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そう言うと、彼女は涙を流した。どうやら心の底から好きになっていたらしい。俺はそんな彼女を抱き寄せると、耳元で囁くようにして言った。
「幸せになれよ」
その言葉を最後にして、俺はその場を離れた。そして、振り返ることなく立ち去るのだった。…………目が覚めると俺は森の中にいた。
俺は起き上がると、状況を把握するために周囲を観察することにする。すると、足元には大量の血痕があった。そして、地面の上に転がる死体を発見することになる。……これは酷いな。俺は思わず吐き気を覚えたが、どうにか堪えると状況を整理することにした。
確か魔王軍との戦いの最中だっけか……。俺はそこまで思い出すと、自分が何をしていたのかを思い出すことができた。そして、ある疑問に思い至る。……なぜ死んだはずの俺が生きているんだ?あの時間違いなく致命傷を受けたはずだぞ?まさか夢を見ていたのか?俺は困惑すると、自分が身に付けていた剣を見る。すると、そこには聖剣の柄が存在した。
どういうことだ?俺は混乱する。
俺は確かに殺されたはずだ。なのに、なぜかこうして生きている。しかも、どういうわけか勇者として転生していた。……意味が分からない。俺は頭を抱えると、ひとまず落ち着くことにする。
そして、改めて自分がどういう状態にあるのかを考えてみた。……うーん。わからないな。ただ一つだけわかることがあるとすれば、この世界には俺以外にも勇者が存在しているということだ。そして、その勇者たちはこの世界で魔王軍と戦っていたらしい。……つまり、俺もその戦いに加わらなければならないというわけだ。
そこで俺は勇者の力を確かめることにする。まずは《天候操作》を使ってみることにする。
右手を天に向けてかざす。すると、空が曇り始め、雨が降り始めた。
次に《魔力斬撃》を発動させる。すると、右手に魔力が集まっていき、刃の形へと変化していく。……なるほどな。これが勇者の魔法なのか。
俺は感嘆の声を上げると、次に魔法を使った時の疲労感がないことに気がついた。……もしかすると、勇者の魔力というのは無尽蔵にあるということなのだろうか? だとしたら凄いな。俺はそう思うと、次に身体能力を調べてみることにした。
全力で走ると、あっという間に森の端まで到達することができた。
その後も色々と試した結果、勇者の力は常人のそれを遥かに上回っていることが分かった。
これで分かったことがいくつか存在する。その一つ目は、俺は勇者であるということ。その二つ目は、おそらく他の勇者たちも同じように転生している可能性が高いということだ。
なぜなら、俺が勇者であることを知っている人間は限られているからだ。
おそらく、俺が死んだ後で誰かが俺のことを話したに違いない。
そして、俺の代わりとなる新たな勇者を誕生させたのだ。
その証拠に、俺は新しい肉体を得ていた。
おそらくだが、その人物は俺と同じ日本人なのではないかと思う。
でなければ、これほどまでに完璧な蘇生は不可能だろう。
それにしても、いったい誰が俺のことを広めてくれたんだろうな。
まあ、いいか。俺は気持ちを切り替えると、今後のことを考えることにした。
まずは情報収集が必要だな。俺はそう判断すると、街を目指すことにした。
そして、歩き続けること数時間後、ようやく俺は街の入口に到着する。
さて、どうやって情報を集めようかな?俺は少し悩んだ結果、酒場に向かうことにした。
酒場に入ると、中は人で溢れ返っており、とても賑わっていた。
俺はカウンター席に座ると、酒とつまみを注文した。
それからしばらくして、俺の前に飲み物と食べ物が置かれる。
俺はグラスを手に取ると、乾杯をして喉を潤した。
それから俺は食事を楽しみつつ、周りの人間たちの会話を盗み聞きした。
その結果、いくつかのことがわかった。まず、この世界に召喚された勇者の数は全部で四人いるようだ。
そのうちの一人が俺であり、残り三人が勇者であることが判明した。
ちなみに、俺以外の勇者はそれぞれ別の場所で活躍しているようだ。
そして、勇者の一人である《勇者》の称号を持つ者は、王都の城で暮らしているらしい。
