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「転生するなら貴族の息子がいいけど、期待されないくらいの末弟でお願いします」
トラックにはねられて天界に送られた僕は、転生を担当する女神にそう告げた。
「期待されないくらいの末弟。じゃあ5番目でいいでしょうか?」
「うーん、まだ期待感があるかと。15番目くらいになれば、名前も覚えていないんじゃないかな」
「そう……ですか」
15番目はさすがに言い過ぎただろうか。
ちょっと悩んでいる感じの女神の様子に不安を感じたが、こうして僕は貴族の15男として転生することになった。
こんなふざけた感じでも、はじめての異世界転生。
心躍る気持ちは隠せない。
オギャアと生まれ変わった僕は、優しい母の顔を見て、これからの気楽な人生にわくわくした。
「生まれてきてありがとう、アルベール。あなたのお兄さんたちはみんな魔王の呪いで死んでしまったけど、あなただけは私の命を使ってでも絶対に護るからね」
……あれ? みんな死んだ?
僕の計画は、生まれた瞬間に脆くも崩れてしまった。
しかも魔王の呪い。
この貴族は魔王のどんな恨みを買ってしまったのだろう。そんなことを思いながら、僕は泣き疲れて眠ってしまった。
目が覚めると、そこには見たこともない美少女がいた。
金髪碧眼、肌は透き通るように白く、顔立ちは人形のように整っている。
まるで絵本の中から飛び出してきたようなその少女は、僕を優しく抱きしめてくれた。
「生まれてきてくれてありがとう。私の名前はソフィアよ。よろしくね、アルベール」
ああ、なんて幸せなんだろう。
これが本当の幸せというものなのか。
こんな美しい女性が僕の母親だなんて。
僕はこの世界で生きる意味を見つけた気がした。
それから2年が経った。
どうやらこの世界では魔法が使えるらしい。
そして貴族には家庭教師がつくようだ。
僕は3歳になり、魔法の訓練が始まった。まずは魔力量を測るために水晶玉に手を当てるのだが……。
「これは……」
驚いたことに、僕の魔力量は常人の10倍もあったのだ! これはすごい才能だと周りからは褒められたけれど、正直あまり嬉しくなかった。
だってこの世界にチート能力はないみたいだから。
まあいい。
次はこの国の歴史について学ぼうと思う。しかし本を読んでみると、なんだかおかしなことが書いてある。
勇者召喚? 魔族との戦争? どう考えてもおかしいよね。
まさかとは思うけど、ここは日本じゃないのか? それに気づいたとき、僕は愕然とした。
どうりで言葉が通じないわけだよ。
なんで今まで気付かなかったんだよ。
僕は自分のマヌケさに呆れ果てた。
とはいえ、もう遅い。
今さら日本に帰ることはできないし、この世界の言語を覚えることから始めようと思った。
さらに1年後。
4歳になったある日のこと。
屋敷の中を歩いていると、メイドたちがひそひそと話している声が聞こえた。
盗み聞きするつもりはなかったんだけど、つい耳を傾けてしまう。
「ねえ聞いた? ソフィア様のお腹の中には赤ちゃんがいるんですって」
「えっ!? それほんとう?」
「うん。間違いないわ。お相手は例の騎士団長らしいわよ」
「あの女たらしの?」
「そうなの。なんでも、毎日娼館に行って遊んでばかりいるとか」
「それは酷いわね。ソフィア様に手を出したら殺されちゃうかもしれないのに」……。
おいおい。
マジかよ。
この国のトップにいるはずの国王陛下と王妃殿下の夫婦仲が悪いっていう話は聞いていたけど、まさかそこまで酷かったとは思わなかったぞ。
それにしても、よくここまで放っておいたものだ。
このままじゃ間違いなく戦争になるだろうなぁ。
この国は大丈夫だろうか。……まあ、今の僕には関係ない話だけどね。
5歳の誕生日を迎えた。
この世界にも誕生日を祝う風習があるらしく、盛大にパーティーが行われた。
会場は王宮の大広間。貴族だけでなく王族まで勢揃いしている。
さすがにこれだけの規模になると圧倒されるものがある。
「アルベール。お前は今日から成人となる。おめでとう」
王様の言葉とともに乾杯の音頭が行われ、グラスに入ったワインを飲み干す。
味はよくわからない。
「アルベール。あなたは将来何になりたいのですか?」
お父上の隣に座っていた王妃さまが、唐突にそんなことを聞いてきた。
さて困った。
ここで適当なことを言ってしまえば、今後の人生設計に支障をきたしかねない。
慎重に答えなければ。
