前世から大嫌い

うり

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城の崩壊

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 その日はよく晴れた暖かな日だった。
 ここプランターヌ王国は一年中、淡い桃色のサクレアという花が咲いている国。同盟を結んでいるパルフィム王国は、香りの研究が盛んで色香の国と言われていて、王子であるアルフォンスとクレールとはよく交流をしている。そして、残る一カ国はプルイーラという国で、雨がよく降るので水に恵まれていて別名雨の国とも呼ばれている。

「あら……?」

 城内の兵の数がいつもよりも多いのが少し気になった。今日は定期的に行われる同盟を結んでいる三ヶ国の結集日なので兵が多いのはわかる。けれど、プランターヌの兵よりも他国の兵のほうが多く感じるのだ。なんだか胸騒ぎがして、お兄様の姿を探す。いつもならすぐに見つかるけれど、今日に限って誰もお兄様のスケジュールを把握していない。


「お兄様、どこにいらっしゃるのかしら」

 城外に出られているのか、あるいは鍛錬中なのかもしれない。長い廊下に敷かれた真紅の絨毯が、靴音を吸収していく。
 ため息を漏らしながら、ぼんやりと窓の外を眺めた。そういえば、今回はアルフォンスとクレールは同行しているのだろうか。結集日は時々王子達も一緒に来ることがあり、前回も来ていた。

 もしかしたら、お兄様はアルフォンスと一緒にいるのかもしれない。
 苛立ちを感じながら窓にそっと手を添えると、薄っすらと私の背後に何かが映り込んだのが見えた。慌てて振り返ると、見覚えのある人物が静かに微笑みを浮かべて立っている。


「……どうして貴方がこちらに?」

 気づかなかった。絨毯が足音を吸収したからか、それとも敢えて気配を消していたのかもしれない。

「ソフィア王女。久しぶりにお会いできて嬉しいよ」

 前髪がくるりと巻いてある藍色の髪に、胡散臭い笑顔を浮かべている彼は、真っ白なフロックコートを着ていて中にギラギラと輝く金色のベストを着こなしている。今日も眩しいくらい派手な服装だ。

「本日も麗しいね」

 そう言って、彼は私の手の甲に口づけをした。

「……ありがとうございます」

 プルイーラのコロンブ王子は、こうして歯の浮くような言葉をさらりと口にする人だ。そしてお兄様やアルフォンス、クレールとは違っていて、王子である自分という存在にかなりのプライドを持っているようだった。
 今回は彼も結集に同行していたのだと知っていたら、こうして城内をうろつくことはなかった。彼は面倒なのでできれば会いたくない人なのだ。

「ところでソフィア王女」
「……なにかしら」
「僕の妻になる気はないかい?」

 ムードのない唐突な求婚に、私は眉を顰める。無駄にプライドが高くてかっこつけているコロンブ王子らしくなくて、不信感を覚えた。私の反応を見るために、からかっているのかもしれない。

「……あまりに唐突すぎますわ」
「けれど、貴女はすぐにでも状況を飲み込むしかないと思うよ」
「どうい……————っ!?」
 私の言葉を遮るように爆発音と地響きが起こった。突然の出来事によろけてしまい、窓に背中をぶつける。

「な、なに……城内で爆発音? 一体何が起こっているの?」

 外の兵達が騒ぎ出す声が聞こえてくる。城内でこんなことが起きるなんてただ事じゃないはずだ。状況が飲み込めずに不安が押し寄せてくる私とは対照的に、目の前のコロンブ王子は余裕な微笑みを浮かべていた。


「さあ、ソフィア王女。ご決断を」
「な、何を言っているの? 今の聞こえたでしょう。爆発よ? こんな話をしている場合じゃないわ!」
「いいや、関係はあるよ。そして、貴女の命ともね」

 不気味なくらい冷静なコロンブ王子を睨みつけると、わざとらしく肩を竦めた。

「貴女には僕の慈悲で選択肢を与えてあげているのだが」
 コロンブ王子が何を言いたいのか全く理解ができない。

「この求婚と爆発が関係あるというの……?」
爆発音がしたというのに彼は焦る様子がない。もしかして、彼が……プルイーラ王国が仕組んだことなのだろうか。

「まさか、裏切ったのですか」
「その様な険しい表情をされていては、せっかくの美しい顔がもったいないよ」

 私の質問に対して、この返答。つまりは肯定したということだ。
 ……確かに今日はプルイーラの兵が確かに多かった。プルイーラと一緒にいるお父様やパルフィムの国王は、どうなってしまったのだろうか。捕らえられているか、あるいは……想像するのも恐ろしいことになっているのかもしれない。
 早くこの裏切りをお父様やお兄様にお伝えしないといけない。そのためには、この男から逃げなくては。