残りの二人については、勇者である俺が倒した魔族たちの居城で暮らしており、魔王軍と戦う日々を送っているとのことだ。……ふむ。どうやら、俺は仲間探しをしなくても良さそうだな。
俺がそう思っていると、突然背後から声をかけられた。
「あんたもこっちの世界に呼ばれた口かい?」
俺は後ろを振り返ると、そこに一人の男が立っていた。年齢は二十代前半といったところだろう。身長は俺よりも少し低いくらいで、顔はイケメンだ。服装は軽装で、腰に二本の刀を装備している。
俺は目の前の男を見つめると、警戒しながら問いかけた。
「……お前もということは、もしかしてお前も俺と同じように異世界から来たのか?」
「ああ、その通りだよ」
男はあっさりと認めると、笑みを浮かべた。
「それで?結局、お前は何者なんだ?」
「俺はコウガって名前だ」
「俺はレイフォンだ」
「レイフォンね。よろしく」
「こちらこそ」
俺は差し出された手を握ると、握手を交わした。そして、そのまま会話を続ける。
「ところで、どうしてわかったんだ?」
「何がだい?」
「俺がこの世界の人間じゃないと気づいた理由さ」
「簡単さ。レイフォンからは俺と似た雰囲気を感じたんだよ」……なるほどね。こいつは俺と同類か。そう思った瞬間だった。コウガがいきなり質問してきた。
「レイフォンはこの世界についてどう思ってるんだい?」
「どうとは?」
「例えばさ……この世界を創った存在とかについてさ」
「……そういうことか」
どうやら、こいつの目的は俺と似たようなものらしい。
「俺の目的は元いた世界に戻ることだ」
「へぇー。それはどうして?」
「大切な人たちがいるからな」
「……そっか」
「……まあ、お前の場合はどうだか知らないけどな」
「どういう意味だ?」
「言葉の通りの意味だ」
「…………」
俺の言葉に、コウガが沈黙する。どうやら、図星だったみたいだ。
「……まあいいか。とりあえずは仲良くしようぜ」
「別に構わないが、どうしてそんなことを訊いたんだ?」
「単純に興味があっただけだよ。それより、せっかくだし一緒に飲まないか?奢るよ」
「……それならお言葉に甘えさせて貰おうか」
それから俺たちはしばらくの間、会話を楽しんだ。
「……」
俺は目を覚ますと、ゆっくりと起き上がった。……ここはどこだ?俺は周囲を確認すると、ベッドの上で眠っていたことに気がつく。……昨日の記憶が曖昧になっているな。確か、俺は魔王軍の連中に捕まったはず……。そこで記憶が途切れているな。……ということは、誰かに助けられたのか?俺はそこまで考えると、部屋を出て一階へと向かった。
階段を下りると、そこには二人の人物の姿が存在した。一人は若い女性で、もう一人は男性だ。
女性の方は俺を見ると、嬉しそうな表情を浮かべた。
「あら、目が覚めたのですね」
「……君は?」
「私はアリサといいます」
「俺はコウガだ」
俺はそう言うと、改めて女性の姿を観察した。年齢は十代の後半と言ったところだろうか。髪の色は黒で、瞳の色も同じだ。背丈は俺より少し高いくらいで、胸はかなり大きい。……なかなかの美人だな。そんなことを考えながら彼女の姿に見惚れていると、男性が俺に声をかけてきた。
「俺はリュウセイだ」
男性はそう言うと、俺に向かって右手を差し出してくる。
俺はその手を握り返すと、挨拶をした。
「俺はレイフォンだ。助けてくれてありがとう」
「気にするな。困った時はお互い様だろ?」
俺は彼の心遣いに感謝すると、早速本題に入ることにする。
「……ところで、俺はどれくらいの間寝ていたんだ?」
俺がそう尋ねると、彼女は申し訳なさそうに答えた。
「丸一日以上は眠り続けていたと思いますよ」
「そうか……」
「あの時、何が起きたんですか?あなたは魔王軍の兵士に捕らえられていたんですよ?しかも、かなり酷い怪我を負っていました。普通では考えられないことです。いったい、あの場所で何が起こったのですか?」……あの時か。確か俺は仲間たちと一緒に魔王軍と戦っていて……。
そこから先を思い出そうとしていると、急に頭が痛くなった。……駄目だ。思い出せない。……くっ。仕方がない。今は思い出すことを諦めるか。それよりも……。
俺は改めて自分の身体を見下ろす。そこには包帯が巻かれており、傷口が完全に塞がれていることに気がついた。
