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第1章 騎士の従者
イシュリス・エリシス
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前回概要
ギルドの爺の情報を元に、パートナーがいない人の名前がエリシスということを知り、何の準備もないままエリシスを口説こうとするアーウィンであった
「おっと一つ訂正させてもらうぜ、口説くじゃなくオレとパートナー組んで入学しよう、だ!」
とまあそんなのオレに取ってはどうでもいいことだ、オレはただ何があっても入学するんだ!
「はぁはぁ、着いた!ここがイシュリス家か...広くないか!?」
オレの目の前にあるのはとんでもない豪邸だった
真っ白な塀に囲まれ、広々とした庭、さらに真ん中にあるのは王の住まう城か!と思わせるほどの大きな城だった
「やばい、完全に予想外だ、こんな所のお嬢さんがどこの馬の骨とも知らんオレと組むはずがない」
「しかし、ここまで来たから下がるのはなぁ...彼女もきっとパートナーがいなくて困ってるはずだ、聞くだけ聞いてみるか」
微かな希望を抱きながら出入口を....探し始めた
15分後....やっと見つけた
「突然すみません!アーウィンという者ですけど、エリシスさんに用事があるです!通報してもらえますか?」
「あら、エリに用あるとは珍しいですね、遠慮しないで入ってゆっくりしてください、今呼んで来るから」
「はい、お願いします!」
オレの出迎えしたのは気品が漂う貴婦人風の女性だった、それなりの年あるにも関わらず美しい...恐らくエリシスさんのお母さんだろうね
玄関からそう遠くない待合室で水飲みながら、オレはずっとお母様のこと考えてた、あぁ美しい...
いかんいかん!気をしっかり持て、これは罠だ!
「私に用があるのはどっち様です?」
邪念を打ち消すような若い声だ、どうやらエリシスが来たようだ
「はい、その......あの...」
声にびっくりして一瞬頭の中が真っ白になってしまった
「用がないならお帰り願います、こっちは忙しいもので」
厳しいなこれ、落ち着けオレ、考えるのだ、まずは入学の話で相手の反応見るのだ
「騎士学校入学の話だけと、エリシス殿またパートナーが居ない話を聞き付けただが...」
「えぇ、そうよ、パートナーは互いの成績の評価にかなり影響するからね、慎重になって今に至った...」
お!食い付いて来た、次は自分をアピールだ
「あの..オレはどうですか!オレもパートナーが居なくて困ってるです!!どうしても入学したいです!」
「はぁ、いきなりですか...まったく知らない赤の他人なのによく言えましたね」
エリシスは困惑していた、それもそっか...
万事休すかと思われたその時、エリシスこお母さんが駆けつけて来た
「エリシス!お客よ」
エリシスはこっちをちらっと見て
「では失礼するわ」
あぁ終わったな、くぅ今年もダメか~~
「ホッホッホ、若いのに何急いでるんじゃ、おや?これは我が親戚アーウィン君ではないか?こんな所で何をしてるんじゃ?」
ギルドの爺がそういうと周りが気付かぬようこっちに目で合図した
なるほど、ナイスだよ爺や!まさに救世主だ!その話乗った!
「えっと、エリシス殿に入学の相談してるところだ」
「ふ~ん、まさか貴方が先代ギルド長の親戚とはね..」
エリシスが小声で呟いた
「エリ、いいか?早く決めないと今年は入学できなくなっちゃうよ、皆あなたの才能に怯えて、パートナーを避けているがこの男だけ恐れずに来たの。それに初対面とは言え先代ギルド長の親戚ならそれなりの腕前はあるはずよ」
「ワシからも頼んだじゃ、エリシスよ」
外野からの華麗の連携プレイに感心した、これぞ友情コンボ!
「決してエリシス殿の足を引っ張るような真似は致しません!どうかオレと組んで見ないが!」
しばらく沈黙の末、エリシスは重い口を開いた
「わかりました、母さんとギルド爺がそういうなら...」
どうやら渋々納得したようだ
「では早速行きますか、入学手続きに...」
エリシスはそういうと
「あ!招待状はまた持ってなかった!」
思わずオレは言ってしまった重大な忘れを
「........はぁ、これ持っていけ」
エリシスは自分の招待状をオレに渡した
「いいのこれ!?エリシス殿はどうするつもりでしょうか?」
「安心しろ、また持ってる」
「それと殿付けはやめて、エリシスでいい」
「わかりました!エリシス!!よろしくですよ」
笑顔で返信をした、長年の思いが叶えたのだから
「じゃあいくか」
エリシスはそう言って騎士学校に向けて歩き始めた
すかさずオレもその後を続いた
ギルドの爺の情報を元に、パートナーがいない人の名前がエリシスということを知り、何の準備もないままエリシスを口説こうとするアーウィンであった
「おっと一つ訂正させてもらうぜ、口説くじゃなくオレとパートナー組んで入学しよう、だ!」
とまあそんなのオレに取ってはどうでもいいことだ、オレはただ何があっても入学するんだ!
