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俺はため息を漏らすと、魔族を睨んだ。
「かかってこい」
「舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!」
雄叫びを上げながら斬りかかろうとするが、俺はあっさりと避けると、カウンターで拳を叩き込む。
すると、一撃で気絶したようで、その場に倒れ込んだ。
その様子を見て、仲間が駆けつけてくる。
そして、全員が同時に攻撃を仕掛けてきた。……遅い。遅すぎる。
俺は全ての攻撃を避けると、まとめて殴り飛ばした。
すると、彼らは壁を突き破って、外まで吹き飛んでいった。
そして、城内に入ると、さらに多くの敵が現れた。
なので、面倒くさいと思いつつ、次々と蹴散らしていく。
やがて、最上階に到達すると、そこには一人の魔族の姿が見えた。
その魔族は俺の姿を見ると、不敵な笑みを浮かべた。
「よく来たな」
「お前が親玉か」
「そうだ」
そう言うと、魔族は手に魔力を集中させる。
そして、魔法を発動させると、巨大な炎の塊を生み出してこちらに向けて放った。
それに対して、俺も魔法で対抗する。
「……喰らえ」
すると、激しい閃光と共に大爆発が起こった。魔族は驚きの声を上げるが、すぐに体勢を立て直すと再び攻撃を放とうとする。だが、俺はすでに接近していたので魔法を放つ余裕はなかったはずだが……。そう思いながら様子を窺っていると、奴はなぜか魔法を使おうとしていた。どういうことだ?俺は疑問に思ったが、とりあえず魔法を打ち消しておいた。すると、今度は別の方向から攻撃が迫ってくる気配を感じたのでそちらに視線を向けると、なんとそこにいたはずの魔族がいなくなっていた。どこに行ったんだ?周囲を見渡すが姿は見えない。だが、すぐに答えは見つかった。天井だ。どうやら、上に逃げていたらしい。
まあいいか……。俺はそう思うと、上空に飛び上がった。そして、落下しながら、魔族に対して魔法を放った。
「消えろ」
すると、凄まじい威力の雷が降り注ぎ、魔族を飲み込んでいく。
その光景を見て、俺は満足げに微笑むと、地面に着地した。
そして、そのまま魔王城の中に足を踏み入れると、奥へと進んでいった。
俺は通路を走り抜けると、その先に待ち構えていた敵を次々に撃破していった。
そして、ついに最深部まで到達すると、そこには一人の男が立っていた。
俺はその姿を確認すると、そいつに向かって話しかけた。
「どうやら、最後の一人みたいだな」
すると、相手は不敵に笑いながら語り掛けてきた。
「そのようだな」……なんだコイツ?妙な雰囲気を感じるな。それにしても変な格好だな。まるでRPGに出てくる勇者みたいな恰好をしているし。まさか本物なのか? そんなことを考えていると、相手が話しかけてきた。
「お前は何者だ?」
「お前たちと同じ人間だよ」
「嘘をつけ」
「本当だって」
「なら証拠を見せてみろ」……困ったな。どうしようかと考えていると、向こうから提案してきた。
「お前の持っている武器を置いていけ。そうしたら命だけは助けてやってもいい」……なるほど。そういうことか。つまり、コイツの目的は俺の持つ聖剣だろう。
どうやら、俺のことを魔王軍の関係者だと勘違いしているらしい。
さて、どうしたものか。俺は少しだけ考えた後、相手に確認を取ることにした。
「本当に見逃してくれるのか?」
「ああ、約束する」
「分かった」
俺はそう答えると、持っていた聖剣を床に置いた。
それを目にするなり、男は歓喜に満ちた表情を浮かべた。
「おおっ!!やはりお前は魔王軍の手先だったのか!」
そう叫ぶと、聖剣を手に取ろうとする。だが、そうはさせない。俺は聖剣を掴むと、それを握り潰す。すると、聖剣は粉々に砕け散った。
それを見た男は唖然とした顔になる。
俺はそんな男に向かって問いかける。
「これでいいか?」
「ああ、十分だ」
そう言って笑うと、男は懐から短刀を取り出した。
どうするつもりだ?そう思って様子を見守っていると、彼は自らの首に刃を当てた。
まさか自殺か!?そう思っていると、男は口を開いた。
「悪いが死んでもらう」
「何だと?」
「魔王様には逆らえないんでね」
そう言って笑うと、勢いよく自分の首を切り裂いた。……しまった!油断してしまった。まさか自害するとは思わなかったのだ。