俺は驚きのあまり目を見開くと、思わず呟いてしまう。
「まさか傷まで治してくれていたなんてな」
すると、彼女が説明してくれた。
「はい。私が治療しました」
俺は彼女に対して感謝すると、改めて頭を下げた。
「本当に助かったよ。君にはいくら礼を言っても足りないくらいだ」
すると、彼は呆れたように溜息をつくと、俺に忠告してきた。
「まったく、大袈裟な奴だな。命を助けられただけで、ここまで感謝されるとは思わなかったぞ」
「……それだけの恩を受けたというわけさ。だから、何か俺にできることがあったら言ってくれ。必ず力になる」
俺がそう告げると、彼は苦笑いを浮かべた。
「気持ちはありがたいが、遠慮しておくよ。これ以上借りを作っても返せそうにないからな」
「……確かにその通りだ」
俺は納得して引き下がると、話題を変えることにした。
「ところで、俺の仲間はどこにいるんだ?」
俺がそう問いかけると、二人が顔を見合わせた。
そして、女性が答える。
「残念ですが、あなたの仲間の行方については私にもわかりません」
「そうか……」
俺はそう口にしたものの、正直なところ予想していた通りの回答だったので、それほどショックを受けなかった。
「それで、これからどうするつもりだ?」
俺は彼にそう尋ねられると、少し考えてから口を開いた。
「そうだな。まずは王都に行ってみようと思う。仲間の手がかりがあるかもしれないからな」
「王都に?どうしてまた?」
「この世界のことが知りたかったからさ」
「なるほどね」
「そういうお前たちはどうするんだ?」
俺が質問すると、二人は迷うことなく答えた。
「私たちは王都に行きます」
「俺もだ」
「それじゃあ、ここでお別れだな」
俺がそう言うと、彼が首を傾げた。
「ん?どうしてだ?」
「俺もお前たちに同行しようと思ってたんだ」
「どうしてだ?」
「俺の目的が王都にあるからだ」
俺がそう説明すると、二人とも納得したようだ。「そういうことなら問題ないか」
「はい。私たちとしては嬉しい限りですよ」
こうして、俺の新たな旅が始まった。
俺が二人と別れた後で宿に戻ると、そこではリュカさんが俺の帰りを待ってくれていた。
「おかえりなさい」
「ただいま戻りました」
俺がそう挨拶を交わすと、彼女は微笑んだ。
「どうやら、無事に仲間と合流することができたみたいね」
「ええ、何とか」
「それで、今後の予定はどうなっているのかしら?」
「とりあえずは仲間と合流したいと考えています」
「なるほどね。ちなみに、どんな人なの?」
「一人は俺と同じ日本人で、もう一人は魔族です」
「魔族?」
「ええ、魔王軍の幹部の一人らしいです」
俺はその事実を告げるべきか悩んだのだが、結局は話すことに決めた。……この人に隠し事をしても無駄だろうからな。それに、下手な嘘をついてもすぐに見破られるだろうしな。俺はそんなことを考えると、覚悟を決めて真実を口にすることにした。
「実は魔族の他にも、もう一人だけ仲間がいるんですけど……」
俺はそこで言葉を区切ると、彼女の反応を待つことにする。そして数秒が経過したところで、俺はようやく理解することができた。……あれ?この展開ってひょっとしなくてもヤバくないか?そんなことを考えていると、案の定、彼女は怒り始めた。
「ちょっと!どうして早くそれを言わないのよ!」
俺は怒る彼女を宥めると、事情を説明した。
「落ち着いてください。これには理由があってですね……」
俺がそう説得すると、彼女は落ち着いた様子で問いかけてきた。
「理由って?」
「はい。俺が気絶した後で、ある出来事が起きたんです」
「……詳しく聞かせてくれるかしら?」
「もちろんです」
俺は彼女に一部始終を説明すると、最後にこう締め括った。
「……ということなんです」
「なるほどね。それで、レイフォンはその二人のことをどう思ってるの?」
「大切な仲間だと思っています」
俺がそう断言すると、彼女は安心したような表情を浮かべた。
「そう。レイフォンがそこまで言うのなら大丈夫ね」……どうやら信じてくれたみたいだな。良かったぜ。内心では少し不安だったんだよな。……これで俺に責任が発生することはなくなったはずだ。俺は安堵の息をつくと、話を続けた。
「それでなんですけど、その二人が今どこにいるかはわからないんですよ」
