ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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47 アイザックの魔力操作

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「お父様。私も魔法を使ってみたいのですが、良いですか?」
「学校では、まだ魔力操作だけしかしていないだろう?」
「それです!意識しなくても、魔力操作ができるようになったのに、授業では次に進めません!お父様、魔法を教えて下さい!」
「…イメージだよ。それは、どの魔法も変わらない。」
「お父様…良いのですか?」
「せっかくここに来たのだから、練習して行こうか。」
「お父様、ありがとうございます。」
「リック、リオン、アイザック殿下も。」
「「はい!」」
「僕は良い…。」
「ザック様。一緒にやりましょう。」

サリーナはアイザックの手を取った。

「リーナ…。」
「魔力操作をしてみてください。」
「あ、うん。」

魔力の流れを見るのはどうしたらいいの?
透視…ではないか。

サリーナは、アイザックをじっと見つめる。

魔力を感じる…。
これを可視化できないかな?
この魔力に、私の魔力を乗せて…

アイザックの周りにモヤモヤした煙が現れた。その煙は反時計回りに出現し、身体全体が包まれると、止まって揺らめきだした。

「見えた!」

あれ?1箇所だけ揺らめきが濃い…。

アイザックの右腹部に、モヤは濃く出ていた。

「滞っているのかな?うーん…揉んで見る?」

サリーナはアイザック手を離し、右腹部に手を伸ばした。サリーナがアイザックの手を離しても、モヤは変わらない。

「リーナ!?」
「ザック様。動かないでください。」
「この辺りをこうして…」
「クッ!」

ザック様は、何かを耐えるように歯を食いしばった。
私は気にせずに、手から魔力を送りながら、右腹部をもみもみグリグリする。

徐々にモヤが均等になってくる。

「もう良いかな。」

サリーナは、アイザックから手を離すと、モヤが消えた。

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

ザック様、息切れすごいな。きっと、やられる方も負担があるのね。

「ザック様、大丈夫ですか?」
「はぁ…。う、うん。大丈夫…。」

実際は、サリーナに触られた事による自分との葛藤と、くすぐられる感覚の笑いを堪えていたための息切れであった。

「もう1度、魔力操作をお願いします。」
「分かった。はあ、ふぅ…。」

アイザックは、深呼吸をしてから再度魔力を巡らせた。サリーナはアイザックの手を取り、先程の様に魔力を乗せる。
今度はモヤが均等に揺らめく。

「…楽だ。いつもは気合を入れないと出来ないのに、今は楽にできているよ。」
「それは、良かったです。ちなみに、魔法も使ってみてください。」
「分かった。」

アイザックは、苦手な魔法の中でも、マシな火魔法を使ってみることにした。

ザック様は、近くにあった小枝に手をかざす。

ボッ!!!

火が大きく、一瞬にして小枝周辺を焦がした。

「………え?」


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