まずいな。どうすればいい?俺は必死になって考えを巡らせる。
だが、すでに遅かったらしく、男の首から血が噴き出すと同時に全身が灰となって崩れ落ちた。
その光景を目の当たりにして、俺は思わず顔をしかめた。……間に合わなかったのか。クソッ! 俺は歯噛みすると、その場を後にした。
そして、その後、魔王城にいたすべての魔族を倒し終えた俺は、王都に帰還した。
俺は王宮に戻ると、早速、魔王を倒したことを国王に伝えた。
すると、王は喜びを露わにする。
「素晴らしい働きであったぞ」
「ありがとうございます」
「それで褒美の話なのだが……」
そこで言葉を止めると、言いづらそうな顔になった。
何か問題でもあるんだろうか。不思議に思っていると、王が話し出した。
「実は、勇者殿には申し訳ないが、褒美を与えることはできない」
「え?」
俺は予想外の返答に困惑した。なぜだ?魔王は倒したはずなのに。
すると、理由を教えてくれた。なんでも魔王を倒すことに成功した者には国を支配する権利が与えられるのだが、今回はそれができないということだ。なぜなら、魔王がいなくなったことで、この国は新たな王の元に統一されることになるからだ。……なるほど。そういうことだったのか。
しかし、それは仕方がないことだと思ったので、素直に引き下がることにする。……それから数日が経ったある日のこと。
俺は王城に招かれると、大勢の貴族たちの前で演説を行った。
こうして、俺は新しい王として即位したのである。
魔王を倒した翌日のことだった。
王となった俺の元に、ある人物が訪れた。その人物は王の側近を務める大臣であり、この国の宰相でもあった。
その日、俺は彼に呼び出されたので、部屋に出向いた。
そして、用件を聞くと、俺は目を丸くする。
「魔王討伐のために集めた資金を使って軍備を増強しろって?」
俺の言葉に、目の前にいる老人が深々と頭を下げる。
「どうかお願いします」
その姿を見て、俺はため息を漏らしたくなるのをグッと堪える。
どうしてこんなことになったかというと、話は少し前に遡ることになる。
魔王討伐に成功した俺は、褒美として莫大な富と領土を手に入れた。
そして、その日から数日後。俺は魔王軍との戦いに備えて、戦力を増強することにした。
とはいえ、魔王軍が攻めてくるのはまだ先の話だ。なので、急ぐ必要はないと思うかもしれないが、備えあれば憂いなしという言葉もあるように、万が一に備えるべきだと考えたのだ。
俺は部下に指示を出すと、各地に砦を建設して守備を固めることにした。
その結果、魔物たちの侵入を防ぐことに成功して、人々は安心して生活できるようになった。
だが、それでも不安を抱く者はいるようで、俺に助けを求めてくる者があとを絶たなかった。
そこで俺は、彼らに救いの手を差し伸べることにした。
具体的には、魔物たちに苦しめられている地域に赴き、そこに住む人々を助けてやった。
すると、彼らは涙を流しながら感謝してくれた。
そして、俺は多くの人々から慕われるようになったのである。
そんなある日のことだ。俺は王城にやって来ると、いつものように執務を行っていた。
すると、そこへ一人の男がやってきた。その男は、以前、魔物たちから村を救って欲しいと依頼してきた男だった。
その男の話を詳しく聞くと、なんと俺に結婚を申し込んできたのだという。
俺は最初、冗談かと思っていたが、どうやら本気のようだ。
なので、俺は彼の申し出を受けることにした。
そして、結婚式当日になると、そこには多くの参列者が集まってきた。その中には、かつて俺に助けられた者たちの姿もあった。
皆、俺が魔王を倒してくれたおかげで救われたと口にする。
それに対して、俺は笑顔で応じた。
やがて、式が始まる。そして、誓いのキスを交わすと、盛大な拍手が鳴り響いた。
その後も宴は続き、多くの料理が振る舞われた。
だが、そんな中で俺は少しばかり気になるものを見つけた。……あれはなんだ?よく見ると、部屋の隅に誰かが立っている。
その人影は、俺の視線に気づくと、こちらに近づいてくる。
そして、俺の前まで来ると、恭しくお辞儀をした。……誰だ?知らない顔だな。
そう思っていると、相手が話しかけてきた。……日本語か?なんで?……まあ、いいか。どうせ夢だしな。とりあえず返事をしてみるか……。
「君は?」
「私は女神です」……やっぱりか。予想通りだ。まあ、なんとなくそんな気がしていたけどさ。
