ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

文字の大きさ
76 / 142

74 アイザックの新たな一面

「リーナと同じ?」
「はい。」
「前世の記憶を持っていると?」
「話していた内容からの推測でしかありませんが…。」
「話していた内容?」
「先程言った『アイザック様と結ばれる』の他に、『この世界で1番の魔法使い』『貴方なんか知らない』などの発言がありました。」
「それで?」
「この国の方が『この世界』と言うでしょうか?仮に他国から来ているにしても、『世界一』とは言っても、『この』を付けるかどうか。」
「うん。」
「それに、もしこの世界が私の知らない何かの漫画や、ゲームと似た世界だとしたら…。」
「漫画?ゲーム?」
「物語や舞台のような物と思っていただければ良いです。前の世界で流行っていたのです。異世界へ転生や転移する話が…。」
「なるほど。ハンニー嬢は、その物語と同じ様な人物や状況が目の前にあったと言う事か。」
「はい。私の考えすぎかもしれませんが、私が存在している以上、他にいても可笑しくはないかと思います。」
「分かった。一応、リオンには話しておこう。それから、父さんと公爵にも。後のことは、父さんと公爵の判断に任せよう。」
「分かりました。………え~と、もう帰っても良いのでしょうか?」
「話も終わったから良いと思うけど、皆寝てるし、もう少し休憩していったらどうだろう?」

ザック様が、周りを見て言った。私も続いて見ると、ルーフもパールも伏せて寝ている。アルは背もたれに止まっているが、翼に顔を乗せて寝ていた。

「急いで助けに来てくれたのだもの。疲れたのね。」
「パールも知らせを聞いて、すぐに走り出したからな。そして、途中でリーナからも情報が入ったと教えてくれた。俺も馬に魔法をかけながら走らせたんだ。」
「そうですか。ザック様もありがとうございました。」
「…リーナ。ご褒美をもらえるかな?」
「え?」
「さっきの続き…。」
「さっき?」
「そう、さっき。」
「………………あ。」
「思い出した?」

私は、自分の顔が熱くなるのを感じた。

きっと赤くなっている…。

「良いかな?」
「は、はい…。」
「それでは…」

ザック様の顔が近付いてきた。私は目を閉じる。
…と、その時

ガチャ!

その音で私は思わず目を開けた。
ザック様の顔が近い。

「許可をもらったぞ!ダリオンも、…あ、すまん。」
「隊長…。」
「本当にすまん。許せ。」
「はぁ~。」

アイザックは大きなため息を付き、肩を落とした。

「ザック様。また別の機会に…」
「!!…それは、しても良いと言うことかな?」
「も、もちろん…ですよ。」

サリーナの声がだんだん小さくなる。顔だけでなく、耳まで真っ赤だ。

「隊長。早退させてください!」
「駄目だろう。」
「何故ですか?こんなに可愛いリーナと離れるなど出来ません。」

何!?

「お前には、やる事があるだろうが。」
「何かありましたか?」
「ダリオンにバリアの張替えを教えてくれ。」
「紙に書きますから。」
「それで伝わるのか?」
「大丈夫でしょう。」

そんな簡単な物ではない気がするのだけれど…。

「ざ、ザック様。私はお仕事をきちんとこなしているザック様が、格好いいと思っています。ですから…」
「隊長。リオンには、いつ教えたらいいですか?」
「…現金なやつだな。」

ザック様の新たな一面を見たわ…。






あなたにおすすめの小説

余命半年のはずが?異世界生活始めます

ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明… 不運が重なり、途方に暮れていると… 確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。