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10年後、君に仕事はあるのか?

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今回紹介するのは、「藤原和博」さんの「10年後、君に仕事はあるのか?」だ。

まず、最初に言っておかなかればならないことがある。それは、この本が初版されたのは、2017年だということであり、この本は「2027」を見据えての予想図なのだ。

2017年から2023年という6年だけでも、大きな時代の変化が幾つもあった。にも関わらず、この本に書かれてあった「予想図」から外れていなんだ。

私達は今、その折り返し地点を過ぎたところにいる。変化していく時代に対応するため、彼の「予想図」を知ることは、時代の先取りにもなるだろう。

言っておくが脅しではない。

この本を読まなくても、ニュースやら新聞といった、他の情報媒体で充分知ることが出来る。

だが、社会が何を自分たちに求めているのか。それを知るにはうってけの本だと言える。

読んで損はしないと思うぞ。

さて、ようやく本の紹介だ。

著者である「藤原和博」さん。この人は経歴を読むだけで面白い。

◇ ◇ ◇

1955年東京生まれ、1978年東大卒業し株式会社リクルート就職。

1993年よりヨーロッパ在中。

2003年より中学校の校長に5年間務める。

2008年~2011年、橋本大阪府知事の特別顧問。

2014年から佐賀県武雄市特別顧問。

そして2016年、奈良県の校長になる。

◇ ◇ ◇

もし、こんな履歴書が落ちていたら、私はスマホで写真を取ってしまうだろう。

『こんな、破天荒な人生を送っている人、見たことない!』

一瞬でもそう思ってしまったら、君は私と同類だ。

特にリクルートに就職して、中学校の校長になっているところは、

『その間に何があった!?』

と思ってしまうだろう。

だが、この本を読めば分かることだが、それは「外部的要因」ではなく、「藤原和博」さんの挑戦から生まれた成果だったんだ。

変化していく時代、AIがどんどん進化し、労働市場に大きな影響の波が押し寄せる。

当然、消滅していく職業もある。AIが代わりにやってくれるからだ。

彼らの力は将棋や囲碁の対戦動画で証明されているし、他の分野でも目覚ましい実績を挙げている。

特に医療分野は凄い。失敗が絶対許されない緊張状態下においては、感情の揺らぎがないAIは無敵だと、私は自論してもいいぞ。

SF映画の見過ぎかもしれないが、

AIに負けても仕方がない。そう思っている自分が、少しいる。

その認めざるを得ない力、来るであろうAIの時代。

彼はその波に対応すべく、乗り越えるための、「藤原和博」という「船」をデッサンし建築したんだ。

彼の本には、なぜ「船」のデッサンが必要なのか、どんな「影響の波」が来るのかが書かれており、対応するために「伸ばすべき思考力」があると著書では語っている。

人材の時代は終わり、人財の時代が始まった、と誰かが言ってたと思うが、この本にもそれを促すメッセージが含まれていた。

認識のジョブチェンジは、あなたという「財」を高めていくだろう。

以上で、藤原和博さんの「10年後、君に仕事はあるのか?」の紹介を終わります。

ありがとうございました。
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