そんなことを考えていると、彼女が話しかけてきた。
「あなたには勇者としての使命を果たしてもらいます」
「勇者?」
「はい」
「なんのための?」
「魔王を倒すための」
「魔王を?」
「はい」
「……」
俺は少しの間、沈黙した後、彼女に質問した。
「ちなみに、もし断ったら?」
「その場合は元の世界に戻ってもらいます」
「元の世界に?」
「はい」
「じゃあ、もし引き受けたらどうなるんだ?」
「異世界で暮らすことになります」
「なるほど」……なるほど。そういうことか。俺はようやく理解できた。
要するにこれは神様によるスカウトだ。勇者として魔王を倒してくれというわけだな。
でも、断ると戻されるみたいだから、選択肢はないも同然だな。
俺はそう思うと、彼女の頼みを引き受けることにした。
「分かった。引き受けよう」
「ありがとうございます」
彼女は嬉しそうな顔になる。
こうして、俺は異界へと旅立つことになったのだった。
俺は異界の地に降り立つと、辺りを見回した。
どうやらここはどこかの森の中のようだ。近くには川が流れている。
俺は近くの茂みに隠れると、自分の体を確認した。……特に変わったところはなさそうだ。
服装はさっきまで着ていたものと同じに見える。……さて、これからどうしようかな。
俺は少し考えると、近くにある川に向かって歩き出した。
そして、川の水を飲むと、そのまま森を抜けることにした。
しばらく歩いていると、大きな町が見えてくる。
だが、門番らしき兵士に呼び止められた。
「止まれ!何者だ!?」
「旅をしている者だが」
「身分を証明するものは?」
「ない」
「では、通行料を払ってもらう」
そう言うと、兵士がお金を要求してきた。……仕方がない。金を払うか。
俺は財布を取り出すと、中から金貨を取り出した。
それを目にした途端、兵士の顔色が変わる。
「こ、これをどこで手に入れた!?」
そう言って、彼は震える手で金貨を受け取ると、慌てて確認し始めた。その様子を目にしながら、俺はその場を離れると、町の中に入る。
そして、適当な宿を見つけると、そこで一晩を過ごすことにした。
翌朝。俺は外に出ると、町の散策を始めた。
この町はどうやら貿易が盛んなようで、様々な国の商品が並んでいる。
そんな光景を見ながら歩いていると、商人と思しき男に声をかけられた。
「ちょっといいですか?」
「何か?」
「この指輪に興味はありませんか?」
そう言って、男は手にしている指輪を見せてくる。……なるほど。そういう感じね。俺は察すると、懐から銀貨を取り出そうとする。すると、男は慌てた様子で言った。
「待ってください!……あの、これを見て何か思いませんか?」
「え?」……どういう意味だろう。俺は不思議に思って首を傾げる。すると、男は溜息を漏らした。
「やはり分かりませんでしたか……」
「えっと……」
「実はですね……」
そこで男は説明を始める。それによると、この世界には魔法が存在していて、その魔法の力によって人々の生活を支えているというのだ。
そして、その魔法を使うために必要なのが、この指輪だという。この指輪を身につけることで、魔力を体内に取り込むことができるらしい。つまり、それを使えば誰でも魔法使いになれるというのだ。……ふむ。面白い話を聞いた。俺は内心で感嘆の声を上げると、その話に興味を持った。試してみる価値はあるかもしれないな。
そこで俺が考えたのは、自分が勇者であることを明かすかどうかということだった。……うーん。迷うな。できれば隠しておきたいんだけど、いざという時に使えないんじゃ困るしな。それに、勇者だってことを明かしておいた方が、向こうとしても都合が良いはずだ。……よし。決めた。俺は覚悟を決めると、口を開いた。
「……俺が勇者だと言ったら信じるかい?」
俺の言葉を聞いた瞬間、目の前にいる男の表情が変わった。
「ゆ、勇者様だと!」
俺は苦笑すると、静かに語りかける。
「ああ。そうだよ」
すると、相手は大きく目を見開いた。「ほ、本当に勇者様なのですか?」
「本当だよ」
俺の言葉に、目の前の男が興奮気味に話す。
「そ、それでしたら、ぜひ我が商会にお越しいただきたく存じます」
「いいのか?」
「もちろんです」
俺は男に連れられて、とある店にやってきた。そして、そこでいくつかの品物を購入すると、男と一緒に屋敷に戻ることにする。
屋敷に戻ると、俺は買ってきたばかりの品物を机の上に並べた。
