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闘技大会本番②
ステラだけでなく、さまざまな騎士たちがどんどん試合に出ていき、ついに日が暮れてきた。
ステラは勝ち続け、ついに4位以上が決定する試合まで上り詰めた。
本当にすごい、、、。
俺の予想を超える勢いで勝っていくステラに俺は感動していた。
ステラの戦い方の強みは素早さだった。
相手が大柄であることが多いためか、素早くかわし相手の隙を狙って素早く剣を下ろしていた。
勝ち続けるとどんどん強い相手になってくるため、ステラの試合も激しくなってくる。
それでも、永遠と動き続けるステラはまるで舞を踊っているかのように美しかった。
それに魅せられたのは俺だけではなく、会場のほとんどの人間がステラが出るたびに歓声を上げていた。
ステラへの賭け金はどんどん上がっていく。
賭け金は期待と一緒だ。
賭け金が多ければ多いほど負ければヤジが飛ぶ。
ましてやこの大会は大きい大会だからこそ、命を狙われる可能性もあるのだ。
4位以上が決まる前に少しの間休憩時間となった。
俺は小腹が空いたので何か買いに行こうと思い席をたった。
しかしそれはハリス兄上によって止められた。
「ついに私の部下との対戦だな。
お前の奴隷は運良く勝ち続けているが、ここからはそうはいかないぞ。
なんと言ったって私の部下は強いからな?」
「お言葉ですが私の奴隷も強いですよ?
兄上の部下の方々との試合を楽しみにしております。」
「自信があるようだな。
そうだな、、、。私たちも賭けないか?」
賭ける?
一体何を賭けるつもりなのか。
「そう警戒するな。
そうだな、、、。
お前が勝ったら、お前がずっと行きたがっていた毎年の秋に開催されるキルバーン公爵の茶会に連れていってやろう。」
キルバーン公爵の茶会、、、。確かに記憶を取り戻す前の俺はずっといきたがっていたな。
キルバーン公爵は珍しいものを収集するのが大好きな人で、秋の茶会でその年集めたコレクションを展示するのだ。
そしてその展示品はオークションとなり、様々な値段で販売される。
そして同時にゲームを行い、優勝者は公爵が選んだ景品の中から好きなものを無料でもらえるのだ。
まあ、ただ、子供ながらに行きたいと思ったのは、お茶菓子も珍しいもののため試したかっただけだ。
今の俺は別に茶会などに興味はあまりないんだが、、。
「申し訳ございませんが、、
もう私はその茶会に興味がありませんので、、賭けるのは無しでお願いできますか?」
「逃げるのか?
つまらないな。
逃げるんだったらいい。
ただお前の奴隷を棄権にするだけだからな。」
「どういうことですか?」
「私はなんでも出来るのだぞ。
賭けないのだったら、棄権しろ。」
「どうしてそこまで私に賭けさせたいのですか?」
「お前が負けたら、、、。
お前の奴隷を私にくれ。」
「なぜ、、」
「気に入ったのだ。
美しい。
美しいだけで価値があるからな。
お前が気にいる理由もなんとなくわかる。」
「私と私の奴隷は専属奴隷契約を行っております。
その意味をご存知ですか?」
「知っている。
だが解除できるのだろう?
お前が負けたら解除しろ。」
このバカ王子が!!
そんな簡単に解除できるわけがない。
違反魔法が発動するかもしれないのに軽々と解除できるか!
ハリス兄上はなんも知らないのだな、、。
「棄権するのか賭けるのかどっちだ。
もう始まってしまう。
早くしろ。
あ、言い忘れていたが、棄権する場合にも、お前の奴隷を貰うからな。」
「父上が許すはずありません。」
「良いと言っていたら?」
「許可を出したのですか、、。」
「早く結論をだせ。」
「わかりました、、、。
賭ける以外の選択肢がないためそうします。」
「ははっ。そうしろ。
楽しみだな?」
「そうですね、、。」
俺は作り笑いを浮かべ元の席に戻った。
お腹が空いていたのにくそ野郎のせいで食べる時間がなくなった。
あと、ステラをそんな簡単に渡せるわけがない。
ステラに絶対に勝ってもらわなければならない。
アナウンスが流れた。
闘技大会は再開される。
会場に四人の男性が並んだ。
そのうちの一人にもちろんステラがいた。
簡単に紹介がされ、ステラとハリス兄上の部下が残った。
ハリス兄上の部下と今から戦うのだ。
ハリス兄上の部下は5年前の大会で準優勝して以来、ずっと3位に入る実力者である。
始めの合図の前にステラと目があった気がした。
俺は口パクでぜったい勝ってね
と言った。
多分わからないだろうが、、。
本当は届いて欲しい。
ステラをハリス兄上なんかに渡したくない。
ステラはなぜかにこりと頷きながらほほえんでくれた。
意味がわかったのだろうか?
