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16歳のお金の教科書

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今回紹介するのは、「インベスターZ 公式副読本」である、

「16歳のお金の教科書」だ。

著書では、「人生はお金だ」と書かれてある。

「愛」や「友情」はお金に変えられない。それは、認めよう。

だが、社会の中で生きる人々にとって、「お金」とは、ほぼ人生のことを意味する。

結婚相談所で相手を探す際にも「年収」が重要なファクターになっているように。

どれぐらいお金を持っているかは、その人の「名札」として、価値化されているのだ。

で、あれば。自らの価値を左右する「お金」について、私たちは理解しなければならない。

お嫁さんを幸せにするなら、尚更だ。

お金を理解しない者は、社会の中で「不利な立場」となってしまう。

それは、嫌だろう。なにせ人として生きる上で、お金とは、一生涯の付き合いになるんだ。

だったら、「有利」になるために知るべきだし、その努力をしないといけない。

マンガ『インベスターZ』は、高校生の主人公、「財前くん」が、学校を運営するお金を稼ぐため、巨額の投資を任される、という冒頭から始まる。

彼は投資を通じて「お金の本質」に迫っていく~、といった物語だ。

マンガ『インベスターZ』の副読本である著書では、

「お金のプロフェッショナル」である6人の先生から「お金」について学ぶことが出来るんだ。

今回は、著書の私のオススメポイントを2つ紹介しよう。

①75歳以上の団塊世代

2025年以降は、団塊世代が75歳以上の後期高齢者に突入する。消費の一大集団だった世代が、政府にとって「大きな社会保障費」となって、日本の財政にのしかかってくる。

それまでに、「借金大国」である日本の財政をなんとか、しないといけない。

少なくとも、解決へと「ロード」の開拓は必須だと言えるだろう。

その解決法の1つと思われているものがある。それが、「お金の価値」を下げるだ。

2015年、実際にあったことだ。

日本銀行にお金を大量に刷らせ、市場に出回るお金の価値そのものを下げることで、現金の価値を

これは、金融政策のインフレだ。

これにより、国の借金は薄まったが、同時に私たちが保有していたお金の価値も薄まったわけだ。

当時、日本銀行の黒田東彦が行ったことから、この施策は「黒田バズーカ」と呼ばれている。

昨今の生活で、「物価が高く」なっているように感じている人がほとんど、だろう。

だが、これを「物価が高くなっている」と感じるのか、「日本円の価値が下がっている」と感じるのか。

どう判断するのか、君次第だ。

だが、全てを「マイナス」として考えるのは早計だと言っておく。

何事も、裏と表があるものだ。「裏も表もプラス」という話は、私は生まれてきてから今まで一度も聞いたことがない。

光の中に影は生まれる。それに、例外はないだろう。

②愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ

「何事も経験すべき」
「若い内に経験するべき」

そうよく言われて来なかっただろうか。

私は、そう言われて育てきたし、何より、そう思って生きてきた。

だが、著書では、

「個人が得た経験は限られた、狭いものだ」と書かれていた。

私は衝撃を受けたよ。だが、同意に「それは真実」だと、目からウロコの思いだった。

真に学ぶべきは、長い年月と膨大な作り出してきた歴史的事実の方が「信用」に軍配が上がるんだ。

それほどのビッグデータが「歴史」にはあり、「個人」という名の偏った経験よりも、重要視・高価値であることは明白だろう。

ドラマでも、こんな言葉があったはずだ。

「歴史は繰り返される」

あれは、やっていはいけない「タブー」を再び犯したことで、「同じ悲劇の結末」が起こることだ。

この「繰り返される歴史」は何も「悲劇やタブー」に限定したものではない。

株式投資や副業で成功を収めた人たち、彼らには「共通点」「重複していた認識」が存在する。

いいか、「タブー」にも「成功」にも、「結果に繋がる要因」が存在し、歴史として残っているんだ。

何も国や世界規模のことを言っているわけではない。今抱えているかもしれない、君の身近な問題にも当てはまることだ。

問題は、その解決するための方法であり、それを導く「考える力」なんだ。

私たちは「その解決への、考えるための材料」が何であるか知るために、歴史から考えなければらならない。

いくら名探偵でも「材料」なしに、犯人を特定することは不可能なんだ。証拠がないんだ、当然だろう。

だからこそ、それを探しに「人の歴史」へと見つめないといけない。

大丈夫、君と似たような問題・悲しみで苦しんだ人間は、過去に絶対いる。それは、江戸時代の人間かもしれないし、大正時代の人間かもしれない。

もしかしたら、外国人かもしれない。

だが、私たちには「インターネット」という世界と繋がれるアイテムを持っている。

現在武器で「過去・世界」の先人たちの歴史から、解決方法を考える。

証拠は「歴史の中」で揃っているはずだ。

今回、紹介したのは私が感銘を受けた「2つ」だが、著書には他にも「お金の本質」を教えてくれる「言葉」と「その解説」が書かれている。

タイトルにもある通り、「16歳」といった多感な年頃の人にオススメの本だが、

株式投資や副業の専門書を読んでいる「お金に関して新しい刺激が欲しい」という人にも、私的には、かなりオススメだ。

ぜひ、手に取ってくれ。

以上で、「インベスターZ」公式副読本、「16歳のお金の教科書」の紹介を終わります。

ご読了、ありがとうございました。
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