「これが魔法を使えるようになる指輪なのか」
「その通りです」
「凄いな。どうやって使うんだい?」
俺が尋ねると、男が使い方を説明してくれる。
まず、左手の小指に嵌めておく。次に、その状態で右手をかざす。そして、「我は汝を欲する者なり。契約に基づきて命ずる。我に従いて力を示せ!」と唱えるのだと言うのだ。……なるほどな。俺が納得してみせると、男は少し躊躇った後、俺に尋ねてくる。
「……勇者様にお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「なんだい?」
すると、男は少し言いづらそうにしながらも、俺の目を見ると、真剣な口調で告げた。……どうやら大切なお願いがあるようだな。俺は相手の言葉を黙って待つことに決める。すると、男は意を決したように言葉を続けた。
「私の娘を助けて欲しいのです」
「娘さん?それはどんな子なんだ?」
「私の一人娘で名前はリリアと言います」
「ほう」
「私は先日、病気を患ってしまいまして、医者からは余命幾ばくもないと言われております」……そういうことか。俺は男の話を聞いて事情を察した。おそらく娘のことが心配なのだ。だからこそ、藁にもすがるような気持ちで勇者である俺を頼ってきたのだろう。俺は男のことを見つめると、ゆっくりと問いかける。
「助けられる保証はないがそれでもいいのなら引き受けよう」
その言葉を聞くと、男の瞳が涙で潤んだ。そして、何度も頭を下げると、感謝の念を口にするのだった。それから数日後のこと。俺は男の屋敷を訪れると、彼の娘に会うことにした。そして、部屋に入ると、ベッドの上で横になっている少女の姿を確認する。彼女は俺の姿に気づくと、嬉しそうな顔になった。
「こんにちは」
俺が挨拶すると、彼女も笑顔で応じる。
「はい。こんにちは」
俺は彼女の隣に腰掛けると、自己紹介を行うことにした。
「俺の名前はレイフォンっていうんだ」
「レイフォンさん?素敵な名前ね」
「ありがとう」
俺が礼を言うと、彼女は照れたような顔になる。……うん。可愛いな。俺は素直な感想を抱くと、彼女の顔を見つめた。すると、彼女の方もこちらを見返してくる。俺は笑顔を浮かべると、彼女に話しかけることにした。
「君のお父さんにはお世話になってね」
「お父さまのお知り合いの方なんですか?」
「まあ、そんなところかな」
「まあ、すごいわ」
彼女は驚いた顔をすると、尊敬の眼差しを向けてくる。
「そんな大したことじゃないさ」
俺は謙遜したが、彼女が褒めてくれたことは純粋に嬉しいと思った。
その後、彼女と色々な話をした。好きな食べ物とか、趣味についてなどだ。そして、しばらくすると、彼女が眠そうにしていることに気づく。どうやら疲れているみたいだ。
俺は立ち上がると、彼女を寝かせることにした。「少し眠るといい」
「でも……」
「大丈夫だ。君が起きるまでここにいるから」
「はい」
彼女が安心した様子で目を瞑る。俺は彼女の頭を撫でてあげると、そのまま見守っていることにした。しばらくして、彼女は穏やかな顔になると、眠りについた。俺は彼女の手を握りしめると、しばらくそのままでいたのだった。
それから数日が経過したある日。俺は彼女の様子を見に行くことにした。彼女はずっと眠っているようで、起きる気配はない。俺は少し不安になったが、とりあえずは様子見を続けることにする。しかし、翌日になっても目覚めることはなかった。そこで俺は医者を呼ぶと、彼女の容態を確認してもらう。その結果、どうやらもう長くはないらしいことがわかった。俺はその事実を受け止めると、彼女のそばにいることにした。
そして、さらに二週間が経過し、いよいよ明日が彼女の誕生日という日のことだ。俺は彼女を連れて、近くの湖まで出かけた。そこで景色を眺めながら、二人で他愛のない会話をする。
そして、夜が訪れると、俺は自分の想いを彼女に告げた。
「君は美しい」
俺の言葉に、彼女は頬を赤く染めた。
「え?」
「こんな時に言うべきことではなかったが、どうしても伝えたかった」
俺の言葉に、彼女は戸惑っているようだが、やがて微笑みを浮かべた。
「ありがとうございます」
「……これからの人生を一緒に過ごしてくれないか?」
俺がそう言うと、彼女は目に涙を溜めて、首を横に振った。
「ごめんなさい」
「どうしてだ?」
「……実は私……結婚を約束した人がいるんです……」