そんなことを考えていると始め、の合図がなった。
ステラとハリス兄上の部下は互角のようだった。
ステラも相手の隙をつこうとするがそれをカバーされ、相手もステラを何回も狙うがステラは全てかわした。
どちらが勝つかわからない。
それと共に試合は白熱し、会場の声は大きくなる。
だが、この接戦は突如終わりを迎えた。
相手の奥義が発動し、ステラが吹っ飛ばされた。
こればかりは相手が流石としか言いようがないほど華麗な技だった。
そして経験の差だろうか、相手の方が先にステラの隙をついていたのだ。
ステラは飛ばされたあとしばらく動かなかった。
ステラにつけられた魔道具も割れたように見えた。
「ステラ!!!」
俺はすぐに立ち上がりステラの元に行こうとした。
しかしカルウスに止められる。
「まだ終わっていません。」
「え、、。」
もう一回見たが、ステラは倒れたままだ。
この大会はどちらかが負けを認めるか、体につけた魔道具が割れるか、意識を失うなどの戦闘不能となった時に勝ち負けが決まる。
ステラはもう、、、。
会場の声が騒がしい。
「おい!!奴隷!!
俺たちはお前に全て賭けたんだぞ!!
金返せ!!!」
「きゃー!!起き上がってーー!」
皆んなが思い思いの言葉を吐き出す。
ステラを罵らないで欲しい。
辞めてくれ。
俺の奴隷だぞ?
そうだカルウスの言う通りだ。
まだ終了のアナウンスはなっていない。
それならまだ負けを認められていないはずだ。
よく見ると、ステラの魔道がヒビが入っているだけで完全に割れてはいなかった。
ステラの手がピクリと動く。
まだ意識も失っていないみたいだった。
もうこれ以上戦わせたくない。
そんな気持ちもあったが、負ければハリス兄上に取られてしまう。
そんなのはもっと嫌だった。
「ステラ!!!!」
俺は魔法を使って会場の誰よりも大きな声を出した。
ステラが反応し顔だけこちらを向いた。
「ステラ!!!!
諦めなるな!!!!
絶対に勝ってくれ!!!
ステラならできるぞ!!!」
ステラが笑ってゆっくりと立ち上がった。
「ご主人様、、、。」
いつのまにか静かになった会場にステラの声が響いた。
「ご褒美はありますか?」
「なんでもしてやる!!!」
何も用意していないため、とにかく叫んだ。
「約束ですよ、、。」
そう言うとステラはまた剣を構えた。
そしてまた戦い始めた。
ステラは飛ばされて怪我をしているはずなのに先ほどよりも動きが速くなっていた。
また相手が技を出そうとする。
しかしその前にステラが相手の剣を飛ばし、相手の魔道具を割った。
パリンという音と共に終了のアナウンスが流れた。
終わった瞬間また会場が沸く。
「おおーー!!
すごいぞ!あの青年!
やりやがった!!」
「やっぱりな!!!信じてたぜ!」
「本当にかっこいいわ!」
「あの騎士に奥義を使わせるなんてすごいと思ってたんだよ、、。」
一気に手のひらを返すものもいれば
目がハートになっている人もいた。
俺は待機室の方に走った。
待機室を開けるとステラが手当をもう受けていた。
俺に気づくとステラは笑った。
「ご主人様。
カッコ悪いところを見せてしまい申し訳ございません。」
「そんなことない!
本当にカッコよかった!
勝ってくれてありがとう。」
「ご主人様、、。ご褒美期待してても良いですか?
