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46 3匹の力
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「皆、一緒では何かあった時の対処ができない事もある。順番に試していこう。…まず誰から行こうか」
「俺から行こう。自分の力を知りたかったんだ。」
ルーフが前に出る。
「では、向こうに向かって魔力を放ってみてくれ。始めは弱く。」
「おう!…ゔー。」
ルーフが、唸り始めると口から煙が出てきた。
「ゔーーーーー!ウォン!」
吠えた瞬間に、火の玉がすごいスピードで口から放たれた。
「すごぉい!」
「スッキリした。」
「スッキリした?」
「おう。何かモヤモヤしたものを出した感じ。」
「へえー。」
「次も行けるぜ!」
「お父様、どうしますか?」
私とルーフが興奮しながら話した後、お父様の方へ振り向くと、口を開けて目を点にしていた。
「漫画みたい…。ひとって本当にこんな顔するのね。お父様!お父様!」
「…は!すまん。ルーフ、私は弱くといったのだが…。」
「弱いだろ?」
「そ、そうか。…ゴホン。ルーフは、火の属性なのだね。焚き火をしたり、小さな炎を出すことはできるかな?」
「…やってみる。」
ルーフは落ちていた枯れ木に火をつけようとしたが、黒ずみにしてしまった…。
「力の調節が苦手のようだね。ルーフも練習が必要だな。」
「ルーフ。お疲れ様。」
「次は、アルか?パールか?」
「アルからでいいわよ。」
「じゃあ、僕!弱いやつからだよね。」
「ああ、頼む。」
アルは羽を小刻みに動かし、小さな風の渦を作る。
「なるほど。今度はもう少し強く。」
「はーい。…よいしょ!」
今度は、大きく羽を動かす。すると、空気の塊が遠くまで飛んでいった。
「アルは風属性だな。コントロールも悪くない。力は、まだ出せそうか?」
「もちろん!やる?」
「…頼む。」
アルは空に舞い上がり、旋回し始めた。だんだんスピードが速くなる。
アルの下には巨大な竜巻ができつつある。
「ちょっ!やめ!ストップだ!」
お父様からストップがかかると、アルは回るのをやめて、空から降りてきた。それと同時に竜巻も消える。
「アルもお疲れ様。」
「楽しかったよ。もっとやりたい。」
「後で、お父様に聞きましょうね。」
「うん。」
「最後にパールだな。」
「はーい。まずは弱め…。」
パールの周りから黒い煙のような物が出てきて、周囲を包み込んだ。
周りがみえない…。
少しすると、パーッと暗闇が晴れた。
「こんな感じよ。」
「パールは、闇魔法か。闇魔法はフェロモン攻撃もあるが…。」
「やってみる?」
「いや、やめておこう。攻撃魔法はどうだ?」
「攻撃魔法ね…。」
パールは、目を閉じたと思ったら、一気に目を見開くと、パールの周りに小さな黒い玉がいくつも浮かんだ。その玉を一斉に放つ。遠くで爆発するのが見えた。
「わぁー!」
「パール。それは、強い方か?弱めの方か?」
「手加減してるに、決まっているじゃないの。」
「そうか。」
「パール、お疲れ様。」
これで、3匹とも試し打ちは終わった。
「3匹とも、力は相当強い。」
お父様が、結論を言う。
「ね!だから、言ったじゃない。色々心配しないで大丈夫よ。」
「…違う意味の心配が出てきたかも。」
私がつぶやくと、その声を聞いていたのだろう。ザック様も1言。
「やりすぎないように見ていないとね…。」
「はい。」
私達は、頷きあった。
「俺から行こう。自分の力を知りたかったんだ。」
ルーフが前に出る。
「では、向こうに向かって魔力を放ってみてくれ。始めは弱く。」
「おう!…ゔー。」
ルーフが、唸り始めると口から煙が出てきた。
「ゔーーーーー!ウォン!」
吠えた瞬間に、火の玉がすごいスピードで口から放たれた。
「すごぉい!」
「スッキリした。」
「スッキリした?」
「おう。何かモヤモヤしたものを出した感じ。」
「へえー。」
「次も行けるぜ!」
「お父様、どうしますか?」
私とルーフが興奮しながら話した後、お父様の方へ振り向くと、口を開けて目を点にしていた。
「漫画みたい…。ひとって本当にこんな顔するのね。お父様!お父様!」
「…は!すまん。ルーフ、私は弱くといったのだが…。」
「弱いだろ?」
「そ、そうか。…ゴホン。ルーフは、火の属性なのだね。焚き火をしたり、小さな炎を出すことはできるかな?」
「…やってみる。」
ルーフは落ちていた枯れ木に火をつけようとしたが、黒ずみにしてしまった…。
「力の調節が苦手のようだね。ルーフも練習が必要だな。」
「ルーフ。お疲れ様。」
「次は、アルか?パールか?」
「アルからでいいわよ。」
「じゃあ、僕!弱いやつからだよね。」
「ああ、頼む。」
アルは羽を小刻みに動かし、小さな風の渦を作る。
「なるほど。今度はもう少し強く。」
「はーい。…よいしょ!」
今度は、大きく羽を動かす。すると、空気の塊が遠くまで飛んでいった。
「アルは風属性だな。コントロールも悪くない。力は、まだ出せそうか?」
「もちろん!やる?」
「…頼む。」
アルは空に舞い上がり、旋回し始めた。だんだんスピードが速くなる。
アルの下には巨大な竜巻ができつつある。
「ちょっ!やめ!ストップだ!」
お父様からストップがかかると、アルは回るのをやめて、空から降りてきた。それと同時に竜巻も消える。
「アルもお疲れ様。」
「楽しかったよ。もっとやりたい。」
「後で、お父様に聞きましょうね。」
「うん。」
「最後にパールだな。」
「はーい。まずは弱め…。」
パールの周りから黒い煙のような物が出てきて、周囲を包み込んだ。
周りがみえない…。
少しすると、パーッと暗闇が晴れた。
「こんな感じよ。」
「パールは、闇魔法か。闇魔法はフェロモン攻撃もあるが…。」
「やってみる?」
「いや、やめておこう。攻撃魔法はどうだ?」
「攻撃魔法ね…。」
パールは、目を閉じたと思ったら、一気に目を見開くと、パールの周りに小さな黒い玉がいくつも浮かんだ。その玉を一斉に放つ。遠くで爆発するのが見えた。
「わぁー!」
「パール。それは、強い方か?弱めの方か?」
「手加減してるに、決まっているじゃないの。」
「そうか。」
「パール、お疲れ様。」
これで、3匹とも試し打ちは終わった。
「3匹とも、力は相当強い。」
お父様が、結論を言う。
「ね!だから、言ったじゃない。色々心配しないで大丈夫よ。」
「…違う意味の心配が出てきたかも。」
私がつぶやくと、その声を聞いていたのだろう。ザック様も1言。
「やりすぎないように見ていないとね…。」
「はい。」
私達は、頷きあった。
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