「かかってこい」
「舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!」
雄叫びを上げながら斬りかかろうとするが、俺はあっさりと避けると、カウンターで拳を叩き込む。
すると、一撃で気絶したようで、その場に倒れ込んだ。
その様子を見て、仲間が駆けつけてくる。
そして、全員が同時に攻撃を仕掛けてきた。……遅い。遅すぎる。
俺は全ての攻撃を避けると、まとめて殴り飛ばした。
すると、彼らは壁を突き破って、外まで吹き飛んでいった。
そして、城内に入ると、さらに多くの敵が現れた。
なので、面倒くさいと思いつつ、次々と蹴散らしていく。
やがて、最上階に到達すると、そこには一人の魔族の姿が見えた。
その魔族は俺の姿を見ると、不敵な笑みを浮かべた。
「よく来たな」
「お前が親玉か」
「そうだ」
そう言うと、魔族は手に魔力を集中させる。
そして、魔法を発動させると、巨大な炎の塊を生み出してこちらに向けて放った。
それに対して、俺も魔法で対抗する。
「……喰らえ」
すると、激しい閃光と共に大爆発が起こった。魔族は驚きの声を上げるが、すぐに体勢を立て直すと再び攻撃を放とうとする。だが、俺はすでに接近していたので魔法を放つ余裕はなかったはずだが……。そう思いながら様子を窺っていると、奴はなぜか魔法を使おうとしていた。どういうことだ?俺は疑問に思ったが、とりあえず魔法を打ち消しておいた。すると、今度は別の方向から攻撃が迫ってくる気配を感じたのでそちらに視線を向けると、なんとそこにいたはずの魔族がいなくなっていた。どこに行ったんだ?周囲を見渡すが姿は見えない。だが、すぐに答えは見つかった。天井だ。どうやら、上に逃げていたらしい。
まあいいか……。俺はそう思うと、上空に飛び上がった。そして、落下しながら、魔族に対して魔法を放った。
「消えろ」
すると、凄まじい威力の雷が降り注ぎ、魔族を飲み込んでいく。
その光景を見て、俺は満足げに微笑むと、地面に着地した。
そして、そのまま魔王城の中に足を踏み入れると、奥へと進んでいった。
俺は通路を走り抜けると、その先に待ち構えていた敵を次々に撃破していった。
そして、ついに最深部まで到達すると、そこには一人の男が立っていた。
俺はその姿を確認すると、そいつに向かって話しかけた。
「どうやら、最後の一人みたいだな」
すると、相手は不敵に笑いながら語り掛けてきた。
「そのようだな」……なんだコイツ?妙な雰囲気を感じるな。それにしても変な格好だな。まるでRPGに出てくる勇者みたいな恰好をしているし。まさか本物なのか? そんなことを考えていると、相手が話しかけてきた。
「お前は何者だ?」
「お前たちと同じ人間だよ」
「嘘をつけ」
「本当だって」
「なら証拠を見せてみろ」……困ったな。どうしようかと考えていると、向こうから提案してきた。
「お前の持っている武器を置いていけ。そうしたら命だけは助けてやってもいい」……なるほど。そういうことか。つまり、コイツの目的は俺の持つ聖剣だろう。
どうやら、俺のことを魔王軍の関係者だと勘違いしているらしい。
さて、どうしたものか。俺は少しだけ考えた後、相手に確認を取ることにした。
「本当に見逃してくれるのか?」
「ああ、約束する」
「分かった」
俺はそう答えると、持っていた聖剣を床に置いた。
それを目にするなり、男は歓喜に満ちた表情を浮かべた。
「おおっ!!やはりお前は魔王軍の手先だったのか!」
そう叫ぶと、聖剣を手に取ろうとする。だが、そうはさせない。俺は聖剣を掴むと、それを握り潰す。すると、聖剣は粉々に砕け散った。
それを見た男は唖然とした顔になる。
俺はそんな男に向かって問いかける。
「これでいいか?」
「ああ、十分だ」
そう言って笑うと、男は懐から短刀を取り出した。
どうするつもりだ?そう思って様子を見守っていると、彼は自らの首に刃を当てた。
まさか自殺か!?そう思っていると、男は口を開いた。
「悪いが死んでもらう」
「何だと?」
「魔王様には逆らえないんでね」
そう言って笑うと、勢いよく自分の首を切り裂いた。……しまった!油断してしまった。まさか自害するとは思わなかったのだ。
まずいな。どうすればいい?俺は必死になって考えを巡らせる。
だが、すでに遅かったらしく、男の首から血が噴き出すと同時に全身が灰となって崩れ落ちた。