なんでもしてくれるんですよね?」
「もちろんだ!」
俺はニッコリと笑った。
「ふふっ。ありがとうございます。
ご主人様のおかげで元気が出ました。」
俺たちが微笑みあっていると、奥から声がした。
「ステラ。
お前そんなふうに笑える男だったんだな。
とっても面白いぞ。」
この声は、、、
奥から人が出てきた。
赤い髪と筋肉がすごいついている肉体を持つ、一眼で強いとわかる男だ。
「アリソン騎士団長、うるさいです。」
ステラが真顔になって言う。
「ちょっとステラ!!アリソン騎士団長に失礼だろ!!」
俺がステラに注意をするとアリソン騎士団長は豪快に笑った。
「いいんだ。いいんだ。
俺も敬語は苦手だからな。」
そういえばアリソン騎士団長と初めて会った時、敬語を使わなくてもいいかと許可を取られてたのを思い出した。
アリソン騎士団長が話を続けた。
「まあ、ステラのことは昔かーー」
「それ以上は言わないでください。」
「ーーすまないな。」
ステラが停止させたせいでアリソン騎士団長の言葉が途切れてしまった。
「えっと、、。」
「気にしないでください。」
「気にしないでくれ。」
二人同時に言われて俺は黙ってしまった。
アリソン騎士団長がステラに向かい合う。
「それよりも、、。
ステラ、お前はもう無理だろう。
棄権しなさい。」
「ですが、、、。」
「これ以上は動いたらだめだ。」
アリソン騎士団長の真面目な顔にステラは静かに頷いた。
「申し訳ございません。
ご主人様、、。」
「全然大丈夫だ!
今日は帰ったら、ゆっくり休もう。」
「はい、、。」
こうしてステラは棄権して俺はステラの治療が終わるまで待った。
ステラは棄権したが、3位という記録は残った。
そして優勝したのは、、甲冑を被った大柄な男だった。
皆が誰だろう、と思っていたのも束の間、甲冑を脱いで現れたのはアリソン騎士団長だった。
隠れて出場していたらしい。
ステラは知っていたらしく何も驚いていなかった。
「棄権しろと言ったのは本当に善意でしょうけど、、優勝できなかったのはやはり悔しいですね。」
ステラは残念そうに呟いた。
アリソン騎士団長は毎年優勝しているから、、今年は最強騎士の名は飽きたと言って出ずにステラの監視の役目を受けてくれたのだが、、、。
やはり出たくなり、監視しながら自分の準備もして優勝したのだろう。
ものすごい人だなと思った。
ステラは勝ち続け、ついに4位以上が決定する試合まで上り詰めた。
本当にすごい、、、。
俺の予想を超える勢いで勝っていくステラに俺は感動していた。
ステラの戦い方の強みは素早さだった。
相手が大柄であることが多いためか、素早くかわし相手の隙を狙って素早く剣を下ろしていた。
勝ち続けるとどんどん強い相手になってくるため、ステラの試合も激しくなってくる。
それでも、永遠と動き続けるステラはまるで舞を踊っているかのように美しかった。
それに魅せられたのは俺だけではなく、会場のほとんどの人間がステラが出るたびに歓声を上げていた。
ステラへの賭け金はどんどん上がっていく。
賭け金は期待と一緒だ。
賭け金が多ければ多いほど負ければヤジが飛ぶ。
ましてやこの大会は大きい大会だからこそ、命を狙われる可能性もあるのだ。
4位以上が決まる前に少しの間休憩時間となった。
俺は小腹が空いたので何か買いに行こうと思い席をたった。
しかしそれはハリス兄上によって止められた。
「ついに私の部下との対戦だな。
お前の奴隷は運良く勝ち続けているが、ここからはそうはいかないぞ。
なんと言ったって私の部下は強いからな?」
「お言葉ですが私の奴隷も強いですよ?
兄上の部下の方々との試合を楽しみにしております。」
「自信があるようだな。
そうだな、、、。私たちも賭けないか?」
賭ける?
一体何を賭けるつもりなのか。
「そう警戒するな。
そうだな、、、。
お前が勝ったら、お前がずっと行きたがっていた毎年の秋に開催されるキルバーン公爵の茶会に連れていってやろう。」
キルバーン公爵の茶会、、、。確かに記憶を取り戻す前の俺はずっといきたがっていたな。
キルバーン公爵は珍しいものを収集するのが大好きな人で、秋の茶会でその年集めたコレクションを展示するのだ。
そしてその展示品はオークションとなり、様々な値段で販売される。
そして同時にゲームを行い、優勝者は公爵が選んだ景品の中から好きなものを無料でもらえるのだ。
まあ、ただ、子供ながらに行きたいと思ったのは、お茶菓子も珍しいもののため試したかっただけだ。
今の俺は別に茶会などに興味はあまりないんだが、、。
「申し訳ございませんが、、
もう私はその茶会に興味がありませんので、、賭けるのは無しでお願いできますか?」
「逃げるのか?