「僕の妻になるのであれば、貴女は生かしておいてあげるよ」
 裏切り、他国を陥れようとしている王子なんかの妻になんて絶対になりたくない。たとえ、拒否すれば命はないとしても。

「っ馬鹿にしないで!」

 未だに爆発の音が聞こえてきて、城が揺れるのを感じる。おそらくここで拒否すれば、私を殺そうとするだろう。彼にとっては妻とならないのならば、私なんて必要ない邪魔な姫だ。あるいは、人質にされるかもしれない。

「貴方と結婚? そんな運命、願い下げだわ」
「ほう……では死んだほうがマシだということかな?」

 確かにこんな人と結婚するくらいなら死んだほうがマシだ。けれど、黙って命を奪われるのだって私は嫌だ。
 城内で起こる抗争、爆発、裏切り。お父様もお母様もお兄様も、城の兵達の安否も不明。たとえ生き残っても、希望なんてないかもしれない。それでも、私は最期まで抗うことを決意する。

 華奢な靴を脱ぎ捨てて、裸足で廊下を駆け出した。

「っ、待て!!」

 後ろから声が聞こえてきたけれど、振り返る余裕なんてない。無我夢中になって必死に足を動かした。足の裏が少し痛み、呼吸が上がっていくけれどそんなことに構っていられない。

「あの女を殺せ!」

 止まったら、私は殺される。
 そう思った瞬間、指先が少し震えた。


 〝死〟なんて今まで身近に感じることがなかった。
 嫌だ。お兄様、お父様、お母様……またみんなに会いたい。いつもみたいに笑ってお話をしたい。

 ————こんなところで、あんな男に殺されるのは嫌だ!

「っ、ぶね!」

 曲がり角のところで何かにぶつかってしまった。足が止まったことに恐怖を覚え、身震いする。

「おい、大丈夫か?」

 聞こえてきた声に、強張った身体から力が抜けていくのを感じた。一歩離れて見上げてみれば、アルフォンスが立っている。普段なら悪態ばかりついているけれど、今はアルフォンスを見て安堵した。この人なら大丈夫だ。

「さっきから爆発音が聞こえるから、お前を捜しにきたんだ。まだなにが起こっているのか把握しきれていない。だからお前は安全なところへ避難しておけ」
「コロンブ王子が……っ、」

 うまく言葉が出てこない。信じたくない、夢であってほしいような現実。目を背けたくなるけれど、私が伝えなければいけない。

「……コロンブ? 彼がどうしたんだ?」
「プルイーラが裏切ったのよ!」

 アルフォンスは僅かに目を見開いたあと、眉間にしわを寄せて私の後ろの方に視線を向けた。

「おい……それは本当か? コロンブ」

 すでに後ろにいることに気がつかなくて、慌てて振り返る。
 気味の悪い薄ら笑いを浮かべているコロンブ王子が、剣を鞘から抜いた。銀色に鈍く輝く矛先が私に向けられると、アルフォンスは私の腕を引いて自分の背中に隠した。

「最初から同盟など形だけだよ。目障りな国が落ちれば、父上が満足してくれる。僕はそれに従うだけだからね」
「お前……っ!」
「おっと、これ以上動かない方がいい。危ないからね」
 コロンブ王子の不気味な視線が私の背後に移ったことに気づき、振り向いたときにはすでに遅かった。

 プルイーラ王国の兵が私を目掛けて剣を振り下ろす。武器を持っていない私には防ぎようがなく、死を覚悟して目を瞑った瞬間ーーーー金属がぶつかり合う音が耳の奥を劈く。

「ア、アルフォンス……」
「ソフィア王女。いつもの威勢はどうしたんだよ」

 歯を食いしばって意地悪く微笑むアルフォンスは、すぐに視線を私から逸らして剣を交えている兵を睨みつけた。

「目、瞑ってろ」

 相手をいなし、矛先が天井を向いて隙ができた瞬間、アルフォンスは己の剣を相手の首筋に向かって切り込ませた。アルフォンスの言葉の意味がわかり目を閉じようとしたけれど、あることに気づき逆に目を見開いた。