「そうですね……。まだはっきり決まってはいないのですが、強いて言えば商人でしょうか」
無難に答えることにした。
「商人ですか。なるほど。あなたは頭もいいですから、きっと立派な商人になれるでしょう」
満足げに微笑む王妃さまを見てホッとした。
どうやらこれで正解だったようだ。……と、そのとき。
突然、激しい頭痛に襲われた。
あまりの痛みに意識を失いそうになる。
そして僕の頭に、不思議な映像が流れ込んできた。
『アルベール・エル・グランバニアは勇者である』
そんな文字が脳裏に浮かび上がる。
勇者? この僕が? 冗談だろ? こんな平凡な僕が? いやまて。
冷静になれ。もしかしてこの情報は正しいのではないだろうか。
なぜなら、僕は前世の記憶を持っているからだ。
これはつまり、神様からもらったチート能力に違いない。
でも待てよ。
もしそうだとすると、僕のチート能力は……。
僕は恐る恐るステータスを確認した。……やっぱり。
そこには予想通りの文字列が表示されていた。
レベル1。……これって、かなりヤバイんじゃないだろうか。
僕は冷や汗を流しながら、その場を後にした。
自室に戻ると、僕は早速、自分の能力を試してみることにした。
まずは簡単なものからいこう。
僕は指先に魔力を集め、小さな炎を生み出した。
そしてそれを消そうと念じてみる。……ダメか。
今度はもっと強く念じる。……よし! 消えた! 成功だ! どうやらこの力は本物らしい。
僕は嬉しさのあまりガッツポーズをした。
続いて魔法について調べてみた。
この世界では魔法を使える者は少なく、使える魔法の種類や威力によって階級分けされているらしい。
たとえば、水属性なら下級、中級、上級、超級というふうに分かれているようだ。
ちなみに僕はすべての魔法が使えるみたいだ。
さらに、魔法には属性以外にも様々な種類があり、それらを総じて魔術と呼ぶらしい。
僕はまず、魔法について書かれた書物を読み漁り、魔法の基本知識を身につけた。
次に、自分の能力を確かめるために実験を行った。
まずは身体能力だ。
僕は思い切りジャンプをしてみた。……おおっ!? すごい高さだ! そのまま地面に着地すると、ドゴォンッと大きな音が響いて地面が揺れた。
どうやら僕には高い跳躍力が備わっているらしい。
これはいい。
次は身体強化だ。
僕は全身に魔力を巡らせて、筋肉を活性化させた。
そして、全力ダッシュを行ってみる。……速い!! まるで新幹線に乗っているかのようなスピードだ。
さらに僕は、空中歩行の魔法を使って、宙に浮くこともできた。
これはなかなか面白い。
最後に僕は、自分の肉体を強化した状態で、魔法を使って攻撃できるかどうか確かめた。
結果は見事に成功した。
魔力の塊をぶつけただけなのに、凄まじい破壊力が生み出され、岩壁に大穴を空けてしまったのだ。
おそらく、これが僕のチート能力。
その名も《超人化》。
この能力があれば、たとえ魔王が現れてもなんとかなりそうな気がする。
いや、絶対に何とかしてみせる。
だって僕は勇者なんだから。僕は自分に言い聞かせるように、心の中で呟いた。
僕は今、王都にある王立図書館に来ている。
目的は魔法書の閲覧。
僕は魔法書を一通り読み終えたあと、あることに気づいた。
どうやらこの世界には、僕の知らない呪文が存在するらしい。
そこで僕は、その魔法の習得を試みた。
その結果、いくつかの呪文を習得することができた。
まず、魔力の刃を生み出す《魔力斬撃》。
これは武器に魔力を纏わせ、切れ味を高めることができるようだ。
次に、魔力の盾を作り出す《魔力障壁》。
こちらは物理攻撃を防ぐバリアのようなものらしく、使いこなせれば強力な防御手段になり得るだろう。そして、魔力の弾丸を撃ち出す《魔力弾》。
これは魔力を固めただけのもので、物理的な攻撃力は皆無だが、相手にダメージを与えることは可能らしい。
この3つの魔法を覚えたことで、僕は戦闘の幅を大きく広げることができた。
さらに、これらの魔法の応用として、魔力の糸を作り出し、対象に巻き付けて動きを制限する捕縛系の技もあるようだ。
これらを使えば、魔物との戦いがだいぶ楽になるかもしれない。
それから数日が経ったある日のこと。
いつものように中庭で剣の稽古をしていると、王宮の騎士たちが慌ただしい様子でやってきた。
「アルベール様。緊急事態です。魔族の軍勢が我が国に向けて進軍中とのことです」
魔族だって? まさかこの国に狙いを定めたのか? いや、違う。