つまらないな。
逃げるんだったらいい。
ただお前の奴隷を棄権にするだけだからな。」
「どういうことですか?」
「私はなんでも出来るのだぞ。
賭けないのだったら、棄権しろ。」
「どうしてそこまで私に賭けさせたいのですか?」
「お前が負けたら、、、。
お前の奴隷を私にくれ。」
「なぜ、、」
「気に入ったのだ。
美しい。
美しいだけで価値があるからな。
お前が気にいる理由もなんとなくわかる。」
「私と私の奴隷は専属奴隷契約を行っております。
その意味をご存知ですか?」
「知っている。
だが解除できるのだろう?
お前が負けたら解除しろ。」
このバカ王子が!!
そんな簡単に解除できるわけがない。
違反魔法が発動するかもしれないのに軽々と解除できるか!
ハリス兄上はなんも知らないのだな、、。
「棄権するのか賭けるのかどっちだ。
もう始まってしまう。
早くしろ。
あ、言い忘れていたが、棄権する場合にも、お前の奴隷を貰うからな。」
「父上が許すはずありません。」
「良いと言っていたら?」
「許可を出したのですか、、。」
「早く結論をだせ。」
「わかりました、、、。
賭ける以外の選択肢がないためそうします。」
「ははっ。そうしろ。
楽しみだな?」
「そうですね、、。」
俺は作り笑いを浮かべ元の席に戻った。
お腹が空いていたのにくそ野郎のせいで食べる時間がなくなった。
あと、ステラをそんな簡単に渡せるわけがない。
ステラに絶対に勝ってもらわなければならない。
アナウンスが流れた。
闘技大会は再開される。
会場に四人の男性が並んだ。
そのうちの一人にもちろんステラがいた。
簡単に紹介がされ、ステラとハリス兄上の部下が残った。
ハリス兄上の部下と今から戦うのだ。
ハリス兄上の部下は5年前の大会で準優勝して以来、ずっと3位に入る実力者である。
始めの合図の前にステラと目があった気がした。
俺は口パクでぜったい勝ってね
と言った。
多分わからないだろうが、、。
本当は届いて欲しい。
ステラをハリス兄上なんかに渡したくない。
ステラはなぜかにこりと頷きながらほほえんでくれた。
意味がわかったのだろうか?
そんなことを考えていると始め、の合図がなった。
ステラとハリス兄上の部下は互角のようだった。
ステラも相手の隙をつこうとするがそれをカバーされ、相手もステラを何回も狙うがステラは全てかわした。
どちらが勝つかわからない。
それと共に試合は白熱し、会場の声は大きくなる。
だが、この接戦は突如終わりを迎えた。
相手の奥義が発動し、ステラが吹っ飛ばされた。
こればかりは相手が流石としか言いようがないほど華麗な技だった。
そして経験の差だろうか、相手の方が先にステラの隙をついていたのだ。
ステラは飛ばされたあとしばらく動かなかった。
ステラにつけられた魔道具も割れたように見えた。
「ステラ!!!」
俺はすぐに立ち上がりステラの元に行こうとした。
しかしカルウスに止められる。
「まだ終わっていません。」
「え、、。」
もう一回見たが、ステラは倒れたままだ。
この大会はどちらかが負けを認めるか、体につけた魔道具が割れるか、意識を失うなどの戦闘不能となった時に勝ち負けが決まる。
ステラはもう、、、。
会場の声が騒がしい。
「おい!!奴隷!!
俺たちはお前に全て賭けたんだぞ!!
金返せ!!!」
「きゃー!!起き上がってーー!」
皆んなが思い思いの言葉を吐き出す。
ステラを罵らないで欲しい。
辞めてくれ。
俺の奴隷だぞ?