その光景を目の当たりにして、俺は思わず顔をしかめた。……間に合わなかったのか。クソッ! 俺は歯噛みすると、その場を後にした。
そして、その後、魔王城にいたすべての魔族を倒し終えた俺は、王都に帰還した。
俺は王宮に戻ると、早速、魔王を倒したことを国王に伝えた。
すると、王は喜びを露わにする。
「素晴らしい働きであったぞ」
「ありがとうございます」
「それで褒美の話なのだが……」
そこで言葉を止めると、言いづらそうな顔になった。
何か問題でもあるんだろうか。不思議に思っていると、王が話し出した。
「実は、勇者殿には申し訳ないが、褒美を与えることはできない」
「え?」
俺は予想外の返答に困惑した。なぜだ?魔王は倒したはずなのに。
すると、理由を教えてくれた。なんでも魔王を倒すことに成功した者には国を支配する権利が与えられるのだが、今回はそれができないということだ。なぜなら、魔王がいなくなったことで、この国は新たな王の元に統一されることになるからだ。……なるほど。そういうことだったのか。
しかし、それは仕方がないことだと思ったので、素直に引き下がることにする。……それから数日が経ったある日のこと。
俺は王城に招かれると、大勢の貴族たちの前で演説を行った。
こうして、俺は新しい王として即位したのである。
魔王を倒した翌日のことだった。
王となった俺の元に、ある人物が訪れた。その人物は王の側近を務める大臣であり、この国の宰相でもあった。
その日、俺は彼に呼び出されたので、部屋に出向いた。
そして、用件を聞くと、俺は目を丸くする。
「魔王討伐のために集めた資金を使って軍備を増強しろって?」
俺の言葉に、目の前にいる老人が深々と頭を下げる。
「どうかお願いします」
その姿を見て、俺はため息を漏らしたくなるのをグッと堪える。
どうしてこんなことになったかというと、話は少し前に遡ることになる。
魔王討伐に成功した俺は、褒美として莫大な富と領土を手に入れた。
そして、その日から数日後。俺は魔王軍との戦いに備えて、戦力を増強することにした。
とはいえ、魔王軍が攻めてくるのはまだ先の話だ。なので、急ぐ必要はないと思うかもしれないが、備えあれば憂いなしという言葉もあるように、万が一に備えるべきだと考えたのだ。
俺は部下に指示を出すと、各地に砦を建設して守備を固めることにした。
その結果、魔物たちの侵入を防ぐことに成功して、人々は安心して生活できるようになった。
だが、それでも不安を抱く者はいるようで、俺に助けを求めてくる者があとを絶たなかった。
そこで俺は、彼らに救いの手を差し伸べることにした。
具体的には、魔物たちに苦しめられている地域に赴き、そこに住む人々を助けてやった。
すると、彼らは涙を流しながら感謝してくれた。
そして、俺は多くの人々から慕われるようになったのである。
そんなある日のことだ。俺は王城にやって来ると、いつものように執務を行っていた。
すると、そこへ一人の男がやってきた。その男は、以前、魔物たちから村を救って欲しいと依頼してきた男だった。
その男の話を詳しく聞くと、なんと俺に結婚を申し込んできたのだという。
俺は最初、冗談かと思っていたが、どうやら本気のようだ。
なので、俺は彼の申し出を受けることにした。
そして、結婚式当日になると、そこには多くの参列者が集まってきた。その中には、かつて俺に助けられた者たちの姿もあった。
皆、俺が魔王を倒してくれたおかげで救われたと口にする。
それに対して、俺は笑顔で応じた。
やがて、式が始まる。そして、誓いのキスを交わすと、盛大な拍手が鳴り響いた。
その後も宴は続き、多くの料理が振る舞われた。
だが、そんな中で俺は少しばかり気になるものを見つけた。……あれはなんだ?よく見ると、部屋の隅に誰かが立っている。
その人影は、俺の視線に気づくと、こちらに近づいてくる。
そして、俺の前まで来ると、恭しくお辞儀をした。……誰だ?知らない顔だな。
そう思っていると、相手が話しかけてきた。……日本語か?なんで?……まあ、いいか。どうせ夢だしな。とりあえず返事をしてみるか……。
「君は?」
「私は女神です」……やっぱりか。予想通りだ。まあ、なんとなくそんな気がしていたけどさ。
そんなことを考えていると、彼女が話しかけてきた。
「あなたには勇者としての使命を果たしてもらいます」
「勇者?」