このタイミングで攻めてくるなんて、どう考えてもおかしい。
ということは、これは陽動作戦か。
「わかった。すぐに国王陛下に報告してくれ」
「承知しました」
騎士たちは敬礼したあと、足早に立ち去っていった。
僕は急いで屋敷に戻り、国王陛下のもとに向かった。
「アルベール。魔族の動きに変化があったというのは本当か?」
謁見の間で国王陛下に事の経緯を説明すると、国王陛下は真剣な表情で問いかけてきた。「はい。どうやらこの国に攻め入るつもりのようです」
「やはりそうか……。それで、お前はどうするつもりなのだ?」
「もちろん戦います」
僕は即答した。
「ほう。ずいぶんと頼もしいな」
「いえ、そんな……」
「謙遜することは無い。お前は我が王国最強の剣士だ。お前の力を頼りにしているぞ」
「ありがとうございます」……とは言ったものの、正直言って自信はない。
なんといっても相手は魔族の大軍勢だからね。
いくら僕の能力が優れていても、数の暴力の前では為す術がないかもしれないし。
とはいえ、そんな弱気なことは言ってられないよね。
なんとしても勝たないと。……それにしても、いったいどこから現れたんだろう?
「アルベール。ところで、今回の件は誰かが裏で手を引いていると思うか?」
「はい。私も同じことを考えていました」
「ふむ……。となると、他国の仕業ということか」
確かに可能性としてはありえる。
この国は、かつて隣国との戦争に敗れて併合された経緯があるからね。
そのせいか、この国の貴族たちはプライドが高く、他国を見下す傾向にある。
だからこそ、国王陛下が無能なまま放置されていたわけだけど。
まあ、それはともかく、僕たち貴族は、この国の王族に対して不満を抱いている。
王族は貴族を蔑ろにしすぎているからね。
このままじゃ国が滅びかねない。
「アルベール。お前に魔族討伐の任を与える」
「かしこまりました」
「それと、これはお前にしかできないことだ」
「はい?」
「お前が勇者だということを、民衆に知らしめてほしい」
「……なんですって?」
僕は耳を疑った。
「お前の武勇伝を語って欲しいということだ」
「えっと……。つまり、僕の戦いを皆に見せろとおっしゃるのですか?」
「そうだ」
マジかよ……。
そんなことしたら大騒ぎになるじゃないか。
「無理です」
「どうしてだ? お前は勇者だ。この国の英雄だ。何も恥ずかしいことはない」
「そうではなくてですね……。目立つのが嫌なのです」
「何を言っている? 勇者であるお前は、もっと人々の前に出るべき存在なのだ。それがなぜ目立たないなどと考える? 理解に苦しむのだが」
「うっ……」
どうしよう。困ったことになった。
でも、ここで断ってしまったら、せっかく与えられたチャンスを逃してしまうことになる。
ここは覚悟を決めるしかないようだ。
僕は渋々ながら引き受けることにした。
数日後。僕は大勢の人々を前にして演説を行う羽目になった。
最初は緊張したものの、徐々に慣れてきて、途中からは普通に話せるようになっていた。そして、僕の話は終わった。
パチパチと拍手の音が鳴り響く。
こうして僕は、この国で一番有名な英雄となった。
そして、さらに数週間後。
ついに魔族との決戦の日が訪れた。
僕は仲間たちとともに、魔族たちの本拠地へと向かった。
そこは深い森の奥地にある洞窟だった。
薄暗い闇の中に、無数の赤い光が揺らめいていた。
間違いない。奴らはここにいる。
僕は剣を構えて、仲間に指示を出した。
「みんな! 行くよ!」
僕は先頭に立って駆け出した。
まずは目の前にいる雑魚敵を蹴散らしていこう。
僕は魔力の刃を生み出して、次々と敵を切り刻んでいく。
さすがはレベル1の能力だ。
ほとんどダメージを受けていない。これなら存分に暴れられそうだ。
僕は魔法を駆使して戦い続けた。
僕の活躍で敵の数はどんどん減っていったが、奥に進むにつれて強そうな魔獣が現れるようになった。
しかし、今の僕なら問題なく倒せそうだ。
僕は剣を振りかざして、襲い掛かってくる魔獣たちを次々に斬り捨てていった。
そして、いよいよボス部屋の前に辿り着いた。
この先に魔族がいるはずだ。
僕は仲間の方を振り返ると、大きく息を吸い込んだ。
「よし。それじゃあ、突入するよ」
僕は勢いよく扉を開け放った。
すると、そこには予想通りの光景が広がっていた。
黒いローブに身を包んだ男たちが、部屋の中央に佇んでいる。
そいつらが魔王の手先だ。
僕はすかさず攻撃を仕掛けた。
魔力の刃を飛ばし、魔王軍の連中を切り裂く。