そうだカルウスの言う通りだ。
まだ終了のアナウンスはなっていない。
それならまだ負けを認められていないはずだ。
よく見ると、ステラの魔道がヒビが入っているだけで完全に割れてはいなかった。
ステラの手がピクリと動く。
まだ意識も失っていないみたいだった。
もうこれ以上戦わせたくない。
そんな気持ちもあったが、負ければハリス兄上に取られてしまう。
そんなのはもっと嫌だった。
「ステラ!!!!」
俺は魔法を使って会場の誰よりも大きな声を出した。
ステラが反応し顔だけこちらを向いた。
「ステラ!!!!
諦めなるな!!!!
絶対に勝ってくれ!!!
ステラならできるぞ!!!」
ステラが笑ってゆっくりと立ち上がった。
「ご主人様、、、。」
いつのまにか静かになった会場にステラの声が響いた。
「ご褒美はありますか?」
「なんでもしてやる!!!」
何も用意していないため、とにかく叫んだ。
「約束ですよ、、。」
そう言うとステラはまた剣を構えた。
そしてまた戦い始めた。
ステラは飛ばされて怪我をしているはずなのに先ほどよりも動きが速くなっていた。
また相手が技を出そうとする。
しかしその前にステラが相手の剣を飛ばし、相手の魔道具を割った。
パリンという音と共に終了のアナウンスが流れた。
終わった瞬間また会場が沸く。
「おおーー!!
すごいぞ!あの青年!
やりやがった!!」
「やっぱりな!!!信じてたぜ!」
「本当にかっこいいわ!」
「あの騎士に奥義を使わせるなんてすごいと思ってたんだよ、、。」
一気に手のひらを返すものもいれば
目がハートになっている人もいた。
俺は待機室の方に走った。
待機室を開けるとステラが手当をもう受けていた。
俺に気づくとステラは笑った。
「ご主人様。
カッコ悪いところを見せてしまい申し訳ございません。」
「そんなことない!
本当にカッコよかった!
勝ってくれてありがとう。」
「ご主人様、、。ご褒美期待してても良いですか?
なんでもしてくれるんですよね?」
「もちろんだ!」
俺はニッコリと笑った。
「ふふっ。ありがとうございます。
ご主人様のおかげで元気が出ました。」
俺たちが微笑みあっていると、奥から声がした。
「ステラ。
お前そんなふうに笑える男だったんだな。
とっても面白いぞ。」
この声は、、、
奥から人が出てきた。
赤い髪と筋肉がすごいついている肉体を持つ、一眼で強いとわかる男だ。
「アリソン騎士団長、うるさいです。」
ステラが真顔になって言う。
「ちょっとステラ!!アリソン騎士団長に失礼だろ!!」
俺がステラに注意をするとアリソン騎士団長は豪快に笑った。
「いいんだ。いいんだ。
俺も敬語は苦手だからな。」
そういえばアリソン騎士団長と初めて会った時、敬語を使わなくてもいいかと許可を取られてたのを思い出した。
アリソン騎士団長が話を続けた。
「まあ、ステラのことは昔かーー」
「それ以上は言わないでください。」
「ーーすまないな。」
ステラが停止させたせいでアリソン騎士団長の言葉が途切れてしまった。
「えっと、、。」
「気にしないでください。」
「気にしないでくれ。」
二人同時に言われて俺は黙ってしまった。
アリソン騎士団長がステラに向かい合う。
「それよりも、、。
ステラ、お前はもう無理だろう。
棄権しなさい。」
「ですが、、、。」
「これ以上は動いたらだめだ。」
アリソン騎士団長の真面目な顔にステラは静かに頷いた。
「申し訳ございません。
ご主人様、、。」
「全然大丈夫だ!
今日は帰ったら、ゆっくり休もう。」
「はい、、。」
こうしてステラは棄権して俺はステラの治療が終わるまで待った。
ステラは棄権したが、3位という記録は残った。
そして優勝したのは、、甲冑を被った大柄な男だった。
皆が誰だろう、と思っていたのも束の間、甲冑を脱いで現れたのはアリソン騎士団長だった。
隠れて出場していたらしい。
ステラは知っていたらしく何も驚いていなかった。
「棄権しろと言ったのは本当に善意でしょうけど、、優勝できなかったのはやはり悔しいですね。」
ステラは残念そうに呟いた。
アリソン騎士団長は毎年優勝しているから、、今年は最強騎士の名は飽きたと言って出ずにステラの監視の役目を受けてくれたのだが、、、。
やはり出たくなり、監視しながら自分の準備もして優勝したのだろう。
ものすごい人だなと思った。
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昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。