「それなら心配はいらないわ」
「どうしてですか?」
「だって、私のところに来ているもの」
「え?」
俺は予想外の返答に困惑してしまうと、彼女が説明してくれた。
「あの子たちには連絡を入れておいたのよ。そしたら、私に会いに来るっていう返事が来たの」
「……そうなんですか」
俺は彼女の言葉に驚くと、改めて思った。……こいつ、マジで何者なんだ? 俺は改めて目の前の女性を観察すると、あることに気がついた。それは彼女が俺の胸元を凝視していることだ。俺は嫌な予感を覚えたので、急いで確認する。すると、やはりというかなんというか、そこには例の刻印が刻まれていた。俺は慌てて服を脱ぐと、胸元の刻印を確認する。……やっぱり消えてねえな。俺は溜息を吐き出すと、服を着直した。
そんな俺の様子を見て、リュカさんが不思議そうに首を傾げる。
「どうかしたの?」
「いえ、なんでもありません」
俺はそう言うと、話題を変えることにした。
「ところで、その二人の名前はなんていうんですか?」
俺の言葉を聞いた瞬間、彼女の表情が変わった。
「名前?」
「はい」
「……」
なぜか無言になった彼女を見ると、俺は思わず溜息を漏らしてしまった。
「あの、名前を訊いただけなんですけど……」
俺が戸惑いながらそう告げると、彼女は我を取り戻した。
「ごめんなさいね。少し考え事してたのよ」
「何を考えていたんですか?」
「あの子のことについてよ」……あの子? よくわからなかったが、深く追及するのは止めておくか。それよりも……。
「その二人はどこへ行けば会えるのでしょうか?」
俺がそう尋ねると、彼女はあっさりと答えた。
「ここよ」
「……はい?」
俺は一瞬、何を言われたのかがわからずに呆然と立ち尽くしていると、リュカさんがもう一度同じ内容を繰り返した。
「だから、ここはあなたたちが泊まっている宿なのよ」
俺は驚きのあまり、しばらく声を出すことができなかった。……どういうことだよ!? 俺は混乱しながらも必死に考えると、一つの結論に達した。……もしかして、これは夢なのか?俺はそう思うと、自分の頬を思いっきり引っ張ってみた。痛かった。ということは現実だな。俺はそのことを認識すると、今度は別の疑問が生まれた。なぜ彼女が俺たちのことを知っていたんだ?俺はその答えを知るために、質問をぶつけることにした。
「どうして俺がここにいることがわかったんですか?」
「私が教えたからよ」
「教えてもらった?」
「ええ、あの二人にね」
「……誰にですか?」
俺が恐る恐るそう問いかけると、彼女が微笑んだ。
「だから、あなたの仲間たちに決まっているじゃない」……どうしよう。俺の頭がおかしくなったのか?それとも、これがいわゆる幻覚という奴だろうか?俺は真剣に悩み始めると、頭を抱えてしまう。そんな俺を見た彼女は、楽しげに笑っていた。
「そんなに驚かなくてもいいと思うんだけどな」
「はあ……」
俺は曖昧な返事をするしかなかった。……どう考えてもおかしいだろ。どうして俺の仲間がこんなところにいるんだ?しかも、魔王軍の幹部だと?そんな奴らが普通の宿に宿泊するわけがないだろ。……まさか、俺の身体には魔王軍の血が流れているとか?俺はそう考えてゾッとすると、身震いした。
「どうしたの?」
「いえ、別に……」
俺はそう答えると、再び思考を始める。……仮に俺が魔王の血を引いているとして、勇者である俺が覚醒していない理由は? 俺はそこまで考えたところで、ハッとした。
そういえば、俺の両親は人間族と魔族との間に生まれたハーフだったな。……なるほどな。俺は両親の種族が違うことから、魔王の血を引く子供が生まれる可能性は低いと考えた。そして、その推測は見事に的中したという訳だ。
俺は納得すると、ホッと一安心する。
だが、それでもまだ疑問が残る。……どうして俺の居場所がわかったんだ? 俺はそう思いながらも質問してみることにした。「ところで、どうやってこの場所を知ったんですか?」
すると、彼女はあっけらかんと答えてくれた。
「それは簡単よ。この部屋にある魔法書を使えばすぐにわかるから」……そういうことだったのか。どうりで簡単に見つかると思ったぜ。俺は納得すると、次の質問に移ることにした。