魔王軍の一人が僕に向かって炎のブレスを吐きかけてきたが、僕は魔力の盾を展開し、攻撃を防いでみせた。
続いて、魔力の弾丸を撃ち出して反撃に転じる。
魔王軍はバタバタと倒れていき、最後の一人が逃げ出そうとしたので、僕は魔力の糸を作り出し、相手の動きを封じた。
これで終わりだ。
僕は魔力の刃を作り出し、一気に振り下ろした。
こうして、僕の長い一日が終わった。
それから数日が経ったある日のこと。
僕はいつものように中庭で剣の稽古をしていた。
すると、王宮の騎士たちが慌ただしい様子でやってきた。
「アルベール様。大変です。魔王軍が動き出しました」
「なんだって!?」
まさかもう復活してきたのか?
「今度は魔族だけでなく、魔獣たちも一緒に現れました」
「魔族と魔獣が一緒だって?」
どういうことだろう?
「はい。魔族の軍勢の後方に、魔獣の大群が控えております」
「わかった。すぐに出陣する」
「お待ちください。その必要はありません。すでに騎士団長たちが出撃しております」
「えっ?」
「アルベール様の出番はまだ先のようです」
「ああ……。そういうことか」
よかった。
どうやら今回は出番がないみたいだ。
僕はホッと胸を撫でおろしたが、騎士たちの表情は浮かないものだった。
どうやらまだ何かあるらしい。
しばらく待っていると、空に暗雲が立ち込め始めた。
やがて雷鳴轟く激しい雨と風に見舞われるようになった。
これは嵐だろうか。
そういえば、最近になって急に寒くなったような気がしていたけど、どうやらこれが原因らしい。
僕は天候を操る魔法を使った。
これは《天候操作》という魔法だ。その名の通り、天気を操作することができるらしい。
僕は呪文を唱えて魔法を発動させた。
たちまち曇り空が晴れ渡り、太陽が顔を出す。
これで少しは過ごしやすくなるかなと思ったが、そう上手くはいかなかった。
むしろ暑すぎるくらいだ。
まるで真夏のようだ。
いったい何が起きたんだろう? まさか、これも魔族の仕業なのか?「アルベール様。魔族の軍勢が移動を始めました」
「なに?」
「どうやらこの国を目指しているようです」
「なにぃ!?」
どうやら、またしても僕の力が必要なようだ。
僕は慌てて屋敷に戻り、準備を整えてから、魔族の軍勢が待ち受ける場所へと急行した。
僕は仲間たちとともに、魔族の軍勢が待ち構える場所に向かった。
そこは見渡す限りの荒野で、周囲には魔獣の姿もあった。
魔族の軍勢は、この国の王都を目指して進軍中とのことだった。
この国には今、魔族の軍勢を迎え撃つ戦力は残っていない。
おそらく、この国も滅ぼされることになるだろう。
それだけは絶対に阻止しなければならない。
僕は仲間に声をかけた。
「みんな。気を引き締めていくよ」
「はい」
「おう」
「了解」
仲間たちは返事をしたあと、武器を構えた。
僕は剣に魔力を纏わせて、敵に攻撃を放った。
魔族は次々と消滅していったが、それでも魔獣の数は多く、とてもじゃないが対処しきれない。
そこで、僕は魔力の障壁を展開することにした。
これは防御用の魔法で、魔力を球状にして展開するものだ。僕は地面に手を当てて、広範囲にわたって魔力の障壁を展開した。
これにより、魔族の侵入を防ぐことに成功した。
とはいえ、このままではジリ貧だ。
なんとかしないと……。
僕が悩んでいると、突然、上空から声が聞こえてきた。
「アルベール! 私が来たから安心しろ!」
この声は……姉上だ! そう思った直後、光の奔流が降り注いだ。
その威力は凄まじく、一瞬のうちに魔族の軍勢は全滅してしまった。
魔獣たちも巻き添えを食らって消滅した。
トラックにはねられて天界に送られた僕は、転生を担当する女神にそう告げた。
「期待されないくらいの末弟。じゃあ5番目でいいでしょうか?」
「うーん、まだ期待感があるかと。15番目くらいになれば、名前も覚えていないんじゃないかな」
「そう……ですか」
15番目はさすがに言い過ぎただろうか。
ちょっと悩んでいる感じの女神の様子に不安を感じたが、こうして僕は貴族の15男として転生することになった。
こんなふざけた感じでも、はじめての異世界転生。
心躍る気持ちは隠せない。
オギャアと生まれ変わった僕は、優しい母の顔を見て、これからの気楽な人生にわくわくした。
「生まれてきてありがとう、アルベール。あなたのお兄さんたちはみんな魔王の呪いで死んでしまったけど、あなただけは私の命を使ってでも絶対に護るからね」
……あれ? みんな死んだ?
