《完結》隠れヤンデレ奴隷が契約解除してくれません!!

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闘技大会の後

闘技大会が終わって数日後、ハリス兄上から手紙が届いた。

『茶会の招待状は秋付近に送る。』

それだけが書いてあった。

俺に負けたことをプライドが許さないらしく、闘技大会後は荒れていたと聞いていたが、落ち着いたのだろうか。

だが、興味のないお茶会に招待されてもな、、と本当は困っていた。

しかも秋だなんてまだ先のように感じる。

今日の新聞に目を通すと、そこにはまだ闘技大会についての記事が大々的に載っていた。

ー期待の新星!ステラ・ユウミーン、堂々の3位!!

ステラの記事の写真は魔法により動いていた。
微笑むステラと美しく戦うステラにまるで前世のネットのいいねを送るハートのように魔法によりハートが飛ばされていた。

ステラは闘技大会でかなりの注目を集めたらしく、様々な貴族の茶会の招待状主人である俺に届けられていた。

俺は後ろにいるステラに声をかけた。

「ステラ、ステラに大量の招待状が届いているが、どうする?
ステラが行きたいのなら、、全然行ってもいいと思うぞ?」

「遠慮させていただきます。
私も茶会などは興味ありません。
それよりもご主人様と一緒にいる方が私は好きです。」

「、、、それはありがとう。
茶会は断っておくからな、。」

最近ステラはしれっと恥ずかしくなるようなことを言うのだ。
その度にドキドキしてしまう俺の心臓の負担を考えてほしい、、。
だけどなんだか嫌な気分はしなくてスルーしてしまっていた。

机の上に残った残りの手紙などを見る。
そのうちの一つは真っ白な封筒に、光魔法を表す記号の判子が押されている。

、、、神殿か。

開いて読んでみる。
要約すると、、、

王家で管理しているラフリアの花をこちらによこしてほしい、というものだった。

あ、リフリアの花のこと忘れていた。

まだアロンダの分身?のリフリアの花を送ってなかった。

俺とステラははすぐにリフリアの花、、アロンダがいる部屋へと向かった。

入った瞬間、すぐさまアロンダの声が響いた。

『我をだいぶ放置してくれたな?
我は神聖な花だぞ!!
そして大魔法使いだ!!!
そんな我をよくも!!
もう汝たちに協力などしてやらないからな!』

「すまない、、。」

『謝って済むと思っているのか?
ここをなんとしても出て、真っ先に汝たちの魔力を奪ってやる!!』

ステラがずっと前に出てハサミをリフリアの花の茎に突きつけた。

「ご主人様をまた傷つけようと企んでるんですか?
今すぐに切ってやるか神殿送りにしてやりますよ?」

物騒だ、、、。

『くっ、、、。
我が今動けないからって、、。』

「あの、、神殿に送るための花を用意してもらっていいか?」

『なんで我がーーー』

その瞬間ステラがハサミを静かに開いた。

『わ、分かったからそれをしまえ。』

そして光った後、一本のリフリアの花が生まれた。

「ありがとう。
あ、そういえば伝え忘れていたんだが、、アロンダは自由になりたいって言ってたはずだが、父上が許可しなかった。
約束を守れずにすまない、、。」

『そんな、、。
それでは、我はあいつを探せないではないか、、。』

「探すと言うことはまた人を襲うだろう?
それがダメなんだ。
俺たちの方で調べるから安心してくれ。」

『、、、、、。』

「探すためにも、、どこかいく目的地があったのか?」

『、、、、キルバーン公爵領だ、、』

!!!
こんな偶然があるのか?

「秋に茶会がある。
それまでにも調べておくが、、茶会で本格的に動こう。」

『秋だと!?
遅すぎる、、、。
我はもうすぐ花と完全に同化してしまう、、。』

「だが、キルバーン公爵領は王都から遠いし、、あとキルバーン公爵は珍しいものを集めている自分の屋敷がある公爵領には本当に誰も入れないんだ。
そのための高度な魔法を常に張り巡らせているくらいだ。
王家も安易には手を出せない。」

『、、分かった。
確かにもうこの一年で見つからないのならば我はそういう運命なのだろう、、』

「調べてみて、何か進展があったらまた来る。」

『もう来ないのか?』

「、、、、寂しいのか?」

『違う!
ただ暇なだけだ。』

「ははっ、。分かった、分かった。
毎日アロンダに話しかけに来るよ。」

『、、、さっきから気になっていたが、、アロンダと言うな、、。
我は汝より年上だ!!
アロンダさんと呼べ!!』

「分かった、、、。
あ、敬語の方がいい、、ですか?」

『なんだかそれは気持ち悪いな。
使わなくてもいい。』

俺はリフリアの花を持って部屋を出た。

帰る最中にステラが話しかけてくる。

「ご主人様。
あいつに毎日会いにいくんですか?」

「しょうがないだろう、、なんだか寂しそうだったし、、」

「、、、、私だけではないんですか?
ご主人様は私だけを寂しいという感情から救ってくださればいいんです、、、。
ご主人様の関心は全て私だけのものなのに、、。」

急にぶつぶつと小声で何かを呟いているステラを少し怖く思った。

「ステラ、、?」

「っ!!すいません、、。なんでもありません。」

「大丈夫か?」

「、、、、手を繋いでもいいですか?」

なぜかはわからないけどステラは元気がなさそうに見えた。
だからこそ俺は力強くステラの手を握った。
ステラも力強く握ってくれた。
そのまま俺たちは手をつないで歩きながら戻った。
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