「どうして二人はこの国に来たんですか?」
「それは私に会うためだと思うわ」
「幸せになれよ」
その言葉を最後にして、俺はその場を離れた。そして、振り返ることなく立ち去るのだった。…………目が覚めると俺は森の中にいた。
俺は起き上がると、状況を把握するために周囲を観察することにする。すると、足元には大量の血痕があった。そして、地面の上に転がる死体を発見することになる。……これは酷いな。俺は思わず吐き気を覚えたが、どうにか堪えると状況を整理することにした。
確か魔王軍との戦いの最中だっけか……。俺はそこまで思い出すと、自分が何をしていたのかを思い出すことができた。そして、ある疑問に思い至る。……なぜ死んだはずの俺が生きているんだ?あの時間違いなく致命傷を受けたはずだぞ?まさか夢を見ていたのか?俺は困惑すると、自分が身に付けていた剣を見る。すると、そこには聖剣の柄が存在した。
どういうことだ?俺は混乱する。
俺は確かに殺されたはずだ。なのに、なぜかこうして生きている。しかも、どういうわけか勇者として転生していた。……意味が分からない。俺は頭を抱えると、ひとまず落ち着くことにする。
そして、改めて自分がどういう状態にあるのかを考えてみた。……うーん。わからないな。ただ一つだけわかることがあるとすれば、この世界には俺以外にも勇者が存在しているということだ。そして、その勇者たちはこの世界で魔王軍と戦っていたらしい。……つまり、俺もその戦いに加わらなければならないというわけだ。
そこで俺は勇者の力を確かめることにする。まずは《天候操作》を使ってみることにする。
右手を天に向けてかざす。すると、空が曇り始め、雨が降り始めた。
次に《魔力斬撃》を発動させる。すると、右手に魔力が集まっていき、刃の形へと変化していく。……なるほどな。これが勇者の魔法なのか。
俺は感嘆の声を上げると、次に魔法を使った時の疲労感がないことに気がついた。……もしかすると、勇者の魔力というのは無尽蔵にあるということなのだろうか? だとしたら凄いな。俺はそう思うと、次に身体能力を調べてみることにした。
全力で走ると、あっという間に森の端まで到達することができた。
その後も色々と試した結果、勇者の力は常人のそれを遥かに上回っていることが分かった。
これで分かったことがいくつか存在する。その一つ目は、俺は勇者であるということ。その二つ目は、おそらく他の勇者たちも同じように転生している可能性が高いということだ。
なぜなら、俺が勇者であることを知っている人間は限られているからだ。
おそらく、俺が死んだ後で誰かが俺のことを話したに違いない。
そして、俺の代わりとなる新たな勇者を誕生させたのだ。
その証拠に、俺は新しい肉体を得ていた。
おそらくだが、その人物は俺と同じ日本人なのではないかと思う。
でなければ、これほどまでに完璧な蘇生は不可能だろう。
それにしても、いったい誰が俺のことを広めてくれたんだろうな。
まあ、いいか。俺は気持ちを切り替えると、今後のことを考えることにした。
まずは情報収集が必要だな。俺はそう判断すると、街を目指すことにした。
そして、歩き続けること数時間後、ようやく俺は街の入口に到着する。
さて、どうやって情報を集めようかな?俺は少し悩んだ結果、酒場に向かうことにした。
酒場に入ると、中は人で溢れ返っており、とても賑わっていた。
俺はカウンター席に座ると、酒とつまみを注文した。
それからしばらくして、俺の前に飲み物と食べ物が置かれる。
俺はグラスを手に取ると、乾杯をして喉を潤した。
それから俺は食事を楽しみつつ、周りの人間たちの会話を盗み聞きした。
その結果、いくつかのことがわかった。まず、この世界に召喚された勇者の数は全部で四人いるようだ。
そのうちの一人が俺であり、残り三人が勇者であることが判明した。
ちなみに、俺以外の勇者はそれぞれ別の場所で活躍しているようだ。
そして、勇者の一人である《勇者》の称号を持つ者は、王都の城で暮らしているらしい。
残りの二人については、勇者である俺が倒した魔族たちの居城で暮らしており、魔王軍と戦う日々を送っているとのことだ。……ふむ。どうやら、俺は仲間探しをしなくても良さそうだな。
俺がそう思っていると、突然背後から声をかけられた。