僕の計画は、生まれた瞬間に脆くも崩れてしまった。
しかも魔王の呪い。
この貴族は魔王のどんな恨みを買ってしまったのだろう。そんなことを思いながら、僕は泣き疲れて眠ってしまった。
目が覚めると、そこには見たこともない美少女がいた。
金髪碧眼、肌は透き通るように白く、顔立ちは人形のように整っている。
まるで絵本の中から飛び出してきたようなその少女は、僕を優しく抱きしめてくれた。
「生まれてきてくれてありがとう。私の名前はソフィアよ。よろしくね、アルベール」
ああ、なんて幸せなんだろう。
これが本当の幸せというものなのか。
こんな美しい女性が僕の母親だなんて。
僕はこの世界で生きる意味を見つけた気がした。
それから2年が経った。
どうやらこの世界では魔法が使えるらしい。
そして貴族には家庭教師がつくようだ。
僕は3歳になり、魔法の訓練が始まった。まずは魔力量を測るために水晶玉に手を当てるのだが……。
「これは……」
驚いたことに、僕の魔力量は常人の10倍もあったのだ! これはすごい才能だと周りからは褒められたけれど、正直あまり嬉しくなかった。
だってこの世界にチート能力はないみたいだから。
まあいい。
次はこの国の歴史について学ぼうと思う。しかし本を読んでみると、なんだかおかしなことが書いてある。
勇者召喚? 魔族との戦争? どう考えてもおかしいよね。
まさかとは思うけど、ここは日本じゃないのか? それに気づいたとき、僕は愕然とした。
どうりで言葉が通じないわけだよ。
なんで今まで気付かなかったんだよ。
僕は自分のマヌケさに呆れ果てた。
とはいえ、もう遅い。
今さら日本に帰ることはできないし、この世界の言語を覚えることから始めようと思った。
さらに1年後。
4歳になったある日のこと。
屋敷の中を歩いていると、メイドたちがひそひそと話している声が聞こえた。
盗み聞きするつもりはなかったんだけど、つい耳を傾けてしまう。
「ねえ聞いた? ソフィア様のお腹の中には赤ちゃんがいるんですって」
「えっ!? それほんとう?」
「うん。間違いないわ。お相手は例の騎士団長らしいわよ」
「あの女たらしの?」
「そうなの。なんでも、毎日娼館に行って遊んでばかりいるとか」
「それは酷いわね。ソフィア様に手を出したら殺されちゃうかもしれないのに」……。
おいおい。
マジかよ。
この国のトップにいるはずの国王陛下と王妃殿下の夫婦仲が悪いっていう話は聞いていたけど、まさかそこまで酷かったとは思わなかったぞ。
それにしても、よくここまで放っておいたものだ。
このままじゃ間違いなく戦争になるだろうなぁ。
この国は大丈夫だろうか。……まあ、今の僕には関係ない話だけどね。
5歳の誕生日を迎えた。
この世界にも誕生日を祝う風習があるらしく、盛大にパーティーが行われた。
会場は王宮の大広間。貴族だけでなく王族まで勢揃いしている。
さすがにこれだけの規模になると圧倒されるものがある。
「アルベール。お前は今日から成人となる。おめでとう」
王様の言葉とともに乾杯の音頭が行われ、グラスに入ったワインを飲み干す。
味はよくわからない。
「アルベール。あなたは将来何になりたいのですか?」
お父上の隣に座っていた王妃さまが、唐突にそんなことを聞いてきた。
さて困った。
ここで適当なことを言ってしまえば、今後の人生設計に支障をきたしかねない。
慎重に答えなければ。
「そうですね……。まだはっきり決まってはいないのですが、強いて言えば商人でしょうか」
無難に答えることにした。
「商人ですか。なるほど。あなたは頭もいいですから、きっと立派な商人になれるでしょう」
満足げに微笑む王妃さまを見てホッとした。
どうやらこれで正解だったようだ。……と、そのとき。
突然、激しい頭痛に襲われた。
あまりの痛みに意識を失いそうになる。
そして僕の頭に、不思議な映像が流れ込んできた。
『アルベール・エル・グランバニアは勇者である』
そんな文字が脳裏に浮かび上がる。
勇者? この僕が? 冗談だろ? こんな平凡な僕が? いやまて。