「はぁはぁ、着いた!ここがイシュリス家か...広くないか!?」
オレの目の前にあるのはとんでもない豪邸だった
真っ白な塀に囲まれ、広々とした庭、さらに真ん中にあるのは王の住まう城か!と思わせるほどの大きな城だった
「やばい、完全に予想外だ、こんな所のお嬢さんがどこの馬の骨とも知らんオレと組むはずがない」
「しかし、ここまで来たから下がるのはなぁ...彼女もきっとパートナーがいなくて困ってるはずだ、聞くだけ聞いてみるか」
微かな希望を抱きながら出入口を....探し始めた
15分後....やっと見つけた
「突然すみません!アーウィンという者ですけど、エリシスさんに用事があるです!通報してもらえますか?」
「あら、エリに用あるとは珍しいですね、遠慮しないで入ってゆっくりしてください、今呼んで来るから」
「はい、お願いします!」
オレの出迎えしたのは気品が漂う貴婦人風の女性だった、それなりの年あるにも関わらず美しい...恐らくエリシスさんのお母さんだろうね
玄関からそう遠くない待合室で水飲みながら、オレはずっとお母様のこと考えてた、あぁ美しい...
いかんいかん!気をしっかり持て、これは罠だ!
「私に用があるのはどっち様です?」
邪念を打ち消すような若い声だ、どうやらエリシスが来たようだ
「はい、その......あの...」
声にびっくりして一瞬頭の中が真っ白になってしまった
「用がないならお帰り願います、こっちは忙しいもので」
厳しいなこれ、落ち着けオレ、考えるのだ、まずは入学の話で相手の反応見るのだ
「騎士学校入学の話だけと、エリシス殿またパートナーが居ない話を聞き付けただが...」
「えぇ、そうよ、パートナーは互いの成績の評価にかなり影響するからね、慎重になって今に至った...」
お!食い付いて来た、次は自分をアピールだ
「あの..オレはどうですか!オレもパートナーが居なくて困ってるです!!どうしても入学したいです!」
「はぁ、いきなりですか...まったく知らない赤の他人なのによく言えましたね」
エリシスは困惑していた、それもそっか...
万事休すかと思われたその時、エリシスこお母さんが駆けつけて来た
「エリシス!お客よ」
エリシスはこっちをちらっと見て
「では失礼するわ」
あぁ終わったな、くぅ今年もダメか~~
「ホッホッホ、若いのに何急いでるんじゃ、おや?これは我が親戚アーウィン君ではないか?こんな所で何をしてるんじゃ?」
ギルドの爺がそういうと周りが気付かぬようこっちに目で合図した
なるほど、ナイスだよ爺や!まさに救世主だ!その話乗った!
「えっと、エリシス殿に入学の相談してるところだ」
「ふ~ん、まさか貴方が先代ギルド長の親戚とはね..」
エリシスが小声で呟いた
「エリ、いいか?早く決めないと今年は入学できなくなっちゃうよ、皆あなたの才能に怯えて、パートナーを避けているがこの男だけ恐れずに来たの。それに初対面とは言え先代ギルド長の親戚ならそれなりの腕前はあるはずよ」
「ワシからも頼んだじゃ、エリシスよ」
外野からの華麗の連携プレイに感心した、これぞ友情コンボ!
「決してエリシス殿の足を引っ張るような真似は致しません!どうかオレと組んで見ないが!」
しばらく沈黙の末、エリシスは重い口を開いた
「わかりました、母さんとギルド爺がそういうなら...」
どうやら渋々納得したようだ
「では早速行きますか、入学手続きに...」
エリシスはそういうと
「あ!招待状はまた持ってなかった!」
思わずオレは言ってしまった重大な忘れを
「........はぁ、これ持っていけ」
エリシスは自分の招待状をオレに渡した
「いいのこれ!?エリシス殿はどうするつもりでしょうか?」
「安心しろ、また持ってる」
「それと殿付けはやめて、エリシスでいい」
「わかりました!エリシス!!よろしくですよ」
笑顔で返信をした、長年の思いが叶えたのだから
「じゃあいくか」
エリシスはそう言って騎士学校に向けて歩き始めた
すかさずオレもその後を続いた
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