「あんたもこっちの世界に呼ばれた口かい?」
俺は後ろを振り返ると、そこに一人の男が立っていた。年齢は二十代前半といったところだろう。身長は俺よりも少し低いくらいで、顔はイケメンだ。服装は軽装で、腰に二本の刀を装備している。
俺は目の前の男を見つめると、警戒しながら問いかけた。
「……お前もということは、もしかしてお前も俺と同じように異世界から来たのか?」
「ああ、その通りだよ」
男はあっさりと認めると、笑みを浮かべた。
「それで?結局、お前は何者なんだ?」
「俺はコウガって名前だ」
「俺はレイフォンだ」
「レイフォンね。よろしく」
「こちらこそ」
俺は差し出された手を握ると、握手を交わした。そして、そのまま会話を続ける。
「ところで、どうしてわかったんだ?」
「何がだい?」
「俺がこの世界の人間じゃないと気づいた理由さ」
「簡単さ。レイフォンからは俺と似た雰囲気を感じたんだよ」……なるほどね。こいつは俺と同類か。そう思った瞬間だった。コウガがいきなり質問してきた。
「レイフォンはこの世界についてどう思ってるんだい?」
「どうとは?」
「例えばさ……この世界を創った存在とかについてさ」
「……そういうことか」
どうやら、こいつの目的は俺と似たようなものらしい。
「俺の目的は元いた世界に戻ることだ」
「へぇー。それはどうして?」
「大切な人たちがいるからな」
「……そっか」
「……まあ、お前の場合はどうだか知らないけどな」
「どういう意味だ?」
「言葉の通りの意味だ」
「…………」
俺の言葉に、コウガが沈黙する。どうやら、図星だったみたいだ。
「……まあいいか。とりあえずは仲良くしようぜ」
「別に構わないが、どうしてそんなことを訊いたんだ?」
「単純に興味があっただけだよ。それより、せっかくだし一緒に飲まないか?奢るよ」
「……それならお言葉に甘えさせて貰おうか」
それから俺たちはしばらくの間、会話を楽しんだ。
「……」
俺は目を覚ますと、ゆっくりと起き上がった。……ここはどこだ?俺は周囲を確認すると、ベッドの上で眠っていたことに気がつく。……昨日の記憶が曖昧になっているな。確か、俺は魔王軍の連中に捕まったはず……。そこで記憶が途切れているな。……ということは、誰かに助けられたのか?俺はそこまで考えると、部屋を出て一階へと向かった。
階段を下りると、そこには二人の人物の姿が存在した。一人は若い女性で、もう一人は男性だ。
女性の方は俺を見ると、嬉しそうな表情を浮かべた。
「あら、目が覚めたのですね」
「……君は?」
「私はアリサといいます」
「俺はコウガだ」
俺はそう言うと、改めて女性の姿を観察した。年齢は十代の後半と言ったところだろうか。髪の色は黒で、瞳の色も同じだ。背丈は俺より少し高いくらいで、胸はかなり大きい。……なかなかの美人だな。そんなことを考えながら彼女の姿に見惚れていると、男性が俺に声をかけてきた。
「俺はリュウセイだ」
男性はそう言うと、俺に向かって右手を差し出してくる。
俺はその手を握り返すと、挨拶をした。
「俺はレイフォンだ。助けてくれてありがとう」
「気にするな。困った時はお互い様だろ?」
俺は彼の心遣いに感謝すると、早速本題に入ることにする。
「……ところで、俺はどれくらいの間寝ていたんだ?」
俺がそう尋ねると、彼女は申し訳なさそうに答えた。
「丸一日以上は眠り続けていたと思いますよ」
「そうか……」
「あの時、何が起きたんですか?あなたは魔王軍の兵士に捕らえられていたんですよ?しかも、かなり酷い怪我を負っていました。普通では考えられないことです。いったい、あの場所で何が起こったのですか?」……あの時か。確か俺は仲間たちと一緒に魔王軍と戦っていて……。
そこから先を思い出そうとしていると、急に頭が痛くなった。……駄目だ。思い出せない。……くっ。仕方がない。今は思い出すことを諦めるか。それよりも……。
俺は改めて自分の身体を見下ろす。そこには包帯が巻かれており、傷口が完全に塞がれていることに気がついた。
俺は驚きのあまり目を見開くと、思わず呟いてしまう。
「まさか傷まで治してくれていたなんてな」
すると、彼女が説明してくれた。
「はい。私が治療しました」