冷静になれ。もしかしてこの情報は正しいのではないだろうか。
なぜなら、僕は前世の記憶を持っているからだ。
これはつまり、神様からもらったチート能力に違いない。
でも待てよ。
もしそうだとすると、僕のチート能力は……。
僕は恐る恐るステータスを確認した。……やっぱり。
そこには予想通りの文字列が表示されていた。
レベル1。……これって、かなりヤバイんじゃないだろうか。
僕は冷や汗を流しながら、その場を後にした。
自室に戻ると、僕は早速、自分の能力を試してみることにした。
まずは簡単なものからいこう。
僕は指先に魔力を集め、小さな炎を生み出した。
そしてそれを消そうと念じてみる。……ダメか。
今度はもっと強く念じる。……よし! 消えた! 成功だ! どうやらこの力は本物らしい。
僕は嬉しさのあまりガッツポーズをした。
続いて魔法について調べてみた。
この世界では魔法を使える者は少なく、使える魔法の種類や威力によって階級分けされているらしい。
たとえば、水属性なら下級、中級、上級、超級というふうに分かれているようだ。
ちなみに僕はすべての魔法が使えるみたいだ。
さらに、魔法には属性以外にも様々な種類があり、それらを総じて魔術と呼ぶらしい。
僕はまず、魔法について書かれた書物を読み漁り、魔法の基本知識を身につけた。
次に、自分の能力を確かめるために実験を行った。
まずは身体能力だ。
僕は思い切りジャンプをしてみた。……おおっ!? すごい高さだ! そのまま地面に着地すると、ドゴォンッと大きな音が響いて地面が揺れた。
どうやら僕には高い跳躍力が備わっているらしい。
これはいい。
次は身体強化だ。
僕は全身に魔力を巡らせて、筋肉を活性化させた。
そして、全力ダッシュを行ってみる。……速い!! まるで新幹線に乗っているかのようなスピードだ。
さらに僕は、空中歩行の魔法を使って、宙に浮くこともできた。
これはなかなか面白い。
最後に僕は、自分の肉体を強化した状態で、魔法を使って攻撃できるかどうか確かめた。
結果は見事に成功した。
魔力の塊をぶつけただけなのに、凄まじい破壊力が生み出され、岩壁に大穴を空けてしまったのだ。
おそらく、これが僕のチート能力。
その名も《超人化》。
この能力があれば、たとえ魔王が現れてもなんとかなりそうな気がする。
いや、絶対に何とかしてみせる。
だって僕は勇者なんだから。僕は自分に言い聞かせるように、心の中で呟いた。
僕は今、王都にある王立図書館に来ている。
目的は魔法書の閲覧。
僕は魔法書を一通り読み終えたあと、あることに気づいた。
どうやらこの世界には、僕の知らない呪文が存在するらしい。
そこで僕は、その魔法の習得を試みた。
その結果、いくつかの呪文を習得することができた。
まず、魔力の刃を生み出す《魔力斬撃》。
これは武器に魔力を纏わせ、切れ味を高めることができるようだ。
次に、魔力の盾を作り出す《魔力障壁》。
こちらは物理攻撃を防ぐバリアのようなものらしく、使いこなせれば強力な防御手段になり得るだろう。そして、魔力の弾丸を撃ち出す《魔力弾》。
これは魔力を固めただけのもので、物理的な攻撃力は皆無だが、相手にダメージを与えることは可能らしい。
この3つの魔法を覚えたことで、僕は戦闘の幅を大きく広げることができた。
さらに、これらの魔法の応用として、魔力の糸を作り出し、対象に巻き付けて動きを制限する捕縛系の技もあるようだ。
これらを使えば、魔物との戦いがだいぶ楽になるかもしれない。
それから数日が経ったある日のこと。
いつものように中庭で剣の稽古をしていると、王宮の騎士たちが慌ただしい様子でやってきた。
「アルベール様。緊急事態です。魔族の軍勢が我が国に向けて進軍中とのことです」
魔族だって? まさかこの国に狙いを定めたのか? いや、違う。
このタイミングで攻めてくるなんて、どう考えてもおかしい。
ということは、これは陽動作戦か。
「わかった。すぐに国王陛下に報告してくれ」
「承知しました」