「はい」
「なんのための?」
「魔王を倒すための」
「魔王を?」
「はい」
「……」
俺は少しの間、沈黙した後、彼女に質問した。
「ちなみに、もし断ったら?」
「その場合は元の世界に戻ってもらいます」
「元の世界に?」
「はい」
「じゃあ、もし引き受けたらどうなるんだ?」
「異世界で暮らすことになります」
「なるほど」……なるほど。そういうことか。俺はようやく理解できた。
要するにこれは神様によるスカウトだ。勇者として魔王を倒してくれというわけだな。
でも、断ると戻されるみたいだから、選択肢はないも同然だな。
俺はそう思うと、彼女の頼みを引き受けることにした。
「分かった。引き受けよう」
「ありがとうございます」
彼女は嬉しそうな顔になる。
こうして、俺は異界へと旅立つことになったのだった。
俺は異界の地に降り立つと、辺りを見回した。
どうやらここはどこかの森の中のようだ。近くには川が流れている。
俺は近くの茂みに隠れると、自分の体を確認した。……特に変わったところはなさそうだ。
服装はさっきまで着ていたものと同じに見える。……さて、これからどうしようかな。
俺は少し考えると、近くにある川に向かって歩き出した。
そして、川の水を飲むと、そのまま森を抜けることにした。
しばらく歩いていると、大きな町が見えてくる。
だが、門番らしき兵士に呼び止められた。
「止まれ!何者だ!?」
「旅をしている者だが」
「身分を証明するものは?」
「ない」
「では、通行料を払ってもらう」
そう言うと、兵士がお金を要求してきた。……仕方がない。金を払うか。
俺は財布を取り出すと、中から金貨を取り出した。
それを目にした途端、兵士の顔色が変わる。
「こ、これをどこで手に入れた!?」
そう言って、彼は震える手で金貨を受け取ると、慌てて確認し始めた。その様子を目にしながら、俺はその場を離れると、町の中に入る。
そして、適当な宿を見つけると、そこで一晩を過ごすことにした。
翌朝。俺は外に出ると、町の散策を始めた。
この町はどうやら貿易が盛んなようで、様々な国の商品が並んでいる。
そんな光景を見ながら歩いていると、商人と思しき男に声をかけられた。
「ちょっといいですか?」
「何か?」
「この指輪に興味はありませんか?」
そう言って、男は手にしている指輪を見せてくる。……なるほど。そういう感じね。俺は察すると、懐から銀貨を取り出そうとする。すると、男は慌てた様子で言った。
「待ってください!……あの、これを見て何か思いませんか?」
「え?」……どういう意味だろう。俺は不思議に思って首を傾げる。すると、男は溜息を漏らした。
「やはり分かりませんでしたか……」
「えっと……」
「実はですね……」
そこで男は説明を始める。それによると、この世界には魔法が存在していて、その魔法の力によって人々の生活を支えているというのだ。
そして、その魔法を使うために必要なのが、この指輪だという。この指輪を身につけることで、魔力を体内に取り込むことができるらしい。つまり、それを使えば誰でも魔法使いになれるというのだ。……ふむ。面白い話を聞いた。俺は内心で感嘆の声を上げると、その話に興味を持った。試してみる価値はあるかもしれないな。
そこで俺が考えたのは、自分が勇者であることを明かすかどうかということだった。……うーん。迷うな。できれば隠しておきたいんだけど、いざという時に使えないんじゃ困るしな。それに、勇者だってことを明かしておいた方が、向こうとしても都合が良いはずだ。……よし。決めた。俺は覚悟を決めると、口を開いた。
「……俺が勇者だと言ったら信じるかい?」
俺の言葉を聞いた瞬間、目の前にいる男の表情が変わった。
「ゆ、勇者様だと!」
俺は苦笑すると、静かに語りかける。
「ああ。そうだよ」
すると、相手は大きく目を見開いた。「ほ、本当に勇者様なのですか?」
「本当だよ」
俺の言葉に、目の前の男が興奮気味に話す。
「そ、それでしたら、ぜひ我が商会にお越しいただきたく存じます」
「いいのか?」
「もちろんです」
俺は男に連れられて、とある店にやってきた。そして、そこでいくつかの品物を購入すると、男と一緒に屋敷に戻ることにする。
屋敷に戻ると、俺は買ってきたばかりの品物を机の上に並べた。
「これが魔法を使えるようになる指輪なのか」
「その通りです」
「凄いな。どうやって使うんだい?」
