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107 強い魔獣
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目的地へ着いた頃には日が昇り、森にも光がさしていた。
「こんなに明るくて魔獣は出るのでしょうか?」
「魔獣にも、色々いるからな。」
ザック様の言葉にパールとアルも続く。
「日ざしが駄目なら私達も昼間に歩けないわ。」
「好みはあるけど、問題ないよ~。」
「なぁ…」
「あら?貴方達は、特別でしょう?」
「ま、そうね!」
「僕達特別!」
「なぁー、って!」
「ルーフ、大きな声を出して、どうしたの?」
「早く行こう!」
「そんなに急がなくても…。」
「強い魔力の気配がある!」
「そうだな。まだ遠いが、確かに感じる。」
アイザックもルーフを肯定する。
そう言われて、サリーナも感知範囲を広げると、いくつもある魔力の気配の中に強いものを感じた。
「本当ね…。」
「そいつの所へ行こう。早く!」
走り出したいのを我慢しているのだろう。
身体をもぞもぞと動かしている。
「ふふふっ。では、急いでいきましょうか。」
「おう!」
「あ、でも、驚いて逃げてしまうかもしれないから、静かにね。」
「この魔力の主が、そんなに可愛い行動を取るとは思えないが…分かった、気をつける。」
私達は、静かに速足移動した。
「こういう時に風魔法って便利ですね。」
「そうだな。…ちょっと、リーナ、ストップ。」
ザック様が制止の声をあげた。
「?…!動いていますね。」
「ああ、こちらに近づいてきている。」
強い魔力が、こちらに向かってきているのだ。
「待ちます?」
「そうだな。パール達もそれでいいか?」
「良いわ。」
「OK~」
「俺は迎え撃つより、突撃したい。」
「筋肉バカ…。」
「は!?猫、どういう意味だ?」
「別に~。」
「もう…ふたりともやめなさい。」
「は~い。」
「チッ。」
その時、近づく魔力が強まった。
「来るぞ。」
「ええ。」
私達の空気がピリッとする。
「見つけた!」
その声と共に木の間から黒豹が飛び出してきた。
黒豹!?
「あ~、もう!強い魔力がわんさかいるから、何事かと思って来ちゃったよ。でも、アンタ達の前に出るつもりはなかったんだよ。本当!遠くから様子を見て、俺達の敵か見定めようと思ったんだ。そう思ったんだけどさ…。見つけちゃったら、出てくるしかないよね!」
よく喋るわね、この子…。
「見つけちゃった?見つかったではなくて?」
「そもそも、魔力は置いといて、姿は見つけてなかったけど?」
「そうですよね?」
黒豹はこちらへスタスタと歩いて来た為、私達は警戒を強める。
「あ、そんなに警戒しないで。いくら俺でもアンタ達全員を相手にしたら死ぬから、何もしないよ。」
そう言いながら、歩きは止めずにこちらへ近づいてきて、パールの目の前で止まった。
「僕のスウィートハニー。」
「「は?」」
「「「え?」」」
「こんなに明るくて魔獣は出るのでしょうか?」
「魔獣にも、色々いるからな。」
ザック様の言葉にパールとアルも続く。
「日ざしが駄目なら私達も昼間に歩けないわ。」
「好みはあるけど、問題ないよ~。」
「なぁ…」
「あら?貴方達は、特別でしょう?」
「ま、そうね!」
「僕達特別!」
「なぁー、って!」
「ルーフ、大きな声を出して、どうしたの?」
「早く行こう!」
「そんなに急がなくても…。」
「強い魔力の気配がある!」
「そうだな。まだ遠いが、確かに感じる。」
アイザックもルーフを肯定する。
そう言われて、サリーナも感知範囲を広げると、いくつもある魔力の気配の中に強いものを感じた。
「本当ね…。」
「そいつの所へ行こう。早く!」
走り出したいのを我慢しているのだろう。
身体をもぞもぞと動かしている。
「ふふふっ。では、急いでいきましょうか。」
「おう!」
「あ、でも、驚いて逃げてしまうかもしれないから、静かにね。」
「この魔力の主が、そんなに可愛い行動を取るとは思えないが…分かった、気をつける。」
私達は、静かに速足移動した。
「こういう時に風魔法って便利ですね。」
「そうだな。…ちょっと、リーナ、ストップ。」
ザック様が制止の声をあげた。
「?…!動いていますね。」
「ああ、こちらに近づいてきている。」
強い魔力が、こちらに向かってきているのだ。
「待ちます?」
「そうだな。パール達もそれでいいか?」
「良いわ。」
「OK~」
「俺は迎え撃つより、突撃したい。」
「筋肉バカ…。」
「は!?猫、どういう意味だ?」
「別に~。」
「もう…ふたりともやめなさい。」
「は~い。」
「チッ。」
その時、近づく魔力が強まった。
「来るぞ。」
「ええ。」
私達の空気がピリッとする。
「見つけた!」
その声と共に木の間から黒豹が飛び出してきた。
黒豹!?
「あ~、もう!強い魔力がわんさかいるから、何事かと思って来ちゃったよ。でも、アンタ達の前に出るつもりはなかったんだよ。本当!遠くから様子を見て、俺達の敵か見定めようと思ったんだ。そう思ったんだけどさ…。見つけちゃったら、出てくるしかないよね!」
よく喋るわね、この子…。
「見つけちゃった?見つかったではなくて?」
「そもそも、魔力は置いといて、姿は見つけてなかったけど?」
「そうですよね?」
黒豹はこちらへスタスタと歩いて来た為、私達は警戒を強める。
「あ、そんなに警戒しないで。いくら俺でもアンタ達全員を相手にしたら死ぬから、何もしないよ。」
そう言いながら、歩きは止めずにこちらへ近づいてきて、パールの目の前で止まった。
「僕のスウィートハニー。」
「「は?」」
「「「え?」」」
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