「っ、危ない!」

 アルフォンスが兵の首に剣を切り込んで赤黒い血が飛沫をあげたとほぼ同時に、コロンブ王子の剣がアルフォンスの腹部を貫いた。
 確実に剣が皮膚を、血肉を貫通しているというのに音が全く聞こえなかった。人が斬られるということを、この時はじめて目の当たりにした。
 全身が粟立ち、目の前の恐怖に息もできずにたじろぐ。

「あっはあははははははは! 殺した! アルフォンスをこの僕が殺したぞ!」
「っ、……」

 僅かにうめき声を上げて、アルフォンスの口から血が吐き出された。

「アルフォンス!」
「目、瞑ってろって言っただろ」

 そんな場合じゃないと返す前に、アルフォンスは自ら前進して剣を腹部から抜くと体制を低くしてコロンブ王子の剣を弾き、脇腹に剣を突き刺した。

「ぅぁ……っ、な、なんで……っ」

 剣を握るのもやっとだった力のないコロンブ王子はすぐに剣を床に落とし、自分に突き刺さる剣を見て手を震わせながら青ざめた。

「兵は……兵はどうした! なんで僕がこんな目に、なんのためにお前を連れてきたと……おい!」
「お前の兵はもう死んでんぞ」
「な……」

 首から血を流し、床に伏せている先ほどの兵を見て、更にコロンブ王子の顔色が悪くなる。そして彼の腹部からは赤黒い血が滴り落ちていく。

「なんで僕がこんな目に! っ、ぁあああああああああぁあ!」

 狂ったように叫ぶコロンブ王子は、普段の彼とはかけ離れている。これが彼の本性なのか、それともどこかで壊れてしまったのかはわからない。けれど、彼の変貌した姿に身震いする。

「ソフィア、離れてろ」
「やっと……っ、やっと独り占めできると思っていたのに!」
「お前にソフィアは渡さない」
「あ……ああぁ……どうして、こんな……」

 頭を抱えながら、コロンブ王子は窓ガラスに突っ込んだ。勢いよくガラスが割れて、叫びながらコロンブ王子が落ちていく。その光景を覗き込んでいる私に向かって、コロンブ王子は短剣を笑いながら投げつける。鋭利な銀色の先端をアルフォンスが自身の腕で受け止めた。

「なっ! なんで……アルフォンス、腕が!」

 腕に食い込むように突き刺さる短剣を抜き取ると、アルフォンスはコロンブ王子に投げ返す。それが彼の喉元に突き刺さり、苦しそうな呻き声が聞こえたけれど、すぐにそれは細く消えていった。


「お前に……っ、怪我させるわけにはいかねぇだろうが」

 苦しそうに肩で息をしながらその場に倒れこむアルフォンスは、かなり顔色が悪いように見える。
 先ほどコロンブ王子に刺されたところからの出血が酷い。このままだと……彼の命が危ない。

「どうだ……大っ嫌いな俺に助けられる気分は」
「……っ、最悪な気分よ」
「そう、か」

 どうしてこんな時にでも、アルフォンスは笑っているのだろう。息をするのだって苦しそうで、痛みに耐えているはずなのにアルフォンスの態度は普段と変わらない。

「死ぬなんて許さない! 生きなさいよ、アルフォンス!」

 私なんて助けなければ、アルフォンスはきっとこんな目に遭わなかった。彼のような力のある人は生きているべきだ。きっとアルフォンスが死んだら、お兄様もクレールも悲しむ。

 ————っ、どうして視界が滲むのだろう。

「俺のために……泣い、てんの…………すげぇ、き、ちょうだ……な」
「こんな時になにを言ってるのよ! だいたいどうして私なんて助けるの!」
「それは……」
「今、医者を探してくるわ。こんな混乱の中じゃ見つかるか分からないけれど、ああ、けどこの城にいるのも危険かもしれないわ。先ほどから爆破音が聞こえてくるもの」