俺は彼女に対して感謝すると、改めて頭を下げた。
「本当に助かったよ。君にはいくら礼を言っても足りないくらいだ」
すると、彼は呆れたように溜息をつくと、俺に忠告してきた。
「まったく、大袈裟な奴だな。命を助けられただけで、ここまで感謝されるとは思わなかったぞ」
「……それだけの恩を受けたというわけさ。だから、何か俺にできることがあったら言ってくれ。必ず力になる」
俺がそう告げると、彼は苦笑いを浮かべた。
「気持ちはありがたいが、遠慮しておくよ。これ以上借りを作っても返せそうにないからな」
「……確かにその通りだ」
俺は納得して引き下がると、話題を変えることにした。
「ところで、俺の仲間はどこにいるんだ?」
俺がそう問いかけると、二人が顔を見合わせた。
そして、女性が答える。
「残念ですが、あなたの仲間の行方については私にもわかりません」
「そうか……」
俺はそう口にしたものの、正直なところ予想していた通りの回答だったので、それほどショックを受けなかった。
「それで、これからどうするつもりだ?」
俺は彼にそう尋ねられると、少し考えてから口を開いた。
「そうだな。まずは王都に行ってみようと思う。仲間の手がかりがあるかもしれないからな」
「王都に?どうしてまた?」
「この世界のことが知りたかったからさ」
「なるほどね」
「そういうお前たちはどうするんだ?」
俺が質問すると、二人は迷うことなく答えた。
「私たちは王都に行きます」
「俺もだ」
「それじゃあ、ここでお別れだな」
俺がそう言うと、彼が首を傾げた。
「ん?どうしてだ?」
「俺もお前たちに同行しようと思ってたんだ」
「どうしてだ?」
「俺の目的が王都にあるからだ」
俺がそう説明すると、二人とも納得したようだ。「そういうことなら問題ないか」
「はい。私たちとしては嬉しい限りですよ」
こうして、俺の新たな旅が始まった。
俺が二人と別れた後で宿に戻ると、そこではリュカさんが俺の帰りを待ってくれていた。
「おかえりなさい」
「ただいま戻りました」
俺がそう挨拶を交わすと、彼女は微笑んだ。
「どうやら、無事に仲間と合流することができたみたいね」
「ええ、何とか」
「それで、今後の予定はどうなっているのかしら?」
「とりあえずは仲間と合流したいと考えています」
「なるほどね。ちなみに、どんな人なの?」
「一人は俺と同じ日本人で、もう一人は魔族です」
「魔族?」
「ええ、魔王軍の幹部の一人らしいです」
俺はその事実を告げるべきか悩んだのだが、結局は話すことに決めた。……この人に隠し事をしても無駄だろうからな。それに、下手な嘘をついてもすぐに見破られるだろうしな。俺はそんなことを考えると、覚悟を決めて真実を口にすることにした。
「実は魔族の他にも、もう一人だけ仲間がいるんですけど……」
俺はそこで言葉を区切ると、彼女の反応を待つことにする。そして数秒が経過したところで、俺はようやく理解することができた。……あれ?この展開ってひょっとしなくてもヤバくないか?そんなことを考えていると、案の定、彼女は怒り始めた。
「ちょっと!どうして早くそれを言わないのよ!」
俺は怒る彼女を宥めると、事情を説明した。
「落ち着いてください。これには理由があってですね……」
俺がそう説得すると、彼女は落ち着いた様子で問いかけてきた。
「理由って?」
「はい。俺が気絶した後で、ある出来事が起きたんです」
「……詳しく聞かせてくれるかしら?」
「もちろんです」
俺は彼女に一部始終を説明すると、最後にこう締め括った。
「……ということなんです」
「なるほどね。それで、レイフォンはその二人のことをどう思ってるの?」
「大切な仲間だと思っています」
俺がそう断言すると、彼女は安心したような表情を浮かべた。
「そう。レイフォンがそこまで言うのなら大丈夫ね」……どうやら信じてくれたみたいだな。良かったぜ。内心では少し不安だったんだよな。……これで俺に責任が発生することはなくなったはずだ。俺は安堵の息をつくと、話を続けた。
「それでなんですけど、その二人が今どこにいるかはわからないんですよ」
「それなら心配はいらないわ」
「どうしてですか?」
「だって、私のところに来ているもの」
「え?」
俺は予想外の返答に困惑してしまうと、彼女が説明してくれた。
