっという間にピクニックの日がやって来た。
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