 アルフォンスを置いて医者を探しに行くのは、かなり危険な気がする。ここだっていつ崩れ落ちてしまうかわからない。

「いいから……聞け」
「今は喋らないほうがいいわ」

 窓の外に向かって叫んで助けを呼ぶべきか。けれど、敵兵がこないとは限らない。万が一敵兵は来てしまったら私たちは殺されてしまうかもしれない。

「聞け」

 私の思考を遮るようにアルフォンスが声を上げた。歪む視界の中で、私は必死に普段通りを装いながら「なによ」と問いかける。

「ソフィア、好きだ」
「は……?」

 突拍子のない言葉に、私は目を大きく見開いたまま体が凍りついたように動けなくなってしまう。

「お前のことが、ずっと……ずっと昔から好きだった」
「な、なに冗談言っているの」
「本気だよ」

 アルフォンスが私のことを好き? ありえない。だって、いつも私に意地悪ばかりしてきていた。今までアルフォンスが私のことを好きだなんて全く感じたことがなかった。
 そう思うのに、私を見つめているアルフォンスの瞳が今までにないくらい真剣で熱を帯びていて、心が締め付けられる。

「ごめんな。……怖い思いをさせて」

 こんなアルフォンス……知らない。

「笑って、くれ……ソフィア」
「こ、こんな状況でなにを言ってるのよ。笑えるわけ、ないじゃない!」
「……最期くらい、お前の笑顔が見たい」

 まるで別れの言葉みたいで、止まった涙が再び溢れ出してくる。その涙をアルフォンスがゆっくりと手を伸ばして、指先で拭ってきた。

 知らなかった。アルフォンスの手がこんなに温かくて、優しいなんて。

「馬鹿言わないで……っ最期ってそんなわけないでしょう」
「ソフィア、早く……この城から出るんだ。この城は、時期に崩れる」
「それなら、アルフォンスも逃げないとダメよ!」

 爆発音が聞こえ、城が揺れる。今までで一番近い。アルフォンスを置いて医者を探しに行くのは危険だ。

「俺は……もう、無理だ」
「っあきらめないでよ! いつもあんなに強気なのに、どうして無理だなんて弱気なことを言うのよ」

 いつでも自信満々で、お兄様と並べるくらいの強さを持っている。そんなアルフォンスが死ぬことを受け入れて私に一人で逃げろなんてこんなの悪い夢に決まっている。
 どうか夢なら、お願い。……もうこんな悪夢を終わらせて。

「自分のことは自分でよくわかる。俺はもう……」
「アルフォンス、喋ったらだめ。余計に傷が」
「ソフィア、最期に……伝え、られ……てよ……た……」
「アルフォンス?……アルフォンス、どうしたの?」

 私の涙を拭っていたアルフォンスの手が床に崩れ落ちる。まるで眠っているみたいに目を閉ざしたままアルフォンスは動かなくなってしまった。

「いや……いやよ、死なないでアルフォンス。一方的に想いを伝えられても、私……どうしたらいいのかわからないわよ……っ」

 私、知らなかった。 アルフォンスが私のことを想ってくれていたことを気づけなくて、酷いことばかり言ってしまっていた。

 再び爆発音が聞こえ、揺れが先ほどよりも大きくなる。ここは崩れる。私にアルフォンスは運べない。本当なら彼を置いて、私はこの城から逃げるべきなのかもしれない。けれど、好きだと伝えてくれて、命をかけて私を守ってくれたこの人を置いていくことが私にはできない。

 大っ嫌いだった。お兄様の一番の親友のアルフォンス。だけど、アルフォンスはいつだって私に意地悪ばかり。お兄様との約束なのだから、毎回私に挨拶に来る必要なんていないのに律儀に顔を見せに来ていた。今までのアルフォンスの言動は、不器用な彼なりの愛情だったのかもしれない。

 もっとアルフォンスと話をすればよかった。もっと彼を理解しようとすればよかった。アルフォンスはお兄様に負けず劣らず強い。私をかばわなければ、彼はここで命を落とすことはなかったはずだ。
 ————私を守らなければ。

「アルフォンス……っ」

 今までで一番大きな揺れが起こり、窓ガラスが次々に割れていく。城の崩壊が始まった。

「ごめんなさい、アルフォンス。私を守ってくれて、気持ちを教えてくれて、ありがとう……っ」

 せめてもの私の想いを口にした。きっと私ももうダメだ。間に合わない。

 だから、最期にあなたの亡骸を守らせて。

 抱きしめてもアルフォンスがそれに答えてくれることはなかった。いつもみたいに意地悪も言ってこない。まだ、こんなに温かいのに彼は動かない。
 地響きが起こり、床がひび割れ、私はアルフォンスの亡骸を抱きかかえながら瓦礫と共に落ちていくのを覚悟した。

 私の記憶はここで途切れた。

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