「あの子たちには連絡を入れておいたのよ。そしたら、私に会いに来るっていう返事が来たの」
「……そうなんですか」
俺は彼女の言葉に驚くと、改めて思った。……こいつ、マジで何者なんだ? 俺は改めて目の前の女性を観察すると、あることに気がついた。それは彼女が俺の胸元を凝視していることだ。俺は嫌な予感を覚えたので、急いで確認する。すると、やはりというかなんというか、そこには例の刻印が刻まれていた。俺は慌てて服を脱ぐと、胸元の刻印を確認する。……やっぱり消えてねえな。俺は溜息を吐き出すと、服を着直した。
そんな俺の様子を見て、リュカさんが不思議そうに首を傾げる。
「どうかしたの?」
「いえ、なんでもありません」
俺はそう言うと、話題を変えることにした。
「ところで、その二人の名前はなんていうんですか?」
俺の言葉を聞いた瞬間、彼女の表情が変わった。
「名前?」
「はい」
「……」
なぜか無言になった彼女を見ると、俺は思わず溜息を漏らしてしまった。
「あの、名前を訊いただけなんですけど……」
俺が戸惑いながらそう告げると、彼女は我を取り戻した。
「ごめんなさいね。少し考え事してたのよ」
「何を考えていたんですか?」
「あの子のことについてよ」……あの子? よくわからなかったが、深く追及するのは止めておくか。それよりも……。
「その二人はどこへ行けば会えるのでしょうか?」
俺がそう尋ねると、彼女はあっさりと答えた。
「ここよ」
「……はい?」
俺は一瞬、何を言われたのかがわからずに呆然と立ち尽くしていると、リュカさんがもう一度同じ内容を繰り返した。
「だから、ここはあなたたちが泊まっている宿なのよ」
俺は驚きのあまり、しばらく声を出すことができなかった。……どういうことだよ!? 俺は混乱しながらも必死に考えると、一つの結論に達した。……もしかして、これは夢なのか?俺はそう思うと、自分の頬を思いっきり引っ張ってみた。痛かった。ということは現実だな。俺はそのことを認識すると、今度は別の疑問が生まれた。なぜ彼女が俺たちのことを知っていたんだ?俺はその答えを知るために、質問をぶつけることにした。
「どうして俺がここにいることがわかったんですか?」
「私が教えたからよ」
「教えてもらった?」
「ええ、あの二人にね」
「……誰にですか?」
俺が恐る恐るそう問いかけると、彼女が微笑んだ。
「だから、あなたの仲間たちに決まっているじゃない」……どうしよう。俺の頭がおかしくなったのか?それとも、これがいわゆる幻覚という奴だろうか?俺は真剣に悩み始めると、頭を抱えてしまう。そんな俺を見た彼女は、楽しげに笑っていた。
「そんなに驚かなくてもいいと思うんだけどな」
「はあ……」
俺は曖昧な返事をするしかなかった。……どう考えてもおかしいだろ。どうして俺の仲間がこんなところにいるんだ?しかも、魔王軍の幹部だと?そんな奴らが普通の宿に宿泊するわけがないだろ。……まさか、俺の身体には魔王軍の血が流れているとか?俺はそう考えてゾッとすると、身震いした。
「どうしたの?」
「いえ、別に……」
俺はそう答えると、再び思考を始める。……仮に俺が魔王の血を引いているとして、勇者である俺が覚醒していない理由は? 俺はそこまで考えたところで、ハッとした。
そういえば、俺の両親は人間族と魔族との間に生まれたハーフだったな。……なるほどな。俺は両親の種族が違うことから、魔王の血を引く子供が生まれる可能性は低いと考えた。そして、その推測は見事に的中したという訳だ。
俺は納得すると、ホッと一安心する。
だが、それでもまだ疑問が残る。……どうして俺の居場所がわかったんだ? 俺はそう思いながらも質問してみることにした。「ところで、どうやってこの場所を知ったんですか?」
すると、彼女はあっけらかんと答えてくれた。
「それは簡単よ。この部屋にある魔法書を使えばすぐにわかるから」……そういうことだったのか。どうりで簡単に見つかると思ったぜ。俺は納得すると、次の質問に移ることにした。
「どうして二人はこの国に来たんですか?」
「それは私に会うためだと思うわ」
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