俺が尋ねると、男が使い方を説明してくれる。
まず、左手の小指に嵌めておく。次に、その状態で右手をかざす。そして、「我は汝を欲する者なり。契約に基づきて命ずる。我に従いて力を示せ!」と唱えるのだと言うのだ。……なるほどな。俺が納得してみせると、男は少し躊躇った後、俺に尋ねてくる。
「……勇者様にお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「なんだい?」
すると、男は少し言いづらそうにしながらも、俺の目を見ると、真剣な口調で告げた。……どうやら大切なお願いがあるようだな。俺は相手の言葉を黙って待つことに決める。すると、男は意を決したように言葉を続けた。
「私の娘を助けて欲しいのです」
「娘さん?それはどんな子なんだ?」
「私の一人娘で名前はリリアと言います」
「ほう」
「私は先日、病気を患ってしまいまして、医者からは余命幾ばくもないと言われております」……そういうことか。俺は男の話を聞いて事情を察した。おそらく娘のことが心配なのだ。だからこそ、藁にもすがるような気持ちで勇者である俺を頼ってきたのだろう。俺は男のことを見つめると、ゆっくりと問いかける。
「助けられる保証はないがそれでもいいのなら引き受けよう」
その言葉を聞くと、男の瞳が涙で潤んだ。そして、何度も頭を下げると、感謝の念を口にするのだった。それから数日後のこと。俺は男の屋敷を訪れると、彼の娘に会うことにした。そして、部屋に入ると、ベッドの上で横になっている少女の姿を確認する。彼女は俺の姿に気づくと、嬉しそうな顔になった。
「こんにちは」
俺が挨拶すると、彼女も笑顔で応じる。
「はい。こんにちは」
俺は彼女の隣に腰掛けると、自己紹介を行うことにした。
「俺の名前はレイフォンっていうんだ」
「レイフォンさん?素敵な名前ね」
「ありがとう」
俺が礼を言うと、彼女は照れたような顔になる。……うん。可愛いな。俺は素直な感想を抱くと、彼女の顔を見つめた。すると、彼女の方もこちらを見返してくる。俺は笑顔を浮かべると、彼女に話しかけることにした。
「君のお父さんにはお世話になってね」
「お父さまのお知り合いの方なんですか?」
「まあ、そんなところかな」
「まあ、すごいわ」
彼女は驚いた顔をすると、尊敬の眼差しを向けてくる。
「そんな大したことじゃないさ」
俺は謙遜したが、彼女が褒めてくれたことは純粋に嬉しいと思った。
その後、彼女と色々な話をした。好きな食べ物とか、趣味についてなどだ。そして、しばらくすると、彼女が眠そうにしていることに気づく。どうやら疲れているみたいだ。
俺は立ち上がると、彼女を寝かせることにした。「少し眠るといい」
「でも……」
「大丈夫だ。君が起きるまでここにいるから」
「はい」
彼女が安心した様子で目を瞑る。俺は彼女の頭を撫でてあげると、そのまま見守っていることにした。しばらくして、彼女は穏やかな顔になると、眠りについた。俺は彼女の手を握りしめると、しばらくそのままでいたのだった。
それから数日が経過したある日。俺は彼女の様子を見に行くことにした。彼女はずっと眠っているようで、起きる気配はない。俺は少し不安になったが、とりあえずは様子見を続けることにする。しかし、翌日になっても目覚めることはなかった。そこで俺は医者を呼ぶと、彼女の容態を確認してもらう。その結果、どうやらもう長くはないらしいことがわかった。俺はその事実を受け止めると、彼女のそばにいることにした。
そして、さらに二週間が経過し、いよいよ明日が彼女の誕生日という日のことだ。俺は彼女を連れて、近くの湖まで出かけた。そこで景色を眺めながら、二人で他愛のない会話をする。
そして、夜が訪れると、俺は自分の想いを彼女に告げた。
「君は美しい」
俺の言葉に、彼女は頬を赤く染めた。
「え?」
「こんな時に言うべきことではなかったが、どうしても伝えたかった」
俺の言葉に、彼女は戸惑っているようだが、やがて微笑みを浮かべた。
「ありがとうございます」
「……これからの人生を一緒に過ごしてくれないか?」
俺がそう言うと、彼女は目に涙を溜めて、首を横に振った。
「ごめんなさい」
「どうしてだ?」
「……実は私……結婚を約束した人がいるんです……」
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