騎士たちは敬礼したあと、足早に立ち去っていった。
僕は急いで屋敷に戻り、国王陛下のもとに向かった。
「アルベール。魔族の動きに変化があったというのは本当か?」
謁見の間で国王陛下に事の経緯を説明すると、国王陛下は真剣な表情で問いかけてきた。「はい。どうやらこの国に攻め入るつもりのようです」
「やはりそうか……。それで、お前はどうするつもりなのだ?」
「もちろん戦います」
僕は即答した。
「ほう。ずいぶんと頼もしいな」
「いえ、そんな……」
「謙遜することは無い。お前は我が王国最強の剣士だ。お前の力を頼りにしているぞ」
「ありがとうございます」……とは言ったものの、正直言って自信はない。
なんといっても相手は魔族の大軍勢だからね。
いくら僕の能力が優れていても、数の暴力の前では為す術がないかもしれないし。
とはいえ、そんな弱気なことは言ってられないよね。
なんとしても勝たないと。……それにしても、いったいどこから現れたんだろう?
「アルベール。ところで、今回の件は誰かが裏で手を引いていると思うか?」
「はい。私も同じことを考えていました」
「ふむ……。となると、他国の仕業ということか」
確かに可能性としてはありえる。
この国は、かつて隣国との戦争に敗れて併合された経緯があるからね。
そのせいか、この国の貴族たちはプライドが高く、他国を見下す傾向にある。
だからこそ、国王陛下が無能なまま放置されていたわけだけど。
まあ、それはともかく、僕たち貴族は、この国の王族に対して不満を抱いている。
王族は貴族を蔑ろにしすぎているからね。
このままじゃ国が滅びかねない。
「アルベール。お前に魔族討伐の任を与える」
「かしこまりました」
「それと、これはお前にしかできないことだ」
「はい?」
「お前が勇者だということを、民衆に知らしめてほしい」
「……なんですって?」
僕は耳を疑った。
「お前の武勇伝を語って欲しいということだ」
「えっと……。つまり、僕の戦いを皆に見せろとおっしゃるのですか?」
「そうだ」
マジかよ……。
そんなことしたら大騒ぎになるじゃないか。
「無理です」
「どうしてだ? お前は勇者だ。この国の英雄だ。何も恥ずかしいことはない」
「そうではなくてですね……。目立つのが嫌なのです」
「何を言っている? 勇者であるお前は、もっと人々の前に出るべき存在なのだ。それがなぜ目立たないなどと考える? 理解に苦しむのだが」
「うっ……」
どうしよう。困ったことになった。
でも、ここで断ってしまったら、せっかく与えられたチャンスを逃してしまうことになる。
ここは覚悟を決めるしかないようだ。
僕は渋々ながら引き受けることにした。
数日後。僕は大勢の人々を前にして演説を行う羽目になった。
最初は緊張したものの、徐々に慣れてきて、途中からは普通に話せるようになっていた。そして、僕の話は終わった。
パチパチと拍手の音が鳴り響く。
こうして僕は、この国で一番有名な英雄となった。
そして、さらに数週間後。
ついに魔族との決戦の日が訪れた。
僕は仲間たちとともに、魔族たちの本拠地へと向かった。
そこは深い森の奥地にある洞窟だった。
薄暗い闇の中に、無数の赤い光が揺らめいていた。
間違いない。奴らはここにいる。
僕は剣を構えて、仲間に指示を出した。
「みんな! 行くよ!」
僕は先頭に立って駆け出した。
まずは目の前にいる雑魚敵を蹴散らしていこう。
僕は魔力の刃を生み出して、次々と敵を切り刻んでいく。
さすがはレベル1の能力だ。
ほとんどダメージを受けていない。これなら存分に暴れられそうだ。
僕は魔法を駆使して戦い続けた。
僕の活躍で敵の数はどんどん減っていったが、奥に進むにつれて強そうな魔獣が現れるようになった。
しかし、今の僕なら問題なく倒せそうだ。
僕は剣を振りかざして、襲い掛かってくる魔獣たちを次々に斬り捨てていった。
そして、いよいよボス部屋の前に辿り着いた。
この先に魔族がいるはずだ。
僕は仲間の方を振り返ると、大きく息を吸い込んだ。
「よし。それじゃあ、突入するよ」
僕は勢いよく扉を開け放った。
すると、そこには予想通りの光景が広がっていた。
黒いローブに身を包んだ男たちが、部屋の中央に佇んでいる。
そいつらが魔王の手先だ。
僕はすかさず攻撃を仕掛けた。
魔力の刃を飛ばし、魔王軍の連中を切り裂く。
魔王軍の一人が僕に向かって炎のブレスを吐きかけてきたが、僕は魔力の盾を展開し、攻撃を防いでみせた。
続いて、魔力の弾丸を撃ち出して反撃に転じる。
魔王軍はバタバタと倒れていき、最後の一人が逃げ出そうとしたので、僕は魔力の糸を作り出し、相手の動きを封じた。
これで終わりだ。
僕は魔力の刃を作り出し、一気に振り下ろした。
こうして、僕の長い一日が終わった。
それから数日が経ったある日のこと。
僕はいつものように中庭で剣の稽古をしていた。
すると、王宮の騎士たちが慌ただしい様子でやってきた。
「アルベール様。大変です。魔王軍が動き出しました」
「なんだって!?」
まさかもう復活してきたのか?
「今度は魔族だけでなく、魔獣たちも一緒に現れました」
「魔族と魔獣が一緒だって?」
どういうことだろう?
「はい。魔族の軍勢の後方に、魔獣の大群が控えております」
「わかった。すぐに出陣する」
「お待ちください。その必要はありません。すでに騎士団長たちが出撃しております」
「えっ?」
「アルベール様の出番はまだ先のようです」
「ああ……。そういうことか」
よかった。
どうやら今回は出番がないみたいだ。
僕はホッと胸を撫でおろしたが、騎士たちの表情は浮かないものだった。
どうやらまだ何かあるらしい。
しばらく待っていると、空に暗雲が立ち込め始めた。
やがて雷鳴轟く激しい雨と風に見舞われるようになった。
これは嵐だろうか。
そういえば、最近になって急に寒くなったような気がしていたけど、どうやらこれが原因らしい。
僕は天候を操る魔法を使った。
これは《天候操作》という魔法だ。その名の通り、天気を操作することができるらしい。
僕は呪文を唱えて魔法を発動させた。
たちまち曇り空が晴れ渡り、太陽が顔を出す。
これで少しは過ごしやすくなるかなと思ったが、そう上手くはいかなかった。
むしろ暑すぎるくらいだ。
まるで真夏のようだ。
いったい何が起きたんだろう? まさか、これも魔族の仕業なのか?「アルベール様。魔族の軍勢が移動を始めました」
「なに?」
「どうやらこの国を目指しているようです」
「なにぃ!?」
どうやら、またしても僕の力が必要なようだ。
僕は慌てて屋敷に戻り、準備を整えてから、魔族の軍勢が待ち受ける場所へと急行した。
僕は仲間たちとともに、魔族の軍勢が待ち構える場所に向かった。
そこは見渡す限りの荒野で、周囲には魔獣の姿もあった。
魔族の軍勢は、この国の王都を目指して進軍中とのことだった。
この国には今、魔族の軍勢を迎え撃つ戦力は残っていない。
おそらく、この国も滅ぼされることになるだろう。
それだけは絶対に阻止しなければならない。
僕は仲間に声をかけた。
「みんな。気を引き締めていくよ」
「はい」
「おう」
「了解」
仲間たちは返事をしたあと、武器を構えた。
僕は剣に魔力を纏わせて、敵に攻撃を放った。
魔族は次々と消滅していったが、それでも魔獣の数は多く、とてもじゃないが対処しきれない。
そこで、僕は魔力の障壁を展開することにした。
これは防御用の魔法で、魔力を球状にして展開するものだ。僕は地面に手を当てて、広範囲にわたって魔力の障壁を展開した。
これにより、魔族の侵入を防ぐことに成功した。
とはいえ、このままではジリ貧だ。
なんとかしないと……。
僕が悩んでいると、突然、上空から声が聞こえてきた。
「アルベール! 私が来たから安心しろ!」
この声は……姉上だ! そう思った直後、光の奔流が降り注いだ。
その威力は凄まじく、一瞬のうちに魔族の軍勢は全滅してしまった。
魔獣たちも巻き添えを食らって消滅した。
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